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更なる爆弾発言にエリアスは一瞬意識が遠のいた。
嘘だろ、と呟きを落とす。
「……父と姉上が話しているのを聞いた。うちは良くも悪くも、家格が高いうえに──二人はそれなりの野心家だ。僕を筆頭として全員を王家に嫁がせるくらいはする。もうすでに家督は姉上が継ぐことになっている」
「……それで行くなら、王弟のレオナード様よりも王妃を狙う方が……」
「……二人はお前と僕が仲が良いことを知っている」
「…………」
今度こそエリアスは絶句した。
つまり──王弟妃と妾が仲が良ければ問題も少ないということか……。
ちらり、とカーティスをエリアスは見る。
カーティスはエリアスと対をなすような容姿をしていた。
金の髪は陽光を浴びるたびに淡く揺れ、瞳は赤に近い深い菫色。
どこかあどけなさを残したその顔立ちは、年齢よりも幼く映り、柔らかな美しさを際立たせている。どこからどう見ても整った貌。
それがレオナードの好みかどうかは、エリアスには判断しにくいが……王族に嫁がせるというならば遜色ない。
「僕は親友の恋人を夫にするなんてことは御免だ」
カーティスがはっきりと言う。
しかし、だ。それはそれで悪くないのではないだろうか。少なくともレオナードにとっては──。それにカーティスとなら自分も……とまではうっかりとエリアスは考えてしまった。それはカーティスにもわかったのか、おい、とやや強めに肩を叩かれた。
「……痛い」
エリアスの目が一瞬だけ揺れたのを、カーティスは見逃さなかった。
「まさか、少しは『それもありか』とか思ったな?」
「……思ってない」
「嘘つけ。今、考えてた顔してたぞ」
「……黙れ」
「もう一度言う、僕は嫌だからな。それに御子に心移りするのだって──許せない」
カーティスの真剣な目を前にして、エリアスは小さく息を吐いた。
乱れる心を整えながら、エリアスも書架にそっと背を預ける。
「……で、策はあるのか?」
投げかけた言葉に、カーティスは少し困ったように眉を寄せる。
「……本当に見切り発車だな」
エリアスは呆れたように頭を振ったが、どこかで納得もしていた。
**“未来が見える転生者”**とはいえ、すべてが明確にわかるわけではないのだろう。
「だからこそ、お前と一緒に考えたいんだよ。 僕が見た未来が“絶対”とは限らないし……」
──未来は変えられる。
その言葉にすがるのは、カーティスだけではない。
エリアスは腕を組み直し、書架の合間で少し身を乗り出す。
「具体的に、どのタイミングで未来が変わるんだ?」
「御子が王宮に正式に召し上げられる頃から、少しずつだ」
「──じゃあ、それまでに手を打つ必要があるな」
エリアスの表情が引き締まる。
既に御子が見つかったことは二人にも承知の事実。
王宮に御子がやってくること、それを阻止することはできない。
つまり、御子とレオナードの関係が進展する前に何かしらの“抑止力”を作る必要があるということだ。
「……つまり、レオナード様が他の誰かに目移りしないようにすればいいんだろう?」
その言葉に、カーティスが口元を緩めて笑う。
「お前が言うと簡単そうに聞こえるけどな……実際問題、レオナード様を手放さないって難しいんじゃないか?」
「……そうかもしれない」
エリアス自身、それを完全に否定できない。
レオナードが政治的な理由で誰かを娶る未来は決して珍しい話ではないからだ。
その時に邪魔となれば、そこに心があってもなくても自分は間違いなく切り離されると、エリアスは思っている。レオナードがあくまで王族である限り。
「正直、御子がどんな人物なのかも気になるな」
エリアスはぽつりと呟く。
「それに関しては、僕もまだ思い出せない。ただ……聖なる力を持っているとしか」
「聖なる力、か。王宮に招かれる御子はいつもそうだからな」
御子と呼ばれる存在は“聖なる力”を持ち、魔物を浄化する役割を果たす。
その力は時として絶大で、国の象徴ともなる存在だった。
「でもな、エリアス」
「なんだ?」
「御子は御子でも、レオナード様に選ばれるとは限らないんじゃないか?」
カーティスが首を傾げた。
「確かに物語の中ではそうなる未来を見たけど……あくまで御子がレオナード様の“好みのタイプ”だった場合の話だろ?」
「……お前が言うと軽いな」
エリアスは呆れたようにため息をつく。
とはいえ、実際その可能性もある。
(レオ様は俺以外を見ない……)
──そう言い聞かせるが、不安が完全に拭いきれるわけではなかった。
「……もしレオナード様が御子に心惹かれるようなら?」
エリアスの問いに、カーティスはじっと彼を見つめた。
いつになく真剣な顔をしている。
「そのときは──」
カーティスは静かに息を吸い、言葉を選ぶようにゆっくりと続ける。
「お前がレオナード様を“もう一度惚れ直させる”しかないんじゃないか?」
エリアスは目を丸くし、思わずカーティスを睨む。
「……バカにしてるのか?」
「してないさ。本気だよ」
エリアスは眉をひそめるが、カーティスの言葉が心に引っかかる。
「惚れ直させる……」
エリアスは小さく息をついた。
(俺にそんなことができるのか……?)
