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強く儚い者達へ…
強く儚い者達へ… 第19話
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あれから数日が過ぎたが、戯皇と幸斗を狙った連中が姿を見せる事はまだ無かった。
リムに不安を与えたくない彼等はとりあえず様子を見ることにしている。
もちろん、彼女には何も告げられていない。
今日もいつもと同じように修行に明け暮れる毎日。
再び伸びだした弟子の様子に戯皇は安心する。
「よし。大分魔力も上がってきたな」
「あぁ、この調子だと第二覚醒が起こる日も近いな」
肩で息をして辛そうなリムの頭を撫でながらお疲れと笑う戯皇。
幸斗もリムの飲み込みの速さに驚いているようだ。
腰まで伸ばされた赤い髪が肩から零れ落ちて彼女の顔を半分隠す。
昔の青年じみた格好が嘘のようにリムは実に女らしい容姿となり美しく成長したと二人は思う。
汚され、堕とされた体躯をリムは呪った。
美しい容姿は獣達の意識を奪い、虐げようという欲の捌け口となることを知っているから…。
しかし、戯皇は身を男に染めることを許さなかった。
―――お前の誇りは、なんだ?男のように振る舞い、女のお前を踏みにじった輩を殺すことで取り返せるものなのか?
戯皇は言った、おまえ自身の誇りを取り戻す戦いをしろ、と。
自分に恥じることの無い自分でいろ、と…。
だから、リムは決めた。
自分の望む姿で生きようと…。
リムの望む姿、それは、蛮人の目を引く姿。
男を惑わす容姿になれば、第二のヘレナを見ずに済むから。
男の意識を奪う姿となれば、自分と同じ思いをする人が減るかもしれないから…。
だから、美しくなろうと決めた。
「綺麗になったな」
「え?」
嬉しそうに自分に言う姿に何故かリムも笑顔になる。
ありがとうございます。と言葉を紡いで。
「でも、師匠には、負けますけどね」
呼吸を整え、体を起こすとそこには相変わらず美しく愛らしい容姿の戯皇。
「師匠は私の目標ですね」
師に一体何故男なのにそんな格好をしているのか尋ねた時、自分が蛮人の意識を引くことで救うことの出来る人がいるからだと彼は答えた。
この言葉がリムの背中を押した。
すべてにおいて、目標が師だと言う彼女が、戯皇を心から尊敬しているとよく分かる。
戯皇は笑ってまぁがんばれとまたリムの頭を撫でてやった。
「今日はここまで、な。夜は大人しくしてろよ。自主トレとか考えて部屋抜け出したらしばくぞ」
「分かってますよ」
彼の真意を知らない彼女は素直に頷いてみせる。
が、最近、日が落ちると修行を止め、屋敷から出るなと言われるのにリムは少し疑問を抱く。
(…ま、いいか。今日はまだ体力的にも余裕あるし、こっそり抜け出したら分からないだろ…気配の消し方は完璧だし!!)
師の想いなど全く知らない呑気な彼女はそんな悪巧みを考えていて、その言葉通り、夕食を食べた後、部屋に戻って休む振りをしてこっそりと外へと抜け出したのだった。
もちろん、戯皇と幸斗の一瞬の隙を突いて。
*
(よし、成功!!)
剣を片手に満足そうに笑う彼女。
早く強くなりたいから、寝る間も惜しい。
「姉貴?」
「!うわっ!!」
突然の声に師に見つかったのかとリムは心臓が口から飛び出そうなほど驚いた。まぁ無理も無いが…。
月明かりに輝く深い青…ダークブルーの髪を微かに吹く風に靡かせた少年の姿。
「…その様子だと抜け出してきたんだ…」
信じられないと言いたげな弟の姿が背後に。
脅かさないでと言いたげに振り向けば、笑われた。
「すごいね。戯皇さん達に気付かれないで抜け出せるなんて」
「気配の消し方は上手いみたい。てね…全然すごくなんて無いよ。私は、師匠達が警戒に値しない程度の戦闘力ってわけ。つまり、弱いって事」
分かっているから、こうやって夜中に抜け出して剣を振るう。
デュカもリムの背負うものを理解しているから、何も言わない。
ただ、体を大事にして欲しいと思うのは姉が大事だから。
「じゃ、練習相手になろうか?僕も結構強いつも、り…」
「?デュカ?」
笑顔から凍りつく表情にどうしたの?と尋ねても、返事が帰ってこない。
組み手の相手になってくれるなら嬉しいのだが、一体どうしたのだろう?
