11 / 53
強く儚い者達へ…
強く儚い者達へ… 第11話
しおりを挟む
「この星にはほとんど法律がない。盗み・殺しは当たり前。弱い者は虐げられて死んで逝く…この世界では戦闘力の高さがすべてだからな」
「あの、さっきから言ってる戦闘力って?」
「ああ、強さのバロメータだ。個々人の身体能力・知能・魔法力を考慮してはじき出されるモノだ」
身体能力とはその名の通り、筋力・スタミナ・瞬発力といったもの、知能は頭の良し悪し。そして、魔法力とは精神力のことだと言う。
戦闘力が高ければ高い程この星では勝者らしい。
「この戦闘力によって自分がどんなタイプか系統分けされる。身体能力が高ければ戦士タイプ、知能が高ければ学者タイプ、魔法力が高ければ魔術師タイプ。すべてが均等でかつ一定値以上を戦闘タイプ。反対にすべてが規定値以下ならノーマルタイプと系統分けしてる。…それでだ、この星では"BLOOD"、"TYPE"、"CLASS"って言う3つのステータスがある。"BLOOD"は己の体に流れている血の種類を示して、"TYPE"はさっき説明した系統を、"CLASS"は系統のランクを示している。例えば、"BLOOD"天使、人間、精霊"TYPE"魔術師"CLASS"術師、って奴ならどんな奴だ?あ、術師とかそんな言葉の意味はまた後で 教えてやるから気にするな」
「えっと…天使と人間と精霊の血を引いていて、魔法力が規定値を満たして…魔術師のランクが術師」
いきなり話を振られて驚いた。
戯皇はしどろもどろになりながら答えるリムに理解力はあるなと観察する。
「ここまでで分からないところは?」
「"CLASS"ってのが分かりません…」
「"CLASS"種類が多すぎるから、おいおい説明していくつもりだ。今は、強さのレベルだと思っとくだけでいい」
その言葉にリムは素直に頷いた。
初めて知る事ばかりで少々混乱するが、分からないところが出てきたら遠慮なく聞いていいと言ってくれたので安心する。
沈黙を守る幸斗とデュカ。
「あの、じゃあ…どうやってその"BLOOD"とかがわかるんですか?"CLASS"とか、月日がたつにつれて変わるものなんじゃ…」
「いいところに気がついたな。個々のステータスを知る為には"ネームプレート"ってものがあるんだ」
ネームプレート。その名の通りのものらしいが、使われている金属は特殊で記憶合金と呼ばれるものらしい。
母の腹から生まれ落ちた時に赤子が握っている金属がある。
その金属を赤子本人の血液に浸すことで完成するネームプレート。
そのネームプレートには名前と"BLOOD"をはじめとするステータスが浮き上がってくるという。
持ち主の戦闘力が変わると同時に刻まれている情報も変化するという不思議な金属・記憶合金。
何千年経とうとも、持ち主が生きている限り情報を刻み続けることからその呼び名が付いたと戯皇が説明してくれる。
「私、そんな物持っていない…」
持っていないと自分の戦闘力が今どれほどかが分からない。
リムは縋る様に戯皇を見るが、こればっかりは仕方が無い。
ネームプレートは、本人が持って生まれる金属だから同じモノ等この世に無存在しないのだから。
戯皇が「どうしよう」と空笑いを浮かべて幸斗を見るが彼も肩を竦ませる。
今更入手することなどできないものだと言うかのように。
そんな三人を見かねてか、静かに言葉が投げられる。
「持って無くて当然だよ。安心していいよ、姉貴。僕が持ってるから」
デュカが差し出したのは何も刻まれていない金属板。
戯皇と幸斗はどういうことだと問いただす。何故、彼が持っている?と。
「本当は、姉貴はずっと内の世界で生きるはずだったんだ…だから、これは要らないだろうって父さんが…。でも、もしも姉貴が外の世界に出てしまったら、その時は、僕がこれを姉貴に渡せと託されたんだ」
父は何時かこうなるのではないかと予想していたらしい。
リムが生まれた時から…。
「何も刻まれてないのは、まだ姉貴の血に浸してないから。これに記憶が刻まれたら、姉貴の情報はこれを手にした者すべてにわたってしまうのを避けて…この星で弱いという事が周りにバレてしまうとどうなるか、貴方達なら分かっているでしょう?」
デュカの言葉の意味が分かるから、戯皇と幸斗は何も言わなかった。
ネームプレートに刻まれたリムの情報が漏れるという事は、それは恐るべきことだから…。
弱い者は虐げられるこの世ではより弱い者を虐げようとする連中が多く存在する。
それからリムを守るために、父は隔離保護地域へと移り、ネームプレートにリムの情報を刻まなかった。
来るべき時が来るまで…。
しかし、リムはともかく戯皇と幸斗には引っかかるデュカの言葉。
デュカは、リムが生まれる前から、この世界で生きているのでは?と言う疑問。
だが、疑問を口に出すことは無い。
