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「やめっ。やめてぇぇっ……!」
獣に、ばちゅん、ばちゅんと背後から穿たれ、中に吐き出された。びゅるびゅると大量の精液が膣内に注ぎ込まれて、ミレイアの喉からは、ひゅ、とか細い息が漏れた。
「うぅっ、う~……!」
突き動かされる度に、脳髄を蕩けさせるような感覚が、絶え間なく流れ込んできて、まだ朝日も昇っていない時間に、ミレイアは目覚めた。
「はぁっ、はぁっ……! またあの夢……!」
背中に圧し掛かられた時の魔狼の重みや息遣い、毛の感触まで、鮮明に思い出してしまい、ミレイアは、荒い呼吸をしながら、シーツをきつく握りしめた。
「~……っ!」
不意に聞こえてきた寝息に、ミレイアはびくりと肩を震わせて、視線を向けた。
(……そういえば連れがいたわね)
ミレイアの寝ていたベットには、筋肉質で大柄な男が、いびきをかいて寝ていた。武器屋で働いているらしいが、名前は知らない。昨夜はミレイアを夜遅くまで抱いていたこともあって、男は全裸で寝ていた。
男は「これぞ筋肉美ってやつよ」と、自慢気な表情でミレイアに披露した。その時は男の勢いに押されて愛想笑いをしたが、たしかに鍛えられた体をしているな、ミレイアは男の体を見た。
昨夜、街角で男に「おい、いくらだ?」と声をかけられた。宿で体を重ねている時に、他愛のない話をしたが、どうやら「娼婦のように体を売る冒険者」として有名になっているようだった。
(もうそんなに噂になっているの? ……そろそろ、次の町に行こうかしら?)
ミレイアが、誰とでも寝る女であることは周知の事実だった。体の疼きを鎮めてくれるならだれでも良いので、あまり顔などには拘りがない。
ただし、2回目があるかどうかは相手次第だ。
余計な情が移らないように、同じ男の相手はしないようにしているが、体の相性が良ければ連絡先を渡して、何回か寝ることもある。
どんな男でも寝てみなければ体の相性は分からないとミレイアは思っていた。
宿の料金と夕食代は男が全額支払ってくれた。外で立ったままする、金のない男も多いので、これは印象が良かったが、肝心のセックスが良くなかった。
力任せにガンガン突っ込むわりには早漏れで、思ったよりもセックスは下手だった。
(いくらご立派な筋肉があっても、見かけ倒しね。次はないかな……、この人が起きる前に、宿を出ようかしら)
体の相性が良くなく、長時間体を重ねたわりには、あまり満足出来なかった。
だから、あんな夢を見てしまったのだろうか。
(何時まで、あんな夢を見ないといけないんだろう)
たまに見る、その夢はミレイアにとって葬りたい過去だった。
獣に、ばちゅん、ばちゅんと背後から穿たれ、中に吐き出された。びゅるびゅると大量の精液が膣内に注ぎ込まれて、ミレイアの喉からは、ひゅ、とか細い息が漏れた。
「うぅっ、う~……!」
突き動かされる度に、脳髄を蕩けさせるような感覚が、絶え間なく流れ込んできて、まだ朝日も昇っていない時間に、ミレイアは目覚めた。
「はぁっ、はぁっ……! またあの夢……!」
背中に圧し掛かられた時の魔狼の重みや息遣い、毛の感触まで、鮮明に思い出してしまい、ミレイアは、荒い呼吸をしながら、シーツをきつく握りしめた。
「~……っ!」
不意に聞こえてきた寝息に、ミレイアはびくりと肩を震わせて、視線を向けた。
(……そういえば連れがいたわね)
ミレイアの寝ていたベットには、筋肉質で大柄な男が、いびきをかいて寝ていた。武器屋で働いているらしいが、名前は知らない。昨夜はミレイアを夜遅くまで抱いていたこともあって、男は全裸で寝ていた。
男は「これぞ筋肉美ってやつよ」と、自慢気な表情でミレイアに披露した。その時は男の勢いに押されて愛想笑いをしたが、たしかに鍛えられた体をしているな、ミレイアは男の体を見た。
昨夜、街角で男に「おい、いくらだ?」と声をかけられた。宿で体を重ねている時に、他愛のない話をしたが、どうやら「娼婦のように体を売る冒険者」として有名になっているようだった。
(もうそんなに噂になっているの? ……そろそろ、次の町に行こうかしら?)
ミレイアが、誰とでも寝る女であることは周知の事実だった。体の疼きを鎮めてくれるならだれでも良いので、あまり顔などには拘りがない。
ただし、2回目があるかどうかは相手次第だ。
余計な情が移らないように、同じ男の相手はしないようにしているが、体の相性が良ければ連絡先を渡して、何回か寝ることもある。
どんな男でも寝てみなければ体の相性は分からないとミレイアは思っていた。
宿の料金と夕食代は男が全額支払ってくれた。外で立ったままする、金のない男も多いので、これは印象が良かったが、肝心のセックスが良くなかった。
力任せにガンガン突っ込むわりには早漏れで、思ったよりもセックスは下手だった。
(いくらご立派な筋肉があっても、見かけ倒しね。次はないかな……、この人が起きる前に、宿を出ようかしら)
体の相性が良くなく、長時間体を重ねたわりには、あまり満足出来なかった。
だから、あんな夢を見てしまったのだろうか。
(何時まで、あんな夢を見ないといけないんだろう)
たまに見る、その夢はミレイアにとって葬りたい過去だった。
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