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故郷
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「へぇ、これが親父殿の故郷なのか」
「そうだ。だが、もう俺の故郷は、ここではない。こんな世界に未練はない」
特に学校はろくな思い出がない。あまり見ていたくもないが、しばらくここを拠点にするしかないだろうな、と思う。ここは、あの世界とこの世界を繋ぐ特異点の様な場所なのだ。他の場所で儀式を行うと、必要な生贄の数がさらに増えるだろう。
生贄は若い女の胎児だ。出来ることなら、無駄な犠牲者は増やしたくない。
「どうする、親父殿? この世界の事については、親父殿が最も熟知しているだろう?」
「この世界にはスキルを使えるものは居ない。そもそもステータスウィンドウすら見る事は出来まい。せいぜい物を投げつけるぐらいの事しか出来ないだろうが……、武装している者も居る、拳銃が厄介だな」
「良くわからんが、強そうだな」
「弓矢のような飛び道具だと思えばいい。騒がられるのは面倒な事になるな。この国だと拳銃は警官だけが持っている」
日本で良かった。
これが銃が入手しやすい外国であれば、また違う対策をしないといけない。
鉄の弾ぐらいなら、俺の肉体は弾き飛ばすが、進化前の息子達には命中すれば効果があるだろう。
「そうだな……、まず召喚士を10名から20名ほど揃える必要がある」
「この地で召喚士ですか……」
俺の言葉を聞いたCが、途端にげんなりとした表情になる。おそらくは先々の事まで考えが巡ったのだろうか。
「もちろんレベル1の召喚士では、転送に必要なスキルを習得することは出来ない。そのためには、女にゴブリンを産ませ、そのゴブリンを召喚士に倒させてレベル上げをしないといけない」
「面倒ですねぇ」
「やる事はあっちでもこっちでも変わりはしないさ。我々はゴブリンだ。女を犯して孕ませる。そうだろう? 俺の精神支配は、問題なく機能しているようだしな。ほら、あそこを見ろ」
グラウンドを指さすと、俺が心の中で願った通り、全員が体操服を脱いで裸になっている。教室まで聞こえるほどの阿鼻叫喚で大騒ぎになっていた。
息子たちがざわめく。目の色を変えて、教室の外へ飛び出した息子もいた。その姿を見て、他の息子達も我先にと続々走りだしていく。元気なことは良いことだ。廊下は走らない、という張り紙が目に見えたが、そんな事はゴブリンには関係ないだろう。
あっという間に、残ったのはAとCのみとなった。
「A、C。お前たちも行っていいんだぞ?」
俺の言葉に、Aはため息をついた。
「あの女どもは若すぎる。俺はもっと成熟した雌が好みだ」
つい忘れがちになるが、そういえばそうゆう性癖の持ち主だったか。確か生徒と一緒にいた先生も、若い女性だった。Aの食指が動かなくても仕方がないか。
「私は鑑定スキルを持っています。それに人間に変化する事も可能ですので、支配地域の範囲外で召喚士スキルを持つ人間を探してきます」
「あ、俺もそれするわ。そっちのほうが面白そうじゃん」
「Aはしなくてもいいですよ、私1人で十分ですし」
「そんな事言うなよ。俺だって行きてぇよ。知ってるんだぞ、俺。この世界には漫画とかゲームってものがあるってことを」
「……貴方は遊びたいだけでしょう!?」
「手伝う! 手伝うって! ……でも、やることやったら、遊びに行ってもいいだろ?」
Aの漫画とゲームという言葉に、心が揺れる。この世界に未練はない、が、漫画とゲームは素晴らしい文化であった。石島良太の家にあった漫画の続きが読みたいし、何ならあの頃にやったゲームで、また一緒に遊びたい。オンラインゲームとかなら無理かもしれないが、発電機とかテレビ、ゲーム機、ソフトを持ち運べば、あちらの世界でも遊べるのではないだろうか。
あれからずっと石島良太は牢獄で生活をしていて、次第に年老いてきている。今が最後の機会なのかもしれないと思うと、居てもたってもいられなくなった。
「A、俺も欲しい漫画とゲームがある。ついでに買ってきて貰えないか?」
Cに呆れたような視線を向けられたが、どうしても、これだけは譲れない。
「そりゃ居ないよりは居たほうがいいですけど……荷物持ちですからね。それと、Aは方向音痴なんですから、私からはぐれないようにして下さいよ?」
職員室に行ったが、事務員っぽい女が居たので、これを犯した。
パソコンで地図を印刷してCに手渡す。女のカバンからスマホを拝借し、その使い方を教わった。
