漫画家にパワハラされて声優降板されました。

三日月李衣

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漫画家にパワハラされて声優降板されました

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【1.自己紹介と今後起こるトラブルを匂わせる】
```
「こんにちは、私はまやみと申します。アイドル声優をしています。最近、私が出演する予定だったアニメの原作者とトラブルが起きてしまい、降板させられるかもしれません。」
```

(まやみがアニメスタジオの収録スタジオに入ると、脇役の守男がすでに待っていた。)

まやみ「守男さん、こんにちは。今日もお疲れさまです」

守男「ああ、まやみちゃん。こんにちは。今日も頑張ろうな」

(スタジオに向かって歩きながら、まやみは守男に話しかけた。)

まやみ「そういえば、最近、私たちの作品に対して批判的な意見が多くなってきたような気がするんですよね」

守男「そうだね。でも、それは仕方ないんじゃないかな。人気が出れば出るほど、注目されるし、批判も受けるっていうのはよくあることだから」

まやみ「そうかもしれませんね。でも、私はこの作品が大好きで、全力で演じているんです。もっと良くなってほしいなって思うんです」

守男「その気持ちは分かるけど、まやみちゃんは自分の仕事をやりきってるから、大丈夫だよ。もし何かあったら、俺たちが力になるから」

まやみ「ありがとう、守男さん。でも、もし何かあったら、私たちだけではどうしようもないかもしれません」

守男「そんなことはないよ。まやみちゃんは強い人だから、きっと乗り越えられるよ」

(守男の言葉に励まされたまやみは、スタジオに向かって歩き続けた。しかし、その後、まやみたちは予想だにしないトラブルに巻き込まれることになるのだった。)

(東京・アニメスタジオにて、まやみと守男が収録を終えてスタジオを後にする。)

状況説明:まやみと守男がスタジオを出た直後、栗本が現れる。

栗本「お、おいまやみさん、守男さん。少し話があるんだが」

まやみ「ああ、何かしら?」

守男「どうかされましたか?」

栗本「まぁ、君たちも声優やってるからわかると思うんだけど、今回の漫画の主人公を演じる声優が決まったんだ」

まやみ「そうですね、それで何か?」

栗本「君たちが演じるキャラクターがもう一つ出てくるんだ。それを演じる声優を探してるんだよ」

守男「なるほど、それで僕たちに声をかけていただいたってことですね」

栗本「そうだとも。君たちにはうってけのキャラクターだからな。君たちならば間違いなく演じられるはずだ」

状況説明:まやみは栗本の態度に不快感を覚えつつも、仕事の話なので引き続き聞いている。

まやみ「では、詳細を教えてください」

守男「あと、オーディションなどはありますか?」

栗本「いや、オーディションなんて不要だ。君たちはもう演技力がある。俺が決めた以上、君たちが演じることに間違いはない」

状況説明:栗本の態度がますます粗暴になっていく。

まやみ「それは、ありがとうございます。でも、もう一度確認させていただけますか?」

守男「僕も同じく、確認をお願いします」

栗本「なんだよ、俺が言ったんだろ?確認する必要なんてないだろう」

状況説明:栗本の態度がますます粗暴になり、まやみたちが不快感を覚える。

まやみ「でも、私たちはしっかり準備したいので、もう一度お願いしたいんです」

守男「そうですね、確認することはとても大事だと思います」

栗本「フン、まぁいいや。再度確認するならば、明日スタジオに来い。そこで詳しく説明する」

状況説明:栗本が去ろうとするが、まやみが最後に言葉を投げかける。

まやみ「あの、もう一つ質問があるんですが、最近の雑誌のインタビューで、あなたが声優にパワハラをしているという話が出ていますが、本当ですか?」

状況説明:栗本は口をあんぐり開け、言葉に詰まる。

栗本「な、なんだと?そんなことを言われているのか?」

守男「それについては、本当なのでしょうか?」

状況説明:栗本は怒りを露わにして、まやみたちに向き直る。

栗本「くそっ、そんなことを言われても何も答えられないだろうが!」

状況説明:栗本は激昂し、スタジオを去っていく。

(アニメスタジオでの録音中、栗本がスタッフに対して威圧的な態度をとっている)

まやみ:(心の中で)あの人、本当に性格悪いんだな…

守男:(心の中で)うわ、怖い怖い…

栗本:おい、まやみ!そこのセリフ、もっと感情込めろよ!

