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初めてのドライブデートではなく送迎
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「服部彼女を明日から2日間迎えにいくから。」
秘書の服部に俺が言うと、彼は「誰をですか?」と気の抜けた事を聞いてきた。
「相沢のとこの・・さっ、沙羅さんだよ。」
「えっ・・今なんと?」
服部が驚くのも理解は出来るが驚きすぎだろう?
「だから沙羅さんを明日から自宅に送るって話だよ。」
今度は、スマホに録音するからもう一度とかふざけた事を言う服部に
「減給するぞ!」
「すいません!」
服部が驚くのも本当に無理もないのだが。
俺は女の名前を口にしないからで、しかも女を送るなんてした事がなかったのだ。
「とにかくだ、時間は5時には相沢の会社に着くように仕事を調整してくれ!」
かなりの予定変更になるだろうが、こういう時はこの服部の実力を見せる時だ。テキパキと予定変更をメールしたり電話したりと対応が早い。
自分の経営するレストランで食事をするのは、大事な仕事の一部でもあったから毎日どこかの店舗で食事をする事にしている。
いつもなら食事をしてすぐに帰宅するか飲みに行くのだが閉店間際のブティックが目についた。
クリーム色のカーディガンの裾には、可愛い花が刺繍されている物を買いたくなって店に行く。
「プレゼント用ですか?」
と店員に聞かれたから少し考えて自宅用にと言った。
プレゼント用にと言いたいが、仰々しい包装だと彼女が受け取らないかもしれない、と思ったから簡単な包装にしてもらった。
「彼女さん羨ましいですね。貴方のような人にプレゼントを贈ってもらえるなんて。」
本当に羨ましそうに店員の女が言った。
俺は、愛想笑いをして何も言わずに商品を受け取って車に戻ると服部がスマホをいじっていた。
「何かあったのか?」
と聞けば服部は、
「親に災害用のリュックを贈ったんですよ。社長が女性にプレゼントなんて絶対に災害級な事があります。」と真面目な顔で言われたら怒る気も失せる。
確かに珍しいというか今までに無かった事だが、ここまで反応されるとここで俺が彼女と付き合いでもしたらどうなるんだ?と漠然と考えてしまった。
そして、そんな事を考えている時点で俺は彼女が好きなんだと自覚するしかない。
その感情がどれほどなのかまだ解らないが・・名前を呼び彼女が似合いそうな物を買いたくなる程度には、彼女の事が好きなんだと自分なりに解釈していた。
次の日の昼間は、精力的に仕事をして4時にはその日の仕事を終わらせて服部の運転する車で相沢の会社に向かう。
到着したのは、5時少し回った時間で丁度退勤の時間には間に合った。
道路が渋滞していたのもあって少し早めに出て正解だったと思いながら、彼女のいる事務所に入っていくと既に帰宅する用意の終わった彼女がいた。
「すいません。」
そういう彼女に「いいや。行こうか。」と俺は後部座席のドアを開けて彼女に車に乗るように促した。
彼女を後部座席にのせて自分は服部の横の助手席に乗った。
服部は「あれ?」という顔をしたがそのまま車を発進させる。
初日から彼女と一緒に後部座席に乗れば彼女が警戒すると思ったからと、自分が緊張するからとは誰にも言えない。
「相沢から少し聞いたがあれから大丈夫なのか?」
「はい。今のところは。」
会話が続かない・・・何を話せばいいんだ?
