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my treasure
my treasure 第2話
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「ん……、……とりゃく、どこいくの……?」
葵を起こさぬようにと気を付けてはいたが、自身の腕を枕代わりに眠っている恋人に気づかれないようにベッドを降りるのはどう頑張っても無理だったようだ。
抱きしめていた腕を解いたすぐ後に葵は目を覚ましてしまい、眠気のせいかとろんと蕩けた瞳と舌足らずな声で呼び止められてしまった。
(うっ、やばい……)
いつだって葵は可愛くて愛おしい存在だ。だが、今の葵はいつも以上に可愛くて愛おしくて、そして妖艶だった。
隠されることのない陶器のような滑らかで白い肌がどれほどすべすべで肌になじむか、もう知っている。そして自分が愛し気に触れるたびその白肌が桜色に高揚してゆく艶やかさも、知ってしまった。
思い出さないようにしていた昨日の情事が一瞬で頭を占拠し、虎は劣情を覚えてしまう。
男に―――自分に抱かれたはずなのに、まるで誰にも踏み荒らされたことのない新雪のような無垢な葵の体躯を前に気を抜けば欲が暴走しそうだ。
身体を繋げた際の快楽が記憶から呼び覚まされ、興奮する。虎は慌てて愛しい人から顔を背け、己の欲を必死に抑えつけた。
「ま、まだ早いから寝てていいよ。ちゃんと起こしてあげるから」
平静を装ったが声が僅かに上擦ってしまった。
今までどれほど葵を欲しようともこれほど理性が揺らぐことなど一度もなかった。
しかし、今の自分はどうだろう? 『愛し合っているのだから少し羽目を外してもいいだろう?』そんな悪魔の囁きに今にも屈しそうだ。
(分かってた。こうなることは、ちゃんと想定していた。でも――――)
虎は理性を総動員して『良き兄』の顔で葵を振り返る。いつもの自分なら『おやすみ』と笑いかけるはずだから。
だがしかし、寝惚け眼で自分を見上げる宝石のような大きな青い瞳に『兄』の仮面は脆くも崩れ、気が付けば愛しい人に覆いかぶさりその唇にキスを落としていた。
ちゅっと音を立てて離れる唇。甘く柔らかいそれはあまりにも甘美だ。
「ふふ。とりゃくんとのきしゅ、らいすきぃ」
耳に届く笑い声と舌足らずな言葉。その可愛い音に、もっと葵が欲しいとがっつく欲が止まらない。
何度も何度も角度を変えて口づけを落とし、触れるだけのキスでは足りないとばかりに葵の唇に舌を這わせて深いそれに誘った。
恋人の誘いに乗るように葵の唇は開かれ、虎は求めるまま深く深く口づけた。
控えめな舌を絡めとって口内を優しく舐めれば葵はその腕を首に伸ばして甘えてくれる。それが堪らなく愛おしくて、ついついがっついてしまう。
許されるのならば、このまま葵を愛し尽くしたい。昨日と同じように世界中の幸せを独り占めしたような錯覚に浸れるほどの甘い時間を過ごしたい。
だが、まだ早朝とはいえ今日はまだ平日。
大学生である虎は勿論、高校生の葵に授業をサボらせるわけにはいかなかった。それは虎を信頼して葵を託してくれた彼の両親を裏切る行為だったから。
「っ、……朝飯の準備ができたら呼びに来るよ」
愛し合いたい欲を抑え込み、触れるだけのキスをもう一度落とす虎。名残惜しさの表れか葵の額にも口づけを落とした後漸くベッドから降りた。
先程から暴走気味だった下半身へと視線を落とせば見事に完勃ち状態。正直、気を抜けば全てを忘れて葵を襲い掛かりかねない。
「やぁ……、とらく、いっちゃらめぇ……」
「―――っ、後30分は眠れるから」
可愛い声に、振り返ってはだめだ。振り返ってはもう止まれないと分かっているから。
下半身に巡る血流に、脳裏に過るのは昨日の快楽。愛しい人を抱きしめ、愛を囁き、身も心も一つになることができたあの時間をもう一度過ごしたい。