まやみ:はい…(無理やり微笑む)

栗本:守男、もう一度やり直せ!今度はちゃんと演技しろ!

守男:は、はい…(震えながらセリフを言う)

まやみ:(心の中で)この人、いつか被害者が出るんじゃないかな…

(外で待機中のスタッフたちが話し始める)

スタッフA:あんな態度で指示されても、演技なんてできるか…

スタッフB:あれが栗本さんの本性なんだろうな…信じられないよ。

スタッフC:でも、降板するって言ったら怖いよね…仕事もなくなるし。

まやみ:(スタッフたちの話を聞きながら)私たち声優も、こういうパワハラの被害にあってる人たちを守ることも仕事の一つだと思うんです。

守男:(まやみの言葉を聞きながら)その通りだよな…何かできることはないか…?

(スタジオ内の雰囲気がますます険悪になり、録音が中断される)

栗本:おい、なんで中断するんだ!?

スタッフA:す、すみません…録音再開します。

まやみ:(心の中で)あの人、いつか自分を見つめ直さないといけない日が来るかもしれないな…

(アニメスタジオの収録スタジオで収録中)

まやみ:「(セリフ)……うわっ、ごめんなさい!やり直します!」

守男:「大丈夫ですか?最近、疲れてるみたいですね。」

まやみ:「はい、すみません。最近、何かと忙しくて……。」

守男:「そうだったんですね。無理はしないでくださいよ。」

(収録後、スタジオを出ると)

まやみ:「あ、昭元さん。どうしたんですか?」

昭元:「あ、まやみさん。ちょっとお話していいですか?」

まやみ:「はい、どうぞ。」

昭元:「実は、あなたのことで取材を受けたいと思っていて……。」

まやみ:「えっ、私のこと?」

昭元:「はい。栗本啓介さんにパワハラを受けたという情報があるんです。」

まやみ:「……。」

昭元:「もしよろしければ、取材に協力していただけませんか?」

まやみ:「はい、協力します。」

(数日後、週刊誌に栗本啓介のパワハラが報じられる)

まやみ:「……。」

守男:「まやみ、大丈夫?」

まやみ:「ううん、大丈夫じゃない……。これで、声優としての仕事が無くなってしまう……。」

守男:「そんなことはないですよ。あなたが悪いわけじゃないし、栗本さんのせいにする人はいないはずです。」

まやみ:「……そうだといいけど。」

(その後、仕事が減り、ファンからのバッシングも受ける中で)

まやみ:「こんな私でも、声優としての仕事を続けることができるのかな……。」

守男:「大丈夫ですよ。私たちがついています。」

まやみ:「ありがとう、守男さん。」

(突然、電話が鳴る)

まやみ:「はい、まやみです。」

オフィスのスタッフ:「まやみさん、聞いてください。新しい作品のオーディションの依頼が来ました!」

まやみ:「えっ、本当ですか?!」

オフィスのスタッフ:「はい、本当です!」

まやみ:「やったー!ありがとうございます!」

守男:「良かったですね!おめでとうございます!」

(まやみは再び声優としての仕事を得て、復活を果たす)

(まやみはスタジオの外で電話をしながら歩いている。守男との仕事を思い出し、気持ちが沈んでいる様子。)

まやみ「……それなら、私がやってみます。どうしてもこの仕事をやりたいんです。」

(その時、まやみの足が何かに引っかかり、スマホを落としてしまう。)

まやみ「あっ!」

(スマホを拾い上げると、画面は割れていた。)