何故なら、今リムに不安を与えるべきでないから。
「あるなら話は早い。幸斗」
戯皇は剣を鞘から抜き、幸斗はキッチンから小さな器を探してきた。
リムの手をとると袖を捲り、鍛えられた彼女の腕を外気に晒す。
リムは少し怯えた様に戯皇の名を呼べば、大丈夫と微笑まれる。
「ちょっと痛いけど、我慢な。幸斗、すぐ回復してやれよ」
出血量の多い手首に刃を当て、スッと皮膚を抉れば赤い液体が遠慮なく溢れ出す。
器にそれを受けるとデュカは持っていた姉のネームプレートをそこに浸す。
幸斗は言われた通りリムの傷に回復魔法をかけてやる。
「さて、しばらくすればお前の情報が浮き上がってくるだろう…とりあえず超基本知識はこれ位かな…次は何を聞きたい?」
「…私は、強くなれますか?」
一番リムが心配なことだった。スタンとフレアをこの手で殺してやりたいのに、自分でできないかもしれない…。
自分は、人間と言うこの星で最も弱い生物だから…。
この質問には戯皇も言葉を濁す。
いくら混血と言えどリムのようにここまで人間の血が濃いと戦闘力の上昇はほとんど望めないということを彼は良く知っていたから。
それでも、戯皇は彼女が望めば限界まで戦闘力をあげてやるつもりだった。
この世界では雑魚と称される程度だとしても…。
「リム、言いにくいんだが…」
「なれるよ。僕はその為に姉貴を待っていたんだから」
事実を教えようとしたとき、デュカはおもむろに口を開いた。
彼の瞳は何故か目の前の戯皇を写して…。
挑発されているのか?戯皇は直感的にデュカは危険だと判断した。
彼の緊張が隣にいた幸斗に伝わり、空気が変わる。
「…胡散臭いのはお互い様ってわけか…まぁ、いいけどね。落ち着いて聞いてくれない?僕まだ死にたくないし」
何処までも人を見下したように喋るデュカ。
戯皇も幸斗を宥め、続きを促す。
間に挟まれたリムは何故戯皇達がデュカを、デュカが戯皇達を敵視しているのかまったく分からず。
「間違ってたらごめんなさい。貴方達、元"DEATH-SQUAD"S班のフェンデル・ケイとロキア・ハブパッシュでしょう?」
「あの、さっきから言ってる戦闘力って?」
「ああ、強さのバロメータだ。個々人の身体能力・知能・魔法力を考慮してはじき出されるモノだ」
身体能力とはその名の通り、筋力・スタミナ・瞬発力といったもの、知能は頭の良し悪し。そして、魔法力とは精神力のことだと言う。
戦闘力が高ければ高い程この星では勝者らしい。
「この戦闘力によって自分がどんなタイプか系統分けされる。身体能力が高ければ戦士タイプ、知能が高ければ学者タイプ、魔法力が高ければ魔術師タイプ。すべてが均等でかつ一定値以上を戦闘タイプ。反対にすべてが規定値以下ならノーマルタイプと系統分けしてる。…それでだ、この星では"BLOOD"、"TYPE"、"CLASS"って言う3つのステータスがある。"BLOOD"は己の体に流れている血の種類を示して、"TYPE"はさっき説明した系統を、"CLASS"は系統のランクを示している。例えば、"BLOOD"天使、人間、精霊"TYPE"魔術師"CLASS"術師、って奴ならどんな奴だ?あ、術師とかそんな言葉の意味はまた後で 教えてやるから気にするな」
「えっと…天使と人間と精霊の血を引いていて、魔法力が規定値を満たして…魔術師のランクが術師」
いきなり話を振られて驚いた。
戯皇はしどろもどろになりながら答えるリムに理解力はあるなと観察する。
「ここまでで分からないところは?」
「"CLASS"ってのが分かりません…」
「"CLASS"種類が多すぎるから、おいおい説明していくつもりだ。今は、強さのレベルだと思っとくだけでいい」
その言葉にリムは素直に頷いた。
初めて知る事ばかりで少々混乱するが、分からないところが出てきたら遠慮なく聞いていいと言ってくれたので安心する。
沈黙を守る幸斗とデュカ。
「あの、じゃあ…どうやってその"BLOOD"とかがわかるんですか?"CLASS"とか、月日がたつにつれて変わるものなんじゃ…」
「いいところに気がついたな。個々のステータスを知る為には"ネームプレート"ってものがあるんだ」
ネームプレート。その名の通りのものらしいが、使われている金属は特殊で記憶合金と呼ばれるものらしい。
母の腹から生まれ落ちた時に赤子が握っている金属がある。
その金属を赤子本人の血液に浸すことで完成するネームプレート。
そのネームプレートには名前と"BLOOD"をはじめとするステータスが浮き上がってくるという。
持ち主の戦闘力が変わると同時に刻まれている情報も変化するという不思議な金属・記憶合金。
何千年経とうとも、持ち主が生きている限り情報を刻み続けることからその呼び名が付いたと戯皇が説明してくれる。
「私、そんな物持っていない…」
持っていないと自分の戦闘力が今どれほどかが分からない。
