16 / 92
第三章【死を招く者】
第十六節 ハルの出立
しおりを挟む
マリアージュの死から暫くの間、ビアンカは塞ぎ込み落ち込んだ様子を見せていた。
いつにも増してハルの傍を離れようとせず、使用人たちが咎める言葉も聞かず、時にはハルの部屋で彼と過ごすことが多かった。
そんな時、ハルは何も言わずにビアンカの傍らに静かに寄り添い、甘えられる相手がいなくなってしまったビアンカを慰めた。
ビアンカは身近な存在の死に対して、虚無感と共に、恐怖と怯えを抱いているのをハルは感じていた。
それはハルにも経験のある感情だった。
ハルの祖父である人物が他界した際、ハルも死に対して同じ感情を抱いた覚えがある。
その時は、ハルも今のビアンカと同じように、母親であった人物に寄り添い、慰められたことを朧げな記憶ながらも思い出す。
(――今は誰かが死ぬことに慣れてしまったけれど。もしも……、このまま俺の呪いがビアンカにまで危害を及ぼすことになったら、俺は冷静でいられるのか……?)
ハルは考えながら、自身の傍らに座り込むビアンカの肩を優しく抱いていた。
◇◇◇
マリアージュの死から二か月ほど月日が流れた頃、漸くビアンカは徐々にだが普段の元気と明るさを取り戻してきていた。
剣術師範代のホムラの訓練にも再び参加しだし、ハルに対して冗談なども口にするようになった。
ハルの目からは、少し無理をしている雰囲気は見受けられたものの、今まで通りのビアンカらしい振る舞いを彼女は見せていたのだった。
元気に立ち振る舞うビアンカの様子を見て、ハルは安堵感を感じていた。
そして、いよいよリベリア公国に留まり続けることを止め、再度旅立つ潮時だと感じ始める。
(あの様子なら、俺が出て行っても、ビアンカなら上手くやっていけるだろう……)
唐突にハルまでいなくなってしまったら、それはそれでビアンカを酷く悲しませることになるだろう。
しかし――、不幸と死を周りに撒き散らす存在である自分が近くにいるよりは、遥かにビアンカのためになる。ハルはそう考えていた。
――ウェーバー邸に仕える使用人たちが寝静まった夜遅く。
ハルは自室で旅支度を整えていた。
旅の必需品となる道具を、ハル自身が肩から斜め掛けできるように改良した背嚢――ショルダーバッグに詰め込む。
その旅支度の作業の中で、ハルはフッと白いハンカチに目を奪われた。
桜の花びらの刺繍が施された白いハンカチ――、ビアンカが以前、ハルへと戦地での無事を願い作ってくれたものだった。
「…………」
ハルは無言でハンカチに施されている刺繍の部分を指でなぞる。
未だにハルの中では、このハンカチをビアンカから渡された時の、胸の内に宿る温かさが残っていた。
ハルは思いを馳せる様子を見せていたが、黙ったままハンカチを大切そうにショルダーバッグの中にしまい込んだ。
「さて、行くか……」
ハルは呟くと、普段好んで着ている黒い外套を身に纏ったのだった。
ハルは静かに自室を後にすると、そのまま調理場の勝手口より続く裏門から出て行こうと、屋敷の外に出る。
夜半を過ぎた静寂の中、冷たいひやりとした空気がハルの頬を撫でていく。
ハルは屋敷の方を振り返らず、裏庭を歩き出す。
別れの一言もかけず、置き手紙一つ残さずに出て行くことになるのは、どこか心苦しいものがある。だが、それも致し方あるまい――、そうハルは自分自身に言い聞かせる。
そんな思いが、ハルを振り向かせることなく歩ませていた。
「どこに行くの、ハル?」
静寂の中、不意に背後から声をかけられ、ハルはビクッと身を竦ませた。
あまりの驚きに、ハルの心臓がドキドキと高鳴る。
声をかけられた驚きから、ハルは慌てるように後ろを振り向くが、振り向いた先には誰の姿も見当たらなかった。
――なんだ?
ハルが辺りを見回しても誰もいない。ハルは眉を寄せ、怪訝な表情を浮かべた。
「こっちこっち。ここだよ」
キョロキョロと辺りを見回しているハルに再び声がかかる。
ハルが声のする方――ウェーバー邸の屋敷の屋根を見上げると、そこで寝間着のローブ姿という格好をしたビアンカが屋根の縁に腰掛けた状態でハルに向って手を振っていた。
その姿を目にしてハルはギョッとする。
「――なっ、お前。なんでそんなところにいるんだよっ?!」
ウェーバー邸の屋敷は高さのある二階建てで、その屋根の上に上っているビアンカを目にしたハルは、声をかけられた驚きとはまた別の驚きから声を上げた。
「星を見ていたの。屋根の上からだと良く見えるから」
ビアンカは悪びれた様子など微塵も見せず言いながら、夜空に向かって指を差し向ける。
ビアンカの指差しに釣られるようにハルも空を見上げると、確かにビアンカの言った通り、街明かりが疎らになったリベリア公国内の夜空には満天の星という景色が広がっていた。
その景色にハルは一瞬、見惚れてしまう。
(確かに見事な景色だけど――、わざわざ屋根に上って星を見る必要があるのか。このお転婆お嬢様め……っ!)
