そういうイキモノ

宇野 肇

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 ひたすら尻の穴を舐められ、指を突っ込まれ、袋を舌で突かれ、肉棒をゆるゆると扱かれる。絶え間ない刺激に、俺は目を閉じてそれを受け入れていた。
「ユーシャ、ここ、だいぶ柔らかくなってきたよ」
 魔王の唾液でくちくちと小さな音を響かせているそこは、確かに随分楽そうに指が動くようになっているらしかった。俺も、魔王が急がずにそこを弄ってくれるのが分かったため、深く息をしてできる限り力を抜くように気をつけているのもあるだろう。本数もいちいち魔王が教えてくれ、今、合わせて三本の指で弄られている俺の穴はどれだけ開いているのだろうか、枕を握る自分の指を見て想像したが、それでも魔王のモノを受け入れるにはまだ小さいような気がした。
「そうか……っ、よかった、な……っぁ、」
 じりじりとした刺激に腰が揺れる。もちろん違和感はあるが、入口……と言うべきだろうそこを指が擦りながら動き、あるいは広げようと動かされると、決して痛みではないものがそこから生まれる。本当に尻で感じられるなんて思いもしなかった。
 魔王が俺の尻たぶに吸い付き、その度に一瞬力が入り魔王の指を締めつける。
「オレの指、三本とも全部ユーシャの中だよ。中、あったかいね」
 分かる? と手を震わせるその刺激に合わせるように、俺も吐息に似た喘ぎ声を出した。俺が腰を引いたのに合わせて、魔王が指を引き抜く。それが何とも言えず用を足すときに似ていて、妙な心地だった。
 指は全て抜かれて、身体の力が抜ける。そのままじっとしていると、魔王が離れる気配がした。
 どうしたのかと身体を起こしてみると、シンプルだが上等そうな陶器の水差しを持った魔王が再び俺の上に乗ってきた。仰向けになった俺の胸や腹に、その中身が落ちてくる。ふんと匂う甘ったるい香り。
「香油、か」
 冷たい、と呟くと、魔王は直ぐに両掌でそれを伸ばし始めた。暖かな手の平と俺自身の熱が移って、香油の冷たさは直ぐに消える。勿論、それの意味するところは分かっていた。魔王の手が下腹部へとのび、そこでもさらに香油を注がれる。肉棒の先端に垂らされたその刺激に、そこと、乳首が疼いた。
 魔王の手が丁寧に油を伸ばし、俺の肉棒は勿論、その下の穴へ指を何度も出し入れする。あっさりと指を受け入れてしまう自分のそこに驚きながら、そこを擦られて声が漏れた。
「きもちいい?」
 すかさず魔王が聞いてくる。からかう響きはなく、俺は恥ずかしさを押し殺して僅かに頷いた。魔王が嬉しそうに笑う。そして自分の勃ち上がったモノに手についた油をよく馴染ませると、俺の足を開かせた。そのことに更に恥ずかしくなるが、魔王がその先端を俺の穴にあてがうと、自然と唾を飲みこんでその時を待った。
「んっ……んぅ…‥んー……? ……あ、はいっ……た、」
 何度か滑って狙いが外れたようだが、俺の穴が魔王の先端の出口付近を受け入れると、そのまま慎重に腰を押し進めてきた。仕方がないのだろうが、その容赦ない感覚に息が詰まる。
「まっ……! ま、て」
 ひっひっと息を飲むが、魔王は俺の上で顔を歪ませた。
「う……くる、しい? オレも……っ、くるし……」
 多分それは俺が力んでいるからだろう。魔王が懸命にじっとしているのを見上げながら、俺は少しずつ呼吸を緩め、気を落ち着けた。逸る気持ちを押さえつけ、足を上げて開いていることで入っていた力を抜くため、ベッドへ足を下ろす。魔王の頬を撫でて目を開かせると、俺を真っ直ぐに見下ろす紫の目が現れた。
 明るい室内で、魔王の頬が薄く色づいているのがよく見えた。俺を求めてくれる、好きだと言ってくれる唯一の人。そして俺が求める、大事な人。
 緊張と興奮が解れ、少し余裕が出てくる。マオ、と呼ぶと、ユーシャ、と切なそうな声が落ちてきた。その目が「いい?」と窺っているような気がして、頷いた。
「ユーシャ」
 魔王が俺の足を抱えて、腰を合わせてくる。穴が壊れて使い物にならなくなるんじゃないかと思うようなびりびりとした感覚と共に、熱いものが俺の穴の口も、中も、全てを擦りながら入ってきた。逃げないように声を漏らしながら息を吐き、力強く興奮を伝えてくる魔王の肉棒を受け入れる。尻にぴったりと合わさる魔王の肌が心地よく、俺はそのまま抱きついてくる魔王の身体に腕を回した。
