僕の白い蝶【完結】

ちゃむにい

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条件

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「幸せは自分で掴みに行くから別にいいわ。貴族だから、何時かは私も誰かに嫁がないといけないけど、男なら貴方がいいの。私は、貴方を愛しているわ」
「でも結婚したら、子供を作らないと……」
「言いたい人には言わせておけばいいでしょう? どうせ口を塞いでも、意味のない人達なんだから。子供の居ない夫婦だっているわ、マリオン。貴方は優しくて誠実だけど、もっとしたたかに生きないと」

(セリーヌの、この強さに惹かれていたんだろうなあ……)

セリーヌの言葉に、マリオンは目を伏せた。

「……僕は浮気者だね、ニーナを愛しているのに、セリーヌも愛しているみたい。……ねぇセリーヌ、僕のお嫁さんになって貰える? そ、それと……たまには触れてもいいかな? ……僕、セリーヌとの子供も欲しいんだけど」

どうせ最後だと思って、マリオンは、今まで言えなかったことをセリーヌに告げた。マリオンはずっとセリーヌに触れたかったし、子供が欲しかった。どれほど、セリーヌとの間に、幸せな家庭を築くことを夢想しただろう。

「喜んで、その申し出を受けますわ」
「……え?」

どうせ拒絶されるだろうと思っていたマリオンだが、予想外のセリーヌの言葉に、呆然とした。

「……僕、セリーヌと手を握ったり、キスもしたいんだよ? そ、それに胸だって触りたいし、もちろん夜の営みだって……」
「聞こえなかったのかしら? 私は貴方の条件を全て飲みますと言ったのよ。でも、キス以上の行為は初夜でお願いしますね、私の可愛い旦那様。結婚式の時に既に妊娠しているとなったら、世間体も悪いし、大問題になりますもの。婚前交渉をして妊娠したら、貴方ではなく私が罰せられるわ。……ふしだらな女としてね」
「わかってるよ」

マリオンは恐る恐るセリーヌに手を伸ばし、頬に触れた。そして、吸い寄せられるように、セリーヌのふっくらとした唇にキスを落とした。

(まさか、セリーヌとキス出来るだなんて……)

感動で胸がいっぱいになる。

それは、ただ触れるだけのキスだった。だが、息を付く間も与えないほど、何度も角度を変えて唇を重ねる内に、マリオンは我慢できずに、強引に歯列を割って口内に侵入し、セリーヌの逃げ惑う舌を追いかけて絡めとった。

(頭が……ふわふわする)

セリーヌの舌の感触を堪能し、頭の奥が痺れるような気持ち良さがマリオンの衝動を突き動かした。セリーヌのスカートの下から手を入れ、パンツの上から撫で回した。

「……ん、ぅ……っ」

けれども、セリーヌが戸惑った様子でマリオンの胸を叩いて訴えるので、マリオンは反射的に手を引っ込め、名残惜しさを感じながらも、その唇を放した。
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