300文字文学

三日月李衣

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アライグマさん、ありがとうございます

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僕は山奥で山友達とはぐれてしまって、どうしようと山奥をさまよっていた時に、

一匹のメスのアライグマが僕を導くかのように歩いていた。

僕はアライグマの後を追った。アライグマの後を追えば何かあると思ったから。

杉の木が沢山植えている山の中をアライグマの後について歩いたら、

田舎の古びた駅が遠くの方から見えた。僕はその田舎の駅の方まで歩いて行った。

駅に着いた僕は山友達と再会した。友達らは僕を探していたが、なかなか見つからないから駅の方で待っていたらしい。僕は皆に謝りながら、「アライグマについて行ったら、駅が見えてここまで歩いて来たんだ」
と言った。

アライグマのおかげで僕は生きられたから、奇跡だと思うから。ね?
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