ハルは見上げた景色に感動しつつも、心の中でビアンカに対して悪態をつく。
「それで? ハルはどこに行くつもりなの?」
ビアンカは先ほどと同じような質問をハルに投げかける。
その質問にハルは言葉を上手く返せず、言い淀む様子を見せた。
「……もしかして、ここを出て行くつもりでいるの?」
返答の言葉を発しないハルに対して、ビアンカは静かな声音を夜の空気に響かせ、再び問いかける。
ハルの外套を身に纏った旅支度を済ませた井出達を見て、ビアンカは始めから察していたのだろう。
言葉を言い淀むハルに対して、怒りと寂しさの入り混じったような複雑な眼差しを向けていた。
――バレちまっているか……。
ビアンカの言葉にハルは思いつつ、溜息を吐き出す。
見つかってしまっては仕方がない。そうハルは考える。
「そうだ。もう俺は――、ここにいて良い人間じゃなくなっちまったんだよ……」
ハルは意を決したようにビアンカの問いかけに答える。
そんなハルの言葉にビアンカの表情が変わった。
「何それ。どういう意味?」
ビアンカはハルの言葉が理解できない、と言いたげな表情をハルに向ける。
「すまない。お前には、いつかは言おうと思っていたんだけど――」
ハルはそこで一度言葉を切った。
ハルは、果たしてビアンカに自身の出自について、言ってしまって良いものなのかと考えてしまっていた。
だが、ここでウェーバー邸を出て行く気のため、ビアンカに一生疑問を抱かせるよりは良いと思い、ハルは口を開く。
「俺は――、この身に、人を死に至らしめる呪いを宿しているんだ」
ハルの静かな声音で紡がれる言葉に、ビアンカは不思議そうな顔をして首を傾げた。
「どういうこと……?」
「俺は――、人の魂を喰らって生き永らえている存在なんだよ」
ハルはビアンカに告げると、今までビアンカに隠していた自分自身に宿る呪い――身近な者たちに不幸をもたらし死に至らしめる呪いのことを打ち明け始めた。
いつにも増してハルの傍を離れようとせず、使用人たちが咎める言葉も聞かず、時にはハルの部屋で彼と過ごすことが多かった。
そんな時、ハルは何も言わずにビアンカの傍らに静かに寄り添い、甘えられる相手がいなくなってしまったビアンカを慰めた。
ビアンカは身近な存在の死に対して、虚無感と共に、恐怖と怯えを抱いているのをハルは感じていた。
それはハルにも経験のある感情だった。
ハルの祖父である人物が他界した際、ハルも死に対して同じ感情を抱いた覚えがある。
その時は、ハルも今のビアンカと同じように、母親であった人物に寄り添い、慰められたことを朧げな記憶ながらも思い出す。
(――今は誰かが死ぬことに慣れてしまったけれど。もしも……、このまま俺の呪いがビアンカにまで危害を及ぼすことになったら、俺は冷静でいられるのか……?)
ハルは考えながら、自身の傍らに座り込むビアンカの肩を優しく抱いていた。
◇◇◇
マリアージュの死から二か月ほど月日が流れた頃、漸くビアンカは徐々にだが普段の元気と明るさを取り戻してきていた。
剣術師範代のホムラの訓練にも再び参加しだし、ハルに対して冗談なども口にするようになった。
ハルの目からは、少し無理をしている雰囲気は見受けられたものの、今まで通りのビアンカらしい振る舞いを彼女は見せていたのだった。
元気に立ち振る舞うビアンカの様子を見て、ハルは安堵感を感じていた。
そして、いよいよリベリア公国に留まり続けることを止め、再度旅立つ潮時だと感じ始める。
(あの様子なら、俺が出て行っても、ビアンカなら上手くやっていけるだろう……)
唐突にハルまでいなくなってしまったら、それはそれでビアンカを酷く悲しませることになるだろう。
しかし――、不幸と死を周りに撒き散らす存在である自分が近くにいるよりは、遥かにビアンカのためになる。ハルはそう考えていた。
――ウェーバー邸に仕える使用人たちが寝静まった夜遅く。
ハルは自室で旅支度を整えていた。
旅の必需品となる道具を、ハル自身が肩から斜め掛けできるように改良した背嚢――ショルダーバッグに詰め込む。
その旅支度の作業の中で、ハルはフッと白いハンカチに目を奪われた。
桜の花びらの刺繍が施された白いハンカチ――、ビアンカが以前、ハルへと戦地での無事を願い作ってくれたものだった。
「…………」
ハルは無言でハンカチに施されている刺繍の部分を指でなぞる。
未だにハルの中では、このハンカチをビアンカから渡された時の、胸の内に宿る温かさが残っていた。
ハルは思いを馳せる様子を見せていたが、黙ったままハンカチを大切そうにショルダーバッグの中にしまい込んだ。
「さて、行くか……」
ハルは呟くと、普段好んで着ている黒い外套を身に纏ったのだった。
ハルは静かに自室を後にすると、そのまま調理場の勝手口より続く裏門から出て行こうと、屋敷の外に出る。
夜半を過ぎた静寂の中、冷たいひやりとした空気がハルの頬を撫でていく。
ハルは屋敷の方を振り返らず、裏庭を歩き出す。
別れの一言もかけず、置き手紙一つ残さずに出て行くことになるのは、どこか心苦しいものがある。だが、それも致し方あるまい――、そうハルは自分自身に言い聞かせる。
そんな思いが、ハルを振り向かせることなく歩ませていた。
「どこに行くの、ハル?」
静寂の中、不意に背後から声をかけられ、ハルはビクッと身を竦ませた。
あまりの驚きに、ハルの心臓がドキドキと高鳴る。
声をかけられた驚きから、ハルは慌てるように後ろを振り向くが、振り向いた先には誰の姿も見当たらなかった。
――なんだ?
ハルが辺りを見回しても誰もいない。ハルは眉を寄せ、怪訝な表情を浮かべた。
「こっちこっち。ここだよ」
キョロキョロと辺りを見回しているハルに再び声がかかる。
ハルが声のする方――ウェーバー邸の屋敷の屋根を見上げると、そこで寝間着のローブ姿という格好をしたビアンカが屋根の縁に腰掛けた状態でハルに向って手を振っていた。
その姿を目にしてハルはギョッとする。
「――なっ、お前。なんでそんなところにいるんだよっ?!」
ウェーバー邸の屋敷は高さのある二階建てで、その屋根の上に上っているビアンカを目にしたハルは、声をかけられた驚きとはまた別の驚きから声を上げた。
「星を見ていたの。屋根の上からだと良く見えるから」
ビアンカは悪びれた様子など微塵も見せず言いながら、夜空に向かって指を差し向ける。
ビアンカの指差しに釣られるようにハルも空を見上げると、確かにビアンカの言った通り、街明かりが疎らになったリベリア公国内の夜空には満天の星という景色が広がっていた。
その景色にハルは一瞬、見惚れてしまう。
(確かに見事な景色だけど――、わざわざ屋根に上って星を見る必要があるのか。このお転婆お嬢様め……っ!)
ハルは見上げた景色に感動しつつも、心の中でビアンカに対して悪態をつく。
「それで? ハルはどこに行くつもりなの?」
ビアンカは先ほどと同じような質問をハルに投げかける。
その質問にハルは言葉を上手く返せず、言い淀む様子を見せた。
「……もしかして、ここを出て行くつもりでいるの?」
返答の言葉を発しないハルに対して、ビアンカは静かな声音を夜の空気に響かせ、再び問いかける。
ハルの外套を身に纏った旅支度を済ませた井出達を見て、ビアンカは始めから察していたのだろう。
言葉を言い淀むハルに対して、怒りと寂しさの入り混じったような複雑な眼差しを向けていた。
――バレちまっているか……。
ビアンカの言葉にハルは思いつつ、溜息を吐き出す。
見つかってしまっては仕方がない。そうハルは考える。
「そうだ。もう俺は――、ここにいて良い人間じゃなくなっちまったんだよ……」
ハルは意を決したようにビアンカの問いかけに答える。
そんなハルの言葉にビアンカの表情が変わった。
「何それ。どういう意味?」
ビアンカはハルの言葉が理解できない、と言いたげな表情をハルに向ける。
「すまない。お前には、いつかは言おうと思っていたんだけど――」
ハルはそこで一度言葉を切った。
ハルは、果たしてビアンカに自身の出自について、言ってしまって良いものなのかと考えてしまっていた。
だが、ここでウェーバー邸を出て行く気のため、ビアンカに一生疑問を抱かせるよりは良いと思い、ハルは口を開く。
「俺は――、この身に、人を死に至らしめる呪いを宿しているんだ」
ハルの静かな声音で紡がれる言葉に、ビアンカは不思議そうな顔をして首を傾げた。
「どういうこと……?」
「俺は――、人の魂を喰らって生き永らえている存在なんだよ」
ハルはビアンカに告げると、今までビアンカに隠していた自分自身に宿る呪い――身近な者たちに不幸をもたらし死に至らしめる呪いのことを打ち明け始めた。
1
あなたにおすすめの小説
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる