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強く儚い者達へ…
強く儚い者達へ… 第8話
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「うわぁ…」
見慣れた町から一転して、リムの目に飛び込んできたのは別世界。
何処までも続く大地、遠くに高くそびえる山々。
そして、微かに血の匂いの混じった空気…。
そのどれもが閉鎖的な町では見たことのない風景だった。
「!な、何?!」
突如現れた影にビクッと肩を竦ませる。
恐る恐る顔を上げてみれば、星空をバックに羽ばたく竜の群れが目に入った。
(これが、他種族…)
体の大きさからしてもかなり違うのだから、その力の強さもきっと天と地ほど違うだろう。
(…私に勝てるのか?)
早くも決意が揺らいでしまう。とは言っても、現実の厳しさを前にしたら仕方がないのかもしれない。
「リム、こっち来い」
「え?あ、は、はい」
呼ばれて振り向けば、幸斗に寄り添う戯皇が。
リムは呼ばれるままに、二人の前に立った。
すると、突然戯皇のか細い腕がリムの腰にまわされ、自分のほうへと引き寄せられる。
リムは「え?え?」と混乱しているようだった。
「幸斗」
暴れるリムをよそに相棒の名を呼べば、幸斗は頷き片手で彼女ごと戯皇を抱き上げる。
(!すごい…軽々と…)
幸斗の力の強さに驚いて、暴れていたのがピタリと止まった。
その様子に戯皇は苦笑をもらした。
「そんなにビビる事か?」
「だ、だって…いくら私や戯皇さんが女だからって二人を片手で持ち上げるなんて…」
「おいおい、俺は男だぞ」
呆然として幸斗の横顔を見ていたリムの目が大きく見開かれ、戯皇へと移る。
戯皇は愉快そうに笑っていた。
この黙っていれば可愛らしい戯皇が、自分より女の子という言葉が似合うこの人物が、男だという。
「聞いたかよ。まだまだ現役でやれるんじゃないのか?オレ」
嬉しそうに幸斗にいう姿はやはり女性そのものだ。言葉使いを除けば、だが。
「時間が無いんだぞ」
「!悪い悪い。じゃ、行くか…頼むぞ」
ひとしきり笑った後、幸斗に向かって微笑めば、彼は笑って返す。
あまり表情を表に出す方でない彼とっては珍しい反応だ。
いったい今度は何が起こるのかとリムは正直ビクビクしていたのだが、そんなことお構いなしで幸斗の低い声で詠唱が始まる。
「リブヴァーション」
「!う、うわぁぁ―――!!」
予想を大きく上回る出来事に叫ぶのは恐怖から。
幸斗の唱えた呪文により、足は地から離れ、見る見る視界が上に上がってゆくではないか!
「あははははは!こいつマジでビビってるぞ」
ギュッと戯皇にしがみつき、未だかつて体験したことのない恐怖に震えるリム。
そんな自分を見て笑っている彼女…ではなく彼を心の中で、
(鬼だ、この人…)
と認識するリムだった。
「振り落とされないようにせいぜいしっかり掴まっとくんだな」
「おーい…もう地上に降りたから大丈夫だぞ~」
まだ震えながら自分にしがみ付いているリムに戯皇は少し呆れながら声をかける。
彼の言った通り戯皇と幸斗の足はもうすでに地に付いていて。
「ほ、本当ですか…?」
戯皇は小さな幼子を抱きかかえるように自分と同じぐらいの体格のリムを抱いていた。
手を「本当」と言いながらゆっくりと離してやるとその足は二人と同じように地に付いた。
「ほらな」
「す、すみませんでした…」
顔を赤くしながら呟けば、いいよと言うかのように戯皇に頭を撫でられる。
視線を上げてみれば、そこは今まで自分が住んできた場所と同じ雰囲気を持った町が目に入る。
夜だと言うのに人の気配はそこら中から感じて…。
「ここは…」
「ここ?お前のおふくろさんが息を引き取る前に教えてくれた場所だよ。お前をここに連れて行ってくれと頼まれてな」
その言葉に「そうですか」と寂しそうに、でも何処か悔しそうに呟く。
それには戯皇も幸斗もかける言葉を失ってしまう。
今まで自分達とは違う世界で生きてきてた少女が、突如飛び込んだ異世界。
そのきっかけとなったのは、もう十年も前に平和な町で起こった惨劇で…。
少女はそれで父親を、そして、つい最近義母を殺され、姉と友人が攫われた。
おそらくこの世界の何者かによって…。
「義母が私に残したモノって何なんですか?」
「あぁ、…この手紙だ」
「手紙だけ?」
拍子抜けした声に戯皇はそうだと頷いてやる。
複雑な表情を浮かべてリムはその手紙を受け取り、ゆっくりとその封を開けて中身を取り出す。
白い便箋と古ぼけた地図。そして、鍵…。
手紙を広げてみれば、そこには見慣れた母の字で綴られた言葉。
――愛しいリムへ
