まおうさまの勇者育成計画

okamiyu

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第九章:魔王とは何か、王が王になる前の話――千年前の地獄と九つの罪

第170話:罪は酒となり、酒は罰となる――叫喚地獄にルネサンスが来る日

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叫喚地獄
ここには、酒の匂いが立ち込めている。
だが、それは芳醇な醸造香ではなく、腐敗した穀物と、さらには腐乱した肉が混ざり合う、甘ったるく陰湿な臭気だ。
広大な醸造所のような空間に、無数の巨大な大釜が据えられている。各々の釜の中では、生前、酒に溺れ、酒によって罪を犯した者たちが、「原料」として浸かっている。
「発酵」と呼ばれる工程が始まる。
釜の中に注がれるのは、麦や米ではない。無数の毒虫だ。黒く光る甲虫、赤い斑紋のある蠕虫、羽音を立てて飛び交う腐食蜂。それらが罪人の口鼻、耳穴、そして皮膚の毛孔から這い入り、内臓を食い破り、血肉を消化液で溶かす。
苦痛の絶叫が、第一の原料となる。
「あ゛あ゛あっ──!」
叫び声は釜の中に閉じ込められ、液体に溶け込んでいく。叫びの質が、酒の「味」を決める。悔恨の叫びは深いコクに、憤怒の叫びは辛口の刺激に、恐怖の叫びはほのかな甘みに変換される。虫たちはその叫びの振動を食欲の増幅剤として貪り、さらに内側から食い進む。
やがて、罪人の肉体は内部から空洞化し、芳醇な液体で満たされる。皮肉なことに、彼らの苦しみが濃ければ濃いほど、より「上質な酒」が醸造される。釜の底からは、琥珀色、深紅色、暗褐色の液体が蛇口を通じて採取される。それは、罪人の魂のエキスそのものだ。
そして、全てが汲み尽くされた釜の中には、空洞の皮囊だけが残る。次の瞬間、新しい「原料」が投げ込まれ、再び毒虫が注がれる。空洞となった皮囊は新たな罪人の内側に貼り付き、二重の苦しみを与える。
叫喚地獄では、飲酒の罪は、自らが酒となることで償われる。しかし、そこで醸造されるのは、もはや楽しみのための酒ではない。苦痛の液体が、さらに次の苦痛を増幅させる、終わらぬ罰の媒介となるのだ。

「どうも!こんにちは、であります!」エンプラは釜の蓋を開け、無神経に中の罪人に挨拶する。しかし、虫に食われる彼らには答える余裕はない。ただ叫び続けるだけだ。
「ただお酒を飲んだだけで…そこまで酷い罰を受けるんですか…」あまりにも残忍な光景に、セリナは思わず同情の念を抱いた。
「飲酒自体は悪ではない。しかし、アルコールは人の欲望を引き出し、その上それを抑える理性を麻痺させる。等活地獄の殺生、紅蓮地獄の妄語、衆合地獄の邪淫、黒縄地獄の窃盗…こいつらは、酒の勢いでそれらを全てやったから、今の罰を受けるのは当然だ。」毛玉はその者たちの苦しみを気にもせず、ただこの叫喚地獄の主、「憂鬱の王」バラムを探した。
「見て見て!面白い顔であります!」エンプラは釜の中身をレンやザガンに見せびらかした。
「ちょっと、見せるな!うわっ、気持ち悪い…吐きそう…」毒虫に食われる罪人など、とても見ていられるものではない。ザガンはそのまま気絶しているし。
「むふっ。」しかし、エンプラはなにか悪いことを思いついたような笑みを浮かべた。「うらめしや~、であります。」罪人の顔を外に引きずり出し、釜を持ったまま、レンにゆっくりと近づく。
「ちょっと、やめろ!うわっ、鼻から虫が出てる!気持ち悪いっ!」まるで同級生の女子にいたずらする小学男子のように、エンプラはレンを追いかけた。
「締まらないな…こいつら。我々が何をしに来たのか、忘れたのか…」毛玉の歩く足が止まった。この大釜が並ぶ道の尽きに、きちんと作られた神殿があった。この悪魔が湧き出る地獄に、まさかの神殿。つまり、この大釜で醸造された酒は、神への供物だと言うのか。
(入るしかないか…どんな神を祀り上げているのやら。まあ、邪神だろうな…)
嫌々ながらも、毛玉一行はその神殿に入った。

