強く儚い者達へ…

鏡由良

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炎の追憶

炎の追憶 第7話

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「先客発見」
 いつものように眠れぬ夜に屋根に登り星を見ていたリムに届く声。振り返れば、予想通りの姿がそこにあった。
「珍しいな」
 滑り落ちないように足下に気をつけながら彼女のもとに歩いてくるのは、烈火だった。どうやら彼も眠れないようだ。
 リムは視線を再び空へと戻し、どうかしたのかと尋ねた。闇系の生き物である自分とは違い、烈火は夜の闇に敏感ではないはず。いつもなら眠っているだろう時間に外に出てくるなんて、本当に珍しかった。
「いや、なんか、眠れなくてさ」
 烈火はリムの横に腰を下ろすと、ゴロンとそのまま寝そべる。視界に入る星が、彼の世界を支配する。
 リムは薄く笑い、尋ねた。兄のことが気になるのか?と。
「!…聞いてたのかよ」
「聞こえてきたんだよ、でかい声のおかげで。おかげで昼寝し損ねた」
 その皮肉を含んだ言葉に烈火が返せるのは苦笑い。
 リムは烈火と同じように身体を倒し、星の瞬く空を仰いだ。
「実の兄貴なのか?」
「おう。正真正銘、俺の兄貴だ。オヤジもオフクロも、一緒」
 自身の腕を枕に空を眺めるリムの問いかけに、烈火は不自然なまでに明るい声を返す。静かな夜に、その声は良く響く…。
 多くの生物が生を育むこの星で、父親も母親も同じという兄弟はとても珍しいものとされていた。血の繋がりがあると言えど、どちらか片方の者が殆ど。隔離保護地域で育ったリムですら、姉と弟とは腹違いの兄弟なのだから。
 烈火の答えに、リムは「そうか…」と何処か暗い声を返す。きっと彼女は今の烈火の状況を好ましく思っていないのだろう。実の兄弟で争うなんて、姉と弟をとても大切に想うリムにとっては想像も出来ない事だ。
「何考えてんだよ」
 口を噤んだリムに掛けられる烈火の声。それはやはり明るいもので、どうしてそんな風に振舞えるのか、リムには謎だった。
「いや…、お前は外の世界で育ったんだなと思っただけだ」
「はは、なんだそりゃ」
 神妙なリムの声とは正反対の烈火の声。彼の方へ視線をずらせば、烈火は思った通り笑っていた。
 親兄弟、血の繋がりがあろうがなかろうが、自分以外の者を全て他とし、時にはいとも簡単に命を奪い、奪われる世界。それが、今自分が生きている世界。
 リムは自分の価値観の基礎となる幼少期を、此処ではない、内なる世界で過ごした。力無い者達が集り、互いを尊重し、愛した世界で。
 その違いは既に理解していたが、でも、やはり理解していてもすぐには納得できない面は多々あった。今の烈火の状況は、まさにそれだ。
「私には兄弟と……姉や弟と戦うということが、いまいち実感できない」
 そう呟いた声は普段のリムの声よりもずっと小さい。だが、静かな夜ははっきりとその声を烈火に届けてくれて……。
 烈火はリムの声に「そっか」とまた笑った。
「お前は隔離保護地域出身だもんな。ま、無理ねぇーか」
 空を見上げたまま言葉を返す烈火。その言葉にリムが彼へと視線を移せば、彼もまたリムへと視線を寄越してくる。
 リムは何も言わなかった。それに烈火はくしゃりと顔に皺を寄せ笑うと、
「お前らしくていいんじゃね?」
 と、実感できない方が幸せだと言った。
「俺も出来るなら、こんな風に兄貴とやり合うなんて避けたいしな」
 笑みを浮かべたまま烈火は反動をつけずに上体を起こすと、広がる町の風景を見つめながら一度息を吐いた。
 その後ろ姿に、烈火の言葉が嘘で無い事を悟ると、リムは視線を空へと戻し、どうしてだと尋ねた。
「外の世界じゃ日常茶飯事、なんだろう?」
 以前、弟に教わった。師に告げられた。そして、烈火本人からも、聞いた事があった。
 この世界は力と金が物を言う。それ以外に価値は無く、情という物を抱く者はそう多くない。だから、躊躇い無く殺す事ができ、また命を狙う事ができるのだ。
 そんな世界で生まれ育ちながら、何故烈火はそう思わないのだろうか?
