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第三章【死を招く者】
第二十節 満天の星の下で
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ハルが初めて上ったウェーバー邸の屋根。
そこは雨を受け流すための最低限な傾斜しかない、ほぼ平坦な作りをしていた。
いつもは中庭から眺めるだけで屋根の上までは見えていなかったため、ウェーバー邸の大きな屋敷の屋根がこのような作りをしていたことをハルは初めて知る。
――これなら足を滑らせて下に落ちるってこともなさそうだな。
屋根の平坦な作りを目にしてハルは少し安心感を抱いた。
「ハル。これ、貸してあげる」
先に屋根に上っていたビアンカは、屋根の上に置いたままにしていた毛布を手に取ってハルに手渡してきた。
ビアンカは先ほどまで屋根の上で夜空の星を眺めつつ、その毛布にくるまって暖を取っていたようだった。
「屋根の上にいると結構冷えるからさ。毛布にくるまっておいた方がいいよ?」
「お、おう……」
「その代わり、これ借りておくね」
ビアンカは照れくさそうな笑みを見せ、ハルの貸した外套を示す。
そんな様子のビアンカを見て、ハルも思わず照れくさい気持ちを抱いてしまう。
「……ここね。私のお気に入りの場所なんだ」
ビアンカは遠くを眺めるように呟き、その場に腰掛けた。
ハルも手渡された毛布を肩から掛けてビアンカの隣に腰掛ける。
「今日みたいに雲のない天気が良い日は星も良く見えるし、星が見えなくても街が良く見えるしさ。それに――、リベリア王城も見えるでしょ」
ビアンカは言いながらリベリア王城の方を指差した。
リベリア王城だけは深夜でも常に灯りが点っており、疎らに家々の窓から零れる灯りしか見えない城下街とは違う雰囲気を見せている。
「あそこでお父様が昼も夜も働いているんだって思うと、頑張ってねって気持ちになるんだよね」
ビアンカの父親であるミハイルはリベリア公国の将軍という任に就いているため、普段はリベリア王城に詰めているか、もしくは視察などの遠征に出ていることが多い。
それ故に、ウェーバー邸に戻って来ることは稀であり、「なかなか親子水入らずの時間を取ることができない」――と、久方ぶりの暇を貰い屋敷に戻ってきたミハイルが嘆いていた。
そのため、ハルは将来的にミハイルの“盾持ち”の任を受け持つために剣術の鍛錬を受けてはいるものの、ビアンカと仲良くやっていることもあり、四年間も世話になっているにも関わらず本格的な遠征の従者としてミハイルに連れ出されずにいた。
それは、ミハイルがビアンカを寂しがらせないための心遣いの一つであると、ハルは察していた。
目に映る近い場所にいるはずなのに、随分遠くにいる親子関係だとハルは思う。
しかし、互いが互いを想い合っていることは、ビアンカの言動やミハイルの心遣いを思うと、強く感じることができた。
(――羨ましい親子関係だな……)
ハルの両親はとっくの昔に他界しているために、その温かな想い合う関係が朧気ながら懐かしいと思う。
その反面で、今のミハイルとビアンカの温かな親子関係が羨ましいとも思った。
「私もね。将来は騎士になって、お父様と同じ将軍になりたいの」
ビアンカはハルの方に顔を向けて、笑顔で語った。
ビアンカの発した言葉に、ハルは四年前にリベリア公国にミハイルに連れて来られた時のことを思い出した。
ミハイルもその時、「将来は自分と同じ将軍になりたいと言っている」と、ビアンカのことを話して笑っていた。
ビアンカの夢は四年の月日が流れた今も変わっていないらしい。
「ハルも、お父様の盾持ちの任が上手くいったら――、きっと口利きしてもらって騎士になることができるよ」
「え?! 俺が?!」
ビアンカの言葉にハルは驚いた声を上げる。
「盾持ちの任は従騎士って呼ばれるんだけど、この従騎士の任を何年かやると、騎士として正式に認められることになるんだよ。知らなかった?」
「ああ……。ただの一介の従者の任務なんだと思っていたよ」
ハルは騎士については詳しくは知らなかった。なので、まさか自分が騎士として就任する可能性があるなど、初耳だったのだ。
「そっか。まあ、本来は――、騎士の家系に生まれた子とかが就く任なんだけどね」
ハルの驚いた様子に意外そうにしつつ、ビアンカは言う。
「ハルはお父様のお気に入りだから。騎士の家系出身じゃないけど、きっと騎士になるよ」
ビアンカの声音は、ハルが騎士になれると信じて疑わないものを含ませていた。
そんなビアンカの様子にハルは少し困ったような眉根を下げた微かな苦笑いを見せる。
(俺が騎士になるとか……、あり得ないな……)
ハルは過去に“群島諸国大戦”と呼ばれる戦争に同盟軍として従事した以外、自由気ままな旅から旅へという生活をしていた。
今更、リベリア公国の騎士の任に就き、この地に留まり続けるなどということはできないことだった。
「そうしたら――、将軍になった私の一番の部下にしてあげるからね」
ハルの考え事を余所に、そう言いながらビアンカは笑う。
「お前の部下、かあ。超苦労しそうなんだけど……」
ハルは将軍となったビアンカを想像してみて、その部下になってしまった際の苦労が目に見えるようだと、思わず吹き出してしまう。
「むーっ、失礼ねっ!」
「あはは、悪い。ごめんな」
ハルの言葉にビアンカは膨れるが、ハルはそれを笑いつつ宥めた。
だが、ビアンカがリベリア公国の将軍となることはないだろうと、ハルは思う。
いずれ、ビアンカが結婚適齢期になれば彼女は騎士の家系である貴族の婿養子を迎え、ウェーバー家を存続させていかなければならない。
今の時代に女性の騎士や戦士などといった傭兵は珍しいものではないものの、ビアンカは一国の将軍の娘――貴族の令嬢という立場なため、血生臭い戦地へ身を投じることなく一生を過ごすことになるだろう。
叶うことがないであろう夢を楽しげに語るビアンカが、ハルにとって堪らなく儚い存在に見えた。
「なあ、ビアンカ――」
「ん? なあに?」
ハルに不意に呼びかけられたビアンカは、再びハルの方に顔を向けると首を傾げる。
「騎士になるとか将軍になるとか、そういう夢も良いけどさ――」
ハルは一度言葉を区切り、ビアンカを見やる。
ビアンカの翡翠色の瞳が、何を言い出すのかと不思議そうにしてハルを見つめていた。
「窮屈な屋敷なんか抜け出してさ。俺と一緒に旅をしようぜ」
ハルは優しげな笑みを浮かべ、ビアンカに言った。
それはきっと――叶うことはないだろうビアンカと同じ儚い夢だった。
だけれど、ハルはそれを口にせずにはいられなかった。
「狭い一つの国の中だけじゃなくてさ。外の世界に目を向けるっていうのも楽しいぜ」
ハルはいずれ自分自身が、リベリア公国を離れなくてはいけない身だということを、重々承知していた。
その旅立ちにビアンカを連れて行ってはいけないことも良くわかっていた。
――本当だったら、攫ってでも連れて行ってやりたいところなんだけどな……。
ハルは心の中で本音を吐露する。
全てが不可能だとわかっていながらも、心の奥底では諦められない思いをハルは抱いていた。
だけれど、この些細な約束が、ビアンカが将来的に結婚をして他の男と結ばれることとなったとしても。その時のビアンカにとっての、幼い頃の甘酸っぱい思い出の一つにでもなれば良いと思い、ハルは叶えられない自分自身の願望を込めた提案を語りかけていた。
「外の世界での旅……」
ハルの提案にビアンカは考えもつかなかった様子を窺わせた。
「そうだ。色々な大陸を船で渡って、色々な国や街を見て旅をするんだ。世界は広いから――、一生の内じゃ、回りきれないだろうけどな」
リベリア公国に訪れるまでは旅から旅へと彼方此方を渡り歩いてきたハルだったが、永い時を生き続けてきたハルでさえ未だに世界の全ては見て回れていない。それほど、この世界は広かった。
――そんな旅にビアンカが一緒に来てくれたら良いのに。
ハルの胸に再び宿る想い。
この想いを行動に移してしまうことがいけないことだとはわかっていた。わかっていながらも、何度も渇望してしまう。
ハルはそれほどまでにビアンカに想いを寄せている自分自身の気持ちに気が付いていた。
「あは。ハルと一緒なら楽しそうだね!」
ビアンカはハルの提案に嬉しそうに満面の笑みを見せた。
その笑顔に釣られるようにハルも少年らしい笑顔を見せる。
「そうしたら……、次にハルが旅に出る時には、一緒に連れて行ってね」
「ああ、一緒に行こうな。――約束、だからな」
ハルは悪戯っぽく笑いながら、小指を立てた右手をビアンカに向けた。
それが意図するものに気が付いたビアンカも笑って、自身の小指をハルの小指に絡める。
「うん。約束ね、ハル――」
