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第一章:領主一年目
結婚の証と役割分担
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「それから……そうだ、カレンには結婚の証として指輪を渡しているが、今のところ手元にはペンダントとブローチとヘアピンしかない。指輪はまた用意しよう」
カレンには指輪を渡していたことを思い出したので、二人の指輪も用意しなければならないと思った。この三人に差を付けるのは好ましくない。元々の身分に差があるわけじゃないからな。
カレンはここに住んでいた竜で、エルザは別の町の孤児院で育ち、アルマは王城で見かけたと思ったらしばらくして孤児院に預けられた。俺にしても中央の貴族の一部から疎まれていた準男爵の息子だ。あらためて考えるとみんな癖がありすぎるな。
「あ、エルマー様。一度見せていただいてもいいですか? 私は指輪でなくてもかまいません」
「私もですっ。エルマー様が選んだものならどれでもかまいません」
「そうか? それなら、今あるのはこれだ」
俺はテーブルの上に琥珀がはまったペンダントとブローチとヘアピンを置いた。エルザとアルマが真剣に悩んでいる。意味があってバラバラにしたわけじゃないが、これなら指輪四つの方がよかったか? それもどうかと思って違うものにしたんだが。
結婚の証として宝飾品を贈るということは貴族ならごく普通だ。決まった宝石を使うとかそのようなことはなく、贈りたい宝石や欲しい宝石を選ぶことが多い。髪の色や肌の色で選ぶこともある。赤い宝石は情熱を表し、青い宝石は落ち着きを表すとも言われるが、俺が詳しいはずがない。
「アルマにはペンダントかブローチの方が似合いそうですね?」
「そうですか?」
「ええ。銀色の髪が綺麗ですから、ヘアピンでは映えませんよ。胸元のペンダントかブローチならよく合いますね」
「それならこれにします」
二人はしばらく髪に当てたり胸元に当てたりしていたがどうやら決まったようだ。エルザはブローチ、アルマはペンダントになった。
「私が指輪でよかったの?」
「もちろんカレンさんが正妻です。私たちは側室で十分ですよ」
「はいっ。一緒にいられればそれで十分です」
「私も順番とかは気にしないんだけどね」
女性三人がお互いに見せ合ってにこやかに話をしている。こういうのは男には真似ができないところだろうな。
「それにしてもエルマー様、琥珀を選ぶとはさすがですね」
「そうなのか? マーロー男爵領のバーシュルツェは琥珀が採れるらしくて、贈り物にどうかと言われたんだ」
俺が宝石に詳しいわけがない。偉そうなことを言ってもバレるだろうから、ここは素直に店主に任せたと言った。
「それほど詳しいわけではありませんが、琥珀は抱擁、癒やし、健康、長寿、家族の繁栄、威厳、帝王などを表します。周囲に対して強い包容力と癒やしを与え、それを身に付ける家族は安産と子沢山が約束されて健康で長生き、そして家長は威厳を持って人の上に立つ帝王のごとき存在、そのような意味を持つ宝石だそうです。ちなみに宝飾品の持つ意味ですが、指輪は相手を束縛して独占したいという願望、そして丸い形状から永遠を表すと言われています。ネックレスやペンダントも指輪と同じような意味がありますが、大きなペンダントトップやブローチは、いつでもあなたの胸にありたいという意味もあるようです」
「ものすごく詳しいじゃないか」
「あなたが威厳がある帝王ね。ならここは帝王の城ね。国でも乗っ取る?」
「それは魔王だろう。そんなのがいるのかどうかは知らないが」
「健康、長寿、安産、子沢山。いっぱい産みますねっ」
「そもそも家族の繁栄って、社会的成功じゃないのか?」
俺には花や宝石の持つ意味は全く分からないが、みんなが喜んでくれるならそれでいい。しかし帝王はやめてもらいたい。「この国を潰すつもりはないよな?」と殿下に聞かれそうだ。
「エルマー様も何か身に付けたらどうですか?」
「俺か? まあ機会があれば見てこよう」
俺は宝飾品は何も身に付けていない。好きとか嫌いとかの問題ではなく、土や石をいじることが多いので、傷が付かないかと心配してのことだ。またバーシュルツェに行くことがあれば自分用のものを買ったらいい。
琥珀の見せ合いも落ち着いたようだ。それなら次は部屋の割り振りだ。ここにやって来てそのままだから、とりあえず荷物を入れないとな。
「ここにずっといても仕方がないから、そろそろ部屋の割り当てをするぞ。俺たちしかいないから、好きなように使えばいいが、自分の部屋はどこがいい?」
