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未来編⑤
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「それで……今度はこの紙と……それから、この写真が──。」
「ッ──!?」
俺からそれを受け取った亮は、サッと顔色を変えた。
え……何、その反応?
何で、そんな焦った顔──…
りょ、亮……まさかとは思うけど、その子からプレゼントを──?
「慎、お前……暫く店休め。」
「……え?」
「これを貼った犯人が分かるまで、店を休めって言ってるんだ。」
「ま、待ってよ……そんな事、亮が勝手に決めるなよ!休めだなんて、そんな急に……。だって常連さん、あのお店に来る事、毎日楽しみにしてくれて──」
「俺は、お前の事が心配なんだよ!……前から言ってるだろう?お前に変な客が付かないか、心配だって──。」
「そ……そういうお客さんが付いてるのは、亮の方じゃないか!こんな可愛い子から、プレゼント貰ってさ……。いつも女の子のお客さんに囲まれて……これじゃあ、前世と何も変わらないじゃないか!」
その瞬間……亮が険しいい顔つきになったのを見て、俺は思わず手で口を押えた。
「何だよそれ……。俺はもう前と違う……俺は、この子からのプレゼントはちゃんと断った。俺は、誰からの好意も受け取らないと決めてる。それは慎、お前がいるからだ。なのに、その肝心のお前がそんなんじゃ──もういい……これ以上話をすると、無駄にお互いを傷つけ合う事になる。」
そう言って、亮は部屋から出て行った。
ど、どうしよう……俺、亮を怒らせちゃった──。
こんなふうに言い合いをしたの、この世界で……慎として生きる事になってから初めてだ。
亮は、やっぱりプレゼント、貰ってなかったんだな……。
なのに、俺にあんな言い方をされちゃ……そりゃ怒って当然だよ。
「ご、ごめんなさい、亮……。謝るから、俺の事、嫌いにならないでよ──。」
俺はその場に座り込み、ポロポロと涙を零した。
「……クゥーン。」
俺たちの言い合いを見て、ケージに引っ込んでいたポメ吉が、恐る恐る俺に近づいて来る。
「ごめんね、ポメ吉。怖い思いさせちゃったね。」
「クゥ。」
俺に抱かれたポメ吉は、涙で濡れた俺の頬をペロリと舐めた。
「慰めてくれるの……?ありがとう。でもね……今回は俺が悪かったんだ。亮は、俺の事を想って言ってくれたのに。」
俺は、床に落ちたあの貼り紙を手に取った。
「店は、一旦閉める……。だからその間に、俺が絶対こんな事した犯人を突き止めてやる。亮にこれ以上近付くのは、絶対に許さないから──!」
あなたを迎えに行く、だって……?
その前に、俺がお前を見つけて……何でこんな事をしたのか、その理由を問い詰めてやる──!
「ッ──!?」
俺からそれを受け取った亮は、サッと顔色を変えた。
え……何、その反応?
何で、そんな焦った顔──…
りょ、亮……まさかとは思うけど、その子からプレゼントを──?
「慎、お前……暫く店休め。」
「……え?」
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「ま、待ってよ……そんな事、亮が勝手に決めるなよ!休めだなんて、そんな急に……。だって常連さん、あのお店に来る事、毎日楽しみにしてくれて──」
「俺は、お前の事が心配なんだよ!……前から言ってるだろう?お前に変な客が付かないか、心配だって──。」
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そう言って、亮は部屋から出て行った。
ど、どうしよう……俺、亮を怒らせちゃった──。
こんなふうに言い合いをしたの、この世界で……慎として生きる事になってから初めてだ。
亮は、やっぱりプレゼント、貰ってなかったんだな……。
なのに、俺にあんな言い方をされちゃ……そりゃ怒って当然だよ。
「ご、ごめんなさい、亮……。謝るから、俺の事、嫌いにならないでよ──。」
俺はその場に座り込み、ポロポロと涙を零した。
「……クゥーン。」
俺たちの言い合いを見て、ケージに引っ込んでいたポメ吉が、恐る恐る俺に近づいて来る。
「ごめんね、ポメ吉。怖い思いさせちゃったね。」
「クゥ。」
俺に抱かれたポメ吉は、涙で濡れた俺の頬をペロリと舐めた。
「慰めてくれるの……?ありがとう。でもね……今回は俺が悪かったんだ。亮は、俺の事を想って言ってくれたのに。」
俺は、床に落ちたあの貼り紙を手に取った。
「店は、一旦閉める……。だからその間に、俺が絶対こんな事した犯人を突き止めてやる。亮にこれ以上近付くのは、絶対に許さないから──!」
あなたを迎えに行く、だって……?
その前に、俺がお前を見つけて……何でこんな事をしたのか、その理由を問い詰めてやる──!
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