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初めての人
初めての人 第67話
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虎君と愛し合いたいと、虎君に求められたいとずっと願っていた。その願いが叶うのは本当なら2週間後の三連休の予定だった。
でも、とうとう我慢できなくなった僕の我侭に虎君も漸く観念してくれた。僕は今からやっと虎君の想いを全部もらうことができるんだ。
「……怖い?」
「んーん……、へーき……」
虎君の腕の中、心から信じられる人に身を任せていれば目尻に優しいキスが落ちてくる。
うっとりしているだろう自分がどんな顔をしているかは分からないが、とても幸せそうであることは間違いない。
だから僕は甘えるように頬をすり寄せ、もっと触って欲しいと強請った。
「そんなに可愛いことしないで。……ベッドまで我慢できなくなる」
僕を後ろから抱きしめてくる虎君は首筋に、肩に、背中にたくさんキスを落としてくる。
早く僕を愛し尽くしたいと言って時折強く吸われたら思わず声が漏れてしまう。
バスルームに響く普段よりも高い自分の声が恥ずかしい。
でも恥ずかしいよりもずっとずっと幸せで、僕は僕を抱きしめる虎君の腕に手を添えて早くベッドに連れて行って欲しいと強請ってしまう。
我ながらエッチすることしか考えていないなと思うものの、こんなに愛してる人に触れたいと、触れて欲しいと思うことは当然だからエッチになってしまうのは仕方ないと自分の欲を正当化した。
「……先にあがって待っててくれるか?」
「え……? 一緒じゃないの……?」
もう一度背中にチュッとキスを落とすと、虎君は僕だけ先にお風呂から上がるよう言ってくる。
少しでも離れたくない僕はその言葉に何故そんな寂しいことを言うのかと眉を下げてしまった。
虎君が見せるのは困ったような笑い顔。
「そんな顔しないで」
「だってっ、……だって、寂しいよ……」
「俺だって寂しいよ。でも、カッコつけたい男心も分かって欲しいかな」
苦笑いを見せる虎君の言葉の意味が分からず、虎君はいつだってかっこいいもん! なんて言って我儘を言う僕。だから一緒にお風呂から出よう? と。
すると虎君はますます困ったような顔をして、でも少し恥ずかしそうな顔でほっぺたにキスしてくると「一度抜いてから出たいんだよ」と僕一人で先にバスルームから出るよう言った理由を明かしてくれた。
「このままだと入れた瞬間、というか、入れる前にイくとか情けないことになる」
「! あ、えっと、その……」
「もう我慢しなくていいって思ったら、全然自制できないんだ」
抱きしめられているから、知っている。虎君が興奮してくれているって、ちゃんと伝わってる。
でも、それがどれ程のものか僕は全然理解できていなかったようだ。
(だって虎君、いつも平気そうだったからっ)
愛し合うために沢山触ってくれていたころから、虎君は沢山触って沢山気持ちよくしてくれていた。
僕は何度も何度も虎君の手で気持ちよくなっていたけれど、僕が虎君を気持ちよくして挙げたことは今まで一度もなかった。
いつもいつも気持ちよくなって夢見心地になっていたのは僕だけ。
虎君はそんな僕を愛おしそうに見つめることはあっても、それ以上のことはしなかった。
だから虎君はそういう欲が人よりも強くないのかな? って思っていたけど、どうやらそれはずっとずっと我慢していただけのようだ。
虎君は僕を抱きしめて、どれほど平静を装おうとしても、もう取り繕うことすらできないと言った。
早く抱きたいと言いながら抱き寄せられたら、虎君の興奮がより鮮明に伝わってきて息ができないほどドキドキしちゃった。
「だから、お願い。先にベッドで待ってて欲しい」
「わ、分かった……」
「ありがとう、葵」
愛してる。そう言いながら顎に手を添えてくる虎君に唇を奪われた僕は、ドキドキとキスの甘さに頭がぼーっとしてしまった。
促されるままバスルームを出れば、ふわふわのバスタオルで髪を拭ってくれる虎君。
夢見心地で大好きな人を見つめていたら、またキスされた。今度は唇に触れるだけの軽いキスだったけど、大好きが溢れている僕にはそれだけで十分だった。
ぼんやりしていた僕は気が付けばベッドルームにいて自分の惚けっぷりにちょっと笑えてしまう。
(でも仕方ないよね。これからエッチするんだもん……)
大好きな人と愛し合うんだから、夢見心地になってふわふわするのはむしろ当然。
ベッドに座った僕はそのままぽてっと身体を倒して横になると、早く身も心も虎君と結ばれたいと想いを馳せた。
改めて思うけど、虎君はやっぱり大人の男の人だ。精神面はもちろんだけど、その体躯は僕が知る限り誰よりも逞しいと思うから。
身長が伸び悩んでいる子供な僕なんて、抱きしめられたら言葉通り『すっぽり』おさまってしまう。
心も体もかっこいい虎君。そんな虎君に抱きしめられたいと思う人は、僕が思うよりもずっとずっと多いだろう。
でもそんな虎君が抱きしめたいと思う相手は、抱きたいと欲を抱く相手は、この世界でたった一人、僕だけだ。