自分から女に話しかける事などなかったから何をどう話して良いか解らなかった。
「初めまして。僕は、一条の秘書の服部といいます。」
「私は、三島沙羅といいます。今日は有難うございます。」
「沙羅さんって言う名前なんですね。綺麗なお名前ですね。」
「ありがとうございます。」
俺は、運転している服部をガン見した。
なんて能力をお前は隠していたんだ、と思いながら二人の会話のキャッチボールを聞いていた。
「お手紙の件は聞いていますが、僕にも妹がいるので他人事ではないんですよ。困った人がいますからね、用心するにこしたことはないですよ。」
「妹さんがいらっしゃるのですね。」
「ええ、元気すぎる妹ですけどね。」
「そうなんですね。」
「沙羅さんはご兄弟は?」
「ええ、いますよ。今は疎遠ですけど。」
「悪い事をききましたか?」
「いいえ。大丈夫です。」
「沙羅さん明日なんですが少し社長の仕事に付き合ってもらえませんか?」
「何でしょう。私がお手伝いできる事でしたら。」
「明日、社長が視察予定のレストランにご一緒していただけたらと思いまして。」
「はい。いいですよ楽しみですね。」
俺が誘った時は、断ったのに服部が誘うとスムーズに話が進んでいく。
彼女のマンションについたら俺は先に降りて彼女の座っている座席のドアを開ける。
「有難うございました。」
と言って礼を言う彼女に座席の紙袋を取るように頼んだ。
「これですか?」
「ああ、それ君にあげようと思って。」
「私にですか?」
「ああ。普段着だが・・。」
少し戸惑いを見せたが彼女は「いいんですか?有難うございます。」と受け取ってくれた。
突き返されなくて良かったと思いながらその日は気分も良く帰宅した。
「服部お前凄いな・・。」
「何がですか?」
「いや・・。」
上手く彼女と話をして彼女の情報を聞き出すのが上手かったと俺が言えば服部は、あの程度は婚活には必須ですと言う。
この男が、婚活しているなんて想像もつかない俺だったが服部は、俺より少し上だからまあそれも不思議では無かった。
彼女が家族とは疎遠だという事が気になった、あんないい子なのに何故家族は疎遠なんだと思ったが考えても答えの出ない事は考えない事にした。
次の日も同じ時間帯に迎えに行くと彼女は、俺があげたカーデガンを羽織ってくれていた。
「似合ってるね。」
「ええ、凄く可愛いので今日着てしまいました。」
と照れながら言う彼女はとても直視できないほど可愛い。
俺に女を「可愛い」と思う時がくるなんて・・自分でも驚くばかりだ。
「付き合ってもらって申し訳ないな。」
そう言いながら俺は「視察」という名の食事に彼女と一緒に行く事に成功した。
店はイタリアンだがドレスコードもない気軽にいける店をとコンセプトにしたもの、だが味は本格的だと評判の店だ。
俺が行くと店長が緊張した面持ちで出迎えてくれる。
「奥は空いてるか?」
「はい。社長今日は、三人様でよろしいですか?」
「ああ。よろしく頼む。」
店長が驚くのも無理はない何時もなら俺一人か服部と二人なのだから。
女を連れてきた事は、一度もなかったから店長が驚くのも仕方の無い事だった。
「嫌いな物やアレルギーは?」
「無いです。」
つい聞いてしまうのは職業病に近いがアレルギーが多いから、もしアレルギーならそれを除去したメニューも用意している店だ。
出てきた料理を美味しそうに食べる彼女は、マナーもしっかりしている様で綺麗な姿勢で食べる子だなと思った。
「ドレッシングを変えたのか・・。」
「そのようですね。」
と以前来た時にドレッシングの味が薄いと言ったが改善されていた事を記憶しながら一皿一皿味わいながら評価していく。
「魚はいいんだがな・・肉かな。赤身が最近の流行りだからな。」
ついいつものようにブツブツ言いだしてしまった。
そんな俺をみて彼女は、クスっと笑うと
「やっぱり社長ってみんなそうなんですね。」と言うから「何故?」と聞けば相沢も物件見るたびにブツブツ言うと笑う。社長だからと言うか男は、みんな興味のある事にはこんなもんだと答えた。
彼女の笑っている顔は凶悪な凶器並みに俺を心臓を直撃している。
ドキドキとするという感情を今初めて経験していた。
食事を終えて彼女のマンションへ送り届ける事にしてマンションの前に横つけした車から彼女をエスコートして降ろし、マンションのエントランスにまで送る事にした。
「おいしいお食事ありがとうございます。」
「また行こうな。」
「はい。」
たわいもないやり取りなのに彼女が「はい」と言ってくれた事が嬉しかった。
小さく手を振って彼女がエントランスからエレベーターに乗るのを確認して俺は車に戻った。
その様子を奴が見ていたとは思わなかった・・・。
秘書の服部に俺が言うと、彼は「誰をですか?」と気の抜けた事を聞いてきた。
「相沢のとこの・・さっ、沙羅さんだよ。」
「えっ・・今なんと?」
服部が驚くのも理解は出来るが驚きすぎだろう?