険しく自分の背後を睨みつける姿に思わず振り返ってしまう。
一体、何があるの?
(…人?)
彼女がそう認識した時、信じられない程強力な衝撃波が彼女達を襲ったではないか!
突風に載せられたわずかな魔力がリムの皮膚に小さな傷をつけて行く…。
(な…なに?!)
こんな強力な戦闘力を持った生物が近付いていた事すら分からなかった。
リムはその時数日前、師達を狙って現れた生物がいたことを思い出した。
…おそらく、この衝撃波を生み出しているのも、そんな輩…。
しかも、前回の輩と決定的に違うのは、その戦闘レベル…。
「あんた…誰?」
フッと衝撃が和らいだと思ったら、姉よりも小柄な弟の体躯が襲撃者からリムを護るように間に立ちはだかっていた。
リムは強すぎる力に身震いした。
…数日前、戯皇達を狙って来た者よりも格段にレベルが上の戦闘力…Sクラスの上位…いや、もしかしたらSSクラスの生物かもしれない。
「どきな、餓鬼。フェンデル・ケイの首もらいに来ただけだから。…その女渡してくれたら消えていいから」
声は意外なほど高かった。
そして、その姿も予想に反していてリムは驚いた。
自分より少し上背のある男の姿は強そうと言うより、むしろ弱々しそうな身体をしていて。
しかし、それでもニヤリと口角を上げて笑う姿に威圧感を感じるのは彼の戦闘力が高いから。
ゾワッと背筋に走る悪寒は、昔の事を思い出して…。
スタンとフレアと同様の笑い方。
下等生物を見る、強者の視線。
奴等も今目の前に居る男のように凄まじい力を秘めていた…。
(こいつに勝てなきゃ、私はあいつ等に一生勝てない!!戦うしか、ない…)
リムが剣を構えようと柄に手をかけたときだった、デュカのそれを静止する声が聞こえた。
「姉貴、逃げて…」
デュカの頬を冷や汗が伝う…。
無謀なリムにそれだけ伝えるが、まだ相手の力量を測りきれてない姉は何故だと噛み付いてくる。
今現在のリムの力で勝てるわけが無い。
…いや、一生かかっても、このレベルの輩に勝てるかどうかわからない…。
(…S班10thレベル…死ぬ…)
直感が死を感じる。
戯皇と幸斗なら、SSレベルじゃなくて良かったと思うところだが、デュカとリムにとってはSレベルもSSレベルも同じようなモノだった。
どちらと戦っても、確実に死ぬから。
デュカの目は、男の姿を捉えて放さない。はなせない…。
「!!早く戯皇さん達の所へ逃げて!!」
一瞬、ほんの一瞬、目の前の男は笑った。
それに言い知れぬ恐怖を感じるのはデュカ。
剣を構え、姉を押しやると視界から消える男を目で追う。が、追いきれない!!
「逃がさないよ。切り札だから」
間一髪でデュカは剣の刃で男の攻撃を受け止める。
それに辛そうな彼に比べ、男は余裕の表情だ。
「姉貴!!」
早く逃げてと怒鳴ってようやく彼女は走り出した。
―――生き延びたければ逃げる事も覚えろ。
師が教えてくれた生き残る為の方法の一つ。
デュカは自分より格段に強いと分かっているのに、そのデュカが、勝てるか分からない相手…。
悔しいが、リムは逃げた。
目的があるから、逃げた。
…生き永らえる為に…。
*
一方その頃、屋敷でくつろいでいた戯皇と幸斗も異変に気がついた。
突然生じた強大な戦闘力にザワザワと落ち着かない胸騒ぎの理由を知る。
「!リムは何処だ!?」
空間を支配する禍々しい力に戯皇は、どうか家の中に居てくれと願いながら、弟子の居場所を探る。
嫌な予感がするのは気のせいではないはず。
一刻も早くリムを見つけないと…。
「外だ…どうやらデュカが尋ねてきてるらしい」
「!くそっ!!」
てっきり部屋で眠っていると思っていた戯皇は幸斗の言葉に舌打ちしながら力強く地を蹴った。
普段ならこんなふうに取り乱す事など無いだろうに、近くに迫る殺気が何時もの冷静さを失わせる…。
「戯皇!!」
遠くで聞こえる幸斗の声。
見る見る遠ざかる彼の姿にさすが元"DEATH-SQUAD"4thだと驚嘆してしまう。
幸斗のスピードも恐ろしく速いと思ったが、戯皇はそれ以上だった。
今までは守るべき者が居なかったから、こんな風に殺気を感じても焦る事なんて無かった。
しかし、今の彼には守るべき者が居る。
…大事な弟子の命が危ないかもしれない…。
一刻も早く、彼女の元に向かわなくては!
