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4-05.たっぷたぷ♡
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「んぷっ、も、無理……♡」
至近距離。
睦月の悩ましい声が俺の耳を撫でる。
「ダメだ。まだ足りない」
「そんな……も、これ以上、なんてぇ……♡」
「逃げるな」
「んぉっ”」
脱出を試みた睦月の肩を摑み、強引に抱き寄せる。接触面積が増えたことで吸精の勢いが増し、睦月から何か吐き出すような声が漏れ出た。
「こ、こんにゃ、今日会ったばかりにゃのに、わら、ひぃ~♡」
「時間など問題ではない」
「でみょ、ほれ、ひれ、らぇ」
呂律が回っていない。
典型的な精力良いの症状だ。
しかし、感覚で分かる。
こいつの容量は、こんなものではない。
「まだまだ注ぎ込むぞ」
「むぉ"っ!? らめっ、もっ、たっぷたぷれすぅぅ♡」
──俺の知る淫魔と睦月が同種である証拠は無い。
しかし、触れることで男性の精力を吸収するスキルには覚えがある。
精力の吸収量は、接触面積、接触圧力、そして抵抗力によって求められる。師匠はこれはオォンムの法則と言って説明してくれた。
睦月の吸精量は、あちらの淫魔と比べれば可愛らしいものだ。実際、意識しなければ吸われていることに気が付けなかった。当然、こちらの一般男性にとっては十分な脅威であるのだが……。
そもそも、おかしいのだ。
淫魔が無意識に吸精することはない。
考えられる原因は、飢餓。
無意識に周囲の精を集めてしまう程の飢餓が、彼女を凶悪にしている。
故に、解決方法はシンプル。
彼女の身体が吸精をやめるまで、注ぎ込み続ければ良い。
方法は添い寝だ。
下着を残す程度に肌を晒し、触れ合うだけで良い。
ここは胡桃の調教にも使った異空間。
時間は無限にある。気長にやろうじゃないか。
──三時間が経過した。
「……ぉ"……ぁ"……ぁ””」
睦月は定期的に痙攣している。
──六時間が経過した。
「…………」
睦月は気絶している。
──九時間が経過した。
「……ぅへへ、そんな、らめれすよ~」
睦月は寝言が多い。
──十二時間が経過した。
「……あれ? なんだか、体調が良い、かも?」
「ほう? 具体的に、何がどう変わった?」
「ここ最近、いつも重たい時のアレみたいな感覚だったんですけど……え、すごい。身体が軽すぎて、逆に変な感じがします」
「……ふっ、そうか」
飢餓状態を脱したようだ。
俺の感覚としても、吸精の勢いが最初の二割程度にまで落ち着いている。
例えるなら、中級淫魔の貪るようなバキューム〇ェラが下級淫魔の不慣れな口付けになった程度の変化だ。
「……ぁ、ぁの」
「どうした?」
「んひっ」
難解だ。
突然喘ぐことで、一体何を伝えようとしたのだろうか。
「……状況を、確認させてください」
「俺が知る淫魔は、」
「んひ」
「無意識に吸精することは無い。故に、」
「ふぇぇ」
「睦月から聞いた話から飢餓状態だと判断した。」
「ひゅぁ」
「俺は睦月の願いを」
「ぉっ”」
「叶えるため──なんだ? なぜいちいち喘ぐのだ」
「……しゅ、しゅみましぇん」
ふざけている様子ではないが……。
「……み、みみ、よわくて」
「耳?」
「にゅん!」
……ああ、そういうことか。
ちょうど耳元で囁くような位置関係になっていた。
俺は口の位置を下げ、彼女の肩に向かって語り掛ける。
「これでどうだ?」
「……こ、これはこれで」
ふむ、NGの多い女だな。
仕方ない、一旦背中を向けるとしよう。
「これならば問題無かろう」