壁は古びていた。
神殿の奥、祭壇の背後の石壁に、ひときわ不気味な浮き彫りが刻まれていた。それは三つの頭を持つ異形の神——いや、悪魔の姿だった。左には角を歪ませた牡牛の頭、右には鋭い眼光の山羊の頭、中央には一見穏やかそうな青年の頭。三つの首は同じ胴体から生え、上半身は筋骨隆々とした男性の体、しかし腰から下は巨大な蛇の尾へとつながっていた。彫像は細部まで精巧で、牡牛の鼻孔の広がり、山羊の瞳の縦長の裂け目、青年の髪の一筋一筋までが、数百年の時を経ても鮮明だった。
誰もが単なる装飾と思っていたその彫像が、今夜、動いた。
最初は微かな軋みだった。石の表面に亀裂が走る音。そして、牡牛の頭の右目が、ゆっくりと、確かに動いた。石の色が褪せ、血の通った黒褐色へと変わる。次に山羊の頭が、首をきしませながら左へ、青年の頭が右へと回り始めた。壁から石灰の粉が舞い落ちる。
ズン、ズズン、ズン――
どこからともなく、不気味なリズムが響き始めた。太古の祭祀の鼓動のように、空間そのものが脈打つ。その音に合わせるように、彫像の輪郭がぼやけ、石の質感が生身の肌へと変化していく。
突然、蛇の下半身が壁から剥がれ、石畳に打ちつけられた。バシン!火花が散る。次に男の上半身が、ゆっくりと、重力に逆らうように前傾し、両腕が壁を押した。筋肉が膨れ、血管が浮き上がる。
悪魔バラムが、壁から這い出た。
足――というより、蛇の尾――が地面を這い、不規則なリズムで体を支える。そして、踊り始めた。
ズン・ダダ・ズン・ダダ――
まるで見えないドラムに導かれるように、バラムの体は複雑にうねる。その動きは人間のものではなく、蛇の這行と猛獣の躍動が融合した、妖しい美しさがあった。そして、三つの頭が回り始める。
「ふふふ……久しぶりの実体だ」
青年の頭が正面に回り、優雅に笑った。声は滑らかで甘い。踊りは流れるように優美になる。しかし、三拍子も経たぬうちに、首がガクンと左へ捻れた。
「グオオッ!狭苦しい!」
牡牛の頭が主導権を奪う。踊りは一変し、力強く荒々しい踏み鳴らしへ。床が割れんばかりの衝撃。だが山羊の頭が耐えきれず、
「愚鈍な!もっと計画的に!」
カチリ、と右へ回り、主導権を握る。踊りは小刻みで計算尽くされた動きに変わり、蛇の尾は精密な機械のように床を打つ。
三つの意志。三つのリズム。
青年の狡猾な笑み。牡牛の獰猛な唸り。山羊の冷徹な眼光。
頭部が回転するたび、体の動きはがらりと変わり、同じリズムの中で異なる三個の人格が表面化する。主導権は目まぐるしく入れ替わる――青年が優雅に旋回すれば、次の瞬間には牡牛が暴力的にそれを打ち壊し、山羊がそれを制止して新たなパターンを構築する。
踊りはクライマックスへ。
三つの頭が同時に激しく動き、ついに一瞬の同期を見せる。その刹那、バラムの体は逆Y字に反り返り、蛇の尾を鞭のように空中で震わせた。
動きがピタリと止まる。
壁に映る影だけがゆらめいている。その影は、三つではなく、六つ――いや、三個の独立したシルエットとして拡がっていた。左の影は誇り高く胸を張り、中央の影は両腕を複雑に組み、右の影は優雅に片手を腰に当てている。
影だけが、あの三人のポーズを完璧になぞっていた。
やがて影が一つに収束する。正面には、青年の頭が落ち着いた微笑みを浮かべて据わっていた。
「さて」青年の口元が緩む。「叫喚地獄の宴を、存分に楽しむとしよう」
牡牛の頭が低く唸り、山羊の頭が薄く笑った。

憂鬱の王バラム。地獄の神殿なんで、ろくな神を祀っているはずがない。予想通り、この場を支配するのは、あの三つの頭を持つ悪魔だった。山のように積み上げられた酒樽は、すべて彼への供物である。
バラムの三つの頭は、それぞれ異なる方向を向いていた。
「ふむ……今期の『懊悩の澱』は、香りのバランスが悪いな」
青年の頭が正面に回り、優雅に眉をひそめた。彼の目の前には、巨大な蛇口から琥珀色の液体が注がれる水晶グラスが置かれている。毛玉たちの存在には全く気を留めず、ただ目の前の「甘露」に全ての注意を奪われている。
「原料の叫びに、悔恨が七割、憤怒が二割、隠し味は恐怖……これでは香りに深みは出ても、アタックが弱すぎる。六十九点だ」
青年は目を細め、グラスをゆっくりと回した。液体から立ち上る蒸気は、腐敗した花と、わずかに焼けた皮肉の香りを放っている。
「ぐおっ!そんなことより味だ!味を!」
牡牛の頭が突然左へ回り、主導権を奪う。粗暴にグラスを掴み、一気に喉へ流し込んだ。その瞬間、三つの顔が同時に変わる。
「──っ!」
青年の顔が苦痛に歪み、山羊の目が鋭く光る。牡牛自身は唸り声を上げた。
「こ、これは……苦い!しかし後にくる辛さ……ぐう、憤怒の叫びが喉を焼く!だが、悔恨の後味がもたつく!もっと恐怖の甘みで角を立てるべきだ!」
牡牛の口元から、真紅の液体が一滴零れた。床に落ちた瞬間、小さな毒虫が沸き起こり、すぐに消えた。
「外見も問題だ」
カチリ、と山羊の頭が右へ回る。冷徹な縦長の瞳が、グラスの中を分析する。
「色合いは標準的な琥珀色だが、透明度が高すぎる。魂の澱みが不足している。粘度も低く、この液体がどれだけの苦痛を凝縮しているか、視覚的に伝わってこない」
山羊は細長い舌を出し、グラスの縁をなめた。
「次の醸造では、毒虫の投入間隔を三秒短縮せよ。内臓破壊の不均一性が、液体に微妙な濁りと輝きをもたらす。今のものは……均質すぎる」
「同意見だ」
青年が再び正面に回る。彼は隣のもう一つの釜を開けた。中には深紅色の液体が、まるで生き物のようにうごめいている。
「こちらの『懊悔の血潮』は……おや」
青年がグラスを鼻に近づける前に、牡牛が首を捻じり、
「待て!俺が先に味を──」
「順番を守れ」
山羊が冷たく遮る。
三つの頭が同時に動き出す。青年は香りを貪るように深く吸い込み、牡牛はグラスを奪おうと首を伸ばし、山羊は液体の流れる様子を記録するように瞳を細める。
「………芳醇な腐敗香。ここには……喪失感がある。愛する者を酒席で失った者の叫びか。これぞ究極の一品。私は九十六点をつけよう」
青年が囁く。その言葉に、グラスの中の液体が一瞬、激しく波打った。
「さあ、味見だ!」
牡牛がついにグラスを奪い、がぶりと飲む。今度は三つの顔に、異なる表情が浮かぶ。
青年は瞼を閉じ、何かを追想するように首を揺らす。牡牛は目を見開き、喉を鳴らす。山羊は無表情のまま、液体が体内を巡るプロセスを観察している。
「……これはいい」
牡牛が唸った。
「最初にくるのは鋭い痛み……毒虫が胆嚢を食い破る感覚だ。そしてすぐに、深い悲嘆が広がる。うん、後味にほのかな甘み……ああ、これは死の瞬間の安息への憧れか。バランスがいい!」
「視覚的にも合格点だ」
山羊が続ける。
「深紅色の中に、微かな黒い脈動が見える。これは、罪人が最後に抱いた『もう一度飲みたい』という欲望の名残だ。粘度も適切。グラスの壁を伝う速度が、ちょうど苦痛の持続時間を反映している」
バラムは三つの頭をゆっくりと回転させ、最後に青年が正面に収まった。彼は満足そうに笑みを浮かべ、空のグラスを光にかざした。