俺はこの城の図面を見せながら二人に聞いた。
「やたらと部屋の多いお城ですね」
「カレンが部屋数は多くするようにと希望を出したそうだ」
「妻は何人いてもいいようにね」
「三階建てにする必要はなかったと思うぞ」
どういうわけか、カレンはやたらと俺に妻を作らせたがる。と言うか、妻は何人いてもいいと言う。ひょっとしたら妻が何かよく分かっていないんじゃないかとも思う。
「ここがエルマー様ですか。カレンさんは?」
「私はここね」
「それなら私は……ここにしましょうか」
「うーん、それじゃ私はここでっ」
どこを選んでも多少近いか遠いかの違いしかない。そして部屋を選び終われば物を入れることになる。ベッドと机、棚などは購入してあるのでそれぞれの部屋に入れる。そして預かっていたものを渡せば引っ越しは終わりだ。
部屋に荷物を入れれば、とりあえず軽く城の中を見せておくことにした。どこに何があるか、自分たちで掃除もすることになるから覚えてもらう必要がある。この広さだと無理だと思うが、放っておくわけにもいかない。
「これが風呂場だ」
「大きいですね。あれはひょっとして魔道具ですか?」
「ああ、水魔法と火魔法を組み合わせて湯が出るようになっているものだ。台所にも小型のものを設置してある。水汲みは大変だからな」
今のところ、北の農地のあたりは川から水を引き、生活用水に困らないようにしている。その一部はカレンが作ってくれた農業用のため池に流れ込んでいる。だがこの城があるあたりは町の中心部に近いので、まだ用水を引いていない。町全体をどうするかを固めた上でこの周辺の工事をしようと思っている。
「いざとなれば、水は私が出せるからね」
「まあカレンがいれば水には困らないが、ちょっと欲しいときにわざわざ頼むのもな。飲み水くらいなら俺でも用意できるから」
「それならまとめて溜めておく?」
「今は大丈夫だが、万が一に備えて非常用のため池的なものをいずれは用意しよう。そのときに頼む」
「分かったわ」
カレンの仕事も考えないといけないな。
「エルマー様、今のはカレンさんがやる気をなくさないようにするための言葉ですか?」
エルザが小声で耳打ちしてきた。
「いや、そういうわけでもないぞ。例えばどこかで火事が起きたとき、近くにため池があれば助かるだろう。いずれは作らないといけないと思っている」
「あ、そうでしたか」
「でも実際、町の真ん中に大穴を開けられたら困るというのはある」
「やはり」
とりあえずしばらくは四人で暮らす。そうすると誰が何をするかを決める必要が出てくる。
「俺も魔法でできることはするが、ある程度は誰が何をするかを決めた方がいいだろうな」
主な仕事としては、料理、皿洗い、城の中や庭の掃除、洗濯だろうか。細々とした仕事はあるだろうが。
「エルマー様、夜のお仕事も大切ですよ」
「それは主な仕事じゃないだろう」
エルザはここしばらくは比較的おとなしくなっていたが、あまりはっちゃけられても困る。
「それでも『子は鎹』と言いますから、やはり作るべきかと」
「それは夫婦仲が悪い夫婦の話だろう」
そちらは嫌いじゃないが、毎晩毎晩かなり大変なところに二人増えるわけだ。どうなるか想像もつかない。それにその話はまだ時間的にも早いだろう。
「とりあえず必要な仕事を一覧にするぞ」
◆ ◆ ◆
「無理ね」
「無理ですね」
「無理ですっ」
「そうだよな」
この城を維持管理するためにどのような仕事が必要か、それを一覧にし始めたが途中でやめた。やはりこの城を四人だけでなんとかしようというのがそもそもの間違いだ。料理や皿洗いや洗濯はまだいい。四人分なら大した量じゃない。問題は掃除だ。
城の中は使わなくても砂や埃が溜まる。それはどうしようもない。今のところ使わない部屋は閉じておいて、掃除する場所を減らすしかない。そして通路や小広間や大広間は……
「さすがエルマー様ですね」
「便利ですねっ」
「ある意味器用よね」
「結局クラースが言っていた通りになるわけか」
念のために窓を開けておき、俺が風魔法を使って砂を端に寄せる。どうすれば効率よく砂と埃を取り除けるかを試してみることにした。床に散らばった砂をそのまま土魔法で取り除くことはできないからだ。
土魔法や水魔法ほど得意ではないが、俺は風魔法も使うことができる。威力がないので風を起こすくらいにしかならないが、どうやら掃除には使えそうだ。
だが溜まった砂を固めて取り除くのは人力だし、それに埃は残る。風魔法を使って窓から出せばいいとクラースは言ってたが、そんなに強い風を起こしたら自分が埃まみれになる。
毎日する必要はないだろうが、数日に一度はこうやってまとめて掃除が必要だろう。しばらくの間は使わないところには立ち入らないようにしよう。
カレンには指輪を渡していたことを思い出したので、二人の指輪も用意しなければならないと思った。この三人に差を付けるのは好ましくない。元々の身分に差があるわけじゃないからな。
カレンはここに住んでいた竜で、エルザは別の町の孤児院で育ち、アルマは王城で見かけたと思ったらしばらくして孤児院に預けられた。俺にしても中央の貴族の一部から疎まれていた準男爵の息子だ。あらためて考えるとみんな癖がありすぎるな。
「あ、エルマー様。一度見せていただいてもいいですか? 私は指輪でなくてもかまいません」
「私もですっ。エルマー様が選んだものならどれでもかまいません」
「そうか? それなら、今あるのはこれだ」
俺はテーブルの上に琥珀がはまったペンダントとブローチとヘアピンを置いた。エルザとアルマが真剣に悩んでいる。意味があってバラバラにしたわけじゃないが、これなら指輪四つの方がよかったか? それもどうかと思って違うものにしたんだが。
結婚の証として宝飾品を贈るということは貴族ならごく普通だ。決まった宝石を使うとかそのようなことはなく、贈りたい宝石や欲しい宝石を選ぶことが多い。髪の色や肌の色で選ぶこともある。赤い宝石は情熱を表し、青い宝石は落ち着きを表すとも言われるが、俺が詳しいはずがない。
「アルマにはペンダントかブローチの方が似合いそうですね?」
「そうですか?」
「ええ。銀色の髪が綺麗ですから、ヘアピンでは映えませんよ。胸元のペンダントかブローチならよく合いますね」
「それならこれにします」
二人はしばらく髪に当てたり胸元に当てたりしていたがどうやら決まったようだ。エルザはブローチ、アルマはペンダントになった。
「私が指輪でよかったの?」
「もちろんカレンさんが正妻です。私たちは側室で十分ですよ」
「はいっ。一緒にいられればそれで十分です」
「私も順番とかは気にしないんだけどね」
女性三人がお互いに見せ合ってにこやかに話をしている。こういうのは男には真似ができないところだろうな。
「それにしてもエルマー様、琥珀を選ぶとはさすがですね」
「そうなのか? マーロー男爵領のバーシュルツェは琥珀が採れるらしくて、贈り物にどうかと言われたんだ」
俺が宝石に詳しいわけがない。偉そうなことを言ってもバレるだろうから、ここは素直に店主に任せたと言った。
「それほど詳しいわけではありませんが、琥珀は抱擁、癒やし、健康、長寿、家族の繁栄、威厳、帝王などを表します。周囲に対して強い包容力と癒やしを与え、それを身に付ける家族は安産と子沢山が約束されて健康で長生き、そして家長は威厳を持って人の上に立つ帝王のごとき存在、そのような意味を持つ宝石だそうです。ちなみに宝飾品の持つ意味ですが、指輪は相手を束縛して独占したいという願望、そして丸い形状から永遠を表すと言われています。ネックレスやペンダントも指輪と同じような意味がありますが、大きなペンダントトップやブローチは、いつでもあなたの胸にありたいという意味もあるようです」
「ものすごく詳しいじゃないか」
「あなたが威厳がある帝王ね。ならここは帝王の城ね。国でも乗っ取る?」
「それは魔王だろう。そんなのがいるのかどうかは知らないが」
「健康、長寿、安産、子沢山。いっぱい産みますねっ」
「そもそも家族の繁栄って、社会的成功じゃないのか?」
俺には花や宝石の持つ意味は全く分からないが、みんなが喜んでくれるならそれでいい。しかし帝王はやめてもらいたい。「この国を潰すつもりはないよな?」と殿下に聞かれそうだ。
「エルマー様も何か身に付けたらどうですか?」
「俺か? まあ機会があれば見てこよう」
俺は宝飾品は何も身に付けていない。好きとか嫌いとかの問題ではなく、土や石をいじることが多いので、傷が付かないかと心配してのことだ。またバーシュルツェに行くことがあれば自分用のものを買ったらいい。
琥珀の見せ合いも落ち着いたようだ。それなら次は部屋の割り振りだ。ここにやって来てそのままだから、とりあえず荷物を入れないとな。
「ここにずっといても仕方がないから、そろそろ部屋の割り当てをするぞ。俺たちしかいないから、好きなように使えばいいが、自分の部屋はどこがいい?」
俺はこの城の図面を見せながら二人に聞いた。
「やたらと部屋の多いお城ですね」
「カレンが部屋数は多くするようにと希望を出したそうだ」
「妻は何人いてもいいようにね」
「三階建てにする必要はなかったと思うぞ」