葵を愛しているからこそ抱く欲望は愛が深ければ深い程大きく、今日は止められても次は無理かもしれないと一抹の不安を抱いた。
自分を呼びぐずる声を背後に虎はベッドルームを後にしてそのままトイレへと足を向けた。
トイレに入るや否や頭を抱えて大きな息を吐き出す虎の顔は赤く、その眼光には雄の本能が宿っている。
よくぞ堪えたと自分の理性を褒め称えながら、今日が休日であればよかったのにと平日である現実が心底恨めしいと思った。
(いや、むしろ平日で良かった……。もし今日が休みだったら絶対ベッドから出してやれなかった……)
そうだ。今日が休みだったならば、自分は葵の負担を考えずに盛っていただろうと分析する虎。
視線を落とせば痛みを覚える程勃起している自身の男根が目に入る。寝顔を見ていただけこれなのだ。自分に向けられた笑顔や言葉に欲情しないわけがない。
無邪気な葵が自分がもたらす愛撫により妖艶に変貌してゆくその様は実に官能的で、想像していた何倍も何十倍も、いやそれ以上にずっとずっと煽情的だった。
「葵っ」
虎は勃起した自身へと手を伸ばし、欲を吐き出す為に扱いた。
最中に考えるのは勿論愛しい人のことで、昨日葵を抱いたことでこれまでの妄想がよりリアルになって昂ぶりは加速する。
だが、興奮は増す一方にも拘らず、射精するまでは至らない。身体の昂ぶりに反して吐き出せない欲に、血が沸騰しそうだ。
無我夢中で己を扱きながらも脳内では『足りない』と更なる刺激を求める自分が居て、虎が思い出すのは昨日の快楽の残像。
(葵を抱きたいっ。葵のナカに俺を全部埋め込んで、俺のこと以外考えられなくしてやりたい―――)
喘がせて、善がらせて、快楽でトロトロに蕩けさせてやりたい。そしてこの執着じみた想いを全て葵のナカにぶちまけて自分のものだとマーキングしたい。
想像の中で葵に種付けする瞬間を思い描き、腹の中に注がれた子種に恍惚の表情で達する愛しい人を想えば、信じられないほど興奮した。
「くっ―――、まも、るっ!」
ドクンと大きく脈打つ身体。握りしめた己の男根はその後もドクドクと鼓動を刻み、掌には粘度の薄い精液がべっとりと張り付いていた。
葵を起こさぬようにと気を付けてはいたが、自身の腕を枕代わりに眠っている恋人に気づかれないようにベッドを降りるのはどう頑張っても無理だったようだ。
抱きしめていた腕を解いたすぐ後に葵は目を覚ましてしまい、眠気のせいかとろんと蕩けた瞳と舌足らずな声で呼び止められてしまった。
(うっ、やばい……)
いつだって葵は可愛くて愛おしい存在だ。だが、今の葵はいつも以上に可愛くて愛おしくて、そして妖艶だった。
隠されることのない陶器のような滑らかで白い肌がどれほどすべすべで肌になじむか、もう知っている。そして自分が愛し気に触れるたびその白肌が桜色に高揚してゆく艶やかさも、知ってしまった。
思い出さないようにしていた昨日の情事が一瞬で頭を占拠し、虎は劣情を覚えてしまう。
男に―――自分に抱かれたはずなのに、まるで誰にも踏み荒らされたことのない新雪のような無垢な葵の体躯を前に気を抜けば欲が暴走しそうだ。
身体を繋げた際の快楽が記憶から呼び覚まされ、興奮する。虎は慌てて愛しい人から顔を背け、己の欲を必死に抑えつけた。
「ま、まだ早いから寝てていいよ。ちゃんと起こしてあげるから」
平静を装ったが声が僅かに上擦ってしまった。
今までどれほど葵を欲しようともこれほど理性が揺らぐことなど一度もなかった。
しかし、今の自分はどうだろう? 『愛し合っているのだから少し羽目を外してもいいだろう?』そんな悪魔の囁きに今にも屈しそうだ。
(分かってた。こうなることは、ちゃんと想定していた。でも――――)
虎は理性を総動員して『良き兄』の顔で葵を振り返る。いつもの自分なら『おやすみ』と笑いかけるはずだから。
だがしかし、寝惚け眼で自分を見上げる宝石のような大きな青い瞳に『兄』の仮面は脆くも崩れ、気が付けば愛しい人に覆いかぶさりその唇にキスを落としていた。