そんなに美味しいのかと思わせるほどの、真に迫ったソムリエぶりだった。
実際、馬鹿な子(エンプラ)がこっそりと釜を開けて味見しようとするのを、毛玉が止めた。
以前、ヴェネゴールの影に潜んでいたベリアルの件もあったため、毛玉はむやみに不意打ちをかけることが、かえってさらなる危険を招くことを学んでいた。では、どうすればこの状況を打開できるのか。
ちょうどその時、山羊の頭が、隅で隠れるようにしているザガンに気づいた。
「これは…マスター・ザガンではないか!遂にあの、美のセンスの欠片もない龍メイド(アスタロト)を見限り、我らが神殿へお越しになったか。歓迎しよう。」
「おい、マスター・ザガンが来ているというのに、酒を飲んでいる場合か?」
「なんだと!?あのグリフォンドラゴンを作りし者、マスター・ザガンが!?」
三つの頭が一斉にザガンへと向けられた。王クラス同士、面識があるのもおかしくはないが……。
「なぜ、こんな姿のうちをお知りになっているのですか?」一番の側近であるアスタロトでさえ、つい最近までこのウサギのぬいぐるみ姿を知らなかったはずなのに。バラムは彼女を一目で見分けた。
「この業界で、あなた様をご存じない悪魔などおりません。あなたの作品は、一点一点がオークションで法外な価格で落札されているのですから。」
山羊の頭が、丁寧に絵画のように額装された一つの仮面を取り出した。
「これは…うちが最初に作った仮面です!なんでここに!?」
「素晴らしい買い物でした。マムブスが主催した闇オークションで、マスター・ザガンの処女作『虚栄の仮面』を落札いたしました。初期の作品ながらこの完成度。秘蔵の酒二千釜と引き換えにした価値はあります。あのクソメイド(アスタロト)が、価格差で負けて悔しがっていた顔と言ったら…。それもまた絵になる光景でしたね。」
話をまとめると、ザガンの裁縫とからくり細工の技術は、ある種の「芸術業界」では知らぬ者のないアート作品として扱われているらしい。そして彼女本人も、知らず知らずのうちに芸術家として名を馳せていた。しかし、彼女のメイドであるアスタロトは、ザガンを独占するために、その情報をずっと伏せていた。バラムの接近も全力で阻止していたとか…。
「是非、創作の神髄について語り合おうではないか。とりあえず百年くらいは…」
「あの、あの…うち、今兄貴たちと旅をしているんです。その後で、よければですけど…」
「兄貴?…あ!」
バラムはようやく、毛玉たちの存在に気がついた。