リムに不安を与えたくない彼等はとりあえず様子を見ることにしている。
もちろん、彼女には何も告げられていない。
今日もいつもと同じように修行に明け暮れる毎日。
再び伸びだした弟子の様子に戯皇は安心する。
「よし。大分魔力も上がってきたな」
「あぁ、この調子だと第二覚醒が起こる日も近いな」
肩で息をして辛そうなリムの頭を撫でながらお疲れと笑う戯皇。
幸斗もリムの飲み込みの速さに驚いているようだ。
腰まで伸ばされた赤い髪が肩から零れ落ちて彼女の顔を半分隠す。
昔の青年じみた格好が嘘のようにリムは実に女らしい容姿となり美しく成長したと二人は思う。
汚され、堕とされた体躯をリムは呪った。
美しい容姿は獣達の意識を奪い、虐げようという欲の捌け口となることを知っているから…。
しかし、戯皇は身を男に染めることを許さなかった。
―――お前の誇りは、なんだ?男のように振る舞い、女のお前を踏みにじった輩を殺すことで取り返せるものなのか?
戯皇は言った、おまえ自身の誇りを取り戻す戦いをしろ、と。
自分に恥じることの無い自分でいろ、と…。
だから、リムは決めた。
自分の望む姿で生きようと…。
リムの望む姿、それは、蛮人の目を引く姿。
男を惑わす容姿になれば、第二のヘレナを見ずに済むから。
男の意識を奪う姿となれば、自分と同じ思いをする人が減るかもしれないから…。
だから、美しくなろうと決めた。
「綺麗になったな」
「え?」
嬉しそうに自分に言う姿に何故かリムも笑顔になる。
ありがとうございます。と言葉を紡いで。
「でも、師匠には、負けますけどね」
呼吸を整え、体を起こすとそこには相変わらず美しく愛らしい容姿の戯皇。
「師匠は私の目標ですね」
師に一体何故男なのにそんな格好をしているのか尋ねた時、自分が蛮人の意識を引くことで救うことの出来る人がいるからだと彼は答えた。
この言葉がリムの背中を押した。
すべてにおいて、目標が師だと言う彼女が、戯皇を心から尊敬しているとよく分かる。
戯皇は笑ってまぁがんばれとまたリムの頭を撫でてやった。
「今日はここまで、な。夜は大人しくしてろよ。自主トレとか考えて部屋抜け出したらしばくぞ」
「分かってますよ」
彼の真意を知らない彼女は素直に頷いてみせる。
が、最近、日が落ちると修行を止め、屋敷から出るなと言われるのにリムは少し疑問を抱く。
(…ま、いいか。今日はまだ体力的にも余裕あるし、こっそり抜け出したら分からないだろ…気配の消し方は完璧だし!!)
師の想いなど全く知らない呑気な彼女はそんな悪巧みを考えていて、その言葉通り、夕食を食べた後、部屋に戻って休む振りをしてこっそりと外へと抜け出したのだった。
もちろん、戯皇と幸斗の一瞬の隙を突いて。
*
(よし、成功!!)
剣を片手に満足そうに笑う彼女。
早く強くなりたいから、寝る間も惜しい。
「姉貴?」
「!うわっ!!」
突然の声に師に見つかったのかとリムは心臓が口から飛び出そうなほど驚いた。まぁ無理も無いが…。
月明かりに輝く深い青…ダークブルーの髪を微かに吹く風に靡かせた少年の姿。
「…その様子だと抜け出してきたんだ…」
信じられないと言いたげな弟の姿が背後に。
脅かさないでと言いたげに振り向けば、笑われた。
「すごいね。戯皇さん達に気付かれないで抜け出せるなんて」
「気配の消し方は上手いみたい。てね…全然すごくなんて無いよ。私は、師匠達が警戒に値しない程度の戦闘力ってわけ。つまり、弱いって事」
分かっているから、こうやって夜中に抜け出して剣を振るう。
デュカもリムの背負うものを理解しているから、何も言わない。
ただ、体を大事にして欲しいと思うのは姉が大事だから。
「じゃ、練習相手になろうか?僕も結構強いつも、り…」
「?デュカ?」
笑顔から凍りつく表情にどうしたの?と尋ねても、返事が帰ってこない。
組み手の相手になってくれるなら嬉しいのだが、一体どうしたのだろう?