ウェーバー邸の屋根の上で互いに笑い合いながら、ハルとビアンカは叶うことのない約束に想いを馳せていた。
そこは雨を受け流すための最低限な傾斜しかない、ほぼ平坦な作りをしていた。
いつもは中庭から眺めるだけで屋根の上までは見えていなかったため、ウェーバー邸の大きな屋敷の屋根がこのような作りをしていたことをハルは初めて知る。
――これなら足を滑らせて下に落ちるってこともなさそうだな。
屋根の平坦な作りを目にしてハルは少し安心感を抱いた。
「ハル。これ、貸してあげる」
先に屋根に上っていたビアンカは、屋根の上に置いたままにしていた毛布を手に取ってハルに手渡してきた。
ビアンカは先ほどまで屋根の上で夜空の星を眺めつつ、その毛布にくるまって暖を取っていたようだった。
「屋根の上にいると結構冷えるからさ。毛布にくるまっておいた方がいいよ?」
「お、おう……」
「その代わり、これ借りておくね」
ビアンカは照れくさそうな笑みを見せ、ハルの貸した外套を示す。
そんな様子のビアンカを見て、ハルも思わず照れくさい気持ちを抱いてしまう。
「……ここね。私のお気に入りの場所なんだ」
ビアンカは遠くを眺めるように呟き、その場に腰掛けた。
ハルも手渡された毛布を肩から掛けてビアンカの隣に腰掛ける。
「今日みたいに雲のない天気が良い日は星も良く見えるし、星が見えなくても街が良く見えるしさ。それに――、リベリア王城も見えるでしょ」
ビアンカは言いながらリベリア王城の方を指差した。
リベリア王城だけは深夜でも常に灯りが点っており、疎らに家々の窓から零れる灯りしか見えない城下街とは違う雰囲気を見せている。
「あそこでお父様が昼も夜も働いているんだって思うと、頑張ってねって気持ちになるんだよね」
ビアンカの父親であるミハイルはリベリア公国の将軍という任に就いているため、普段はリベリア王城に詰めているか、もしくは視察などの遠征に出ていることが多い。
それ故に、ウェーバー邸に戻って来ることは稀であり、「なかなか親子水入らずの時間を取ることができない」――と、久方ぶりの暇を貰い屋敷に戻ってきたミハイルが嘆いていた。
そのため、ハルは将来的にミハイルの“盾持ち”の任を受け持つために剣術の鍛錬を受けてはいるものの、ビアンカと仲良くやっていることもあり、四年間も世話になっているにも関わらず本格的な遠征の従者としてミハイルに連れ出されずにいた。
それは、ミハイルがビアンカを寂しがらせないための心遣いの一つであると、ハルは察していた。
目に映る近い場所にいるはずなのに、随分遠くにいる親子関係だとハルは思う。
しかし、互いが互いを想い合っていることは、ビアンカの言動やミハイルの心遣いを思うと、強く感じることができた。
(――羨ましい親子関係だな……)
ハルの両親はとっくの昔に他界しているために、その温かな想い合う関係が朧気ながら懐かしいと思う。
その反面で、今のミハイルとビアンカの温かな親子関係が羨ましいとも思った。
「私もね。将来は騎士になって、お父様と同じ将軍になりたいの」
ビアンカはハルの方に顔を向けて、笑顔で語った。
ビアンカの発した言葉に、ハルは四年前にリベリア公国にミハイルに連れて来られた時のことを思い出した。
ミハイルもその時、「将来は自分と同じ将軍になりたいと言っている」と、ビアンカのことを話して笑っていた。
ビアンカの夢は四年の月日が流れた今も変わっていないらしい。
「ハルも、お父様の盾持ちの任が上手くいったら――、きっと口利きしてもらって騎士になることができるよ」
「え?! 俺が?!」
ビアンカの言葉にハルは驚いた声を上げる。
「盾持ちの任は従騎士って呼ばれるんだけど、この従騎士の任を何年かやると、騎士として正式に認められることになるんだよ。知らなかった?」
「ああ……。ただの一介の従者の任務なんだと思っていたよ」
ハルは騎士については詳しくは知らなかった。なので、まさか自分が騎士として就任する可能性があるなど、初耳だったのだ。
「そっか。まあ、本来は――、騎士の家系に生まれた子とかが就く任なんだけどね」
ハルの驚いた様子に意外そうにしつつ、ビアンカは言う。
「ハルはお父様のお気に入りだから。騎士の家系出身じゃないけど、きっと騎士になるよ」
ビアンカの声音は、ハルが騎士になれると信じて疑わないものを含ませていた。
そんなビアンカの様子にハルは少し困ったような眉根を下げた微かな苦笑いを見せる。