 何かを確かめるように唇を合わせ、キスをする。身じろぎするとすぐに穴から刺激が走って、俺の息はみるみるうちに上がってしまう。
「……っ! マオ……っ、あ、ぜん、ぶ……っ、はいっ……た……?」
「うん……うん……ユーシャ、気持ちいいよ……っ あったかくて、柔らかくて……あ、やだ、きゅってしないで……! な、なんか、へんになる、よ」
 魔王が切羽詰まった声で腰をくねらせる。そうは言われても、こっちも必死だ。
 それでも、今の今まで子どもだったんだから、俺がなんとかしてやらないとだめだろう。
「きもちいい、か?」
「ん……」
「マオ、腰……動かしてみな。引いて、押して……っ、あ、そう、そのまま……っ」
 俺だって、経験なんかない。見かけたのだって最初から最後までってわけじゃない。誰かに詳しく聞いたはずもない。どうするのが正しいのか分からないなりに、今は魔王を優先させてやりたかった。
「うっ……あ、ああっ、ユーシャ……っ、きもちいいっ」
 恐る恐る腰を動かし始めた魔王は、次第にその芯で感じる気持ち良さに夢中になり始めた。少し体を起こして両手で俺の腰を掴み腰を振って、俺は姿勢を少しずつ調整して、徐々に大胆になっていく律動を受け入れる。奥に突き立てられる度に勝手に声が出た。
 魔王の先端が穴の中の、どこかは分からないが、ある場所を引っ掻いたり突いたりする時に、胸がきゅっと締め付けられるような、腰から力が抜けるような快感が走る。きっと今の俺は前に見た男同士のセックスで入れられて声を上げていた男と変わらないんだろう。
 うっとりしながら腰を動かしていた魔王が、不意に俺のモノに手を掛けた。
「あっ」
 魔王の顔を見上げて穴の中の熱と快感を受け止めていた俺は無防備で、直球でやってきた慣れた快感に悲鳴にも似た声がでた。
「こっち、放っておいてごめん、ね。きもちい?」
 小刻みな息。ぞくぞくするような、俺のそういう気を誘う声。尻の穴に感じる熱が生み出す刺激と、熱い手で包まれた一番敏感な場所からの快感。全部が合わさって、俺は足を開いて腹と尻に力を込めていた。
 魔王がうめき声を上げる。でもそれがいいのか、一層腰の動きが激しくなった。
 多分片手で俺の身体を支えるのは難しいだろうと思って、俺の肉棒を撫でる手の上から俺の手を重ねる。俺を見る魔王に視線を合わせると、噛み付くような勢いでキスをされた。舌を絡めてきたかと思ったら強く吸い付かれる。腰は魔王の手に包まれて暖かかった。
「ん、ふ、……っ、あ、マオ、まお、俺、もうっ」
「きもちいい……きもちいいよ、ユーシャっ それに、すごくおいしい……!」
 すぐ近くで聞こえる俺と魔王の息遣いと声と、腰から下で大きく、鋭くなっていく快感とが競うように前へ前へと走る。同時に魔王の擦る中で膨らむような気持ち良さもあって、逃げようにも腰を掴まれて逃げ場のない俺はそのまま尻に力を入れて、精を吐き出した。
「あ、あっ!」
 肉棒の根元、奥まった場所で快感が抜けていく。そこで、初めてそのあたりを擦られて穴の中で気持ち良さが生まれていることを理解した。
 魔王は未だに俺の唇を軽く噛んだり触れ合わせたり、舐めたりしながら律動をやめない。そのせいで、イったはずの俺の身体はまだ萎えていなかった。乳首が疼き、自分で触ってしまう。掠めるだけで声が漏れるほど強い快感が駆け抜けて行った。魔王は俺を呼びながら動いていたものの、俺は自分の穴で魔王の熱が力強く脈動しているのを感じていた。身体の奥が、熱い。
「まお、……っ、マオ、もう……おまえもイっただろ……?」
「んっ、んっ? イく?」
 分かってないままの魔王に、俺が硬くなった場所から吐き出したあれがイくということで、それが終わりなのだと教える。まあ、盛っていると何度出せるかを競ったりするらしいが。
「でもオレ、まだユーシャの気持ちいいところ、探せてない」
 そう言って、魔王はまた腰を動かし始める。今度は探るように。
「っ、お、俺は分かった、分かったし、ちゃんと当たってたから……だから今日はもう」
「ほんと? じゃあ、オレにも教えて?」
 穏便に済ませようとしたのは裏目に出たようだ。マオはどこかな、と吐息に乗せて呟きながら、腰をぐい、と動かした。それが幸か不幸か快感を生みだす場所を強く擦ることになって、俺は背をしならせて喘いでいた。
 あまりにも強い快感に、身体が、力の入った腹がびくびくと震える。穴がきゅん、きゅん、と快感を送ってくる。魔王がそれ以上動かないのをいいことに目を閉じてそのまま震えていると、おもむろに律動が再開された。
「あ……! 待っ、ああっ!」
「……ここ? この辺? このぽこってなってるところ?」
 見つけるのが早すぎる。
 確認するように重点的にそこを押されて、俺はまた胸が締め付けられるような、腰が溶けるような強い快感に声が止まらなかった。それで確信したのか、魔王は心得たとばかりに角度を探って、巧みに腰を動かしながら俺の腰も揺らし始めた。
「っやだ、やっ……! ああっ、あ、あっ、やあっそこ、やっ、ああ!」
 信じられない程高く、女が泣くような声が自分の口から出ていく。口に出すことで余計に尻にびくびくと変な力が籠る。そして、魔王が俺に突き立ててくるそれが全然萎えてないことも分かってしまった。
 硬くて熱く、太いものが俺の中を突き荒らして、擦って、むちゃくちゃになりそうな快感を大きく育てていく。腰の動きが早まるごとにそれはぐっと強さを増して、激しくなるにつれて俺の声は大きくなった。
「ひああんっ、やんっ、や、っあ! まお、ぉっ、あや、やっ、だめだって……!」
「うそ……ユーシャの声、とろとろで……中、オレをぎゅって包んでくれてね、オレもすごく気持ちいい……ユーシャも、そうでしょう?」
「ひぃっ、い、いっあ、つよ、すぎるっ……からっ、こんな、こんな気持ちいいの、初めてで、俺、っ俺……!」
 おかしくなりそうだ、と思った瞬間、魔王が俺の唇に吸い付き、貪るように舌を突き入れて俺の口の中を激しく荒らした。それが尻の中でされていることを連想させて、次の瞬間、急に俺のモノの、快感を生みだす場所が破裂すると思うほど強い気持ち良さが広がって、俺は口をふさがれたまま鼻からありったけの声で叫んでいた。
「んんんんーっ!!!! ――……はぁ……はぅ、っあ、あ、まお、マオ……っ、も、やめっ」
 涙が零れ、魔王の唇は俺が初めて味わう快感が過ぎて行くと同時にゆっくりと離れて行った。鼻をすすりながら腰を止めるように言う。魔王は最後にゆっくり、しかしぎゅっと俺の中に肉棒を埋め込むと、そこでようやく止まってくれた。俺の涙を舐めとる魔王に縋りつく。
「なんだ今の……」
「シンカンは気持ちいいのの一番すごいのが絶頂だって言ってたよ。……すごくおいしかったよ、ユーシャ。ありがとう。大好き」
 微笑みながら何度も口付けてくる魔王に俺も応える。怖くなるほど気持ち良かったが、今は性器から吐き出した時に感じる怠さはあまりなく、すっきりとした心地よさがじわじわと身体に広がって、俺も自然に笑みが浮かんだ。
 少しして魔王が俺の穴から肉棒を引き抜くと、それは柔らかくなっていた。俺の中でちゃんとイっていたらしい。そのことに少しほっとして二人揃ってベッドに横になりながら抱き合っていると、少し瞼が重くなった。
「もう一回寝る?」
 優しい男の声が、笑みを乗せながら聞いてくる。頭には、大きな掌が俺の髪を梳き、撫でる感覚がある。
 あまりにもそれが心地よくて、俺は頭を動かすこともないまま温もりの中に身を寄せて意識を――……
「あら、そろそろ起きて下さらなければ困りますわ」
 ……手放せなかった。



「申し訳ございません。お二人はお取込み中であることは申し上げたのですが……」
「私が押し掛けたのですから気に病む必要はありませんわ。女神様もようやく手を取り合えた者たちの睦み合いを喜ばれているでしょう。それに、マオの身体の変化についても、新たなことが分かったのはよいことです」
 にこにこと上機嫌な王女の声を聴きながら、俺は両手で顔を覆ってソファに座っていた。
 見られてないからよしとかそういう問題じゃない。完全に魔王しか見えてなかったしまさか朝から誰かがここを訪れることもなかったし、仮に急ぎの用事でそういうことがあっても魔人が声をかけてくれていたしそもそも最後までしたのは今日が初めてだったわけでそして夢中になってる間に時間は結構過ぎていたらしく。