「それで、どうすればコインを譲ってくれる?」
ザガンのつてがあったおかげで、バラムといきなり生死を決する戦いに至らず、こうして椅子に座って交渉の席につくことができた。しかし──
「芸術センスのない毛玉と勝負する自体、美しさに欠けるな。」
「毛玉ねえ。如何にも女性受けを狙ったようなゆるキャラが、彫刻には似合わないだろう。」
「野蛮な毛玉が地獄を荒らしているという噂は、もう広まっているぞ。何かと卑怯な手ばかり使うとか。美しく勝とうとしない時点で、我々の価値観とは決定的に違う。」
三つの頭がくるくると回りながら、毛玉への悪口を並べ立てる。
「どうやら、これ以上話し合う余地はないようだな。頭が三つあるから、三回殺す必要があるか。」
「兄貴、もしかして怒ってますか…?」
「そんなことないさ。挑発に乗る方が負けだ。これしきのことで冷静さを失ったりしない。ただね──」毛玉の声が低く、危険な響きを帯びる。「異世界の歴史で、金箔を施した頭蓋骨を盃にしたという話がある。一度に三つも手に入ると思うと、興奮が止まらないだけだよ。」
毛玉は魔王になる──否、第六天魔王になりかけている。
「野蛮で下品。」
「ケダモノめ。」
「大うつけが。」
「渡さぬなら殺してしまえ、ホトトギス。」毛玉の目には、もはや殺気しか残っていない。
「ちょ、ちょっと待ってください!」セリナがエンプラの手を引き、両者の真ん前に立ちはだかった。「マオウさんには芸術センスがあります!このエンプラちゃんは、マオウさんが作ったからくりなんです!」
「へえ(;゜Д゜)?」エンプラ自身は、何が起きているのかまったく理解できていない。
「それが何だ?ただ人を真似た人形じゃないか。どこに芸術性があるという?」
「この子には、『中の人』がいません。」
「…」
「…」
「…マジか。」
三つの頭が同時に目と口を最大限に開き、その事実を受け入れられずにいた。
「ちょっと…見せてくれ。おいおい、これはただの人形じゃないぞ!」
「魂がない…信じられん。この鉄の塊が、どうやって動いている?」
「この世界において、神ですら創造を許されざる『魂なき自我』…素晴らしい。」
「吾輩は芸術でありますか?(≧▽≦)」
「ちょっと、知能は高くなさそうだが。」
「バカ、そこがいいんだよ!」
「その無垢さこそが、人為的な作為を感じさせず、あたかも自然が生み出したがごとき美しさだ。」
「なるほど…前言を撤回しよう。毛玉は芸術家だ。それも、巨匠の域にある。」
「マスター・毛玉!是非、この傑作を譲ってください!言い値で構いません!」
「コインはもちろん、他にご所望の品があれば、遠慮なく申しつけてください。」
「断る。」毛玉の声に、揺るぎない意志が込もっている。「こいつは、己の命を預け、幾多の地獄を共に潜り抜けてきた大切な仲間だ。物のように取り引きする気はない。」
「はい!セリナがエンプラちゃんをお見せしたのは、マオウさんの芸術センスを証明するためです。売るためではありません!」
「ドクター…みんな…(´;ω;`)」
「よく言うよ。黒縄地獄の時は、うっ!」
「チームの結束に不利な発言は控えるのですよ。」レンが毛玉とマムブスの戦いの顛末を口にしようとした瞬間、ザガンに素早く口を塞がれた。
「なるほど…了解した。」
「資格は十二分。ならば──」
「我等と、『芸術の三番勝負』をせんか!この叫喚地獄に、さらなる『叫び』を刻み込もう!」
異世界の古代に、「ルネサンス」という一大運動があった。西ヨーロッパで興り、文化と芸術に革命をもたらしたもの。「再生」、あるいは「復活」──古代ギリシャ・ローマの文化を理想とし、それを復興させることで、人間中心の新たな文化を創り出した時代。
「人間とは何か」が問い直され、神の前での「罪深き存在」から、理性と創造性を備えた「尊き個」へと、人間観そのものが転換した。
そして今、その革命の波紋が、この叫びと苦痛に満ちた叫喚地獄に、静かに、しかし確かに押し寄せようとしている。
依頼期限まで、残り11日。
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