ちゅっと音を立てて離れる唇。甘く柔らかいそれはあまりにも甘美だ。
「ふふ。とりゃくんとのきしゅ、らいすきぃ」
耳に届く笑い声と舌足らずな言葉。その可愛い音に、もっと葵が欲しいとがっつく欲が止まらない。
何度も何度も角度を変えて口づけを落とし、触れるだけのキスでは足りないとばかりに葵の唇に舌を這わせて深いそれに誘った。
恋人の誘いに乗るように葵の唇は開かれ、虎は求めるまま深く深く口づけた。
控えめな舌を絡めとって口内を優しく舐めれば葵はその腕を首に伸ばして甘えてくれる。それが堪らなく愛おしくて、ついついがっついてしまう。
許されるのならば、このまま葵を愛し尽くしたい。昨日と同じように世界中の幸せを独り占めしたような錯覚に浸れるほどの甘い時間を過ごしたい。
だが、まだ早朝とはいえ今日はまだ平日。
大学生である虎は勿論、高校生の葵に授業をサボらせるわけにはいかなかった。それは虎を信頼して葵を託してくれた彼の両親を裏切る行為だったから。
「っ、……朝飯の準備ができたら呼びに来るよ」
愛し合いたい欲を抑え込み、触れるだけのキスをもう一度落とす虎。名残惜しさの表れか葵の額にも口づけを落とした後漸くベッドから降りた。
先程から暴走気味だった下半身へと視線を落とせば見事に完勃ち状態。正直、気を抜けば全てを忘れて葵を襲い掛かりかねない。
「やぁ……、とらく、いっちゃらめぇ……」
「―――っ、後30分は眠れるから」
可愛い声に、振り返ってはだめだ。振り返ってはもう止まれないと分かっているから。
下半身に巡る血流に、脳裏に過るのは昨日の快楽。愛しい人を抱きしめ、愛を囁き、身も心も一つになることができたあの時間をもう一度過ごしたい。
葵を愛しているからこそ抱く欲望は愛が深ければ深い程大きく、今日は止められても次は無理かもしれないと一抹の不安を抱いた。
自分を呼びぐずる声を背後に虎はベッドルームを後にしてそのままトイレへと足を向けた。
トイレに入るや否や頭を抱えて大きな息を吐き出す虎の顔は赤く、その眼光には雄の本能が宿っている。
よくぞ堪えたと自分の理性を褒め称えながら、今日が休日であればよかったのにと平日である現実が心底恨めしいと思った。
(いや、むしろ平日で良かった……。もし今日が休みだったら絶対ベッドから出してやれなかった……)
そうだ。今日が休みだったならば、自分は葵の負担を考えずに盛っていただろうと分析する虎。
視線を落とせば痛みを覚える程勃起している自身の男根が目に入る。寝顔を見ていただけこれなのだ。自分に向けられた笑顔や言葉に欲情しないわけがない。
無邪気な葵が自分がもたらす愛撫により妖艶に変貌してゆくその様は実に官能的で、想像していた何倍も何十倍も、いやそれ以上にずっとずっと煽情的だった。
「葵っ」
虎は勃起した自身へと手を伸ばし、欲を吐き出す為に扱いた。
最中に考えるのは勿論愛しい人のことで、昨日葵を抱いたことでこれまでの妄想がよりリアルになって昂ぶりは加速する。
だが、興奮は増す一方にも拘らず、射精するまでは至らない。身体の昂ぶりに反して吐き出せない欲に、血が沸騰しそうだ。
無我夢中で己を扱きながらも脳内では『足りない』と更なる刺激を求める自分が居て、虎が思い出すのは昨日の快楽の残像。
(葵を抱きたいっ。葵のナカに俺を全部埋め込んで、俺のこと以外考えられなくしてやりたい―――)
喘がせて、善がらせて、快楽でトロトロに蕩けさせてやりたい。そしてこの執着じみた想いを全て葵のナカにぶちまけて自分のものだとマーキングしたい。
想像の中で葵に種付けする瞬間を思い描き、腹の中に注がれた子種に恍惚の表情で達する愛しい人を想えば、信じられないほど興奮した。
「くっ―――、まも、るっ!」
ドクンと大きく脈打つ身体。握りしめた己の男根はその後もドクドクと鼓動を刻み、掌には粘度の薄い精液がべっとりと張り付いていた。
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