16 / 182
1部 誕生編
魔法
しおりを挟む
3歳の誕生日後に、偉そうなおじさんが家にやってきた。メルミーナ様と言う人だ。私の後見人となっている人らしい。誕生日プレゼントだと帽子をくれた。
この帽子は魔道具になっていて、かぶると目の色が変わる特別製の帽子。屋敷から外に出るとき、他の人と会うときにかぶるように言われた。
魔石がついていて、魔石が白くなると効果が切れた事になるそうです。切れたら交換しないといけないので、注意して使うように言われた。
ライラと言う文官のおじさんも良く家に来る。メルミーナ様の部下で、私が生まれた時に王都からここに来た人です。
現在は、近くの役場で奥様のウルラーレさんと共に働いています。ライラには、ジャックと言う名の子供がいます。
ジャックは9歳で、元気な男の子です。今まで家の人以外に会ってはいけないと、言われていたが、帽子をかぶればジャックと一緒に庭で遊んでも良いとメルミーナ様の許可が出ました。許可が出た後に、たまにライラおじさんが、ジャックを連れてきてくれる。
少し年上ではあるが、唯一の同じ年頃の男子で一緒に遊ぶのが楽しかった。前世の記憶があるとは言え、年相応の遊びは好んでやります。前世と言っても、知識だけなので、既に大人と言うわけでは無いようです。
少し大人びた子供。そんな感じです。
さて、最近は、午前中は、アメリが教科書を使って色々な教科を教えてくれる。
3歳にして、本格的に勉強が始まりました。1歳から絵本の字を教えてくれていましたが、ここからは本格的に前世の小学生並の教育が始まりました。
貴族ってすごいですね。
でも、昼からは、アメリもお母様の手伝いで役場に行ってしまう。私はたまにジャックと遊んだりしますが、普段はおばあさまと一緒に過ごします。
たまに一緒にバラの世話をしたりなど植物の面倒を見る。飽きると、本を読む生活です。私は、絵本は既に何回も読み直しまでしたので、図鑑が欲しいとお願いしたら、暫く後に大量に送られてきた。
この世界の動物、魔物、植物など、様々なものを勉強した。私が転生したこの頭脳は非常に優秀で、ぱらぱらと一度見ると殆ど完璧に記憶します。なので、送られてきた図鑑はどんどん読み終わる。
図鑑の他にも、初級魔法書も含まれていた。魔法の本も読んで、勉強を始めた。
本に書かれていることを検証したかった。そこで、特殊能力の"魔力の可視化"だ。
これは本には書いてない。自分のスキルを確認しじっと見つめると説明が出てくる。
"魔力の可視化"は、世界に存在する魔力を見ることができる能力。
発動を意識すると、目に魔力が集まる感覚。あらためて自分を見てみると、うっすらと魔力が体を包んでいるのが見える。
これが魔力。そして魔力を体から放したり、いろいろしてみた。
魔法の本に書いてあるとおり、魔力は物体に触っても流せるし、空気中に放出もできた。
そして、魔法の本に、総魔力量を増やすには、魔力を使うことが一番良いと書かれていた。
だが、魔力を使うと言ってもどうすれば使えるのかが解らない。
呪文も知らないし。
封印時代は、魔力の事はさっぱり解らなかったが、今は解る。
何と言っても見えるのだから。
魔力を可視化しながら、魔力を体の中をぐるぐると回すようにイメージすると、魔力が動き出す。
これは、非常に疲れる。
とりあえず、魔法の基本はこの魔力が制御できてから、つかうのだろうと勝手に解釈し、とりあえず魔力操作の練習を始める。日々、ステータスを確認すると、このぐるぐると魔力を回すだけでも総魔力が上がっていくのが確認できた。毎日特訓すれば、総魔力量が上がりそうだ。
なんだか解らないが、良い調子だ。
そこそこ魔力が思い通りに動かせるようになったら、次に、水、土、空間魔法を確認した。
家においてあった、初級魔法書を読むと、水魔法は、少量の水が出せる魔法。魔力の流れを見ながら水を出すイメージを持ち、呪文を詠唱すると、ジョーロからちょろちょろと水が出るよな感じで、水が出た。なんとなく気温が下がったような気がするが、気のせい程度?感覚がつかめたら、魔力の可視化で流れを確認し、その通りに動かし、魔力を変化させていくと同じように水がでた。
呪文は唱えなくても、同じように魔力を操作すれば同じ事が出来る。もしかしては、魔法の本に書いてないが、これって新たな発見なのだろうか?