貴女が今この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にはおらず、デュミヌカは攫われたと言う事でしょうね。
そして、貴女は強運にも生き残ることができたと言うこと。私はそれに感謝しましょう。
もしこの先、貴女が平穏に暮らしたいと言うのならこの町で静かに暮らしてください。
もう誰もこの町に貴女を狙っては侵入してこないでしょうから。
平穏を望んでいるのなら、ここでこの手紙を読むのをやめて焼却処分して下さい。私はそれを望みます。
心優しい貴女がこれ以上傷つく前に、復讐という道を引き返すことが私の望みです。
そこで、一枚目の手紙は打ち切られていた。
それが義母の心からの望みだと知り、リムの心に言い知れぬ罪悪感が広がる。
こんなにも、義母は自分の平穏を、幸せを望んでいる…。
「親としちゃ、当然だろう」
手紙を覗き見ていた戯皇がため息混じり呟いた。
そして、それがリムの心を振るわせる。
「だが、この子はもうあの町から出てしまった。進むしかないだろう?」
「幸斗さん…」
リムの戸惑いを理解しているかのように幸斗が優しくリムを撫でてやる。
戯皇はそうだなと言うかのように笑って見せた。
(…そうだ、私はもう、一歩を踏み出したんだ…後悔なんかしてられない…)
二人に強く頷き、続きを読むために二枚目に目を落とした。
―― やはり、どうしても平穏を望んではくれないのですね…。
ここから先に書かれていることは一切他言無用です。約束して下さい。
もし貴女がデュミヌカを救い出したいと言うのなら、復讐を成し遂げたいと言うのなら、この町を出てください。
この世界には、内と外があり、この町は内の世界。
ここにいる限り、決してデュミヌカを救うことは出来ないでしょうから。
そして、私達を襲った人物はおそらく貴女の父を殺した輩と同じ外の世界から来た者でしょう。
彼らの狙いは過去の惨劇の時も、今回私達を襲った時も、どちらも狙いは貴女の姉・デュミヌカ…。
正確には、デュミヌカの能力だったのです。
デュミヌカは三賢者と呼ばれるセスト・ミセルの能力を受け継いで生まれてきました。
その能力は恐ろしく、この星の全生物の生命を奪えるほど強力にして強大です。
悪しき陰謀を企む輩から彼女を守るため、幼い貴女を連れてこの町に移り住んだと貴女のお父様から聞いています。
おそらく、私達を襲った輩はその能力を利用するためにデュミヌカを攫ったのでしょう。
この町には強い結界が張られています。
それなのに侵入してきたことを考えても、彼等の能力は恐ろしいほどに高いということになります。
それでも、まだこの血塗られた道に進みたいというのなら、同封した地図に示す場所に向かうといいでしょう。
貴女のお父様が残したモノがあるはずです。
外の世界についてをもっと教えてあげたいのですが今の私にはこれが精一杯の知識です。
この先、貴女が良き人と出会い外について知ることができることをただただ願っています。
追伸
生きていれば必ず幸せが待っていると信じ、どんなに辛いことがあっても生き抜いてください。
血の繋がりのない私を母と慕ってくれた貴女に幸福が訪れることを見守っています。
愛を込めて・カグナ
「…義母さん…」
何故だろう?悲しいわけではないのに、涙が零れてくるのは…。
頬を伝い零れ落ちる涙が手紙の文字を滲ませる…。
「リム…」
「…守れなかった…、こんなに私を愛してくれいる人を私は守れなかった…」
思い出されるのは毅然とした義母の生き方。
優しく、厳しかった女性の姿…。
「泣きたいときは思いきり泣け。泣くだけ泣いたら、前に進む力が自然と出てくるもんだ」
グイッと彼女の頭を自分の胸に引き寄せれば、リムは幼子のように大声をあげて泣き出した。
戯皇と幸斗はただ黙って彼女の心の悲鳴に耳を傾けて。
(安心していいよ、義母さん…私は絶対に死なないから…)
死してなお、自分の心配をしてくれる優しい母を思って、リムは泣いた。
心配してくれて、ありがとう。
愛してくれて、ありがとう。
いくら感謝しても、したりない。けれど、感謝せずにはいられなかった。
見慣れた町から一転して、リムの目に飛び込んできたのは別世界。
何処までも続く大地、遠くに高くそびえる山々。
そして、微かに血の匂いの混じった空気…。
そのどれもが閉鎖的な町では見たことのない風景だった。
「!な、何?!」
突如現れた影にビクッと肩を竦ませる。
恐る恐る顔を上げてみれば、星空をバックに羽ばたく竜の群れが目に入った。
(これが、他種族…)
体の大きさからしてもかなり違うのだから、その力の強さもきっと天と地ほど違うだろう。
(…私に勝てるのか?)