リムは縋る様に戯皇を見るが、こればっかりは仕方が無い。
ネームプレートは、本人が持って生まれる金属だから同じモノ等この世に無存在しないのだから。
戯皇が「どうしよう」と空笑いを浮かべて幸斗を見るが彼も肩を竦ませる。
今更入手することなどできないものだと言うかのように。
そんな三人を見かねてか、静かに言葉が投げられる。
「持って無くて当然だよ。安心していいよ、姉貴。僕が持ってるから」
デュカが差し出したのは何も刻まれていない金属板。
戯皇と幸斗はどういうことだと問いただす。何故、彼が持っている?と。
「本当は、姉貴はずっと内の世界で生きるはずだったんだ…だから、これは要らないだろうって父さんが…。でも、もしも姉貴が外の世界に出てしまったら、その時は、僕がこれを姉貴に渡せと託されたんだ」
父は何時かこうなるのではないかと予想していたらしい。
リムが生まれた時から…。
「何も刻まれてないのは、まだ姉貴の血に浸してないから。これに記憶が刻まれたら、姉貴の情報はこれを手にした者すべてにわたってしまうのを避けて…この星で弱いという事が周りにバレてしまうとどうなるか、貴方達なら分かっているでしょう?」
デュカの言葉の意味が分かるから、戯皇と幸斗は何も言わなかった。
ネームプレートに刻まれたリムの情報が漏れるという事は、それは恐るべきことだから…。
弱い者は虐げられるこの世ではより弱い者を虐げようとする連中が多く存在する。
それからリムを守るために、父は隔離保護地域へと移り、ネームプレートにリムの情報を刻まなかった。
来るべき時が来るまで…。
しかし、リムはともかく戯皇と幸斗には引っかかるデュカの言葉。
デュカは、リムが生まれる前から、この世界で生きているのでは?と言う疑問。
だが、疑問を口に出すことは無い。
何故なら、今リムに不安を与えるべきでないから。
「あるなら話は早い。幸斗」
戯皇は剣を鞘から抜き、幸斗はキッチンから小さな器を探してきた。
リムの手をとると袖を捲り、鍛えられた彼女の腕を外気に晒す。
リムは少し怯えた様に戯皇の名を呼べば、大丈夫と微笑まれる。
「ちょっと痛いけど、我慢な。幸斗、すぐ回復してやれよ」
出血量の多い手首に刃を当て、スッと皮膚を抉れば赤い液体が遠慮なく溢れ出す。
器にそれを受けるとデュカは持っていた姉のネームプレートをそこに浸す。
幸斗は言われた通りリムの傷に回復魔法をかけてやる。
「さて、しばらくすればお前の情報が浮き上がってくるだろう…とりあえず超基本知識はこれ位かな…次は何を聞きたい?」
「…私は、強くなれますか?」
一番リムが心配なことだった。スタンとフレアをこの手で殺してやりたいのに、自分でできないかもしれない…。
自分は、人間と言うこの星で最も弱い生物だから…。
この質問には戯皇も言葉を濁す。
いくら混血と言えどリムのようにここまで人間の血が濃いと戦闘力の上昇はほとんど望めないということを彼は良く知っていたから。
それでも、戯皇は彼女が望めば限界まで戦闘力をあげてやるつもりだった。
この世界では雑魚と称される程度だとしても…。
「リム、言いにくいんだが…」
「なれるよ。僕はその為に姉貴を待っていたんだから」
事実を教えようとしたとき、デュカはおもむろに口を開いた。
彼の瞳は何故か目の前の戯皇を写して…。
挑発されているのか?戯皇は直感的にデュカは危険だと判断した。
彼の緊張が隣にいた幸斗に伝わり、空気が変わる。
「…胡散臭いのはお互い様ってわけか…まぁ、いいけどね。落ち着いて聞いてくれない?僕まだ死にたくないし」
何処までも人を見下したように喋るデュカ。
戯皇も幸斗を宥め、続きを促す。
間に挟まれたリムは何故戯皇達がデュカを、デュカが戯皇達を敵視しているのかまったく分からず。
「間違ってたらごめんなさい。貴方達、元"DEATH-SQUAD"S班のフェンデル・ケイとロキア・ハブパッシュでしょう?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
自由を愛する妖精姫と、番にすべてを捧げた竜人王子〜すれ違いと絆の先に、恋を知る〜
来栖れいな
ファンタジー
妖精女王と精霊王の間に生まれた特別な存在――セレスティア。
自由を愛し、気ままに生きる彼女のもとに現れたのは、竜人族の王子・サイファルト。
「お前は俺の番だ」
番という名の誓いにすべてを捧げた彼は、王族の地位も未来も捨てて森に現れた。
一方のセレスティアは、まだ“番”の意味すら知らない。
執着と守護。すれ違いと絆。
――これは、ひとりの妖精姫が“特別”に気づいていく物語。
甘さ控えめ、でも確かに溺愛。
異種族の距離を越えて紡がれる、成長と守護のファンタジー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる