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1部 誕生編
転生します
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気が付くと周りが白い空間にいた。死んだ自覚はある。ここは何処だろう。
あの後、あの少女はどうなったのだろうか?
特にする事もないので人生を思い返す。
私の人生は恵まれていた。親切には親切がきちんと帰ってきた。学生時代は、友達のために困りごとがあれば手助けしようと奔走していたが、結局は自分が助けられていた。大学に入ってからは良い師に出会い、博士を習得後もすぐに講師にひっぱり上げてもらえ、給料を貰いながら研究に専念できた。
そして去年研究費用が増えもう少しで結果が出そうだった。
道半ばではあったが、毎日を全力で生きた私の人生は幸せだったと言えるだろう。
しかし最後のあれは失敗だったな。やっぱり死んだんだよな。結局、あの子があの後助かったのかも全くわからない。ところで、ここはどこだろう?いつまでここにいるんだ?
そんなことを思っていたら、目の前に綺麗な女性が現れた。女子高生ぐらいの年齢に見える。さっき助けた少女かと思ったが、どうも違うようだ。同じ黒髪だが雰囲気が違う。こちらの女性の方が完璧な美少女かな?
「私はこの世界の神の一人、メリーナです」
突然現れた女性は、静かにそして丁寧な口調で話しはじめた。
「あなたは先ほど死んだのですが、ご自覚されていますか?」
「はい。確かに死んだと記憶しています。が、ここは何処ですが?
天国とか地獄ではなさそうですね。審判の部屋とか?」
「いえ、ここは私の管理する別世界に転移させるための準備部屋です」
「別世界? 転移?」
頭が混乱する。何を言っているか解らない。
そもそも死んだと自覚しているか確認してくるが、現在は五体満足のような。
だが手を動かそうとしても動かない。どうもしゃべっていたと思ったのも念話のような感じもする。そうかやはり死んでいるな。再び死を認識する。
「それでは説明をしますね」綺麗な女性は、そんな私を無視して説明を始めた。
要約すると前の人生を過ごした世界から、女神の管理する世界に魂を引っ張り込み転生をさせているらしい。それは今から行く世界へのてこ入れで、この転生者を送り込む作業を異世界の時間で1000年続けているとのこと。異世界時間で、平均年1人を送り込んできたのだそうだ。
そして、私は記念すべき1000人目だと言った。
いままで沢山の転移者や転生者を送り込んできたが、70歳以上まで生きた人がいない。力の譲渡の種類や量、記憶の継承など様々なパターンをテストしてきたが、誰も寿命まで生き続けた人がいない。必ず、魔物に殺されるあるいは、毒殺、暗殺、事故などで死んでいるそうです。
いかに危ない世界でも、神の手がついていない自然発生の人間には老衰で死ぬ人間もいる。しかし、神が手をかけた人は天寿を全うしない。その不思議を解析しているのだと言っていた。
なるほど、この女神、ようは暇をもてあまし自分の管理する世界を使って実験をやっているわけだ。神が関与すると寿命が減る。生命としては生きる力が強いはずにも関わらず成功例がない。
神の言い分は理解しがたいものがあるが、神なのだから人の想像を超える何かがあるのだろう。恐らくは真の理由を隠し、伝えたくないことがあるのかも知れない。
とにかく、私は異世界に転生するらしい。
転移は今の体に加護を与え、記憶もそのまま、もちろん容姿のそのままで移動する。しかしこれから行く世界は、身分が重要視される世界。転移者は最初に身分を持たないので平民となり、かなり不利になるらしく、この200年くらいは転移者を送ったりはしていないそうだ。したがって今回の私も転生となるらしい。そしてより長い生を歩めるケースにそって、死ぬ直前の記憶と前世の知識を持っていける。
ただし前世の生活、親兄弟、自分の名前などは忘れてしまうらしい。いわゆる記憶喪失ってパターンだ。
これは元の世界に戻りたい気持ちをなくすため。ただ死ぬ直前の記憶を消さないらしい。
なぜかというと、その記憶を基に、次の人生で同じ過ちを犯さないよう前向きに人生を楽しむ傾向があるからだそうだ。さすがに1000人分のサンプルから得られた結論だ。一般に考えても妥当なところだろう。
これから行く世界は、今の世界に対して科学力は数百年遅れた社会とのこと。しかし、魔法があるらしいただ、魔法の解析はあまり進んでおらず、現在の科学の置き換えにもならない程度にしか進んでいないそうだ。
「おー、魔法!」と生粋の理系人間である私には、ものすごく興味のわく話だ。転生したら魔術学者を目指したいなあと、人生設計を思い描いた。
「興味を持てそうですか。それは良かった」と言い、その後で女神は一通り説明を終えると加護を与えますと言って暫く瞑想し始めた。
その間、私は何が起きるのかを楽しみにわくわくしながら待った。が特に体に変化は無い。
というかそういえば今本当に体があるのか? と自分の姿をきょろきょろと見回していた。今のところ、生前のままのような気がした。ただ手も足も動かない。そういえば首はどうして動いたのだ?
女神は目をあけ、話を続けた。
「あなたは記念すべき1000人目です。先ほど説明したとおり、あなたへの加護は特別にすごいスキルをプレゼントしました。なんと私達が使っている神の力です。それを一つだけですが与えました」
神の力。
それはチートだ。普通の人間から見て一つだけとはいえ神の力なんて無敵じゃないのか。
「与えた力についてですが、自分の特性はステータスと念じると見えるようにしてあります。
これは転生者や転移者だけの特典です。だからあちらの世界の普通の住人はステータスを自分で見ることができません。不用意にステータスウィンドウのことをしゃべっでは駄目ですよ」と注意された。
私はステータスを確認してみた。
----------------------------
身体特性 測定できず。
特技
魔法 神の術補正により威力2倍
火魔法 レベル1
水魔法 レベル1
土魔法 レベル1
風魔法 レベル1
光魔法 レベル1
雷魔法 レベル1
回復魔法レベル1
結界魔法レベル1
空間魔法レベル1
浮遊魔法レベル1
特殊
特殊召還魔法レベル1
上位鑑定魔法レベル1
魔力の可視化レベル1
索敵 レベル1
祈祷 レベル1
固有スキル
神の目 無詠唱での魔法発動上位鑑定魔法魔力の可視化索敵
神の術 神属性を含む全属性魔法使用可能。 魔法効果2倍
----------------------------
固有スキルの所に【神の目、神の術】と書かれていた。あれ神のスキルって1個じゃないのか?と疑問に思ったら、女神から、これはセットだと説明があった。神の術を使うには神の目が必要らしい。また神の目も神の術がないと多少魔法が使える程度になるとの事。
なるほど、納得した。
そして最後の女神から話が。
「私があなたの庇護者だから、私を信仰する教会で祈ればたまにお話ができるかも。あと神の力を持っていると言っては駄目よ。何かの時に言って良いのは、全属性の魔法の才能だけよ。それでも驚かれると思うけど、その程度の才能ならばたまにいるから問題ないでしょう。あとは、記憶を取り戻した時にまた説明するから。それじゃ行ってらっしゃい。新しい人生を楽しんでね。って暫くは記憶もないか。バイバイ」
笑顔で見送られあっというまに暗転。
苦しい 。 息できない。
叫ぶ 「オギャー」
あー 赤ん坊か?
意識がはっきりしない。
意識がはっきりしてきて見えた状況は、若い綺麗な女性に抱かれ、おっぱいを飲んでいる自分。周りに少し年配の女性が一人。こちらも綺麗な少し年配の女性だ。
そしてかつて綺麗であったろう女性。老婆というには綺麗過ぎる人。まさに”おばあさま”いった気品のある女性。この3人に囲まれていた。
あれさっき暫く記憶がなくなるって言ってなかったか? 暫くって産まれた直後にもう記憶がある気がする?
なんで?
あの後、あの少女はどうなったのだろうか?
特にする事もないので人生を思い返す。
私の人生は恵まれていた。親切には親切がきちんと帰ってきた。学生時代は、友達のために困りごとがあれば手助けしようと奔走していたが、結局は自分が助けられていた。大学に入ってからは良い師に出会い、博士を習得後もすぐに講師にひっぱり上げてもらえ、給料を貰いながら研究に専念できた。
そして去年研究費用が増えもう少しで結果が出そうだった。
道半ばではあったが、毎日を全力で生きた私の人生は幸せだったと言えるだろう。
しかし最後のあれは失敗だったな。やっぱり死んだんだよな。結局、あの子があの後助かったのかも全くわからない。ところで、ここはどこだろう?いつまでここにいるんだ?
そんなことを思っていたら、目の前に綺麗な女性が現れた。女子高生ぐらいの年齢に見える。さっき助けた少女かと思ったが、どうも違うようだ。同じ黒髪だが雰囲気が違う。こちらの女性の方が完璧な美少女かな?
「私はこの世界の神の一人、メリーナです」
突然現れた女性は、静かにそして丁寧な口調で話しはじめた。
「あなたは先ほど死んだのですが、ご自覚されていますか?」
「はい。確かに死んだと記憶しています。が、ここは何処ですが?
天国とか地獄ではなさそうですね。審判の部屋とか?」
「いえ、ここは私の管理する別世界に転移させるための準備部屋です」
「別世界? 転移?」
頭が混乱する。何を言っているか解らない。
そもそも死んだと自覚しているか確認してくるが、現在は五体満足のような。
だが手を動かそうとしても動かない。どうもしゃべっていたと思ったのも念話のような感じもする。そうかやはり死んでいるな。再び死を認識する。
「それでは説明をしますね」綺麗な女性は、そんな私を無視して説明を始めた。
要約すると前の人生を過ごした世界から、女神の管理する世界に魂を引っ張り込み転生をさせているらしい。それは今から行く世界へのてこ入れで、この転生者を送り込む作業を異世界の時間で1000年続けているとのこと。異世界時間で、平均年1人を送り込んできたのだそうだ。
そして、私は記念すべき1000人目だと言った。
いままで沢山の転移者や転生者を送り込んできたが、70歳以上まで生きた人がいない。力の譲渡の種類や量、記憶の継承など様々なパターンをテストしてきたが、誰も寿命まで生き続けた人がいない。必ず、魔物に殺されるあるいは、毒殺、暗殺、事故などで死んでいるそうです。
いかに危ない世界でも、神の手がついていない自然発生の人間には老衰で死ぬ人間もいる。しかし、神が手をかけた人は天寿を全うしない。その不思議を解析しているのだと言っていた。
なるほど、この女神、ようは暇をもてあまし自分の管理する世界を使って実験をやっているわけだ。神が関与すると寿命が減る。生命としては生きる力が強いはずにも関わらず成功例がない。
神の言い分は理解しがたいものがあるが、神なのだから人の想像を超える何かがあるのだろう。恐らくは真の理由を隠し、伝えたくないことがあるのかも知れない。
とにかく、私は異世界に転生するらしい。
転移は今の体に加護を与え、記憶もそのまま、もちろん容姿のそのままで移動する。しかしこれから行く世界は、身分が重要視される世界。転移者は最初に身分を持たないので平民となり、かなり不利になるらしく、この200年くらいは転移者を送ったりはしていないそうだ。したがって今回の私も転生となるらしい。そしてより長い生を歩めるケースにそって、死ぬ直前の記憶と前世の知識を持っていける。
ただし前世の生活、親兄弟、自分の名前などは忘れてしまうらしい。いわゆる記憶喪失ってパターンだ。
これは元の世界に戻りたい気持ちをなくすため。ただ死ぬ直前の記憶を消さないらしい。
なぜかというと、その記憶を基に、次の人生で同じ過ちを犯さないよう前向きに人生を楽しむ傾向があるからだそうだ。さすがに1000人分のサンプルから得られた結論だ。一般に考えても妥当なところだろう。
これから行く世界は、今の世界に対して科学力は数百年遅れた社会とのこと。しかし、魔法があるらしいただ、魔法の解析はあまり進んでおらず、現在の科学の置き換えにもならない程度にしか進んでいないそうだ。
「おー、魔法!」と生粋の理系人間である私には、ものすごく興味のわく話だ。転生したら魔術学者を目指したいなあと、人生設計を思い描いた。
「興味を持てそうですか。それは良かった」と言い、その後で女神は一通り説明を終えると加護を与えますと言って暫く瞑想し始めた。
その間、私は何が起きるのかを楽しみにわくわくしながら待った。が特に体に変化は無い。
というかそういえば今本当に体があるのか? と自分の姿をきょろきょろと見回していた。今のところ、生前のままのような気がした。ただ手も足も動かない。そういえば首はどうして動いたのだ?
女神は目をあけ、話を続けた。
「あなたは記念すべき1000人目です。先ほど説明したとおり、あなたへの加護は特別にすごいスキルをプレゼントしました。なんと私達が使っている神の力です。それを一つだけですが与えました」
神の力。
それはチートだ。普通の人間から見て一つだけとはいえ神の力なんて無敵じゃないのか。
「与えた力についてですが、自分の特性はステータスと念じると見えるようにしてあります。
これは転生者や転移者だけの特典です。だからあちらの世界の普通の住人はステータスを自分で見ることができません。不用意にステータスウィンドウのことをしゃべっでは駄目ですよ」と注意された。
私はステータスを確認してみた。
----------------------------
身体特性 測定できず。
特技
魔法 神の術補正により威力2倍
火魔法 レベル1
水魔法 レベル1
土魔法 レベル1
風魔法 レベル1
光魔法 レベル1
雷魔法 レベル1
回復魔法レベル1
結界魔法レベル1
空間魔法レベル1
浮遊魔法レベル1
特殊
特殊召還魔法レベル1
上位鑑定魔法レベル1
魔力の可視化レベル1
索敵 レベル1
祈祷 レベル1
固有スキル
神の目 無詠唱での魔法発動上位鑑定魔法魔力の可視化索敵
神の術 神属性を含む全属性魔法使用可能。 魔法効果2倍
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固有スキルの所に【神の目、神の術】と書かれていた。あれ神のスキルって1個じゃないのか?と疑問に思ったら、女神から、これはセットだと説明があった。神の術を使うには神の目が必要らしい。また神の目も神の術がないと多少魔法が使える程度になるとの事。
なるほど、納得した。
そして最後の女神から話が。
「私があなたの庇護者だから、私を信仰する教会で祈ればたまにお話ができるかも。あと神の力を持っていると言っては駄目よ。何かの時に言って良いのは、全属性の魔法の才能だけよ。それでも驚かれると思うけど、その程度の才能ならばたまにいるから問題ないでしょう。あとは、記憶を取り戻した時にまた説明するから。それじゃ行ってらっしゃい。新しい人生を楽しんでね。って暫くは記憶もないか。バイバイ」
笑顔で見送られあっというまに暗転。
苦しい 。 息できない。
叫ぶ 「オギャー」
あー 赤ん坊か?
意識がはっきりしない。
意識がはっきりしてきて見えた状況は、若い綺麗な女性に抱かれ、おっぱいを飲んでいる自分。周りに少し年配の女性が一人。こちらも綺麗な少し年配の女性だ。
そしてかつて綺麗であったろう女性。老婆というには綺麗過ぎる人。まさに”おばあさま”いった気品のある女性。この3人に囲まれていた。
あれさっき暫く記憶がなくなるって言ってなかったか? 暫くって産まれた直後にもう記憶がある気がする?
なんで?
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