ウチのメイドがお嫁に出るので、没落貴族の俺が死にかけ奴隷を購入したら記憶喪失でなんだか様子がおかしくて…?

蔓巍ゆんた

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本編

29 食欲と性欲

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「レド…レド…レド…!」
「ご主人様ぁ…あは、申し訳ありません…。はぁ…ご主人様…」
「んっ…は…あっ…」

 朝の訓練の筈だった。

 アルヴィンは短く刈られた草の上にうつ伏せに倒れ、上にレドが乗っていた。
 仕切りに手が這い回りアルヴィンの敏感な場所を刺激する。

「ふ…は…あは。申し訳ありません…今日は義足の具合が悪いようで動けません…」
「しょうもない嘘をつくな…さっきまで、…元気よく…走っていたじゃないか…」
「あは。痛くなってしまったのです…。慰めて下さい…ご主人様…」
「こらっ…。レド…レド…」

 レドは主人の首を舐め回してカプリと噛み付いた。

「!?…あっ!」

 しかし、それ以上は力が入る事なくあむあむと甘噛みしてくる。アルヴィンの背筋にゾクゾクとした快感が走り、股間が熱くなった。

「…ダメですね、歯型さえ付けられません………俺だけの意思では無理ですね…。ああ、…たべたい…たべたい…」

 背中に伸し掛る捕食者が腹を満たそうと獲物を嬲る。だが、隷属紋により主人を傷つける事を許されていないレドは体表面をひもじく舐めるしかなかった。
 唯一、許されている甘露を得ようとレドはアルヴィンの身体をまさぐった。
 また、それとは全く違う感情でアルヴィンの臀部でんぶを撫で回す。下履きの中に手を差し込み、汗で濡れた尻の間を指で開き、秘所に指を潜り込ませた。
 レドの指先は、驚いてヒクリッとすぼまった括約筋を感じた。
 きゅっと締まった尻穴に興奮を覚え、さらに主人の内側に入ろうとぬぐっ…と押し込んだ。しかし侵入者を怖がる穴はキツく締まり汗のヌメリだけでは押し入る事は出来なかった。

「中に…中に入りたいです…。ご主人様の、中に…」
「れ、レド…」

 必死に内側に入り込もうとする指先と、しきりに何も無いはずの股間を擦り付けるレドに、アルヴィンは切なさを覚えた。

「…レド、少し離れろ」
「………はい、ご主人様…」

 主人の命令に逆らえず、様々な欲望を押さえつけてレドは身体を浮かせた。

 アルヴィンは仰向けに寝転がり直す。

 レドが不思議そうに見つめているとアルヴィンは腕をゆっくりと上に伸ばし、両手でレドの頬を包んだ。
 そうして少しだけ唇を開くと小さく舌を出した。その蠱惑的な主人の様を見てレドは金眼を見開き陶然とうぜんと引き寄せられていった。

 閉じられたままのレドの唇をアルヴィンはぎこちなく舐めた。
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