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第89話 お花見 ヴォルフ
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サバイバルゲームはどんどん過激度を増し、結局…
「ヴォルフまじ強くねぇ?やべぇじゃんその感じ!」
「ハンドガンでも十分じゃないか!もうA級冒険者にしちゃおっかな!」
「えげつない攻撃するやん?あれが気持ちええ一撃やねん!最高やでヴォルフ!」
「ヴォルフさんまじやべーっすって!七聖竜倒しちゃうんだもん!」
「俺の実力じゃなくて銃がすごいんだよ!マジマジ!これ本当だから!」
「「「「またまたぁー」」」」
そう、僕達は結局途中から飲み始め、また泥酔してしまったのだ。
このメンバーで酒を飲むとなぜかこうなる。
いや…ローガンさんが本当に楽しそうに飲むからみんなも楽しくなっちゃうのか?
僕達は何時間飲んでる…?
「そう言えば花見っていう文化あるんだけどやっちゃおうかな!ステータス!アクティブポチっと!できたよーみんな移動移動!!」
「「「「うぇーい」」」」
新しく出来た扉の中には満開の桜、ご丁寧に酒まで用意してある。最高かよ地下室!
「これなんて花?チョー綺麗なんですけどー」
「花見ながら飲むんか?最高やん!みんなも呼んでこよ!」
「こいつはすげえな!よっしゃ!飲むぞ!!」
「ローガン!飲み比べだ!魔族の力見せてやる!」
「夜桜も選べるみたい!ここは大人の雰囲気でいこーぜー」
「「「「良いねぇ!!」」」」
少しバカな方が人生は楽しいと思うんだ。
全てに理由を付けたり意味を見出したりしたら疲れちゃうだろ?
だって見て見ろよみんなのこの幸せそうな顔。
最高にバカで間抜けで最高の笑顔じゃん。
いつの間にか村人もヴォルフさんと肩を組んで酒を飲んでいる。やっぱり魔族も人間も変わらないんだよね。
宴会は深夜まで続いた。笑い声が響き渡り、いつの間にかみんな力尽きて寝てしまったのだった。
「くっそ、頭いてぇ…」
僕は酷い吐き気と頭痛で目を覚ました。ヒール風呂に入ってから寝る生活をしていたので二日酔いなんて久しぶりだ。
僕はヨロヨロと風呂に向かい、頭からヒール風呂に突っ込んだ。
浄化されていく…ヒール風呂が無かったらどうなっていたか想像したくもないな…
「ショウもかなり飲んだからな、大丈夫か?」
声のした方に目をやるとヴォルフが湯船に浸かっていた。
「起きてたの?それとも僕と一緒?」
「恥ずかしながらショウと同じ理由だな。酒をこんなに飲んだのは初めてだ。料理も美味い、最高だなここは。」
「楽しんで貰えて何よりだよ。僕も楽しかったし」
実際こんなに騒いだのは初めてかも知れない。毎回こんなに騒いでたら脳が溶けて無くなりそうだ。
「あの方が言っていた通りショウは素晴らしい。」
あの方と聞いて僕は一人の名前が頭をよぎる。
「ゼルの事?僕魔族の友達なんてアイツくらいしかいないもん」
ゼルゲイン。優しくて強い童貞の魔王だ。
あと僕が素晴らしいんじゃなくてスキルがすごいんだよ。
「その通りだ。俺は四天王のヴォルフ。冒険者なんかじゃ無いんだ、どうしても魔王の友人に挨拶したくてな、ショウと会った後の魔王はとても楽しそうだ。礼を言うよ。」
四天王だったか…でも良いやつだし危険では無さそうだよね。
「僕も楽しかったよ。良い友達ができたって感じだね。」
「魔王は少し壁を作る癖があってなぁ、でもショウと会って帰ってきてから麻雀がどうだの花屋になって人生送っただの散々笑顔で聞かされたよ。仕舞いには花屋を経営しようかなんて言い出してな。」
経営して子供沢山産むのか?僕より先に卒業する気か!ゆ、許さないぞ!
「しかし王国の冒険者になりたいのも事実だ。俺はこっちの国も見てみたい。今日改めて実感したよ。やはり俺達に大した差は無いんだ。」
「さっきまで楽しそうに人間と酒飲んでたもんね。僕もヴォルフの事はもう友達だと思ってるよ。正直サキュバスとかも魔族なのに普通に馴染んでるし、もっと交流があっても良いよね。」
「そうだな…もう少しお互いを知れば無駄な争いも無いのではないかと思うのだが…」
確かにバビロンとかのせいで魔族に嫌な印象を持ってる人もいるしな。
でも人間だって小競り合いとかあるし…なんかこう交流会みたいなものがあれば印象変わるんじゃない?