土魔法を本で調べると、穴を空けたり、少し土を盛り上げたり、栄養度を少し良くしたりなど。どちらも植物を育てるのに使える魔法だ。これも呪文を使って魔力の流れ方を調べ、覚え、そして魔力操作だけで実施してみる。
出来る。
現状は呪文を唱えたほうが楽だが、魔力操作だけで実現すると細かい作業はやりやすい。しかも無詠唱なので、なんとなく格好いい気がする。
よし、明日から園芸にいそしまねば。
最後に、空間魔法。非常にレアで初級魔法には存在と簡単な説明しか無かった。
自分で試行錯誤しながら能力を確認した。
あまりうまく行かなかった。そこで、別の文献を調べると、時間が止まる空間と、時間が流れる空間の2種類があり、転移もできるようになるらしいということが解った。
現在のレベルでは特殊な空間に物をしまえる能力が使える。
自分の現在のレベルでの魔法発動は、最初おおよそみかんを入れるダンボール2箱程度の荷物を特殊な空間に収納できた。
暫くしたら、レベル1の間は、10m×10m×10mの空間ぐらいに広がり安定した。
時間も停止しているほうの空間だ。これで、内緒の物をしまっておける。
これは、便宜上マイボックスと呼ぼう。
特殊召還、これは大期待のスキル。これも魔法書には書かれていない。
スキル欄を良く見ると説明があった。なんと、元の世界から生きている動物や、魂以外をこちらに召還できる。と言っても、最初は紙一枚程度。しかも、大量の魔力が必要。
魔力操作を続け、暫くは総魔力量をあげなければ使えない。
と言うことで、半年ほどは、土、水魔法をたまに使う程度で、日々魔力操作の訓練を繰り返した結果、
かなりのステータスが向上した。
そして、ようやく総魔力量 4000に。
特殊召還が使えるようになると、召還魔法を起動。すると、魔法陣が浮き上がる。まずは、土に自分の血や髪の毛を少し混ぜてこねる。それを土魔法で作った板にする。説明にある、魔法陣を書く。
召還するアイテム名書いた板をさらに魔法陣の中央に配置。魔法陣に日々魔力を魔法陣にこめつづける。
普段は、マイボックスに魔法陣を隠す。完成には数日かかる。
取り寄せ可能な物品の一覧は、意識すると見ることができる。コーン、枝豆、ジャガイモ、サツマイモ、唐辛子など、何種類かの種子が選択できるようだ。最初はそれらの育成方法や、管理方法が書かれた紙を1枚づつ取り寄せた。
このように、ジルベールは3歳から、少しづつ魔法を使い、魔力操作を繰り返し、召還魔法で対象の魔力を消費する事を繰り返していた。
この帽子は魔道具になっていて、かぶると目の色が変わる特別製の帽子。屋敷から外に出るとき、他の人と会うときにかぶるように言われた。
魔石がついていて、魔石が白くなると効果が切れた事になるそうです。切れたら交換しないといけないので、注意して使うように言われた。
ライラと言う文官のおじさんも良く家に来る。メルミーナ様の部下で、私が生まれた時に王都からここに来た人です。
現在は、近くの役場で奥様のウルラーレさんと共に働いています。ライラには、ジャックと言う名の子供がいます。
ジャックは9歳で、元気な男の子です。今まで家の人以外に会ってはいけないと、言われていたが、帽子をかぶればジャックと一緒に庭で遊んでも良いとメルミーナ様の許可が出ました。許可が出た後に、たまにライラおじさんが、ジャックを連れてきてくれる。
少し年上ではあるが、唯一の同じ年頃の男子で一緒に遊ぶのが楽しかった。前世の記憶があるとは言え、年相応の遊びは好んでやります。前世と言っても、知識だけなので、既に大人と言うわけでは無いようです。
少し大人びた子供。そんな感じです。
さて、最近は、午前中は、アメリが教科書を使って色々な教科を教えてくれる。
3歳にして、本格的に勉強が始まりました。1歳から絵本の字を教えてくれていましたが、ここからは本格的に前世の小学生並の教育が始まりました。
貴族ってすごいですね。
でも、昼からは、アメリもお母様の手伝いで役場に行ってしまう。私はたまにジャックと遊んだりしますが、普段はおばあさまと一緒に過ごします。
たまに一緒にバラの世話をしたりなど植物の面倒を見る。飽きると、本を読む生活です。私は、絵本は既に何回も読み直しまでしたので、図鑑が欲しいとお願いしたら、暫く後に大量に送られてきた。
この世界の動物、魔物、植物など、様々なものを勉強した。私が転生したこの頭脳は非常に優秀で、ぱらぱらと一度見ると殆ど完璧に記憶します。なので、送られてきた図鑑はどんどん読み終わる。
図鑑の他にも、初級魔法書も含まれていた。魔法の本も読んで、勉強を始めた。
本に書かれていることを検証したかった。そこで、特殊能力の"魔力の可視化"だ。