その間にCは人間に変化したようだ。
「そうだ。だが、もう俺の故郷は、ここではない。こんな世界に未練はない」
特に学校はろくな思い出がない。あまり見ていたくもないが、しばらくここを拠点にするしかないだろうな、と思う。ここは、あの世界とこの世界を繋ぐ特異点の様な場所なのだ。他の場所で儀式を行うと、必要な生贄の数がさらに増えるだろう。
生贄は若い女の胎児だ。出来ることなら、無駄な犠牲者は増やしたくない。
「どうする、親父殿? この世界の事については、親父殿が最も熟知しているだろう?」
「この世界にはスキルを使えるものは居ない。そもそもステータスウィンドウすら見る事は出来まい。せいぜい物を投げつけるぐらいの事しか出来ないだろうが……、武装している者も居る、拳銃が厄介だな」
「良くわからんが、強そうだな」
「弓矢のような飛び道具だと思えばいい。騒がられるのは面倒な事になるな。この国だと拳銃は警官だけが持っている」
日本で良かった。
これが銃が入手しやすい外国であれば、また違う対策をしないといけない。
鉄の弾ぐらいなら、俺の肉体は弾き飛ばすが、進化前の息子達には命中すれば効果があるだろう。
「そうだな……、まず召喚士を10名から20名ほど揃える必要がある」
「この地で召喚士ですか……」
俺の言葉を聞いたCが、途端にげんなりとした表情になる。おそらくは先々の事まで考えが巡ったのだろうか。
「もちろんレベル1の召喚士では、転送に必要なスキルを習得することは出来ない。そのためには、女にゴブリンを産ませ、そのゴブリンを召喚士に倒させてレベル上げをしないといけない」
「面倒ですねぇ」
「やる事はあっちでもこっちでも変わりはしないさ。我々はゴブリンだ。女を犯して孕ませる。そうだろう? 俺の精神支配は、問題なく機能しているようだしな。ほら、あそこを見ろ」
グラウンドを指さすと、俺が心の中で願った通り、全員が体操服を脱いで裸になっている。教室まで聞こえるほどの阿鼻叫喚で大騒ぎになっていた。
息子たちがざわめく。目の色を変えて、教室の外へ飛び出した息子もいた。その姿を見て、他の息子達も我先にと続々走りだしていく。元気なことは良いことだ。廊下は走らない、という張り紙が目に見えたが、そんな事はゴブリンには関係ないだろう。
あっという間に、残ったのはAとCのみとなった。
「A、C。お前たちも行っていいんだぞ?」
俺の言葉に、Aはため息をついた。
「あの女どもは若すぎる。俺はもっと成熟した雌が好みだ」
つい忘れがちになるが、そういえばそうゆう性癖の持ち主だったか。確か生徒と一緒にいた先生も、若い女性だった。Aの食指が動かなくても仕方がないか。
「私は鑑定スキルを持っています。それに人間に変化する事も可能ですので、支配地域の範囲外で召喚士スキルを持つ人間を探してきます」
「あ、俺もそれするわ。そっちのほうが面白そうじゃん」
「Aはしなくてもいいですよ、私1人で十分ですし」
「そんな事言うなよ。俺だって行きてぇよ。知ってるんだぞ、俺。この世界には漫画とかゲームってものがあるってことを」
「……貴方は遊びたいだけでしょう!?」
「手伝う! 手伝うって! ……でも、やることやったら、遊びに行ってもいいだろ?」
Aの漫画とゲームという言葉に、心が揺れる。この世界に未練はない、が、漫画とゲームは素晴らしい文化であった。石島良太の家にあった漫画の続きが読みたいし、何ならあの頃にやったゲームで、また一緒に遊びたい。オンラインゲームとかなら無理かもしれないが、発電機とかテレビ、ゲーム機、ソフトを持ち運べば、あちらの世界でも遊べるのではないだろうか。
あれからずっと石島良太は牢獄で生活をしていて、次第に年老いてきている。今が最後の機会なのかもしれないと思うと、居てもたってもいられなくなった。
「A、俺も欲しい漫画とゲームがある。ついでに買ってきて貰えないか?」
Cに呆れたような視線を向けられたが、どうしても、これだけは譲れない。
「そりゃ居ないよりは居たほうがいいですけど……荷物持ちですからね。それと、Aは方向音痴なんですから、私からはぐれないようにして下さいよ?」
職員室に行ったが、事務員っぽい女が居たので、これを犯した。
パソコンで地図を印刷してCに手渡す。女のカバンからスマホを拝借し、その使い方を教わった。
その間にCは人間に変化したようだ。
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