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始動
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「騎士長メアよ、貴様を帝国騎士団から追放とする····立ち去れ」
「····分かりました」
時遡ること1日前。
「騎ー士ー長ー」
兵舎から茶髪の少女が駆けてくる。
「朝からうるさいぞ、アンリ」
駆けて来た少女の名はアンリ、17歳にして帝国騎士団に入団した凄腕の盾使いだ。
「今日の任務は何なんですかー?」
アンリがやる気のなさそうな声で話しかけてくる。
「毎度毎度、自分で把握してろと言ってるだろう?」
するとアンリが耳を塞ぐ。
「あーあー聞こえませーん」
説教が嫌なのだろう、アンリは頑なに話を聞こうとしない。
まぁ、アンリだけは周りの兵士が私を怖がっても、いつも親しげに話しかけてくれる私の唯一の相棒なのだ。何というか憎めないヤツだ。
「まったく···今日の任務は、転生者達の護衛だそうだ」
そう、この世界には異界から転生してきたという若者達が、多く存在する。その若者達は、それぞれに神々から賜った強大な能力を活かし各所で大活躍している。
「えー、それ護衛いりますかー?絶対いりませんよー」
とアンリが嘆く、それは私も同感だ···だが上からの命令には逆らえないのだ。
「そう文句を言うな、これもきっと帝国のためになるはずだ」
「そんなー」
またアンリが嘆く、そうして二人は任務に向かうのであった。
「····分かりました」
時遡ること1日前。
「騎ー士ー長ー」
兵舎から茶髪の少女が駆けてくる。
「朝からうるさいぞ、アンリ」
駆けて来た少女の名はアンリ、17歳にして帝国騎士団に入団した凄腕の盾使いだ。
「今日の任務は何なんですかー?」
アンリがやる気のなさそうな声で話しかけてくる。
「毎度毎度、自分で把握してろと言ってるだろう?」
するとアンリが耳を塞ぐ。
「あーあー聞こえませーん」
説教が嫌なのだろう、アンリは頑なに話を聞こうとしない。
まぁ、アンリだけは周りの兵士が私を怖がっても、いつも親しげに話しかけてくれる私の唯一の相棒なのだ。何というか憎めないヤツだ。
「まったく···今日の任務は、転生者達の護衛だそうだ」
そう、この世界には異界から転生してきたという若者達が、多く存在する。その若者達は、それぞれに神々から賜った強大な能力を活かし各所で大活躍している。
「えー、それ護衛いりますかー?絶対いりませんよー」
とアンリが嘆く、それは私も同感だ···だが上からの命令には逆らえないのだ。
「そう文句を言うな、これもきっと帝国のためになるはずだ」
「そんなー」
またアンリが嘆く、そうして二人は任務に向かうのであった。
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