これは本には書いてない。自分のスキルを確認しじっと見つめると説明が出てくる。
"魔力の可視化"は、世界に存在する魔力を見ることができる能力。
発動を意識すると、目に魔力が集まる感覚。あらためて自分を見てみると、うっすらと魔力が体を包んでいるのが見える。
これが魔力。そして魔力を体から放したり、いろいろしてみた。
魔法の本に書いてあるとおり、魔力は物体に触っても流せるし、空気中に放出もできた。
そして、魔法の本に、総魔力量を増やすには、魔力を使うことが一番良いと書かれていた。
だが、魔力を使うと言ってもどうすれば使えるのかが解らない。
呪文も知らないし。
封印時代は、魔力の事はさっぱり解らなかったが、今は解る。
何と言っても見えるのだから。
魔力を可視化しながら、魔力を体の中をぐるぐると回すようにイメージすると、魔力が動き出す。
これは、非常に疲れる。
とりあえず、魔法の基本はこの魔力が制御できてから、つかうのだろうと勝手に解釈し、とりあえず魔力操作の練習を始める。日々、ステータスを確認すると、このぐるぐると魔力を回すだけでも総魔力が上がっていくのが確認できた。毎日特訓すれば、総魔力量が上がりそうだ。
なんだか解らないが、良い調子だ。
そこそこ魔力が思い通りに動かせるようになったら、次に、水、土、空間魔法を確認した。
家においてあった、初級魔法書を読むと、水魔法は、少量の水が出せる魔法。魔力の流れを見ながら水を出すイメージを持ち、呪文を詠唱すると、ジョーロからちょろちょろと水が出るよな感じで、水が出た。なんとなく気温が下がったような気がするが、気のせい程度?感覚がつかめたら、魔力の可視化で流れを確認し、その通りに動かし、魔力を変化させていくと同じように水がでた。
呪文は唱えなくても、同じように魔力を操作すれば同じ事が出来る。もしかしては、魔法の本に書いてないが、これって新たな発見なのだろうか?
土魔法を本で調べると、穴を空けたり、少し土を盛り上げたり、栄養度を少し良くしたりなど。どちらも植物を育てるのに使える魔法だ。これも呪文を使って魔力の流れ方を調べ、覚え、そして魔力操作だけで実施してみる。
出来る。
現状は呪文を唱えたほうが楽だが、魔力操作だけで実現すると細かい作業はやりやすい。しかも無詠唱なので、なんとなく格好いい気がする。
よし、明日から園芸にいそしまねば。
最後に、空間魔法。非常にレアで初級魔法には存在と簡単な説明しか無かった。
自分で試行錯誤しながら能力を確認した。
あまりうまく行かなかった。そこで、別の文献を調べると、時間が止まる空間と、時間が流れる空間の2種類があり、転移もできるようになるらしいということが解った。
現在のレベルでは特殊な空間に物をしまえる能力が使える。
自分の現在のレベルでの魔法発動は、最初おおよそみかんを入れるダンボール2箱程度の荷物を特殊な空間に収納できた。
暫くしたら、レベル1の間は、10m×10m×10mの空間ぐらいに広がり安定した。
時間も停止しているほうの空間だ。これで、内緒の物をしまっておける。
これは、便宜上マイボックスと呼ぼう。
特殊召還、これは大期待のスキル。これも魔法書には書かれていない。
スキル欄を良く見ると説明があった。なんと、元の世界から生きている動物や、魂以外をこちらに召還できる。と言っても、最初は紙一枚程度。しかも、大量の魔力が必要。
魔力操作を続け、暫くは総魔力量をあげなければ使えない。
と言うことで、半年ほどは、土、水魔法をたまに使う程度で、日々魔力操作の訓練を繰り返した結果、
かなりのステータスが向上した。
そして、ようやく総魔力量 4000に。
特殊召還が使えるようになると、召還魔法を起動。すると、魔法陣が浮き上がる。まずは、土に自分の血や髪の毛を少し混ぜてこねる。それを土魔法で作った板にする。説明にある、魔法陣を書く。
召還するアイテム名書いた板をさらに魔法陣の中央に配置。魔法陣に日々魔力を魔法陣にこめつづける。
普段は、マイボックスに魔法陣を隠す。完成には数日かかる。
取り寄せ可能な物品の一覧は、意識すると見ることができる。コーン、枝豆、ジャガイモ、サツマイモ、唐辛子など、何種類かの種子が選択できるようだ。最初はそれらの育成方法や、管理方法が書かれた紙を1枚づつ取り寄せた。
このように、ジルベールは3歳から、少しづつ魔法を使い、魔力操作を繰り返し、召還魔法で対象の魔力を消費する事を繰り返していた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,270
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる