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第4章:春、ダンジョン都市にて
第15話:炭作り
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「ねえ、あれってもう完成してるよね」
「そうだな。仕事前に寄ってみるか」
白鷺亭は町の中央広場と北門との間にある交差点の角にあります。ダンジョンは町の一番東側にあって、冒険者ギルドはダンジョンと中央広場の間にあります。レイたちは白鷺亭を出て冒険者ギルドに立ち寄り、それから北門を通って町の外へと向かいます。つまり、遠回りです。
レイは毎朝マーシャの顔を見たいとか、そのようなことは考えていません。決まった時間に起きて仕事に向かうということを習慣づけないと、だらしない生活になってしまうのではないかと考えているだけです。
そもそもレイは、遠回りして歩くことが嫌いではありません。東京で勤めていたとき、職場の一駅前か二駅前で降りて、そこから一五分ほど歩いていました。どうしても運動不足になりがちですし、わざわざ乗り換えるのが面倒だったというのもあります。仕事が終わると開放感を感じるために、一時間ほどかけて歩いて帰ることもありました。
「おう、できてるぞ。こっちだ」
レイが無煙炭化器の受け取りに出かけると、ドライクが暇そうに店番をしていました。そのまま店の裏手に案内されます。
「謎の物体です」
「想像以上にデカいね」
「よく燃えそうですね」
「ゴミ焼きにも使えるだろうな。下から空気を送り込めば」
レイが知っているものよりも、直径も高さも倍になっています。量が多いから一気にと思いましたが、さすがに直径が三メートル、高さが一メートルというのが圧迫感があります。
「お手数をおかけしました」
「いやいや、こういう珍しいものなら大歓迎だ」
あながち社交辞令でもなさそうにドライクは言いました。レイは炭化器をマジックバッグに入れると店を出ようとしました。
「なあ、こいつはいつ試すんだ?」
店を出ようとしたところでドライクが呼び止めました。
「今日も森へ行くので、そこで試そうと思います」
「そうか。俺も確認していいか?」
「ええ、どうぞ。みんなもいいよな?」
特に問題もなさそうなので、ドライクを加えて、五人で森へ出かけることにしました。
◆◆◆
「ドライクさんも冒険者だったんだ。バトルアックスが似合ってるよね」
「冒険者じゃなけりゃ、酒を作るか職人でもするか、そのあたりだからな」
五人は歩きながら、あらためて自己紹介をしています。そこでレイはドワーフという種族について聞いていました。
ドワーフは人間の背を少し低くした上で横に広げたような体格をしています。足は遅いですが、かなりの力があります。人間の町で暮らす場合、職人をするか力仕事をするかになるでしょう。ただし、人間に比べれば寿命が長いので、若いうちは冒険者をして、ある程度の年令になってから職人をするということも珍しくはありません。
「私の知り合いですと、なんでも屋をしているダニールさんとナイーナさんご夫妻がいますね」
「ああ、ダニールさんか。もう二〇年くらいは会ってねえな」
「やはりお知り合いでしたか」
「ドワーフはどっかで繋がりがあるからな。近くにザハールってのがいなかったか?」
「いたよ。樽屋の店長だったね。でも、呼び方が『ダニールさん』と『ザハール』なの?」
サラは年齢がダニール、ドライク、ザハールの順なのか、先輩後輩関係だろうかと思って聞いてみました。
「ダニールさんは俺の師匠で、親よりも上だ。ザハールは弟弟子で、俺よりも年下だからな」
レイとシーヴとサラは顔を見合わせました。それを見てドライクが困った顔をしました。
「何か変なこと言ったか?」
「いや、みんなの関係がわからなかっただけです。俺たちにはドワーフの年の差がわからないんですよ」
「まあ、そうなるか。人間や獣人はわかりやすいからな」
ドワーフも精霊族の中の一種族です。人間の倍以上は寿命があります。若いドワーフと高齢のドワーフを並べれば違いがわかりますが、五〇歳のドワーフと一〇〇歳のドワーフの違いはあってないようなものです。だから夫婦の年齢差も人間に比べればかなりありますよ。
「あの当時でもダニールさんには孫がいたぞ。ザハールは独身だったはずだ。さすがに二〇年経ったから、あいつも結婚したとは思うけどな」
職人を目指す場合、誰かに師事して技術を叩き込まれ、それから独立します。独立したら別の町へ引っ越すことがほとんどで、そこで今度は自分が師匠になって弟子を迎えます。このようにしてドワーフのネットワークは作られていきます。
◆◆◆
「ご主人さま、タケノコを掘ってきます」
「ああ、気をつけろよ」
「はい」