早くも決意が揺らいでしまう。とは言っても、現実の厳しさを前にしたら仕方がないのかもしれない。
「リム、こっち来い」
「え?あ、は、はい」
呼ばれて振り向けば、幸斗に寄り添う戯皇が。
リムは呼ばれるままに、二人の前に立った。
すると、突然戯皇のか細い腕がリムの腰にまわされ、自分のほうへと引き寄せられる。
リムは「え?え?」と混乱しているようだった。
「幸斗」
暴れるリムをよそに相棒の名を呼べば、幸斗は頷き片手で彼女ごと戯皇を抱き上げる。
(!すごい…軽々と…)
幸斗の力の強さに驚いて、暴れていたのがピタリと止まった。
その様子に戯皇は苦笑をもらした。
「そんなにビビる事か?」
「だ、だって…いくら私や戯皇さんが女だからって二人を片手で持ち上げるなんて…」
「おいおい、俺は男だぞ」
呆然として幸斗の横顔を見ていたリムの目が大きく見開かれ、戯皇へと移る。
戯皇は愉快そうに笑っていた。
この黙っていれば可愛らしい戯皇が、自分より女の子という言葉が似合うこの人物が、男だという。
「聞いたかよ。まだまだ現役でやれるんじゃないのか?オレ」
嬉しそうに幸斗にいう姿はやはり女性そのものだ。言葉使いを除けば、だが。
「時間が無いんだぞ」
「!悪い悪い。じゃ、行くか…頼むぞ」
ひとしきり笑った後、幸斗に向かって微笑めば、彼は笑って返す。
あまり表情を表に出す方でない彼とっては珍しい反応だ。
いったい今度は何が起こるのかとリムは正直ビクビクしていたのだが、そんなことお構いなしで幸斗の低い声で詠唱が始まる。
「リブヴァーション」
「!う、うわぁぁ―――!!」
予想を大きく上回る出来事に叫ぶのは恐怖から。
幸斗の唱えた呪文により、足は地から離れ、見る見る視界が上に上がってゆくではないか!
「あははははは!こいつマジでビビってるぞ」
ギュッと戯皇にしがみつき、未だかつて体験したことのない恐怖に震えるリム。
そんな自分を見て笑っている彼女…ではなく彼を心の中で、
(鬼だ、この人…)
と認識するリムだった。
「振り落とされないようにせいぜいしっかり掴まっとくんだな」
「おーい…もう地上に降りたから大丈夫だぞ~」
まだ震えながら自分にしがみ付いているリムに戯皇は少し呆れながら声をかける。
彼の言った通り戯皇と幸斗の足はもうすでに地に付いていて。
「ほ、本当ですか…?」
戯皇は小さな幼子を抱きかかえるように自分と同じぐらいの体格のリムを抱いていた。
手を「本当」と言いながらゆっくりと離してやるとその足は二人と同じように地に付いた。
「ほらな」
「す、すみませんでした…」
顔を赤くしながら呟けば、いいよと言うかのように戯皇に頭を撫でられる。
視線を上げてみれば、そこは今まで自分が住んできた場所と同じ雰囲気を持った町が目に入る。
夜だと言うのに人の気配はそこら中から感じて…。
「ここは…」
「ここ?お前のおふくろさんが息を引き取る前に教えてくれた場所だよ。お前をここに連れて行ってくれと頼まれてな」
その言葉に「そうですか」と寂しそうに、でも何処か悔しそうに呟く。
それには戯皇も幸斗もかける言葉を失ってしまう。
今まで自分達とは違う世界で生きてきてた少女が、突如飛び込んだ異世界。
そのきっかけとなったのは、もう十年も前に平和な町で起こった惨劇で…。
少女はそれで父親を、そして、つい最近義母を殺され、姉と友人が攫われた。
おそらくこの世界の何者かによって…。
「義母が私に残したモノって何なんですか?」
「あぁ、…この手紙だ」
「手紙だけ?」
拍子抜けした声に戯皇はそうだと頷いてやる。
複雑な表情を浮かべてリムはその手紙を受け取り、ゆっくりとその封を開けて中身を取り出す。
白い便箋と古ぼけた地図。そして、鍵…。
手紙を広げてみれば、そこには見慣れた母の字で綴られた言葉。
――愛しいリムへ
貴女が今この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にはおらず、デュミヌカは攫われたと言う事でしょうね。
