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第二章 思惑だらけの結婚式
11 パパ登場
昼すぎにジュリに手伝ってもらい、私室で婚礼衣装を身につけていた。そこに王都から息子の結婚式に参列するために、リリアンの父親が一人でやって来た。
王命とはいえ、辺境の地でする結婚式なので身内だけということ。ここまでの道のりを考えると公爵夫人を連れての道中など危険があるといけないので、父親が一人だけワインバーグ家から参列することになっていた。
アニメで見たときはなぜって思ったけど、辺境ってほんと遠いいのよ。めちゃ忙しい宰相がそんなに国を開けるのは本当ならダメだけど、溺愛パパは長男に全ての仕事を任せて、数名の護衛を引き連れ自ら馬を走らせてきた。
「リリアン、準備は済んだか?」
「お父様!」
部屋のドアに背をつけて、腕を組みながらこちらを見ているイケオジがいた。それがリリアンの父親、ワインバーグ公爵だった。
リリアンが可愛い系なら、パパは美しい男という感じ。すっと通った鼻、形の良い唇、笑うと少ししわができる目じりが最高に素敵。宰相をしているから、強い男というより、カッコいいインテリ系オジ様。
リリアンとお揃いの金髪と深い緑の瞳。父親は肩まである髪を後ろで縛っている。基本的にリリアンは父親似だ。
父親はリリアンを大変可愛がっていたのでこの結婚に反対だったが、王命なので拒むことができず、泣く泣くリリアンを嫁にやったんだよな。
俺はサービスの気持ちを込めて、父親の胸に飛び込んだ。父は嬉しそうに俺を抱きしめる。
「おお、リリ。ここに来てまだ一日だが、辛くないか?」
「はい。お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」
リリアンは父を見上げ、嬉しそうに話す。なぜだろう。社畜の中にもなぜか父を愛する気持ちが揺れ動き、感情がリリアンに持っていかれる。数日しか離れていなくても、家族から初めて離れた寂しさがあったようだ。父の胸がとても懐かしく感じて、心地がいい。
「すまない、リリアン。こんな辺境の地までお前を嫁がせることになってしまって」
「お父様……」
「いつか必ず、王都へ戻してやるからな」
これ、第一王子聞いているよね? あいつから受け取った鏡は、朝のまま同じ場所にある。これをもし今の時間見ていたら、あいつは笑っているんじゃねぇのか? どう答えていいのかわからないので、とりあえず盗聴されない場所に行く必要があった。
「お父様、緊張して気持ち悪くなってきました。バスルームまで支えていただけますか?」
「あ、ああ。それはいけない。父が抱っこしよう」
うわぉ、まさかの父親にお姫様抱っこ。リリアンの父だけあって、めちゃくちゃカッコいい。渋いイケオジ。軽々息子を抱えるお父様も素敵だった。
うっとりしていると、大きなバスルームに到着した。
「リリアン、吐くなら父が背中をさすろう」
「違うんです、お父様。実はあの部屋に魔道具があるかもしれません。危険かもしれないのでこちらに一緒に来ていただきました」
「なんだと! オスニアンがそんなものを!?」
おっと、基本的な間違いをしてしまった。上司に叱られる案件だ! 主語が抜けたという初歩的なミス。この世界に来て初めてのミスはケアレスミスだった。それがいずれ取り返しのつかないことになるんだ。しっかり! 俺。
「違います! まずはこのバスルームに 遮音の魔法をお願いしてもいいですか?」
「ここでの会話は誰にも聞かせられないということだね、わかった」
はいはいはーい! 皆さん注目―! この世界、魔法があるんですよぉ!
実はリリアンは治癒の魔法が使える。だからこそ凌辱されても、耐えてこられたのだった。ヤられる、自分で治す、またヤられる、治す、でも心はズタボロ。そういう流れでした。治せるけど、無理やりされれば痛いのは当たり前。
治るけど、痛いんだからね。ここ重要。
そしてリリアンのパパは宰相! 秘密な話をする現場が多いからピッタリな魔法を使えるんだ。 遮音――音を漏らさない魔法。ガリアードは騎士なので魔法は使わず体力勝負の剣一筋。
皆が皆、魔法を使えるわけではないこの世界。まぁ特に必要ない場合の方が多い。ご都合主義ファンタジーアニメですからね。リリアンの治癒魔法は、物語の性質上必要性があっただけ。だって凌辱されて弱って死んじゃったらお話を繋げられないでしょ? あっ、でもアニメ本編一話目で死んじゃうんだけどね!
一話といっても、ガリアードがどうして第一王子討伐に参加したのかという話に繋げるためだけに、ガリアードとリリアンの新婚凌辱生活を十八禁に触れない程度に軽くハイライトでお知らせ。それだけの要因リリアン。まぁスピンオフでは主役として登場したけど、ほぼ凌辱シーンですから。
父が詠唱すると、辺りがキーンとしたと思ったら静かになった。ざわめきや生活レベルの音全てを遮断した。俺はそれを確認して口を開く。
「ガリアード様ではなくて、第一王子殿下にいただいた手鏡がそうかもしれません」
「第一王子? 手鏡……はっ、それはまさか!」
察しがいい父は、それだけでわかったようだ。
魔道具かもしれないと思った経緯を、ここで起きたことと絡めて説明する。
リリアンに使われるはずの媚薬ジェルの話。第一王子の派遣した医師が起こした犯行。それらから、第一王子にリリアンは恨まれているのではとガリアードから言われたことを父に伝えると、父親はプルプルと拳を震わせた。この時点で、父は怒っていた。
俺は、これらのことから第一王子に貰った手鏡が怪しいと伝える。今思うと、個人的に親しくない公爵令息に、このような豪華なプレゼントはあり得ない話だと思うと意見を言ってみた。
話を聞き終わると、父が言う。
「そうか、父である私に何の断りもなく、嫁に行く息子にそんなモノを贈るなど、ありえない。辺境伯に見つかったら愛人と間違われるかもしれないというのに、そのような贈り物は本来ならいただいてはいけないモノなのだよ。リリアン、なぜそのとき、父に言わなかったんだ?」
「ごめんなさい、旅立つ準備で忙しくて……」
怒っているのは第一王子にであって、あくまでもリリアンには諭すように優しいイケオジだった。
「第一王子殿下とはもちろん何もないのだろう?」
「ありません! 結婚のご報告にお父様と一緒に、国王陛下への謁見に行ったときに殿下に引き留められて少しだけお話しただけです」
俺の言葉を聞くと、少しの間イケオジは考えこむ顔をした。
「手鏡の魔道具は、王家の秘宝で一つ有名なものがある」
リリ父は語った。
宰相だから知る王家の秘宝。有名な魔術師が王家へ献上したもので、どんなに離れた場所にあろうとも、鏡に映ったモノとその場所の音を鮮明に、王家の秘密の部屋に中継することができるのだった。
なんじゃーい! それはあの秘密のポケットを持った大型にゃんにゃんバリな、便利グッズじゃないか。
恋人に贈るという定番の手鏡……この世界ではそういう設定らしい。もちろんリリアンは恋人がいたことないからそんなこと知らなかったし、俺もそこまでの詳細設定までは把握していなかった。
嫁に行く子に贈る理由は何一つ見つからないことから、第一王子の愛人を匂わしたのか、もしくは魔道具を密かにオスニアン家に置き、弱みを見つけようとしているのかもしれないと父は言った。
リリアンを通じて、辺境伯の弱みを見つける。第二王子とガリアードは親友だから、ガリアードに何かあれば第二王子も疑われる。
「第二王子排除のチャンスを伺っているのだろう。第一王子の考えそうなことだ」
そう言い切った。さすが宰相。
手鏡という一つの品物から、大正解へと導いてしまった。名探偵顔負けの推理劇! 頼るはイケオジパパだ! こんな上司なら社畜人生も捨てたもんじゃないな。俺はさしずめオスニアン家への出向中だ。出向先のガリアードを攻略しつつも、直属の上司であるパパりんの意見に従う。
日本の企業が懐かしい。こんなスムーズな仕事運びはめったにない。ここでは、パパという名のいい上司に恵まれた。
王命とはいえ、辺境の地でする結婚式なので身内だけということ。ここまでの道のりを考えると公爵夫人を連れての道中など危険があるといけないので、父親が一人だけワインバーグ家から参列することになっていた。
アニメで見たときはなぜって思ったけど、辺境ってほんと遠いいのよ。めちゃ忙しい宰相がそんなに国を開けるのは本当ならダメだけど、溺愛パパは長男に全ての仕事を任せて、数名の護衛を引き連れ自ら馬を走らせてきた。
「リリアン、準備は済んだか?」
「お父様!」
部屋のドアに背をつけて、腕を組みながらこちらを見ているイケオジがいた。それがリリアンの父親、ワインバーグ公爵だった。
リリアンが可愛い系なら、パパは美しい男という感じ。すっと通った鼻、形の良い唇、笑うと少ししわができる目じりが最高に素敵。宰相をしているから、強い男というより、カッコいいインテリ系オジ様。
リリアンとお揃いの金髪と深い緑の瞳。父親は肩まである髪を後ろで縛っている。基本的にリリアンは父親似だ。
父親はリリアンを大変可愛がっていたのでこの結婚に反対だったが、王命なので拒むことができず、泣く泣くリリアンを嫁にやったんだよな。
俺はサービスの気持ちを込めて、父親の胸に飛び込んだ。父は嬉しそうに俺を抱きしめる。
「おお、リリ。ここに来てまだ一日だが、辛くないか?」
「はい。お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」
リリアンは父を見上げ、嬉しそうに話す。なぜだろう。社畜の中にもなぜか父を愛する気持ちが揺れ動き、感情がリリアンに持っていかれる。数日しか離れていなくても、家族から初めて離れた寂しさがあったようだ。父の胸がとても懐かしく感じて、心地がいい。
「すまない、リリアン。こんな辺境の地までお前を嫁がせることになってしまって」
「お父様……」
「いつか必ず、王都へ戻してやるからな」
これ、第一王子聞いているよね? あいつから受け取った鏡は、朝のまま同じ場所にある。これをもし今の時間見ていたら、あいつは笑っているんじゃねぇのか? どう答えていいのかわからないので、とりあえず盗聴されない場所に行く必要があった。
「お父様、緊張して気持ち悪くなってきました。バスルームまで支えていただけますか?」
「あ、ああ。それはいけない。父が抱っこしよう」
うわぉ、まさかの父親にお姫様抱っこ。リリアンの父だけあって、めちゃくちゃカッコいい。渋いイケオジ。軽々息子を抱えるお父様も素敵だった。
うっとりしていると、大きなバスルームに到着した。
「リリアン、吐くなら父が背中をさすろう」
「違うんです、お父様。実はあの部屋に魔道具があるかもしれません。危険かもしれないのでこちらに一緒に来ていただきました」
「なんだと! オスニアンがそんなものを!?」
おっと、基本的な間違いをしてしまった。上司に叱られる案件だ! 主語が抜けたという初歩的なミス。この世界に来て初めてのミスはケアレスミスだった。それがいずれ取り返しのつかないことになるんだ。しっかり! 俺。
「違います! まずはこのバスルームに 遮音の魔法をお願いしてもいいですか?」
「ここでの会話は誰にも聞かせられないということだね、わかった」
はいはいはーい! 皆さん注目―! この世界、魔法があるんですよぉ!
実はリリアンは治癒の魔法が使える。だからこそ凌辱されても、耐えてこられたのだった。ヤられる、自分で治す、またヤられる、治す、でも心はズタボロ。そういう流れでした。治せるけど、無理やりされれば痛いのは当たり前。
治るけど、痛いんだからね。ここ重要。
そしてリリアンのパパは宰相! 秘密な話をする現場が多いからピッタリな魔法を使えるんだ。 遮音――音を漏らさない魔法。ガリアードは騎士なので魔法は使わず体力勝負の剣一筋。
皆が皆、魔法を使えるわけではないこの世界。まぁ特に必要ない場合の方が多い。ご都合主義ファンタジーアニメですからね。リリアンの治癒魔法は、物語の性質上必要性があっただけ。だって凌辱されて弱って死んじゃったらお話を繋げられないでしょ? あっ、でもアニメ本編一話目で死んじゃうんだけどね!
一話といっても、ガリアードがどうして第一王子討伐に参加したのかという話に繋げるためだけに、ガリアードとリリアンの新婚凌辱生活を十八禁に触れない程度に軽くハイライトでお知らせ。それだけの要因リリアン。まぁスピンオフでは主役として登場したけど、ほぼ凌辱シーンですから。
父が詠唱すると、辺りがキーンとしたと思ったら静かになった。ざわめきや生活レベルの音全てを遮断した。俺はそれを確認して口を開く。
「ガリアード様ではなくて、第一王子殿下にいただいた手鏡がそうかもしれません」
「第一王子? 手鏡……はっ、それはまさか!」
察しがいい父は、それだけでわかったようだ。
魔道具かもしれないと思った経緯を、ここで起きたことと絡めて説明する。
リリアンに使われるはずの媚薬ジェルの話。第一王子の派遣した医師が起こした犯行。それらから、第一王子にリリアンは恨まれているのではとガリアードから言われたことを父に伝えると、父親はプルプルと拳を震わせた。この時点で、父は怒っていた。
俺は、これらのことから第一王子に貰った手鏡が怪しいと伝える。今思うと、個人的に親しくない公爵令息に、このような豪華なプレゼントはあり得ない話だと思うと意見を言ってみた。
話を聞き終わると、父が言う。
「そうか、父である私に何の断りもなく、嫁に行く息子にそんなモノを贈るなど、ありえない。辺境伯に見つかったら愛人と間違われるかもしれないというのに、そのような贈り物は本来ならいただいてはいけないモノなのだよ。リリアン、なぜそのとき、父に言わなかったんだ?」
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俺の言葉を聞くと、少しの間イケオジは考えこむ顔をした。
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リリ父は語った。
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嫁に行く子に贈る理由は何一つ見つからないことから、第一王子の愛人を匂わしたのか、もしくは魔道具を密かにオスニアン家に置き、弱みを見つけようとしているのかもしれないと父は言った。
リリアンを通じて、辺境伯の弱みを見つける。第二王子とガリアードは親友だから、ガリアードに何かあれば第二王子も疑われる。
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そう言い切った。さすが宰相。
手鏡という一つの品物から、大正解へと導いてしまった。名探偵顔負けの推理劇! 頼るはイケオジパパだ! こんな上司なら社畜人生も捨てたもんじゃないな。俺はさしずめオスニアン家への出向中だ。出向先のガリアードを攻略しつつも、直属の上司であるパパりんの意見に従う。
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