ラケルは森の中にタケノコを採りに入っていきました。
「それじゃあ、このあたりでやりますか」
「おう。お手並み拝見だ」
「それでは私は見張りをしていますね」
シーヴは魔物が来ないかどうか警戒しています。レイはまず地面の上に鉄板を敷きました。その上に砂を撒いていきます。
「それはなんのためだ?」
「鉄板は地面が焼けないようにするためですよ。時期によっては延焼しますからね」
「なるほどな。刈るんじゃないのか」
「狩ると時間がかかりますからね。砂は隙間を埋めるためです」
鉄板の上に砂、そこに埋め込むようにして無煙炭化器を乗せます。砂との間に隙間ができないように、しっかりと隙間を埋めます。下から空気が入ると、燃えて灰になりますからね。
「まずは燃えやすい枝などに火をつけて放り込みます」
「煙が出るな」
「最初はどうしても出ますね。一度に大量に放り込んでも出ます」
そう言いながら、レイたちは次々と竹を放り込んでいきます。竹が弾けてパンパンと音がします。
「ねえ、大物を入れてもいい?」
「ああ、いいぞ」
サラは直径五センチから一〇センチほどの枝を放り込んでいきます。
「こんなのがちゃんと炭になるのか——うおっ!」
しばらくすると急に火の勢いが強くなりました。そして温度が上がってくると煙が減ります。
「火が強くなると煙が減りますね」
「どういう理屈なんだ?」
レイは地面に簡単な絵を書いて説明します。炭化器から出る反射熱が集中して、中心部は温度が上がりやすくなります。すると、下から空気が入る場所がありませんので横から入るしかないのですが、入ろうとしたそばから高温で熱されてしまい、上に向かいます。その結果として内部が酸欠状態になります。
「それでも、本格的な窯ほどしっかりと大きな炭はできませんけどね」
「そうなのか?」
「はい。きれいな形をしたものなら、やっぱり窯でしょうね」
そう言いながらレイもポンポンと丸太を放り込みます。とりあえず試作ですからね。いろいろな太さのものを試していきます。うまく炭にならなければ、もう一度焼けばいいんです。
レイは炭焼きの映像をテレビで見たことがありますが、あのときは窯の中に炭にする木を縦にして並べていました。そのほうが空気の流れが整い、均等に熱が通るからだと説明していた覚えがあります。そんな窯を持ち歩くことはできません。だから無煙炭化器を作ってもらったのです。ちょっと大きすぎですけどね。
そうこうしているうちに、巨大な無煙炭化器がいっぱいになってきましたので、作業を中断して昼食にすることになりました。ラケルもタケノコを掘ってホクホク顔で戻ってきました。
「面白いテーブルだな」
「これはレイが考えてダニールさんとナイーナさんに作ってもらったものです」
「おー、どうりでなあ。しっかりしているのに繊細だ」
ドライクはテーブルをしげしげと見つめています。
「ドライクさん、はい、ごはん」
「おう、ありがとよ」
サラがテーブルに料理を並べていきます。ドライクはさっそくエールのジョッキを空にしてからスパイラルディアーのピリ辛炒めを口にしました。直後に両目がくわっと開きました。
「うめえな、これ!」
「美味しいでしょ」
「ああ。こんなもんを食ってんのか。どこで売ってるんだ?」
「これは私が作ったんだよ?」
「お前さんがか⁉」
ドライクは驚きましたが、それはサラを馬鹿にしているわけではありません。冒険者が作れることに驚いただけです。
冒険者というのは、黒パンにチーズやハムを乗せたりして食べるくらいだと思っていました。はい、普通はそうです。レイたちがおかしいだけです。レイたちと知り合うと、みんな感覚が狂います。
「うちの店の近くで酒場でも始めないか? 毎日でも行くぞ」
「副業で酒場は難しいなあ。レイ、惣菜屋って流行りそう?」
「家で作らない人なら買ってくれそうだけど、冒険者は酒場で食べるだろうな。俺たちみたいに」
「そっかあ」
「お店をしている人なら来てくれるかもしれませんね」
クラストンは住民が少なく冒険者が多い町です。だから基本が冒険者向けなんですよね。つまり、持ち帰って食べるのではなく、酒場で食べてそのまま部屋で寝ることが多いんです。ドライクの工房は冒険者ギルドの近くです。あのあたりには冒険者向けの安宿が軒を連ねています。
「言ったのはいいが、金がかかりそうだな」
「高いスパイスは使ってないけどね」
「スパイスか……」
ドライクは肉を目の前に持ってきて観察しています。
「ああいうのは薬だと思ってたんだがな」
「薬にもなるけど、こうやって使うと美味しいよ」
「たしかにな。こりゃ酒も進むな」
ドライクは四杯目のエールを飲み終えました。
「酔わないの?」
「俺らがエールくらいで酔うわけないだろ。火酒くらいでないとな」