そして、貴女は強運にも生き残ることができたと言うこと。私はそれに感謝しましょう。
もしこの先、貴女が平穏に暮らしたいと言うのならこの町で静かに暮らしてください。
もう誰もこの町に貴女を狙っては侵入してこないでしょうから。
平穏を望んでいるのなら、ここでこの手紙を読むのをやめて焼却処分して下さい。私はそれを望みます。
心優しい貴女がこれ以上傷つく前に、復讐という道を引き返すことが私の望みです。
そこで、一枚目の手紙は打ち切られていた。
それが義母の心からの望みだと知り、リムの心に言い知れぬ罪悪感が広がる。
こんなにも、義母は自分の平穏を、幸せを望んでいる…。
「親としちゃ、当然だろう」
手紙を覗き見ていた戯皇がため息混じり呟いた。
そして、それがリムの心を振るわせる。
「だが、この子はもうあの町から出てしまった。進むしかないだろう?」
「幸斗さん…」
リムの戸惑いを理解しているかのように幸斗が優しくリムを撫でてやる。
戯皇はそうだなと言うかのように笑って見せた。
(…そうだ、私はもう、一歩を踏み出したんだ…後悔なんかしてられない…)
二人に強く頷き、続きを読むために二枚目に目を落とした。
―― やはり、どうしても平穏を望んではくれないのですね…。
ここから先に書かれていることは一切他言無用です。約束して下さい。
もし貴女がデュミヌカを救い出したいと言うのなら、復讐を成し遂げたいと言うのなら、この町を出てください。
この世界には、内と外があり、この町は内の世界。
ここにいる限り、決してデュミヌカを救うことは出来ないでしょうから。
そして、私達を襲った人物はおそらく貴女の父を殺した輩と同じ外の世界から来た者でしょう。
彼らの狙いは過去の惨劇の時も、今回私達を襲った時も、どちらも狙いは貴女の姉・デュミヌカ…。
正確には、デュミヌカの能力だったのです。
デュミヌカは三賢者と呼ばれるセスト・ミセルの能力を受け継いで生まれてきました。
その能力は恐ろしく、この星の全生物の生命を奪えるほど強力にして強大です。
悪しき陰謀を企む輩から彼女を守るため、幼い貴女を連れてこの町に移り住んだと貴女のお父様から聞いています。
おそらく、私達を襲った輩はその能力を利用するためにデュミヌカを攫ったのでしょう。
この町には強い結界が張られています。
それなのに侵入してきたことを考えても、彼等の能力は恐ろしいほどに高いということになります。
それでも、まだこの血塗られた道に進みたいというのなら、同封した地図に示す場所に向かうといいでしょう。
貴女のお父様が残したモノがあるはずです。
外の世界についてをもっと教えてあげたいのですが今の私にはこれが精一杯の知識です。
この先、貴女が良き人と出会い外について知ることができることをただただ願っています。
追伸
生きていれば必ず幸せが待っていると信じ、どんなに辛いことがあっても生き抜いてください。
血の繋がりのない私を母と慕ってくれた貴女に幸福が訪れることを見守っています。
愛を込めて・カグナ
「…義母さん…」
何故だろう?悲しいわけではないのに、涙が零れてくるのは…。
頬を伝い零れ落ちる涙が手紙の文字を滲ませる…。
「リム…」
「…守れなかった…、こんなに私を愛してくれいる人を私は守れなかった…」
思い出されるのは毅然とした義母の生き方。
優しく、厳しかった女性の姿…。
「泣きたいときは思いきり泣け。泣くだけ泣いたら、前に進む力が自然と出てくるもんだ」
グイッと彼女の頭を自分の胸に引き寄せれば、リムは幼子のように大声をあげて泣き出した。
戯皇と幸斗はただ黙って彼女の心の悲鳴に耳を傾けて。
(安心していいよ、義母さん…私は絶対に死なないから…)
死してなお、自分の心配をしてくれる優しい母を思って、リムは泣いた。
心配してくれて、ありがとう。
愛してくれて、ありがとう。
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