まやみ「うぅ……」

(その時、守男から電話がかかってきた。)

まやみ「あ、守男さん。今、スマホを割ってしまって……」

守男「えっ、そうなの?大丈夫?」

まやみ「うん、大丈夫。でも、今日はちょっと気分が落ち込んでいて……」

守男「どうしたんだい?」

まやみ「栗本さんのことが……あの人、本当に嫌いなんです。でも、仕事がある限り、一緒にやらなければいけない。」

守男「そうか……でも、まやみさんはすごく頑張ってるじゃないか。」

まやみ「そう言ってもらえると、少しは気持ちが楽になるわ。ありがとう、守男さん。」

守男「いいよ。それに、俺たち一緒にやれば、栗本さんなんて怖くない!」

まやみ「そうだね!がんばろう!」

(まやみは守男とのやりとりで気持ちを奮い立たせ、再びスタジオに向かう。)

(まやみは、きな仕事をこなすために練習中だったが、うまくいかずに落胆している。)

まやみ:ああ、どうしてこんなに上手くいかないんだろう…。
守男:まやみちゃん、大丈夫?何があった?
まやみ:ううん、何も…。ただ、うまくいかないんだ。
守男:そうか…。でも、今までのことを考えてみれば、きっと大丈夫だよ。
まやみ:そう言ってくれるけど、自分でもどうにもならないんだよ…。
守男:でも、君ならきっと乗り越えられるよ。一緒に頑張ろう!
まやみ:(少し元気を取り戻しながら)ありがとう、守男くん。一緒に頑張ろう。

(スタジオ内での打ち合わせ中)

まやみ:(悔しそうに)でも、こんなことで降板になってしまうなんて…

守男:まやみさん、頭を下げる必要はありませんよ。栗本さんが悪いんですから。

まやみ:でも、何もできなかった自分が情けなくて…。

昭元:それについは、私たちがなんとかしてみせますよ。

守男:そうです。僕たち声優たちが団結して、栗本さんを許さないんです。

まやみ:でも、どうすればいいんでしょうか…。

守男:そこで、僕が思いついたのは…。

昭元:ええ、教えてください。

守男:まやみさんが降板してしまった今、空いた声優の役を、もう一度まやみさんに誰よりもふさわしいと思う方がいるんです。

まやみ:誰ですか?

守男:それは…監督さんとプロデューサーさんです。

昭元:それはもう、あなたが言わなくてもわかっていますよ。

守男:その二人にまやみさんの実力を見せつけるために、再びオーディションを行いましょう。

まやみ:オーディション…。

守男:はい。今度は、栗本さんのようなパワハラは絶対にありません。まやみさんが輝ける場所を、僕たちが作り出します。

昭元:そうですね。栗本さんに負けたくないですから。

まやみ:(目を輝かせて)わかりました。やりましょう!

守男:そうです!みんなで乗り越えましょう!

(アニメスタジオでの収録中。まやみはいつもより緊張している)

守男「はい、次のセリフからお願いします」

まやみ「(小声で)う、うん」

(録音が始まる)

守男「カットイン!」

まやみ「(セリフ)キラキラ輝く星空、この中に願いを込めて…」

守男「カット!いい感じですね!」

(スタッフから拍手が起こる)

まやみ「ありがとうございます。でも、私、まだまだ自信がなくて…」

守男「え、そんなことないよ。君はいつも素晴らしい演技をしているじゃないか」

まやみ「でも、最近は何かが足りない気がして…」

守男「何かが足りない?それは一体何だ?」

まやみ「う~ん、自分でもよくわからないけど…もっともっと自分を出せる気がしてるんだ」

守男「そうか、俺も同じことを感じていたんだ。だから、君にもう一度自分を信じてもらいたいんだ」

まやみ「守男さん…」

守男「君ができる限りのことをやれば、必ず結果はついてくる。結局、それしかないんだよ」

まやみ「うん、そうだね!私は最高の声優になるんだ!」

守男「そうだ、その気持ちだ!」

(スタッフからも拍手が起こる)

