運命を知りたくないベータ

riiko

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日本編

2、運命の人 ※

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 僕たちはお互いに、もうお互いがいないとダメなんだって理解している。

 つがい関係ではないけれど、きっとつがいより、ううん、運命よりも僕たちには強い絆がある、僕はもう類しか考えられないし、類をどんなことがあっても手放さない。たとえ類を家族と引き離すことになっても絶対に‼

「俺、海斗が俺を好きだっていう想いが強すぎるのがわかるたびに、たまらなく嬉しくて仕方ない。海斗は凄い、いつも愛を与えてくれて。俺は海斗さえいればどこでだって生きていけるよ、むしろ海斗の生きる場所が俺の場所だから」
「類……類こそ僕に惜しみなく愛を与えてくれる人だよ。僕、こんな重い男じゃなかったはずなのに、類のことになると貪欲になっちゃう、でもそんな僕を受け入れてくれて嬉しいな」

 類は微笑僕にキスをする。惜しみなく余すところなく全身に……。

「はっ、あ」
「海斗……愛している」
「類、僕も、僕も愛している」

 唾液の交わるキスをするたびに、僕はくらくらする。初めて類とキスをした時から、類のキスだけに夢中になった。類と出会ってから、まだ恋心が芽生えない前に一度だけ他のアルファと寝た。その時すでに類のキスと違うという違和感しかなくて、もうあの時は類以外を拒絶していたのだと思う。あんなに気持ちの良くなかったセックスはきっと初めてだった。類と出会ってから、僕の体は、心は、類というピースしかはまらないように作り直されたかのようだった。

「あああ、んんっ、そこイイ!」
「ははっ、海斗は胸だけで感じるなんて、なんてエロイんだよ」
「類がおっぱい好きだから、そうなったんでしょ‼ んん、そこでしゃべんないでっ」
「くちゅっ、んん、海斗の乳首ほんと好き、って他の乳首知らないけど、知る必要もないくらい、俺にはここが一番落ち着く」
「はん、問題発言だよ、もう、嬉しいけどっ」

 類、胸だけで何分過ごすわけ? ほんとこんな小さなおっぱいの何が好きなのかわからないけれど、吸われたり、ペロッとされたり、噛まれたり、何をされても僕の体がピクってするから、類はますます喜んでしまう。

 僕と類の股間は既に張りつめていた。それなのに胸から離れない類に僕はしびれを切らして、手で類のソコを撫でた。

「うっ、ちょっと‼」
「もう、いい加減コレで気持ちよくなりたい、類のここパンパンなのにさっ」
「俺は海斗の胸が好きなのに、でも下はもっと好きだよ」
「変態ッ、早く繋がろう……」
「ぐっ、海斗のその顔でそんな無邪気に吐き出すセリフだけでヤバイ」

 類はもう‼ 僕は類の首に腕を回してキスをした。クチュっ、ちゅっ、ジュルっという水音が響く中、類は僕のズボンと下着をずらして手際よくジェルを手に取り、僕の尻に指を入れてきた。

 僕はベータだからどんなに早く繋がりたくてもすぐには挿入できない。

 専用のジェルで濡らして拡張してそれからじゃないと、類の大きなソレをれることができないのは申し訳ないと言ったことがあった。でも類は、ほぐしていく時間も楽しくて仕方ないから嬉しいって言ってくれた。以来下準備を自分でしたことがない、準備からも全てを楽しみたいって類は言うから、どんなに張りつめていても、類は僕のためにマテができるのだった。

「はっ、あっ、あっ」
「すげえ、締め付ける。指だけでまずイク?」

 僕は何も了承してないのに、僕の良いところを開発しつくした類によって類の大きくてしなやかな指によりそこを押されると僕はあっけなくイッた。

「あっああああ、あ‼ やっ、類のでイキたいのに、あっ‼」
「ふふ、イッたね、可愛いっ」

 類のお腹に僕の白濁をまき散らした。

「はっ、はぁ、まだ服着たままじゃん。くっついちゃったヨ?」
「いいね、卑猥で。でも脱ごう、素肌くっつけたい」

 そう言って、類は僕にばんざいをさせた。上も脱いで下に引っ掛ける形だけになったズボンも全て脱がされた。類もそそくさと全て脱ぎきると、そこには凶悪になった愛おしい類の分身が震えていた。割れた腹筋にくっつくくらいの逞しさがまた僕の心を揺るがせる。

 仰向けにさせられて、類が僕を跨ぐ。

 キスが落ちてきて、僕の尻を持ち上げるとすかさずクッションを下に入れてお尻を上げる状態を作られる。類はジェルでびちゃびちゃになった僕の後孔にピタと自分のモノをくっつけて、じわじわと中に押し込んできた。僕の後ろがパクパクと開いて類を誘い込む。

「はっ」
「うっ、相変わらず海斗のここ、誘い方がエグイ」
「はぁ、ふあ、ああっ」
「ふっ、可愛い。海斗、大丈夫か?」
「うん、はっぁ、だ、大丈夫、もう、焦らさないで早く全部、れてよぅ、あっ」

 いつだって類は僕に気を使って絶対に痛くしない、以前類のラットでは僕のお尻がちょっと切れたことがあって、それから類は気を遣う。でもそんな強い愛情も僕は嬉しいだけだったし、激しいのも優しいのも、類が与えてくれるならたとえ痛みさえも嬉しい。

 類と暮らしてから何度も交わって、愛を交わしている。あの時の類の初めてのラットから、僕の体もより開発されて、何回かに一度は乱れすぎて潮をふくという痴態もさらしている。それを見て興奮するのか、類もたびたびベータの僕相手にラットを起こすことがあった。

 僕が感じれば感じるほど類は喜ぶし、その後のお掃除も類は大変上手になった。まるで僕をつがいのように扱い、全ての処理は類だけがして、僕はいつもされるままゆっくりとしている。

「くっ、そんなこと言っても、海斗のここ締まりすぎっ、はっ、挿入はいったよ」
「あん、気持ちいい、あ、あん、類っ、好きっ、好きっ」

 ぼうっと色々と類のことを思っていたら、引き戻された。類が挿入してきたと同時に僕はまた高みに昇りつめる。

「動くぞ」
「ああああ、あんっ、あんっ、はっ、あァッ」

 類が動き出すと僕の中もたちまち凄いことになる、快感でどうにかなりそうだった。

「くっ、出るっ」
「出して、中、もっと奥に、おくぅ、あ、ああ」

 類がイクと僕の中が熱くなった、そして僕もあっけなくイッた。類が僕にしがみついて、中に全てを出し切ろうとしている、ほんとにかっこよくて可愛い。

 僕のたった一人の運命の人。
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