 リムの疑問に、烈火は簡単な話だと振り返る。
「俺、この世界で生まれたわけじゃないから」
「!?はあ?」
 あっけらかんとして言い放つ烈火に、リムは思わず身を起こし、どういうことだと彼に詰め寄った。
 リムの認識では世界は2つ。内なる世界と外の世界…つまり、隔離保護地域と今自分達がいる世界の2つだけ。
 今まで烈火が隔離保護地域の生まれだと言う話は一度も聞いていないし、一応純血精霊らしいからてっきり外の世界で生まれ育ったとばかり思っていたリムにとって、烈火の言葉は衝撃以外なにものでもなかった。
「どういうことだよ?この世界で生まれてないって、一体何処でお前は生まれたんだよ?」
 内なる世界ではない。でも外の世界でもない。なら、一体何処だと詰め寄るリム。
 外の世界で生きて十数年。隔離保護地域で暮らしていた月日より何倍も長い時間この世界で生きてきたが、彼女はまだ知らない事が多すぎる。
 リムが自分の無知さ加減に内心怯えていれば、答えは思わぬところから投げかけられた。
「魔法都市だよ」
「!なんだ、お前も起きてたのか」
 ひょっこりと屋根から顔を出すのは、氷華だ。烈火は今日は騒がしい夜だなと呑気に笑っている。一方リムはというと、一人増えた屋根上の住人に困惑の表情を返していた。
「魔法都市って、聞いた事無い?」
 顔だけ覗かせていたのをひょいっと屋根の上に昇り、リムと烈火の傍で腰を降ろす氷華。彼女の問いかけにリムは無言で首を横に振った。知らない。と。
 むしろ初めて聞いたと言葉を返せば、氷華は大して驚いた様子も無く説明してくれる。
「主に精霊達が暮らしてる異空間、って言えば、分かりやすいかな?」
「そうだな。それが一番分かりやすいかもな、リムには」
 二人の間で交わされるやり取りに、リムは目を瞬かせる。言っている意味は非常に良く分かるのだが、異空間というものがいまいちピンとこなくて。
 すると烈火がそれを表情から読み取ってか、異空間は異空間だと笑う。
「隔離保護地域は同じ星にある土地の一部に結界を張ってこの世界と切り分けてるだろ?魔法都市は、実際に何処に存在してるかは俺も詳しく知らねぇーんだけど、何処かの土地とこの世界を結んで出来た世界らしいぜ」
「らしいって…お前の知識もあやふやだな…」
 明言できない知識なのかと尋ねれば、氷華だって同じ様なもんだと思うと烈火。話を振られた氷華に二人の視線が集り、彼女はうーん…と顎に手を添えて考え込む。
「……そうだね。私も同じ程度の知識かも」
「だろ?」
「そうなのか?」
 何故か得意気な烈火と、意外だと目を丸くするリム。氷華はとても物知りで、知識の浅い烈火とは違うはずなのに、その彼女が詳しくは分からないと言うのなら、コレはもうそう言うものなのだと納得するしかないかと思わされる。
「隔離保護地域がこの世界から切り取られた世界なら、魔法都市はこの世界に繋がれた世界。って言うしね」
「『繋がれた世界』……それって、普通に行き来できる世界なのか?」
 なんとなく3つ目の世界があることは理解できたが、その世界へはどうやって行くのだろうか?自分は剣の師である戯皇と幸斗に無理矢理ついて外の世界に出てきたわけだが、烈火はどうやってこの世界にやってきたのだろう?話の感じからすると、隔離保護地域程往来が厳しいものではなさそうだが……。
「普通に行き来できるぜ。なぁ?」
「……嘘教えちゃダメだよ、烈火」
 普通普通と軽く笑う姿に、氷華は少し呆れたように烈火を見る。すると、烈火は「え?マジ?」と驚いた表情をして見せて…。
「お前、どうやって自分がこの世界に来たのかも覚えてないのかよ?」
「いやいやいや。覚えてるって。普通に里の出口からゲート潜ってこっちに……」
「その『ゲート』が普通じゃないでしょ!」
 だから普通に…と説明する烈火だが、氷華の言う通り、『ゲート』という単語はリムには馴染みが薄いものだった。
 リムは烈火は当てにならないと氷華に向き直り、『ゲート』とは何かを尋ねた。
「ゲートって言うのは、別の空間を行き来する為の扉みたいなものだよ。魔法都市は元々いくつもの街で構成されてて、そのどれもが別の空間に存在してるの」
「へぇー…つまり、一つの街から別の街に行く時もその『ゲート』を通って行くってことか?」
「そうそう」
 理解が早いと説明のしがいがあると褒められて、リムはまんざらでもない顔をする。口では「これぐらい当然だ」とか可愛くない事を言っているが。
 一方で、邪険にされた烈火はなにやら拗ねたように「どうせ俺は説明がヘタクソだよ」と不貞腐れていて、それが妙に面白くて二人して笑ってしまったり。
「この世界は本当に広いんだな。魔法都市なんてものがあるなんて全然知らなかった」
「一応、世界地図には載ってるんだけどね」