(アニメスタジオの前で、栗本啓介がマスコミの記者から抗議を受けている。まやみと守男がそこを通りかかる。)

栗本「もう、どうしてこうもマスコミに追われるんだ…」
記者「栗本さん、パワハラは許されないことです。被害者に謝罪してください!」
栗本「ああ、もう…」(悔しそうに顔をしかめる)

まやみ「あれが栗本さん?」
守男「うん。マスコミに追われてるね。」
まやみ「…。」(困惑する)

守男「どうしたの?」
まやみ「私が告発したから、こんなことになっちゃったんだよね…。」
守男「でも、栗本さんがやったことは許されないことだよ。きっと君が告発してくれたおかげで、声優業界が改善されるはずだよ。」
まやみ「…うん。そうだね。」(胸を張る)

栗本「(うめき声を上げながら)ああ、助けてくれ!」
記者「栗本さん、どうしたんですか!」
栗本「あ、あのっ、手が滑って……!」

(栗本が手に持っていたスマホが地面に落ちて割れる音がする)

記者「え、これは…?!」
栗本「(白目を剥いて)あああああ!」
まやみ「あのスマホ…、栗本さんのデータが全部消えちゃったんじゃない?」
守男「それにしても、スマホってこんなに割れるんだな…。」
まやみ「あの、守男さん…、それがこのシチュエーションで言うことじゃないと思うよ…。」
守男「あ、そうだね…。」(恐縮する)

記者「栗本さん、パワハラだけじゃなくて、スマホの破壊も犯罪です。警察に通報します!」
栗本「いや、待ってくれ!」

(栗本が記者たちに追われて逃げていく)

(栗本啓介が自宅に帰ると、そこにマスコミの記者たちが押しかけていた。)

栗本「何だこれは!何の用だ!」

記者1「栗本さん、こちらにお話があるんですが」

記者2「栗本さんがパワハラをしているという情報がありまして」

栗本「ばかな!そんなことはない!」

記者3「でも、それは違うんじゃないですか?栗本さんの担当声優さんが告発されたんですよ」

栗本「そんなことは……」

(突然、栗本のスマホが鳴り出した。)

栗本「あ、もしもし?」

(栗本はスマホの画面を見て顔色を変えた。)

栗本「なんだと!?」

(周囲の記者たちが不審に思いながら栗本の様子を見ている。)

栗本「その……分かりました。じゃあ、そちらに行きます。」

(栗本はスマホを切り、急いで外に出て行ってしまった。)

記者1「あれはどうしたんだろう?」

記者2「わからないけど、まあいいじゃないですか。栗本さんには自自の災難が降りかかったってことで」

記者3「そうですね。でも、ここからが問題ですよね。声優さんたちの立場をどうするか」

(記者たちは栗本が去った後、真剣な顔で話し合いを始めた。)

(まやみは、アニメスタジオに向かう途中に、守男と偶然出会う。)

守男「あ、まやみさん、久しぶり。元気そうで何よりだ。」

まやみ「守男くん、こんにちは。最近は忙しくてなかなか会えなかったね。」

守男「そうだね。でも、まやみさんが復帰したのを聞いて、すごく嬉しいよ。」

まやみ「ありがとう。今は、新しいアニメの仕事が決まって、毎日が充実してるよ。」

守男「それは良かった。でも、無理しないでね。まやみさんの声優としての才能は、誰にも代えがたいからさ。」

まやみ「うん、分かってる。でも、今度は自分自身も守るために、しっかりとしたマネジメントを受けていくつもりだよ。」

守男「そういう風に考えてるのは、まやみさんらしいね。僕も応援してるから、頑張ってね。」

まやみ「ありがとう、守男くん。これからもよろしくね。」

(まやみは、守男との出会いで元気を取り戻し、新しい仕事に向けて前向きに生きることを決意する。)

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