(俺が騎士になるとか……、あり得ないな……)
ハルは過去に“群島諸国大戦”と呼ばれる戦争に同盟軍として従事した以外、自由気ままな旅から旅へという生活をしていた。
今更、リベリア公国の騎士の任に就き、この地に留まり続けるなどということはできないことだった。
「そうしたら――、将軍になった私の一番の部下にしてあげるからね」
ハルの考え事を余所に、そう言いながらビアンカは笑う。
「お前の部下、かあ。超苦労しそうなんだけど……」
ハルは将軍となったビアンカを想像してみて、その部下になってしまった際の苦労が目に見えるようだと、思わず吹き出してしまう。
「むーっ、失礼ねっ!」
「あはは、悪い。ごめんな」
ハルの言葉にビアンカは膨れるが、ハルはそれを笑いつつ宥めた。
だが、ビアンカがリベリア公国の将軍となることはないだろうと、ハルは思う。
いずれ、ビアンカが結婚適齢期になれば彼女は騎士の家系である貴族の婿養子を迎え、ウェーバー家を存続させていかなければならない。
今の時代に女性の騎士や戦士などといった傭兵は珍しいものではないものの、ビアンカは一国の将軍の娘――貴族の令嬢という立場なため、血生臭い戦地へ身を投じることなく一生を過ごすことになるだろう。
叶うことがないであろう夢を楽しげに語るビアンカが、ハルにとって堪らなく儚い存在に見えた。
「なあ、ビアンカ――」
「ん? なあに?」
ハルに不意に呼びかけられたビアンカは、再びハルの方に顔を向けると首を傾げる。
「騎士になるとか将軍になるとか、そういう夢も良いけどさ――」
ハルは一度言葉を区切り、ビアンカを見やる。
ビアンカの翡翠色の瞳が、何を言い出すのかと不思議そうにしてハルを見つめていた。
「窮屈な屋敷なんか抜け出してさ。俺と一緒に旅をしようぜ」
ハルは優しげな笑みを浮かべ、ビアンカに言った。
それはきっと――叶うことはないだろうビアンカと同じ儚い夢だった。
だけれど、ハルはそれを口にせずにはいられなかった。
「狭い一つの国の中だけじゃなくてさ。外の世界に目を向けるっていうのも楽しいぜ」
ハルはいずれ自分自身が、リベリア公国を離れなくてはいけない身だということを、重々承知していた。
その旅立ちにビアンカを連れて行ってはいけないことも良くわかっていた。
――本当だったら、攫ってでも連れて行ってやりたいところなんだけどな……。
ハルは心の中で本音を吐露する。
全てが不可能だとわかっていながらも、心の奥底では諦められない思いをハルは抱いていた。
だけれど、この些細な約束が、ビアンカが将来的に結婚をして他の男と結ばれることとなったとしても。その時のビアンカにとっての、幼い頃の甘酸っぱい思い出の一つにでもなれば良いと思い、ハルは叶えられない自分自身の願望を込めた提案を語りかけていた。
「外の世界での旅……」
ハルの提案にビアンカは考えもつかなかった様子を窺わせた。
「そうだ。色々な大陸を船で渡って、色々な国や街を見て旅をするんだ。世界は広いから――、一生の内じゃ、回りきれないだろうけどな」
リベリア公国に訪れるまでは旅から旅へと彼方此方を渡り歩いてきたハルだったが、永い時を生き続けてきたハルでさえ未だに世界の全ては見て回れていない。それほど、この世界は広かった。
――そんな旅にビアンカが一緒に来てくれたら良いのに。
ハルの胸に再び宿る想い。
この想いを行動に移してしまうことがいけないことだとはわかっていた。わかっていながらも、何度も渇望してしまう。
ハルはそれほどまでにビアンカに想いを寄せている自分自身の気持ちに気が付いていた。
「あは。ハルと一緒なら楽しそうだね!」
ビアンカはハルの提案に嬉しそうに満面の笑みを見せた。
その笑顔に釣られるようにハルも少年らしい笑顔を見せる。
「そうしたら……、次にハルが旅に出る時には、一緒に連れて行ってね」
「ああ、一緒に行こうな。――約束、だからな」
ハルは悪戯っぽく笑いながら、小指を立てた右手をビアンカに向けた。
それが意図するものに気が付いたビアンカも笑って、自身の小指をハルの小指に絡める。
「うん。約束ね、ハル――」
ウェーバー邸の屋根の上で互いに笑い合いながら、ハルとビアンカは叶うことのない約束に想いを馳せていた。
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