どういうわけか、カレンはやたらと俺に妻を作らせたがる。と言うか、妻は何人いてもいいと言う。ひょっとしたら妻が何かよく分かっていないんじゃないかとも思う。
「ここがエルマー様ですか。カレンさんは?」
「私はここね」
「それなら私は……ここにしましょうか」
「うーん、それじゃ私はここでっ」
どこを選んでも多少近いか遠いかの違いしかない。そして部屋を選び終われば物を入れることになる。ベッドと机、棚などは購入してあるのでそれぞれの部屋に入れる。そして預かっていたものを渡せば引っ越しは終わりだ。
部屋に荷物を入れれば、とりあえず軽く城の中を見せておくことにした。どこに何があるか、自分たちで掃除もすることになるから覚えてもらう必要がある。この広さだと無理だと思うが、放っておくわけにもいかない。
「これが風呂場だ」
「大きいですね。あれはひょっとして魔道具ですか?」
「ああ、水魔法と火魔法を組み合わせて湯が出るようになっているものだ。台所にも小型のものを設置してある。水汲みは大変だからな」
今のところ、北の農地のあたりは川から水を引き、生活用水に困らないようにしている。その一部はカレンが作ってくれた農業用のため池に流れ込んでいる。だがこの城があるあたりは町の中心部に近いので、まだ用水を引いていない。町全体をどうするかを固めた上でこの周辺の工事をしようと思っている。
「いざとなれば、水は私が出せるからね」
「まあカレンがいれば水には困らないが、ちょっと欲しいときにわざわざ頼むのもな。飲み水くらいなら俺でも用意できるから」
「それならまとめて溜めておく?」
「今は大丈夫だが、万が一に備えて非常用のため池的なものをいずれは用意しよう。そのときに頼む」
「分かったわ」
カレンの仕事も考えないといけないな。
「エルマー様、今のはカレンさんがやる気をなくさないようにするための言葉ですか?」
エルザが小声で耳打ちしてきた。
「いや、そういうわけでもないぞ。例えばどこかで火事が起きたとき、近くにため池があれば助かるだろう。いずれは作らないといけないと思っている」
「あ、そうでしたか」
「でも実際、町の真ん中に大穴を開けられたら困るというのはある」
「やはり」
とりあえずしばらくは四人で暮らす。そうすると誰が何をするかを決める必要が出てくる。
「俺も魔法でできることはするが、ある程度は誰が何をするかを決めた方がいいだろうな」
主な仕事としては、料理、皿洗い、城の中や庭の掃除、洗濯だろうか。細々とした仕事はあるだろうが。
「エルマー様、夜のお仕事も大切ですよ」
「それは主な仕事じゃないだろう」
エルザはここしばらくは比較的おとなしくなっていたが、あまりはっちゃけられても困る。
「それでも『子は鎹』と言いますから、やはり作るべきかと」
「それは夫婦仲が悪い夫婦の話だろう」
そちらは嫌いじゃないが、毎晩毎晩かなり大変なところに二人増えるわけだ。どうなるか想像もつかない。それにその話はまだ時間的にも早いだろう。
「とりあえず必要な仕事を一覧にするぞ」
◆ ◆ ◆
「無理ね」
「無理ですね」
「無理ですっ」
「そうだよな」
この城を維持管理するためにどのような仕事が必要か、それを一覧にし始めたが途中でやめた。やはりこの城を四人だけでなんとかしようというのがそもそもの間違いだ。料理や皿洗いや洗濯はまだいい。四人分なら大した量じゃない。問題は掃除だ。
城の中は使わなくても砂や埃が溜まる。それはどうしようもない。今のところ使わない部屋は閉じておいて、掃除する場所を減らすしかない。そして通路や小広間や大広間は……
「さすがエルマー様ですね」
「便利ですねっ」
「ある意味器用よね」
「結局クラースが言っていた通りになるわけか」
念のために窓を開けておき、俺が風魔法を使って砂を端に寄せる。どうすれば効率よく砂と埃を取り除けるかを試してみることにした。床に散らばった砂をそのまま土魔法で取り除くことはできないからだ。
土魔法や水魔法ほど得意ではないが、俺は風魔法も使うことができる。威力がないので風を起こすくらいにしかならないが、どうやら掃除には使えそうだ。
だが溜まった砂を固めて取り除くのは人力だし、それに埃は残る。風魔法を使って窓から出せばいいとクラースは言ってたが、そんなに強い風を起こしたら自分が埃まみれになる。
毎日する必要はないだろうが、数日に一度はこうやってまとめて掃除が必要だろう。しばらくの間は使わないところには立ち入らないようにしよう。
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