険しく自分の背後を睨みつける姿に思わず振り返ってしまう。
一体、何があるの?
(…人?)
彼女がそう認識した時、信じられない程強力な衝撃波が彼女達を襲ったではないか!
突風に載せられたわずかな魔力がリムの皮膚に小さな傷をつけて行く…。
(な…なに?!)
こんな強力な戦闘力を持った生物が近付いていた事すら分からなかった。
リムはその時数日前、師達を狙って現れた生物がいたことを思い出した。
…おそらく、この衝撃波を生み出しているのも、そんな輩…。
しかも、前回の輩と決定的に違うのは、その戦闘レベル…。
「あんた…誰?」
フッと衝撃が和らいだと思ったら、姉よりも小柄な弟の体躯が襲撃者からリムを護るように間に立ちはだかっていた。
リムは強すぎる力に身震いした。
…数日前、戯皇達を狙って来た者よりも格段にレベルが上の戦闘力…Sクラスの上位…いや、もしかしたらSSクラスの生物かもしれない。
「どきな、餓鬼。フェンデル・ケイの首もらいに来ただけだから。…その女渡してくれたら消えていいから」
声は意外なほど高かった。
そして、その姿も予想に反していてリムは驚いた。
自分より少し上背のある男の姿は強そうと言うより、むしろ弱々しそうな身体をしていて。
しかし、それでもニヤリと口角を上げて笑う姿に威圧感を感じるのは彼の戦闘力が高いから。
ゾワッと背筋に走る悪寒は、昔の事を思い出して…。
スタンとフレアと同様の笑い方。
下等生物を見る、強者の視線。
奴等も今目の前に居る男のように凄まじい力を秘めていた…。
(こいつに勝てなきゃ、私はあいつ等に一生勝てない!!戦うしか、ない…)
リムが剣を構えようと柄に手をかけたときだった、デュカのそれを静止する声が聞こえた。
「姉貴、逃げて…」
デュカの頬を冷や汗が伝う…。
無謀なリムにそれだけ伝えるが、まだ相手の力量を測りきれてない姉は何故だと噛み付いてくる。
今現在のリムの力で勝てるわけが無い。
…いや、一生かかっても、このレベルの輩に勝てるかどうかわからない…。
(…S班10thレベル…死ぬ…)
直感が死を感じる。
戯皇と幸斗なら、SSレベルじゃなくて良かったと思うところだが、デュカとリムにとってはSレベルもSSレベルも同じようなモノだった。
どちらと戦っても、確実に死ぬから。
デュカの目は、男の姿を捉えて放さない。はなせない…。
「!!早く戯皇さん達の所へ逃げて!!」
一瞬、ほんの一瞬、目の前の男は笑った。
それに言い知れぬ恐怖を感じるのはデュカ。
剣を構え、姉を押しやると視界から消える男を目で追う。が、追いきれない!!
「逃がさないよ。切り札だから」
間一髪でデュカは剣の刃で男の攻撃を受け止める。
それに辛そうな彼に比べ、男は余裕の表情だ。
「姉貴!!」
早く逃げてと怒鳴ってようやく彼女は走り出した。
―――生き延びたければ逃げる事も覚えろ。
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デュカは自分より格段に強いと分かっているのに、そのデュカが、勝てるか分からない相手…。
悔しいが、リムは逃げた。
目的があるから、逃げた。
…生き永らえる為に…。
*
一方その頃、屋敷でくつろいでいた戯皇と幸斗も異変に気がついた。
突然生じた強大な戦闘力にザワザワと落ち着かない胸騒ぎの理由を知る。
「!リムは何処だ!?」
空間を支配する禍々しい力に戯皇は、どうか家の中に居てくれと願いながら、弟子の居場所を探る。
嫌な予感がするのは気のせいではないはず。
一刻も早くリムを見つけないと…。
「外だ…どうやらデュカが尋ねてきてるらしい」
「!くそっ!!」
てっきり部屋で眠っていると思っていた戯皇は幸斗の言葉に舌打ちしながら力強く地を蹴った。
普段ならこんなふうに取り乱す事など無いだろうに、近くに迫る殺気が何時もの冷静さを失わせる…。
「戯皇!!」
遠くで聞こえる幸斗の声。
見る見る遠ざかる彼の姿にさすが元"DEATH-SQUAD"4thだと驚嘆してしまう。
幸斗のスピードも恐ろしく速いと思ったが、戯皇はそれ以上だった。
今までは守るべき者が居なかったから、こんな風に殺気を感じても焦る事なんて無かった。
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