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ユリアを襲っていた男の正体がわかったのは、ユリアの妊娠が発覚して、学校を退学になった後だった。
(何、これ……? 体が、動かない……!)
その時、ユリアは驚愕した。
双子の兄、マリオが勝手にユリアの部屋の中に入ってきて、自身の体に触り始めたからだ。
(な、なにをするの、お兄様……!)
ユリアは必死に抵抗しようとしたが、体どころか、口さえも動かなかった。体が動くようになったのは、兄がユリアを抱き、膣内射精をした後だった。
「思い通りの結果になって、嬉しいよ、ユリア」
兄は嬉しそうに笑いながら、目に見えてふっくらとしてきているユリアの腹を満足そうに撫で回した。
「この腹の子供の父親は僕さ」
「な、なんでこんなことを……」
常軌を逸した兄の行動に、ユリアはクラクラとした。
ユリアの妊娠が発覚し「そんな女だとは思わなかった」と婚約者には罵倒され婚約は解消されてしまった。
学校も退学を余儀なくされ、家に戻っても誰とわからぬ子供を身籠っているので、また男と姦通しないように軟禁を命じられた。
ユリアにとっては、不可抗力の妊娠だったが、誰もユリアを庇う者はいなかった。
父にも「失望した。お前は我が家の恥だ。親子の縁を切る。今後、私の前に現れるな」と言われてしまった。
ユリアは、ずっと悩み、苦しんでいた。
「ずっと愛していたんだ。誰か別の男に盗られるなら殺してしまいたいほどに……」
兄の金色に輝く瞳は、狂喜に満ちていた。
(これは誰……? こわい……!)
ユリアは兄マリオを慕っていた。何しろ兄マリオとユリアは双子で、ユリアにとって特別な存在だった。兄は穏やかな性格で友人も多く、こんなことをする人間だとは思いもしなかった。
ユリアは、兄マリオの知らない顔を知り、心に秘めていたであろう激情を見て、産まれて初めて兄マリオを怖い、と感じた。
マリオは、ユリアの震える白い手を取り、接吻をした。
「ユリア、安心して。君は僕が生涯をかけて守るから。この屋敷もユリアのために僕が用意したんだよ」
ユリアとマリオの関係は秘かに続けられた。ユリアは伯爵令嬢ではなく、愛人として、実の兄に愛された。
(もう逃げられない。どう足掻いても、兄には捕まってしまう)
何度も脱走しようとしたが、その度に心を折られ、ユリアは兄に屈してしまった。
「ふぁっ……! あっ、あっ、あんっ……! もうだめぇ……!!」
「ユリア、中に出すよ…!!!」
ユリアは、兄の子供を何度も身籠った。兄はユリアとの間に出来た子を可愛がった。
「パパ。この部屋はいっちゃだめなの?」
「そうだよ。この部屋には、僕以外入っちゃだめなんだ」
だが、その深すぎる愛はユリアに向いたままだった。
ユリアは銀の鎖で両足を繋がれたまま、屋敷に幽閉され、兄マリオに生涯愛された。
(何、これ……? 体が、動かない……!)
その時、ユリアは驚愕した。
双子の兄、マリオが勝手にユリアの部屋の中に入ってきて、自身の体に触り始めたからだ。
(な、なにをするの、お兄様……!)
ユリアは必死に抵抗しようとしたが、体どころか、口さえも動かなかった。体が動くようになったのは、兄がユリアを抱き、膣内射精をした後だった。
「思い通りの結果になって、嬉しいよ、ユリア」
兄は嬉しそうに笑いながら、目に見えてふっくらとしてきているユリアの腹を満足そうに撫で回した。
「この腹の子供の父親は僕さ」
「な、なんでこんなことを……」
常軌を逸した兄の行動に、ユリアはクラクラとした。
ユリアの妊娠が発覚し「そんな女だとは思わなかった」と婚約者には罵倒され婚約は解消されてしまった。
学校も退学を余儀なくされ、家に戻っても誰とわからぬ子供を身籠っているので、また男と姦通しないように軟禁を命じられた。
ユリアにとっては、不可抗力の妊娠だったが、誰もユリアを庇う者はいなかった。
父にも「失望した。お前は我が家の恥だ。親子の縁を切る。今後、私の前に現れるな」と言われてしまった。
ユリアは、ずっと悩み、苦しんでいた。
「ずっと愛していたんだ。誰か別の男に盗られるなら殺してしまいたいほどに……」
兄の金色に輝く瞳は、狂喜に満ちていた。
(これは誰……? こわい……!)
ユリアは兄マリオを慕っていた。何しろ兄マリオとユリアは双子で、ユリアにとって特別な存在だった。兄は穏やかな性格で友人も多く、こんなことをする人間だとは思いもしなかった。
ユリアは、兄マリオの知らない顔を知り、心に秘めていたであろう激情を見て、産まれて初めて兄マリオを怖い、と感じた。
マリオは、ユリアの震える白い手を取り、接吻をした。
「ユリア、安心して。君は僕が生涯をかけて守るから。この屋敷もユリアのために僕が用意したんだよ」
ユリアとマリオの関係は秘かに続けられた。ユリアは伯爵令嬢ではなく、愛人として、実の兄に愛された。
(もう逃げられない。どう足掻いても、兄には捕まってしまう)
何度も脱走しようとしたが、その度に心を折られ、ユリアは兄に屈してしまった。
「ふぁっ……! あっ、あっ、あんっ……! もうだめぇ……!!」
「ユリア、中に出すよ…!!!」
ユリアは、兄の子供を何度も身籠った。兄はユリアとの間に出来た子を可愛がった。
「パパ。この部屋はいっちゃだめなの?」
「そうだよ。この部屋には、僕以外入っちゃだめなんだ」
だが、その深すぎる愛はユリアに向いたままだった。
ユリアは銀の鎖で両足を繋がれたまま、屋敷に幽閉され、兄マリオに生涯愛された。
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