「王に相談してみようかな…でも僕は部外者みたいなもんだからあんまり干渉するのも…」
「転生者だからか?ショウはもう立派な仲間だ、そんな事言うな。みんなも仲間だと思ってると思うぞ」
なにこの人グッとくる事言うじゃん…ちょっと泣きそうだよ僕。
「それは嬉しいな。僕に出来る事があるなら…しても良いのなら協力するよ」
「それは心強いな!まあ急ぐ事もない、じっくり考えて慎重にやらないとな」
交流か…僕は人間と魔族の運動会とか良いと思うな!ちょっと見てみたいし!
「俺も冒険者になった…と思うから少しこっちの王国を見て回るよ。またどこかで会うだろう、その時はまた宜しくな」
「そうだね。きっと良い旅になるよ。じゃあ旅の安全を願って」
「「かんぱーい」」
僕達は結局風呂で酒を飲み、同時に酒を抜いて上がったのだった。
風呂を上がるとまだみんな寝ている。流石にみんな疲れたか。ローガンさんは酒瓶を抱いて幸せそうだ。
しかしギルドの仕事ってそんなに大変なのか…?
ヴォルフももう少し寝るらしいのでベッドルームに案内しておいた。
僕はやる事があるので少しあそこに行って…
しばらくするとそれぞれ目を覚まし、頭を抱えながらヨロヨロとヒール風呂に歩いていった。
FXで全財産溶かした集団みたいだ。終わりの光景だ。
そしてそれぞれはそれぞれの日常に戻っていく。
「ホンマ楽しかったで!なんか色々貰ってばっかやなぁ…そのうちなんか考えとくさかい、期待しときや!」
「良いよ良いよ、はいこれたこ焼き、もう無くなる頃でしょ?」
「おおお!おおきに!!コレやでコレ!嬉しいわ!」
「あと帰る前にこの人形のボタン押してくれない?七聖竜の人形集めようかと思って」
「なんやねんそれ?まあええけどな。ショウの頼みや!」
ボタンを押すと精巧なゼフのフィギュアが出来上がった。
「おお!なんやこれワイやんけ!まあよく分からないけどええわ!んじゃそろそろ行くで、じゃあなー」
バイバーイと手を振って村人達を送り出し、次はエルナだ。
「エルナも今日帰るの?」
「まあ帰るしかなくね?一応仕事もあるしね」
神々の泉の守護してるんだもんね。なんか神聖な竜みたいな事してんな。
「七聖竜全員の人形集めてるからこのボタン押してよ、まだルナとゼフのしか集まって無いんだけど」
何も不自然な事は言っていない、ルナとゼフのフィギュアがあれば何も不自然ではない。
そう…とりあえず不自然にならなければ何でもいい!!
「なにこれ?まあボタン押すだけなら楽勝じゃね?おっ何これすごっ、ウチじゃん!こんな細かい所まで…やっば」
大丈夫か?恥ずかしいからウチが貰ってくし!とかならんか?
「ほい!ちゃんと綺麗にして使ってよね!でもショウてパンツ好きすぎじゃね?なんかいつも見てるけどそんな良いの?これ」
エルナはあろう事かスカートをたくし上げた。
でも違うんだよな…
「いや、僕は見せて貰ってるっていうより見えちゃってる、みたいなのが好きなんだよね。そこの違いで大分変わってくるんだよ。背徳感みたいなのも込みで考えないと難しいと思うけど」
一体僕は何を一生懸命説明しているんだろうか…ぶっちゃけ死んだ方がマシなくらい恥ずかしくなってきた。
「いや分かんねぇー、まあショウなら良いよ!世話になってるし!じゃあウチも行くからねー」
バイバーイと手を振ってエルナとも別れる。
しかし綺麗に使ってとか言ってたけどこれは見る物だ!決して使わないぞ!失礼な!プンプン!
「じゃあ俺達はギルドに戻るか、流石に仕事が溜まってるだろう」
ローガンさん、良い休暇でしたか?
「ローガン、俺は冒険者になって良いのか?その…酒の席の話とかでは…」
「ヴォルフはA級冒険者だ!強さは俺が保証しよう!あとはそうだな…愉快だからな!」
「ローガン、それだと俺はいつも笑っていなければならなくなるぞ?」
ローガンさんとヴォルフは大笑いしながら握手をしている。
そんな適当で良いの?まあ良いか…楽しければ。
そして帰り道僕はある食べ物を思い出し、ずっと頭から離れない…
ラーメンが食べたい!!コッテコテの濃いヤツを!!
