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依頼はゴブリンの群れの掃討だった。

おそらく30匹近くのゴブリンが居ただろう。ミレイアはその全てのゴブリンに抱かれた。2匹のゴブリンに前と後ろを同時に犯されながら、ミレイアは泣いた。

(もうだめ。私、どうかしてる)

一度にたくさんの魔物と交わったせいか、下腹部に淫紋が刻まれ、性交の度に淫紋が熱を帯びるようになった。

「そんなに激しく奥を突かれたら、いっちゃうぅ……!!」

元々感じやすかったミレイアの体は、さらに感度が高まってしまった。

(誰でもいいから、私を助けて……!)

ミレイアは快楽に貪欲な体を持て余し、たまたま前に居た町で抱かれたことのある男、ユアンを見かけて、声をかけた。ユアンは体の相性が良く、前の町でも何度か寝た仲だった。

ミレイアはユアンにお願いして、抱いてもらった。

ユアンは体の相性も、冒険者としての相棒としても優秀だった。「たまには一緒に依頼をしようよ」と持ち掛けられ、ミレイアは久しぶりにソロではなくパーティで魔物を退治した。

(やっぱりソロよりは、パーティのほうが安定するわね)

ソロだと難しい依頼も余裕で終わり、宿で抱き合った後、ユアンは真剣な目でミレイアを見た。

「なあ。セフレじゃなくて、恋人になってくれよ。俺、知っているんだ。ミレイアが魔物とセックスをしているってこと」

(嘘……!? どこで見られていたの……!?)

念のために隠蔽の魔法も使っていた。それでもユアンはミレイアが魔物とセックスしていることを知っていた。

ミレイアは顔を青くした。それはミレイアにとって、最大の弱みだった。

「……俺ならミレイアの良い理解者になれる。あんな優男のどこがいいんだ? ゴブリンの1匹も倒せなそうじゃないか。あんな男は捨てて、俺を選べよ」

恐れていたことが起きた。

(ユアンが、私なんかに本気になるだなんて……!)

過去にも何度か同じようなことがあった。だから、噂が広がるリスクを冒してでも、特定の男は作らなかった。ユアンは顔が良く、女癖が悪かった。
ミレイア以外にセフレが何人もいた。だからセフレになっても大丈夫だろうと判断したのだが、それは大きな過ちだった。

「魔物に抱かれているミレイアを見て、綺麗な女だなって思ったんだ」

ミレイアと過ごす夜が増えるにつれ、ユアンはミレイアに執着するようになった。




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