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本編
1、プロローグ
「ねぇ、私ここ来る前に見ちゃったんだけど、由香里の彼……さっきビンタくらっていたよ?」
「それって修羅場!? 由香里、本当に大丈夫なの?」
大学のカフェテリアでは、今日も高校時代からの親友二人が僕を心配してくれている。
「大丈夫って何が? だって僕たち運命だよ。大丈夫しかないでしょ!」
「でも……あの先輩だよ? 来るもの拒まず去る者追わず。そしてアルファもベータも、オメガなら女も男も、いったい何人と同時に関係持っているか知っているの?」
「知らないけど、でもそれは僕と出会う前のことでしょ?」
そう、僕の運命の番は相当な遊び人で有名な人だった。
「あの性欲お化けのアルファ様だよ? 由香里みたいに慣れてないオメガ一人じゃ相手にならないでしょ。そもそも周りがほっとかないって」
「それは確かに。でも面白い! 性欲お化け!!」
「もう! 笑いごとじゃないってば!!」
僕は何の心配もしていない、だって彼は僕に夢中だもん。
「由香里と付き合ってからも、毎日違う女性に会っているって噂だよ……」
「私も気になっていたんだけど、それ実はセフレ解消宣言してまわっているって噂もあったの」
「ほら、やっぱり! 彼は僕と出会って、全てを清算してくれているんだよ!」
二人は目を合わせて僕を可哀そうな人、認定……してない?
「でも、由香里このままじゃダメじゃない? もともと処女を捨てるだけのはずだったでしょ? あっちとの決着つかないままだと色々とさっ」
「う――ん。そうなんだよね」
「もう先輩には言った?」
「それが、まだ。なんだかタイミングがさぁ」
そこで話題の人物が現れた。僕にはその香りで後ろを振り向かなくても分かる。
「由香里、楽しそうに何を話していたの?」
「「か、上條先輩!?」」
二人の友人が驚いた顔をして僕の後ろを見た。驚くよね、彼の良くないことを話していた最中だったから。
彼の言葉は特段冷たいわけではないけれど、後ろを振り返ってみると彼の眼は、笑っていない。たとえ女友達でも僕が誰かといるのが許せないという狭量なアルファ様なんだよね。
不穏な空気が漂うけれども、僕はそんな彼の扱いを少し心得ている。
「楓!! ちょうど今、僕の彼氏がどれだけ僕を好きか二人が教えてくれていたところなの!」
「ん? どういうこと?」
当たり前のように、僕の隣に座る彼。僕の頭を撫でる、くすぐったいな!
「楓が他の人との関係を清算しているところを見たって教えてくれていたの! それって僕を大事にしているから過去を綺麗にしてくれているってことでしょ? 僕知らなかったから、それを聞いて嬉しくて!! 二人が教えてくれたおかげで、また楓のこと好きになっちゃったよ、どうしよう?」
「由香里!! 俺もまた、ううん。どんどん好きになる。もう少しで関係を持った人たちとの縁も切れるからね、由香里には俺の過去で嫌な思いさせてごめんね。二人とも、俺の由香里を喜ばせてくれてありがとう!」
ふふ、簡単でしょ。
「あっ、い、いえ。二人は運命なんですよね?」
「ああ、そうだよ。俺の今までの行動はあまりに周りに知れ渡っているから、隠しようがないけれど、俺はもう由香里と出会ってしまったから他の人はもうどうでもいいんだ。そもそもきちんと付き合っている人はいなかったけどね」
「そ、そうですか。由香里、良かったね」
僕の友達の女の子引いているよ? さらっと遊んでいましたって言っているからね。でも僕一筋になってくれているのが分かるから、まあ良しとしようかな。
「楓、僕すっごく嬉しいから、楓に今日何かしてあげたいな? ね、もう行こう」
「あ、ああ。な、なにしてくれるのかな、楽しみだな。じゃあ陽子ちゃんと梨々花ちゃんだったかな? 俺の由香里と仲良くしてくれてありがとう、もう行くね」
二人は名前を言われたことに驚いたけど、オメガの機能がすぐに察知して笑顔で僕たちを見送ってくれた。
僕の友達の名前はきちんと調査済みなのも好ましい! 僕に聞けば教えてあげるのに、影で色々手を回しているところが本当に可愛いんだよね、僕の運命の番のアルファ様は!!