「……はい、大丈夫です」
さて。
「現状の確認だったな」
「お願いします」
俺は改めて説明した。
要は、彼女の飢餓状態を解決して普通に生活できるようにする。それだけの話だ。
「……平気、なんですか?」
「この世界に住む普通の男性ならば、既に1万回は射精しているだろうな」
「……何言ってるんですか?」
「俺でなければ死んでいたという意味だ」
彼女の肩が微かに震えた。
俺は嗤い、言葉を重ねる。
「俺ならば、全く問題にならない」
「……あなたは、どうして平気なんですか?」
「異世界に居た」
「……はい?」
「異世界だ。信じられないか?」
「…………いえ、信じます」
彼女の背中から伝わる緊張感が微かに緩む。
「…………あの」
「どうした?」
彼女はくねくねした。
「…………あの!」
「どうした?」
二度目の呼びかけ。
俺は笑いまじりに問い返した。
深く呼吸をする音がする。
彼女は、恐らく身体をこちら側に向け、とても小さな声で言った。
「……顔を、見ても良いですか?」
「なんだ、そんなことか」
俺は寝返りを打つ。
そして、彼女と向き合った。
「……はわわ」
はわわ、という顔をしている。
俺は、
(……誰だ)
と、思った。
「……あの」
「どうした?」
最初に見た時よりも随分と髪が伸びている。
長い前髪は両目をピタリと覆い、その隙間に見え隠れする瞳の色は、紅。そして、はわわ、と開かれた口の中で異常に鋭い八重歯が光っている。平らに近かったはずの胸部は風船に空気を入れたのかと思う程に膨らみ、痩せこけていた四肢には健康的な脂肪が乗っている。
「……翔馬くん!」
──似ている。
俺は、この姿を目にしたことがある。
「……と、お呼びしても良いですか?」
異常に高い淫力。
無意識の吸精でヒトを殺しかねない程の危険性。
「ああ、もちろんだ」
──力を取り戻した彼女は、
異世界を滅ぼしかけた誰かと、非常によく似ていた。
至近距離。
睦月の悩ましい声が俺の耳を撫でる。
「ダメだ。まだ足りない」
「そんな……も、これ以上、なんてぇ……♡」
「逃げるな」
「んぉっ”」
脱出を試みた睦月の肩を摑み、強引に抱き寄せる。接触面積が増えたことで吸精の勢いが増し、睦月から何か吐き出すような声が漏れ出た。
「こ、こんにゃ、今日会ったばかりにゃのに、わら、ひぃ~♡」
「時間など問題ではない」
「でみょ、ほれ、ひれ、らぇ」
呂律が回っていない。
典型的な精力良いの症状だ。
しかし、感覚で分かる。
こいつの容量は、こんなものではない。
「まだまだ注ぎ込むぞ」
「むぉ"っ!? らめっ、もっ、たっぷたぷれすぅぅ♡」
──俺の知る淫魔と睦月が同種である証拠は無い。
しかし、触れることで男性の精力を吸収するスキルには覚えがある。
精力の吸収量は、接触面積、接触圧力、そして抵抗力によって求められる。師匠はこれはオォンムの法則と言って説明してくれた。
睦月の吸精量は、あちらの淫魔と比べれば可愛らしいものだ。実際、意識しなければ吸われていることに気が付けなかった。当然、こちらの一般男性にとっては十分な脅威であるのだが……。
そもそも、おかしいのだ。
淫魔が無意識に吸精することはない。
考えられる原因は、飢餓。
無意識に周囲の精を集めてしまう程の飢餓が、彼女を凶悪にしている。
故に、解決方法はシンプル。
彼女の身体が吸精をやめるまで、注ぎ込み続ければ良い。
方法は添い寝だ。
下着を残す程度に肌を晒し、触れ合うだけで良い。
ここは胡桃の調教にも使った異空間。
時間は無限にある。気長にやろうじゃないか。
──三時間が経過した。
「……ぉ"……ぁ"……ぁ””」
睦月は定期的に痙攣している。