そんなことを改めて実感したせいで、もう堪らなくなってしまった。
(虎君、早く抱いてよ……)
バスルームで身体の準備をする際に一度気持ちよくしてもらったはずなのに、虎君を求める心のまま身体が疼いてしまって苦しい。
でも、とうとう我慢できなくなった僕の我侭に虎君も漸く観念してくれた。僕は今からやっと虎君の想いを全部もらうことができるんだ。
「……怖い?」
「んーん……、へーき……」
虎君の腕の中、心から信じられる人に身を任せていれば目尻に優しいキスが落ちてくる。
うっとりしているだろう自分がどんな顔をしているかは分からないが、とても幸せそうであることは間違いない。
だから僕は甘えるように頬をすり寄せ、もっと触って欲しいと強請った。
「そんなに可愛いことしないで。……ベッドまで我慢できなくなる」
僕を後ろから抱きしめてくる虎君は首筋に、肩に、背中にたくさんキスを落としてくる。
早く僕を愛し尽くしたいと言って時折強く吸われたら思わず声が漏れてしまう。
バスルームに響く普段よりも高い自分の声が恥ずかしい。
でも恥ずかしいよりもずっとずっと幸せで、僕は僕を抱きしめる虎君の腕に手を添えて早くベッドに連れて行って欲しいと強請ってしまう。
我ながらエッチすることしか考えていないなと思うものの、こんなに愛してる人に触れたいと、触れて欲しいと思うことは当然だからエッチになってしまうのは仕方ないと自分の欲を正当化した。
「……先にあがって待っててくれるか?」
「え……? 一緒じゃないの……?」
もう一度背中にチュッとキスを落とすと、虎君は僕だけ先にお風呂から上がるよう言ってくる。
少しでも離れたくない僕はその言葉に何故そんな寂しいことを言うのかと眉を下げてしまった。
虎君が見せるのは困ったような笑い顔。
「そんな顔しないで」
「だってっ、……だって、寂しいよ……」
「俺だって寂しいよ。でも、カッコつけたい男心も分かって欲しいかな」
苦笑いを見せる虎君の言葉の意味が分からず、虎君はいつだってかっこいいもん! なんて言って我儘を言う僕。だから一緒にお風呂から出よう? と。
すると虎君はますます困ったような顔をして、でも少し恥ずかしそうな顔でほっぺたにキスしてくると「一度抜いてから出たいんだよ」と僕一人で先にバスルームから出るよう言った理由を明かしてくれた。
「このままだと入れた瞬間、というか、入れる前にイくとか情けないことになる」
「! あ、えっと、その……」
「もう我慢しなくていいって思ったら、全然自制できないんだ」
抱きしめられているから、知っている。虎君が興奮してくれているって、ちゃんと伝わってる。
でも、それがどれ程のものか僕は全然理解できていなかったようだ。
(だって虎君、いつも平気そうだったからっ)
愛し合うために沢山触ってくれていたころから、虎君は沢山触って沢山気持ちよくしてくれていた。
僕は何度も何度も虎君の手で気持ちよくなっていたけれど、僕が虎君を気持ちよくして挙げたことは今まで一度もなかった。
いつもいつも気持ちよくなって夢見心地になっていたのは僕だけ。
虎君はそんな僕を愛おしそうに見つめることはあっても、それ以上のことはしなかった。
だから虎君はそういう欲が人よりも強くないのかな? って思っていたけど、どうやらそれはずっとずっと我慢していただけのようだ。
虎君は僕を抱きしめて、どれほど平静を装おうとしても、もう取り繕うことすらできないと言った。
早く抱きたいと言いながら抱き寄せられたら、虎君の興奮がより鮮明に伝わってきて息ができないほどドキドキしちゃった。
「だから、お願い。先にベッドで待ってて欲しい」
「わ、分かった……」
「ありがとう、葵」
愛してる。そう言いながら顎に手を添えてくる虎君に唇を奪われた僕は、ドキドキとキスの甘さに頭がぼーっとしてしまった。
促されるままバスルームを出れば、ふわふわのバスタオルで髪を拭ってくれる虎君。
夢見心地で大好きな人を見つめていたら、またキスされた。今度は唇に触れるだけの軽いキスだったけど、大好きが溢れている僕にはそれだけで十分だった。
ぼんやりしていた僕は気が付けばベッドルームにいて自分の惚けっぷりにちょっと笑えてしまう。
(でも仕方ないよね。これからエッチするんだもん……)
大好きな人と愛し合うんだから、夢見心地になってふわふわするのはむしろ当然。
ベッドに座った僕はそのままぽてっと身体を倒して横になると、早く身も心も虎君と結ばれたいと想いを馳せた。
改めて思うけど、虎君はやっぱり大人の男の人だ。精神面はもちろんだけど、その体躯は僕が知る限り誰よりも逞しいと思うから。
身長が伸び悩んでいる子供な僕なんて、抱きしめられたら言葉通り『すっぽり』おさまってしまう。
心も体もかっこいい虎君。そんな虎君に抱きしめられたいと思う人は、僕が思うよりもずっとずっと多いだろう。
でもそんな虎君が抱きしめたいと思う相手は、抱きたいと欲を抱く相手は、この世界でたった一人、僕だけだ。
そんなことを改めて実感したせいで、もう堪らなくなってしまった。
(虎君、早く抱いてよ……)
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