「ヴォルフまじ強くねぇ?やべぇじゃんその感じ!」
「ハンドガンでも十分じゃないか!もうA級冒険者にしちゃおっかな!」
「えげつない攻撃するやん?あれが気持ちええ一撃やねん!最高やでヴォルフ!」
「ヴォルフさんまじやべーっすって!七聖竜倒しちゃうんだもん!」
「俺の実力じゃなくて銃がすごいんだよ!マジマジ!これ本当だから!」
「「「「またまたぁー」」」」
そう、僕達は結局途中から飲み始め、また泥酔してしまったのだ。
このメンバーで酒を飲むとなぜかこうなる。
いや…ローガンさんが本当に楽しそうに飲むからみんなも楽しくなっちゃうのか?
僕達は何時間飲んでる…?
「そう言えば花見っていう文化あるんだけどやっちゃおうかな!ステータス!アクティブポチっと!できたよーみんな移動移動!!」
「「「「うぇーい」」」」
新しく出来た扉の中には満開の桜、ご丁寧に酒まで用意してある。最高かよ地下室!
「これなんて花?チョー綺麗なんですけどー」
「花見ながら飲むんか?最高やん!みんなも呼んでこよ!」
「こいつはすげえな!よっしゃ!飲むぞ!!」
「ローガン!飲み比べだ!魔族の力見せてやる!」
「夜桜も選べるみたい!ここは大人の雰囲気でいこーぜー」
「「「「良いねぇ!!」」」」
少しバカな方が人生は楽しいと思うんだ。
全てに理由を付けたり意味を見出したりしたら疲れちゃうだろ?
だって見て見ろよみんなのこの幸せそうな顔。
最高にバカで間抜けで最高の笑顔じゃん。
いつの間にか村人もヴォルフさんと肩を組んで酒を飲んでいる。やっぱり魔族も人間も変わらないんだよね。
宴会は深夜まで続いた。笑い声が響き渡り、いつの間にかみんな力尽きて寝てしまったのだった。
「くっそ、頭いてぇ…」
僕は酷い吐き気と頭痛で目を覚ました。ヒール風呂に入ってから寝る生活をしていたので二日酔いなんて久しぶりだ。
僕はヨロヨロと風呂に向かい、頭からヒール風呂に突っ込んだ。
浄化されていく…ヒール風呂が無かったらどうなっていたか想像したくもないな…
「ショウもかなり飲んだからな、大丈夫か?」
声のした方に目をやるとヴォルフが湯船に浸かっていた。
「起きてたの?それとも僕と一緒?」
「恥ずかしながらショウと同じ理由だな。酒をこんなに飲んだのは初めてだ。料理も美味い、最高だなここは。」
「楽しんで貰えて何よりだよ。僕も楽しかったし」
実際こんなに騒いだのは初めてかも知れない。毎回こんなに騒いでたら脳が溶けて無くなりそうだ。
「あの方が言っていた通りショウは素晴らしい。」
あの方と聞いて僕は一人の名前が頭をよぎる。
「ゼルの事?僕魔族の友達なんてアイツくらいしかいないもん」
ゼルゲイン。優しくて強い童貞の魔王だ。
あと僕が素晴らしいんじゃなくてスキルがすごいんだよ。
「その通りだ。俺は四天王のヴォルフ。冒険者なんかじゃ無いんだ、どうしても魔王の友人に挨拶したくてな、ショウと会った後の魔王はとても楽しそうだ。礼を言うよ。」
四天王だったか…でも良いやつだし危険では無さそうだよね。
「僕も楽しかったよ。良い友達ができたって感じだね。」
「魔王は少し壁を作る癖があってなぁ、でもショウと会って帰ってきてから麻雀がどうだの花屋になって人生送っただの散々笑顔で聞かされたよ。仕舞いには花屋を経営しようかなんて言い出してな。」
経営して子供沢山産むのか?僕より先に卒業する気か!ゆ、許さないぞ!
「しかし王国の冒険者になりたいのも事実だ。俺はこっちの国も見てみたい。今日改めて実感したよ。やはり俺達に大した差は無いんだ。」
「さっきまで楽しそうに人間と酒飲んでたもんね。僕もヴォルフの事はもう友達だと思ってるよ。正直サキュバスとかも魔族なのに普通に馴染んでるし、もっと交流があっても良いよね。」
「そうだな…もう少しお互いを知れば無駄な争いも無いのではないかと思うのだが…」
確かにバビロンとかのせいで魔族に嫌な印象を持ってる人もいるしな。
でも人間だって小競り合いとかあるし…なんかこう交流会みたいなものがあれば印象変わるんじゃない?