 声は筒抜けだっただろう。魔人はまあ、魔王のようなものだから気にしてはいないが、まさか王女とは。いや、誰であってもいい気はしないが、それにしても酷い。よりによって俺が入れられてる時に。これが逆だったらここまでのショックは受けなかっただろう。
 王女の朝は早く、神官と同じ時間に起床して女神に祈りを捧げているようだ。今日は勇者と魔王の伝承に関する修正について経過報告をしに来たということらしいが、俺達がどう聞いてもコトの最中であるのを知って、待たされたにもかかわらず全く気にした様子はなかった。無邪気な魔王がどうしてかを聞いたが、俺達にそういう、愛を伴った行為があったほうが修正しやすいんだと。
 まあこの一年魔王は俺にべったりだったのもあって、どういう形であれ俺たちが互いを思い合っていることは筒抜けだったようだが、それにしても決定的なところを王女に聞かれてしまうなんて。しかも神官ならまだしも、王女には常に護衛のために騎士がついているのだ。つまり、涼しい顔で脇に控えている奴らにまで……というわけで。
「……ユーシャ、大丈夫?」
 恥ずかしさのあまり顔を上げられないでいる俺をどう思ったのか、魔王は俺の背を撫でてきた。それに微かに頷くも、顔を上げれば恥ずかしさが極まって泣きそうな気がして、俺は顔から手を退けられないでいた。唯一ありがたいのは、それをここに居る王女も騎士も咎めてこないことくらいだ。同情されているのか。もうそれでいいからこのままそっとしておいてほしい。
「ふふ、乙女のごとき初々しさですわね。先ほどまでの情熱的なお声も素敵でしたけれど」
「やめてください……」
 声を絞り出すと、あらあらごめんあそばせ、と全く悪びれた様子もない声が返ってきた。
「ユーシャもマオも、まだ息の詰まるような生活をさせていることとは思いますが、まだ今しばらく、人の世が落ち着くまでは耐えてください。私も微力ながら、お父様とともにあなた方が自由になれるよう、お手伝いをいたしますから」
 魔人は結局一人を残して全て消したため、世間的には魔王は破られたということになっていた。それを、王様や神官が協力して、今回何があったのかを発表するつもりらしい。
「今日、ここに来てよかったですわ。マオがそのように姿を変える力があるのでしたら、魔人の仰る話もいよいよ信憑性が出て参りますもの。二人は悠久の時を生きる存在だと。ああ、全く信じていないわけではありませんのよ? ですが、私たちに昔の時代の真偽を確かめる術は無いに等しいですからね。女神の庭で狭き場所に閉じ込められるような方ではありません。お二人がこの先も生きよい環境を整えるためにも、今ここで奮起せねば」
 俺はそこでようやく顔を上げた。勇者の寿命は俺でさえ実感がないことだし、今まで魔王を倒してしまった勇者たちのその後についてはよく分かっていないらしい。今俺が生きていることを考えても何らかの形、それも事故や殺人のような形で死んでいることは十分考えられる。聖剣がその都度神殿に回収されていることもそれを裏付けているだろう。
 このところの王女はその辺りについても可能な限り明らかにすると使命感に燃えていた。俺はというと、魔王と共に読み書きを始めた。
 神官や王女が忙しそうにしているのを聞くと、俺達がこんなにのんびりしていてもいいのかと思う時もあるが、少なくとも今の俺に出来るのは魔力水を作ったり、城の人々の傷を癒したり、ここで大人しくしていることくらいしかないのも分かっている。魔人が引っ掻き回して混乱したのもようやく落ち着いてきたため、また人々を混乱させないためにも、今はじっと待つことが最善なのだ。
 幸い俺はもう一人じゃない。魔王がいる。そう思うと少し、気持ちが落ち着く。
「えっと……よろしく、お願いします」
「ええ。勿論ですわ」
 力強い王女の言葉に励まされ、俺は魔王と顔を見合わせて、笑った。直後、

「お二人は愛ある行いで女神様の御心をお慰めになってくださいまし。長きに渡り続いた女神様の憂慮も、それでなくなることでしょう」

 折角立ち直れそうだった俺の心は、微笑ましそうな目を向けながら放たれた王女の言葉に止めを刺されて、再び恥ずかしさの中に沈むことになった。
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