 見たこと無い?と尋ねられれば、答えは見た事があるというものになる。だが、世界地図を広げる理由は伝説の石を探す為であり、都市の場所や名前を覚える為ではないから、気にも留めていなかったと打ち明ける。
 氷華はこれからはなるべく覚えるようにした方がいいとアドバイスをくれ、リムもそうした方が良さそうだと素直に思ったから、分かったと頷きを返した。
「魔法都市に属している街はどちらかと言えば隔離保護地域寄りの風習なんだよね?」
「まぁ…そうだな。此処まで滅茶苦茶な世界じゃないことは確かだ」
 不貞腐れている烈火に華を持たせるように話を振る氷華。そうとは気付かず、烈火は会話に戻ってきた。
 世界の荒れ具合を見ると、今いる世界が一番酷く、魔法都市、隔離保護地域と続くらしい。繋がりを重んじる隔離保護地域では家族や住民の絆は強く、今生きる世界はそれと真逆。間の魔法都市は、力と金が権力を持っていても血の繋がりや民族の繋がりを大切にしているということだった。
「烈火に実の兄弟がいるのも、だから珍しい事じゃないんだよね…」
 氷華の表情が曇るのは、触れて良い話題か躊躇ったからだろう。
 視線を下げる彼女に、リムは氷華から烈火へと視線を移した。烈火は、また静まり返った街を眺めていた……。
「……仲が良い家族、だったんだけどな……」
「烈火……」
 彼の一言が、重い。そう感じるのはこの世界を知る氷華で、リムも家族の暖かさをしりながら、その家族と戦わなければならない状況に置かれた烈火の心中を察してか、ただ口を閉ざした。きっと、烈火は吐き出したいと思っているに違いないと感じたから……。
「俺が《TITLE》なんてもの受け継いだから、全てが狂い始めたんだ、きっと……」
 別に欲しくて継いだものじゃないんだけどな。
 そう自嘲気味に笑う烈火は今一度身体を倒し、空を仰いだ。
「本当は兄貴が受け継ぐべき《TITLE》だったんだ。里の…俺の生まれ故郷で一番強い兄貴が、この《TITLE》を持つべきなんだ」
「で、でも、ジェイクは『《TITLE》は間違いを犯さない』って…!」
「今までは、だろ?」
 烈火が受け継ぐべきものに違いないと言われても、それは今の彼にとって慰めにしかならない。
 たとえ長い歴史を振り返って一度も間違いが無かったとしても、何事にも始まりはあるというものだ。烈火は、自分がその最初の一人なんだと目を閉じた。
 尊敬する師であるジェイクに言われても納得しなかった言葉を、自分達が言っても烈火の心には届かない。氷華は悲しげな顔をして小さな声で彼の名を呼んで俯いた。
「……烈火」
「ん?」
「お前、逃げるのか?」
 氷華の悲しげな表情に、リムは寝転がっている烈火を見下ろすように身を乗り出し、冷ややかな口調で尋ねる。お前はそれを逃げ口上に使う気なんだな?と。
「お前と知り合ってまだ日は浅いけど、私はお前が強くなりたいと努力している事を知っている。…偶に、早く強くなりたいと願う私以上に強さを求めてるお前がいることも、知っている。それをすべて無かった事にする気なのか?」
「なんでそうなるんだよ。俺はただ単に兄貴の方が相応しいって事実を言ってるだけだろうが」
「何が『事実』だ。目の前に提示されている真実を歪めたそれに何の意味がある?」
 開眼し、反論する烈火。だが、リムは冷ややかな視線を送る事を止めない。
 氷華は二人の間に流れる空気の雲行きが怪しくなってきた事に戸惑いを見せるが、どうする事もできずにただ成り行きを見守った。
「《TITLE》はお前を選んだ。これは間違いじゃない。運命なんだ。……逃げられないんだよ、誰も」
 運命が間違いを犯したと思いたい気持ちは良く分かる。リム自身、何度思ったことか。姉が《TITLE》を持っていなければ…と。だが、思ったところで何も変わりはしない。姉が《TITLE》を有している事は変わらず、それによって自分達だけでなく親友の人生まで歪めてしまった事実もまた消えない。仮に間違いだったとしても、起こってしまった事実は変える事ができないのだ。
「嘘だと思うのは、兄貴を追い越せてない今だからだろうが。なんで兄貴を追い越せる力があるって思えないんだよ」
 少なくとも、自分はそう思っていると言うリム。
 戦闘力がDクラスの脆弱な自分が強くなろうと足掻いているのは、自分が《TITLE》を受け継いだから。師が、強くなれると言ってくれたから……。
「リム……」
「リムの言う通りだよっ…!烈火は絶対、絶対強くなれるよ!!今はまだ成長中なだけで、成長したら、お兄さんなんて目じゃないぐらい強くなってるって!」
 覗きこむ顔が、一つから二つに。
 リムは自分を蔑む様に見下ろし、氷華は訴えるように自分を見つめていた。
 二つの視線に、烈火の黒い瞳が揺れる。辛そうに。それは、何故…?
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