「それって修羅場!? 由香里、本当に大丈夫なの?」
大学のカフェテリアでは、今日も高校時代からの親友二人が僕を心配してくれている。
「大丈夫って何が? だって僕たち運命だよ。大丈夫しかないでしょ!」
「でも……あの先輩だよ? 来るもの拒まず去る者追わず。そしてアルファもベータも、オメガなら女も男も、いったい何人と同時に関係持っているか知っているの?」
「知らないけど、でもそれは僕と出会う前のことでしょ?」
そう、僕の運命の番は相当な遊び人で有名な人だった。
「あの性欲お化けのアルファ様だよ? 由香里みたいに慣れてないオメガ一人じゃ相手にならないでしょ。そもそも周りがほっとかないって」
「それは確かに。でも面白い! 性欲お化け!!」
「もう! 笑いごとじゃないってば!!」
僕は何の心配もしていない、だって彼は僕に夢中だもん。
「由香里と付き合ってからも、毎日違う女性に会っているって噂だよ……」
「私も気になっていたんだけど、それ実はセフレ解消宣言してまわっているって噂もあったの」
「ほら、やっぱり! 彼は僕と出会って、全てを清算してくれているんだよ!」
二人は目を合わせて僕を可哀そうな人、認定……してない?
「でも、由香里このままじゃダメじゃない? もともと処女を捨てるだけのはずだったでしょ? あっちとの決着つかないままだと色々とさっ」
「う――ん。そうなんだよね」
「もう先輩には言った?」
「それが、まだ。なんだかタイミングがさぁ」
そこで話題の人物が現れた。僕にはその香りで後ろを振り向かなくても分かる。
「由香里、楽しそうに何を話していたの?」
「「か、上條先輩!?」」
二人の友人が驚いた顔をして僕の後ろを見た。驚くよね、彼の良くないことを話していた最中だったから。
彼の言葉は特段冷たいわけではないけれど、後ろを振り返ってみると彼の眼は、笑っていない。たとえ女友達でも僕が誰かといるのが許せないという狭量なアルファ様なんだよね。
不穏な空気が漂うけれども、僕はそんな彼の扱いを少し心得ている。
「楓!! ちょうど今、僕の彼氏がどれだけ僕を好きか二人が教えてくれていたところなの!」
「ん? どういうこと?」
当たり前のように、僕の隣に座る彼。僕の頭を撫でる、くすぐったいな!
「楓が他の人との関係を清算しているところを見たって教えてくれていたの! それって僕を大事にしているから過去を綺麗にしてくれているってことでしょ? 僕知らなかったから、それを聞いて嬉しくて!! 二人が教えてくれたおかげで、また楓のこと好きになっちゃったよ、どうしよう?」
「由香里!! 俺もまた、ううん。どんどん好きになる。もう少しで関係を持った人たちとの縁も切れるからね、由香里には俺の過去で嫌な思いさせてごめんね。二人とも、俺の由香里を喜ばせてくれてありがとう!」
ふふ、簡単でしょ。
「あっ、い、いえ。二人は運命なんですよね?」
「ああ、そうだよ。俺の今までの行動はあまりに周りに知れ渡っているから、隠しようがないけれど、俺はもう由香里と出会ってしまったから他の人はもうどうでもいいんだ。そもそもきちんと付き合っている人はいなかったけどね」
「そ、そうですか。由香里、良かったね」
僕の友達の女の子引いているよ? さらっと遊んでいましたって言っているからね。でも僕一筋になってくれているのが分かるから、まあ良しとしようかな。
「楓、僕すっごく嬉しいから、楓に今日何かしてあげたいな? ね、もう行こう」
「あ、ああ。な、なにしてくれるのかな、楽しみだな。じゃあ陽子ちゃんと梨々花ちゃんだったかな? 俺の由香里と仲良くしてくれてありがとう、もう行くね」
二人は名前を言われたことに驚いたけど、オメガの機能がすぐに察知して笑顔で僕たちを見送ってくれた。
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