「だから沙羅さんを明日から自宅に送るって話だよ。」
今度は、スマホに録音するからもう一度とかふざけた事を言う服部に
「減給するぞ!」
「すいません!」
服部が驚くのも本当に無理もないのだが。
俺は女の名前を口にしないからで、しかも女を送るなんてした事がなかったのだ。
「とにかくだ、時間は5時には相沢の会社に着くように仕事を調整してくれ!」
かなりの予定変更になるだろうが、こういう時はこの服部の実力を見せる時だ。テキパキと予定変更をメールしたり電話したりと対応が早い。
自分の経営するレストランで食事をするのは、大事な仕事の一部でもあったから毎日どこかの店舗で食事をする事にしている。
いつもなら食事をしてすぐに帰宅するか飲みに行くのだが閉店間際のブティックが目についた。
クリーム色のカーディガンの裾には、可愛い花が刺繍されている物を買いたくなって店に行く。
「プレゼント用ですか?」
と店員に聞かれたから少し考えて自宅用にと言った。
プレゼント用にと言いたいが、仰々しい包装だと彼女が受け取らないかもしれない、と思ったから簡単な包装にしてもらった。
「彼女さん羨ましいですね。貴方のような人にプレゼントを贈ってもらえるなんて。」
本当に羨ましそうに店員の女が言った。
俺は、愛想笑いをして何も言わずに商品を受け取って車に戻ると服部がスマホをいじっていた。
「何かあったのか?」
と聞けば服部は、
「親に災害用のリュックを贈ったんですよ。社長が女性にプレゼントなんて絶対に災害級な事があります。」と真面目な顔で言われたら怒る気も失せる。
確かに珍しいというか今までに無かった事だが、ここまで反応されるとここで俺が彼女と付き合いでもしたらどうなるんだ?と漠然と考えてしまった。
そして、そんな事を考えている時点で俺は彼女が好きなんだと自覚するしかない。
その感情がどれほどなのかまだ解らないが・・名前を呼び彼女が似合いそうな物を買いたくなる程度には、彼女の事が好きなんだと自分なりに解釈していた。
次の日の昼間は、精力的に仕事をして4時にはその日の仕事を終わらせて服部の運転する車で相沢の会社に向かう。
到着したのは、5時少し回った時間で丁度退勤の時間には間に合った。
道路が渋滞していたのもあって少し早めに出て正解だったと思いながら、彼女のいる事務所に入っていくと既に帰宅する用意の終わった彼女がいた。
「すいません。」
そういう彼女に「いいや。行こうか。」と俺は後部座席のドアを開けて彼女に車に乗るように促した。
彼女を後部座席にのせて自分は服部の横の助手席に乗った。
服部は「あれ?」という顔をしたがそのまま車を発進させる。
初日から彼女と一緒に後部座席に乗れば彼女が警戒すると思ったからと、自分が緊張するからとは誰にも言えない。
「相沢から少し聞いたがあれから大丈夫なのか?」
「はい。今のところは。」
会話が続かない・・・何を話せばいいんだ?
自分から女に話しかける事などなかったから何をどう話して良いか解らなかった。
「初めまして。僕は、一条の秘書の服部といいます。」
「私は、三島沙羅といいます。今日は有難うございます。」
「沙羅さんって言う名前なんですね。綺麗なお名前ですね。」
「ありがとうございます。」
俺は、運転している服部をガン見した。
なんて能力をお前は隠していたんだ、と思いながら二人の会話のキャッチボールを聞いていた。
「お手紙の件は聞いていますが、僕にも妹がいるので他人事ではないんですよ。困った人がいますからね、用心するにこしたことはないですよ。」
「妹さんがいらっしゃるのですね。」
「ええ、元気すぎる妹ですけどね。」
「そうなんですね。」
「沙羅さんはご兄弟は?」
「ええ、いますよ。今は疎遠ですけど。」
「悪い事をききましたか?」
「いいえ。大丈夫です。」
「沙羅さん明日なんですが少し社長の仕事に付き合ってもらえませんか?」
「何でしょう。私がお手伝いできる事でしたら。」
「明日、社長が視察予定のレストランにご一緒していただけたらと思いまして。」
「はい。いいですよ楽しみですね。」
俺が誘った時は、断ったのに服部が誘うとスムーズに話が進んでいく。
彼女のマンションについたら俺は先に降りて彼女の座っている座席のドアを開ける。
「有難うございました。」
と言って礼を言う彼女に座席の紙袋を取るように頼んだ。
「これですか?」
「ああ、それ君にあげようと思って。」
「私にですか?」
「ああ。普段着だが・・。」
少し戸惑いを見せたが彼女は「いいんですか?有難うございます。」と受け取ってくれた。
突き返されなくて良かったと思いながらその日は気分も良く帰宅した。
「服部お前凄いな・・。」
「何がですか?」
「いや・・。」
上手く彼女と話をして彼女の情報を聞き出すのが上手かったと俺が言えば服部は、あの程度は婚活には必須ですと言う。
この男が、婚活しているなんて想像もつかない俺だったが服部は、俺より少し上だからまあそれも不思議では無かった。
彼女が家族とは疎遠だという事が気になった、あんないい子なのに何故家族は疎遠なんだと思ったが考えても答えの出ない事は考えない事にした。
次の日も同じ時間帯に迎えに行くと彼女は、俺があげたカーデガンを羽織ってくれていた。
「似合ってるね。」
「ええ、凄く可愛いので今日着てしまいました。」
と照れながら言う彼女はとても直視できないほど可愛い。
俺に女を「可愛い」と思う時がくるなんて・・自分でも驚くばかりだ。
「付き合ってもらって申し訳ないな。」
そう言いながら俺は「視察」という名の食事に彼女と一緒に行く事に成功した。
店はイタリアンだがドレスコードもない気軽にいける店をとコンセプトにしたもの、だが味は本格的だと評判の店だ。
俺が行くと店長が緊張した面持ちで出迎えてくれる。
「奥は空いてるか?」
「はい。社長今日は、三人様でよろしいですか?」
「ああ。よろしく頼む。」
店長が驚くのも無理はない何時もなら俺一人か服部と二人なのだから。
女を連れてきた事は、一度もなかったから店長が驚くのも仕方の無い事だった。
「嫌いな物やアレルギーは?」
「無いです。」
つい聞いてしまうのは職業病に近いがアレルギーが多いから、もしアレルギーならそれを除去したメニューも用意している店だ。
出てきた料理を美味しそうに食べる彼女は、マナーもしっかりしている様で綺麗な姿勢で食べる子だなと思った。
「ドレッシングを変えたのか・・。」
「そのようですね。」
と以前来た時にドレッシングの味が薄いと言ったが改善されていた事を記憶しながら一皿一皿味わいながら評価していく。
「魚はいいんだがな・・肉かな。赤身が最近の流行りだからな。」
ついいつものようにブツブツ言いだしてしまった。
そんな俺をみて彼女は、クスっと笑うと
「やっぱり社長ってみんなそうなんですね。」と言うから「何故?」と聞けば相沢も物件見るたびにブツブツ言うと笑う。社長だからと言うか男は、みんな興味のある事にはこんなもんだと答えた。
彼女の笑っている顔は凶悪な凶器並みに俺を心臓を直撃している。
ドキドキとするという感情を今初めて経験していた。
食事を終えて彼女のマンションへ送り届ける事にしてマンションの前に横つけした車から彼女をエスコートして降ろし、マンションのエントランスにまで送る事にした。
「おいしいお食事ありがとうございます。」
「また行こうな。」
「はい。」
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