ドワーフといえば酒豪、酒豪といえばドワーフ。エールなら一〇〇杯飲んでも酔いません。むしろお腹がチャポチャポで、それ以上入らなくなるでしょうね。
「そうだな。仕事前に寄ってみるか」
白鷺亭は町の中央広場と北門との間にある交差点の角にあります。ダンジョンは町の一番東側にあって、冒険者ギルドはダンジョンと中央広場の間にあります。レイたちは白鷺亭を出て冒険者ギルドに立ち寄り、それから北門を通って町の外へと向かいます。つまり、遠回りです。
レイは毎朝マーシャの顔を見たいとか、そのようなことは考えていません。決まった時間に起きて仕事に向かうということを習慣づけないと、だらしない生活になってしまうのではないかと考えているだけです。
そもそもレイは、遠回りして歩くことが嫌いではありません。東京で勤めていたとき、職場の一駅前か二駅前で降りて、そこから一五分ほど歩いていました。どうしても運動不足になりがちですし、わざわざ乗り換えるのが面倒だったというのもあります。仕事が終わると開放感を感じるために、一時間ほどかけて歩いて帰ることもありました。
「おう、できてるぞ。こっちだ」
レイが無煙炭化器の受け取りに出かけると、ドライクが暇そうに店番をしていました。そのまま店の裏手に案内されます。
「謎の物体です」
「想像以上にデカいね」
「よく燃えそうですね」
「ゴミ焼きにも使えるだろうな。下から空気を送り込めば」
レイが知っているものよりも、直径も高さも倍になっています。量が多いから一気にと思いましたが、さすがに直径が三メートル、高さが一メートルというのが圧迫感があります。
「お手数をおかけしました」
「いやいや、こういう珍しいものなら大歓迎だ」
あながち社交辞令でもなさそうにドライクは言いました。レイは炭化器をマジックバッグに入れると店を出ようとしました。
「なあ、こいつはいつ試すんだ?」
店を出ようとしたところでドライクが呼び止めました。
「今日も森へ行くので、そこで試そうと思います」
「そうか。俺も確認していいか?」
「ええ、どうぞ。みんなもいいよな?」
特に問題もなさそうなので、ドライクを加えて、五人で森へ出かけることにしました。
◆◆◆
「ドライクさんも冒険者だったんだ。バトルアックスが似合ってるよね」
「冒険者じゃなけりゃ、酒を作るか職人でもするか、そのあたりだからな」
五人は歩きながら、あらためて自己紹介をしています。そこでレイはドワーフという種族について聞いていました。
ドワーフは人間の背を少し低くした上で横に広げたような体格をしています。足は遅いですが、かなりの力があります。人間の町で暮らす場合、職人をするか力仕事をするかになるでしょう。ただし、人間に比べれば寿命が長いので、若いうちは冒険者をして、ある程度の年令になってから職人をするということも珍しくはありません。
「私の知り合いですと、なんでも屋をしているダニールさんとナイーナさんご夫妻がいますね」
「ああ、ダニールさんか。もう二〇年くらいは会ってねえな」
「やはりお知り合いでしたか」
「ドワーフはどっかで繋がりがあるからな。近くにザハールってのがいなかったか?」
「いたよ。樽屋の店長だったね。でも、呼び方が『ダニールさん』と『ザハール』なの?」
サラは年齢がダニール、ドライク、ザハールの順なのか、先輩後輩関係だろうかと思って聞いてみました。
「ダニールさんは俺の師匠で、親よりも上だ。ザハールは弟弟子で、俺よりも年下だからな」
レイとシーヴとサラは顔を見合わせました。それを見てドライクが困った顔をしました。
「何か変なこと言ったか?」
「いや、みんなの関係がわからなかっただけです。俺たちにはドワーフの年の差がわからないんですよ」
「まあ、そうなるか。人間や獣人はわかりやすいからな」
ドワーフも精霊族の中の一種族です。人間の倍以上は寿命があります。若いドワーフと高齢のドワーフを並べれば違いがわかりますが、五〇歳のドワーフと一〇〇歳のドワーフの違いはあってないようなものです。だから夫婦の年齢差も人間に比べればかなりありますよ。
「あの当時でもダニールさんには孫がいたぞ。ザハールは独身だったはずだ。さすがに二〇年経ったから、あいつも結婚したとは思うけどな」
職人を目指す場合、誰かに師事して技術を叩き込まれ、それから独立します。独立したら別の町へ引っ越すことがほとんどで、そこで今度は自分が師匠になって弟子を迎えます。このようにしてドワーフのネットワークは作られていきます。
◆◆◆
「ご主人さま、タケノコを掘ってきます」
「ああ、気をつけろよ」
「はい」
ラケルは森の中にタケノコを採りに入っていきました。
「それじゃあ、このあたりでやりますか」
「おう。お手並み拝見だ」
「それでは私は見張りをしていますね」
シーヴは魔物が来ないかどうか警戒しています。レイはまず地面の上に鉄板を敷きました。その上に砂を撒いていきます。
「それはなんのためだ?」
「鉄板は地面が焼けないようにするためですよ。時期によっては延焼しますからね」
「なるほどな。刈るんじゃないのか」
「狩ると時間がかかりますからね。砂は隙間を埋めるためです」
鉄板の上に砂、そこに埋め込むようにして無煙炭化器を乗せます。砂との間に隙間ができないように、しっかりと隙間を埋めます。下から空気が入ると、燃えて灰になりますからね。
「まずは燃えやすい枝などに火をつけて放り込みます」
「煙が出るな」
「最初はどうしても出ますね。一度に大量に放り込んでも出ます」
そう言いながら、レイたちは次々と竹を放り込んでいきます。竹が弾けてパンパンと音がします。
「ねえ、大物を入れてもいい?」
「ああ、いいぞ」
サラは直径五センチから一〇センチほどの枝を放り込んでいきます。
「こんなのがちゃんと炭になるのか——うおっ!」
しばらくすると急に火の勢いが強くなりました。そして温度が上がってくると煙が減ります。
「火が強くなると煙が減りますね」
「どういう理屈なんだ?」
レイは地面に簡単な絵を書いて説明します。炭化器から出る反射熱が集中して、中心部は温度が上がりやすくなります。すると、下から空気が入る場所がありませんので横から入るしかないのですが、入ろうとしたそばから高温で熱されてしまい、上に向かいます。その結果として内部が酸欠状態になります。
「それでも、本格的な窯ほどしっかりと大きな炭はできませんけどね」
「そうなのか?」
「はい。きれいな形をしたものなら、やっぱり窯でしょうね」
そう言いながらレイもポンポンと丸太を放り込みます。とりあえず試作ですからね。いろいろな太さのものを試していきます。うまく炭にならなければ、もう一度焼けばいいんです。
レイは炭焼きの映像をテレビで見たことがありますが、あのときは窯の中に炭にする木を縦にして並べていました。そのほうが空気の流れが整い、均等に熱が通るからだと説明していた覚えがあります。そんな窯を持ち歩くことはできません。だから無煙炭化器を作ってもらったのです。ちょっと大きすぎですけどね。
そうこうしているうちに、巨大な無煙炭化器がいっぱいになってきましたので、作業を中断して昼食にすることになりました。ラケルもタケノコを掘ってホクホク顔で戻ってきました。
「面白いテーブルだな」
「これはレイが考えてダニールさんとナイーナさんに作ってもらったものです」
「おー、どうりでなあ。しっかりしているのに繊細だ」
ドライクはテーブルをしげしげと見つめています。
「ドライクさん、はい、ごはん」
「おう、ありがとよ」
サラがテーブルに料理を並べていきます。ドライクはさっそくエールのジョッキを空にしてからスパイラルディアーのピリ辛炒めを口にしました。直後に両目がくわっと開きました。
「うめえな、これ!」
「美味しいでしょ」
「ああ。こんなもんを食ってんのか。どこで売ってるんだ?」
「これは私が作ったんだよ?」
「お前さんがか⁉」
ドライクは驚きましたが、それはサラを馬鹿にしているわけではありません。冒険者が作れることに驚いただけです。
冒険者というのは、黒パンにチーズやハムを乗せたりして食べるくらいだと思っていました。はい、普通はそうです。レイたちがおかしいだけです。レイたちと知り合うと、みんな感覚が狂います。
「うちの店の近くで酒場でも始めないか? 毎日でも行くぞ」
「副業で酒場は難しいなあ。レイ、惣菜屋って流行りそう?」
「家で作らない人なら買ってくれそうだけど、冒険者は酒場で食べるだろうな。俺たちみたいに」
「そっかあ」
「お店をしている人なら来てくれるかもしれませんね」
クラストンは住民が少なく冒険者が多い町です。だから基本が冒険者向けなんですよね。つまり、持ち帰って食べるのではなく、酒場で食べてそのまま部屋で寝ることが多いんです。ドライクの工房は冒険者ギルドの近くです。あのあたりには冒険者向けの安宿が軒を連ねています。
「言ったのはいいが、金がかかりそうだな」
「高いスパイスは使ってないけどね」
「スパイスか……」
ドライクは肉を目の前に持ってきて観察しています。
「ああいうのは薬だと思ってたんだがな」
「薬にもなるけど、こうやって使うと美味しいよ」
「たしかにな。こりゃ酒も進むな」
ドライクは四杯目のエールを飲み終えました。
「酔わないの?」
「俺らがエールくらいで酔うわけないだろ。火酒くらいでないとな」
ドワーフといえば酒豪、酒豪といえばドワーフ。エールなら一〇〇杯飲んでも酔いません。むしろお腹がチャポチャポで、それ以上入らなくなるでしょうね。
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