──六時間が経過した。
「…………」
睦月は気絶している。
──九時間が経過した。
「……ぅへへ、そんな、らめれすよ~」
睦月は寝言が多い。
──十二時間が経過した。
「……あれ? なんだか、体調が良い、かも?」
「ほう? 具体的に、何がどう変わった?」
「ここ最近、いつも重たい時のアレみたいな感覚だったんですけど……え、すごい。身体が軽すぎて、逆に変な感じがします」
「……ふっ、そうか」
飢餓状態を脱したようだ。
俺の感覚としても、吸精の勢いが最初の二割程度にまで落ち着いている。
例えるなら、中級淫魔の貪るようなバキューム〇ェラが下級淫魔の不慣れな口付けになった程度の変化だ。
「……ぁ、ぁの」
「どうした?」
「んひっ」
難解だ。
突然喘ぐことで、一体何を伝えようとしたのだろうか。
「……状況を、確認させてください」
「俺が知る淫魔は、」
「んひ」
「無意識に吸精することは無い。故に、」
「ふぇぇ」
「睦月から聞いた話から飢餓状態だと判断した。」
「ひゅぁ」
「俺は睦月の願いを」
「ぉっ”」
「叶えるため──なんだ? なぜいちいち喘ぐのだ」
「……しゅ、しゅみましぇん」
ふざけている様子ではないが……。
「……み、みみ、よわくて」
「耳?」
「にゅん!」
……ああ、そういうことか。
ちょうど耳元で囁くような位置関係になっていた。
俺は口の位置を下げ、彼女の肩に向かって語り掛ける。
「これでどうだ?」
「……こ、これはこれで」
ふむ、NGの多い女だな。
仕方ない、一旦背中を向けるとしよう。
「これならば問題無かろう」
「……はい、大丈夫です」
さて。
「現状の確認だったな」
「お願いします」
俺は改めて説明した。
要は、彼女の飢餓状態を解決して普通に生活できるようにする。それだけの話だ。
「……平気、なんですか?」
「この世界に住む普通の男性ならば、既に1万回は射精しているだろうな」
「……何言ってるんですか?」
「俺でなければ死んでいたという意味だ」
彼女の肩が微かに震えた。
俺は嗤い、言葉を重ねる。
「俺ならば、全く問題にならない」
「……あなたは、どうして平気なんですか?」
「異世界に居た」
「……はい?」
「異世界だ。信じられないか?」
「…………いえ、信じます」
彼女の背中から伝わる緊張感が微かに緩む。
「…………あの」
「どうした?」
彼女はくねくねした。
「…………あの!」
「どうした?」
二度目の呼びかけ。
俺は笑いまじりに問い返した。
深く呼吸をする音がする。
彼女は、恐らく身体をこちら側に向け、とても小さな声で言った。
「……顔を、見ても良いですか?」
「なんだ、そんなことか」
俺は寝返りを打つ。
そして、彼女と向き合った。
「……はわわ」
はわわ、という顔をしている。
俺は、
(……誰だ)
と、思った。
「……あの」
「どうした?」
最初に見た時よりも随分と髪が伸びている。
長い前髪は両目をピタリと覆い、その隙間に見え隠れする瞳の色は、紅。そして、はわわ、と開かれた口の中で異常に鋭い八重歯が光っている。平らに近かったはずの胸部は風船に空気を入れたのかと思う程に膨らみ、痩せこけていた四肢には健康的な脂肪が乗っている。
「……翔馬くん!」
──似ている。
俺は、この姿を目にしたことがある。
「……と、お呼びしても良いですか?」
異常に高い淫力。
無意識の吸精でヒトを殺しかねない程の危険性。
「ああ、もちろんだ」
──力を取り戻した彼女は、
異世界を滅ぼしかけた誰かと、非常によく似ていた。
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