「王に相談してみようかな…でも僕は部外者みたいなもんだからあんまり干渉するのも…」
「転生者だからか?ショウはもう立派な仲間だ、そんな事言うな。みんなも仲間だと思ってると思うぞ」
なにこの人グッとくる事言うじゃん…ちょっと泣きそうだよ僕。
「それは嬉しいな。僕に出来る事があるなら…しても良いのなら協力するよ」
「それは心強いな!まあ急ぐ事もない、じっくり考えて慎重にやらないとな」
交流か…僕は人間と魔族の運動会とか良いと思うな!ちょっと見てみたいし!
「俺も冒険者になった…と思うから少しこっちの王国を見て回るよ。またどこかで会うだろう、その時はまた宜しくな」
「そうだね。きっと良い旅になるよ。じゃあ旅の安全を願って」
「「かんぱーい」」
僕達は結局風呂で酒を飲み、同時に酒を抜いて上がったのだった。
風呂を上がるとまだみんな寝ている。流石にみんな疲れたか。ローガンさんは酒瓶を抱いて幸せそうだ。
しかしギルドの仕事ってそんなに大変なのか…?
ヴォルフももう少し寝るらしいのでベッドルームに案内しておいた。
僕はやる事があるので少しあそこに行って…
しばらくするとそれぞれ目を覚まし、頭を抱えながらヨロヨロとヒール風呂に歩いていった。
FXで全財産溶かした集団みたいだ。終わりの光景だ。
そしてそれぞれはそれぞれの日常に戻っていく。
「ホンマ楽しかったで!なんか色々貰ってばっかやなぁ…そのうちなんか考えとくさかい、期待しときや!」
「良いよ良いよ、はいこれたこ焼き、もう無くなる頃でしょ?」
「おおお!おおきに!!コレやでコレ!嬉しいわ!」
「あと帰る前にこの人形のボタン押してくれない?七聖竜の人形集めようかと思って」
「なんやねんそれ?まあええけどな。ショウの頼みや!」
ボタンを押すと精巧なゼフのフィギュアが出来上がった。
「おお!なんやこれワイやんけ!まあよく分からないけどええわ!んじゃそろそろ行くで、じゃあなー」
バイバーイと手を振って村人達を送り出し、次はエルナだ。
「エルナも今日帰るの?」
「まあ帰るしかなくね?一応仕事もあるしね」
神々の泉の守護してるんだもんね。なんか神聖な竜みたいな事してんな。
「七聖竜全員の人形集めてるからこのボタン押してよ、まだルナとゼフのしか集まって無いんだけど」
何も不自然な事は言っていない、ルナとゼフのフィギュアがあれば何も不自然ではない。
そう…とりあえず不自然にならなければ何でもいい!!
「なにこれ?まあボタン押すだけなら楽勝じゃね?おっ何これすごっ、ウチじゃん!こんな細かい所まで…やっば」
大丈夫か?恥ずかしいからウチが貰ってくし!とかならんか?
「ほい!ちゃんと綺麗にして使ってよね!でもショウてパンツ好きすぎじゃね?なんかいつも見てるけどそんな良いの?これ」
エルナはあろう事かスカートをたくし上げた。
でも違うんだよな…
「いや、僕は見せて貰ってるっていうより見えちゃってる、みたいなのが好きなんだよね。そこの違いで大分変わってくるんだよ。背徳感みたいなのも込みで考えないと難しいと思うけど」
一体僕は何を一生懸命説明しているんだろうか…ぶっちゃけ死んだ方がマシなくらい恥ずかしくなってきた。
「いや分かんねぇー、まあショウなら良いよ!世話になってるし!じゃあウチも行くからねー」
バイバーイと手を振ってエルナとも別れる。
しかし綺麗に使ってとか言ってたけどこれは見る物だ!決して使わないぞ!失礼な!プンプン!
「じゃあ俺達はギルドに戻るか、流石に仕事が溜まってるだろう」
ローガンさん、良い休暇でしたか?
「ローガン、俺は冒険者になって良いのか?その…酒の席の話とかでは…」
「ヴォルフはA級冒険者だ!強さは俺が保証しよう!あとはそうだな…愉快だからな!」
「ローガン、それだと俺はいつも笑っていなければならなくなるぞ?」
ローガンさんとヴォルフは大笑いしながら握手をしている。
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