レオナードに抱かれている時は愛されている実感がある。
けれど、それが「永遠」ではないことを痛いほど理解していた。
「まあ、最悪の事態になる前に、今できることをしておこう。僕も協力する」
「……どうも」
エリアスはそっけなく言いながらも、心の奥底で少しだけ安堵していた。
未来がどうなるかはわからない。
けれど、カーティスが隣にいるなら──何かを変えられるかもしれない。
嘘だろ、と呟きを落とす。
「……父と姉上が話しているのを聞いた。うちは良くも悪くも、家格が高いうえに──二人はそれなりの野心家だ。僕を筆頭として全員を王家に嫁がせるくらいはする。もうすでに家督は姉上が継ぐことになっている」
「……それで行くなら、王弟のレオナード様よりも王妃を狙う方が……」
「……二人はお前と僕が仲が良いことを知っている」
「…………」
今度こそエリアスは絶句した。
つまり──王弟妃と妾が仲が良ければ問題も少ないということか……。
ちらり、とカーティスをエリアスは見る。
カーティスはエリアスと対をなすような容姿をしていた。
金の髪は陽光を浴びるたびに淡く揺れ、瞳は赤に近い深い菫色。
どこかあどけなさを残したその顔立ちは、年齢よりも幼く映り、柔らかな美しさを際立たせている。どこからどう見ても整った貌。
それがレオナードの好みかどうかは、エリアスには判断しにくいが……王族に嫁がせるというならば遜色ない。
「僕は親友の恋人を夫にするなんてことは御免だ」
カーティスがはっきりと言う。
しかし、だ。それはそれで悪くないのではないだろうか。少なくともレオナードにとっては──。それにカーティスとなら自分も……とまではうっかりとエリアスは考えてしまった。それはカーティスにもわかったのか、おい、とやや強めに肩を叩かれた。
「……痛い」
エリアスの目が一瞬だけ揺れたのを、カーティスは見逃さなかった。
「まさか、少しは『それもありか』とか思ったな?」
「……思ってない」
「嘘つけ。今、考えてた顔してたぞ」
「……黙れ」
「もう一度言う、僕は嫌だからな。それに御子に心移りするのだって──許せない」
カーティスの真剣な目を前にして、エリアスは小さく息を吐いた。
乱れる心を整えながら、エリアスも書架にそっと背を預ける。
「……で、策はあるのか?」
投げかけた言葉に、カーティスは少し困ったように眉を寄せる。
「……本当に見切り発車だな」
エリアスは呆れたように頭を振ったが、どこかで納得もしていた。
**“未来が見える転生者”**とはいえ、すべてが明確にわかるわけではないのだろう。
「だからこそ、お前と一緒に考えたいんだよ。 僕が見た未来が“絶対”とは限らないし……」
──未来は変えられる。
その言葉にすがるのは、カーティスだけではない。
エリアスは腕を組み直し、書架の合間で少し身を乗り出す。
「具体的に、どのタイミングで未来が変わるんだ?」
「御子が王宮に正式に召し上げられる頃から、少しずつだ」
「──じゃあ、それまでに手を打つ必要があるな」
エリアスの表情が引き締まる。
既に御子が見つかったことは二人にも承知の事実。
王宮に御子がやってくること、それを阻止することはできない。
つまり、御子とレオナードの関係が進展する前に何かしらの“抑止力”を作る必要があるということだ。
「……つまり、レオナード様が他の誰かに目移りしないようにすればいいんだろう?」
その言葉に、カーティスが口元を緩めて笑う。
「お前が言うと簡単そうに聞こえるけどな……実際問題、レオナード様を手放さないって難しいんじゃないか?」
「……そうかもしれない」
エリアス自身、それを完全に否定できない。
レオナードが政治的な理由で誰かを娶る未来は決して珍しい話ではないからだ。
その時に邪魔となれば、そこに心があってもなくても自分は間違いなく切り離されると、エリアスは思っている。レオナードがあくまで王族である限り。
「正直、御子がどんな人物なのかも気になるな」
エリアスはぽつりと呟く。
「それに関しては、僕もまだ思い出せない。ただ……聖なる力を持っているとしか」
「聖なる力、か。王宮に招かれる御子はいつもそうだからな」
御子と呼ばれる存在は“聖なる力”を持ち、魔物を浄化する役割を果たす。
その力は時として絶大で、国の象徴ともなる存在だった。
「でもな、エリアス」
「なんだ?」
「御子は御子でも、レオナード様に選ばれるとは限らないんじゃないか?」
カーティスが首を傾げた。
「確かに物語の中ではそうなる未来を見たけど……あくまで御子がレオナード様の“好みのタイプ”だった場合の話だろ?」
「……お前が言うと軽いな」
エリアスは呆れたようにため息をつく。
とはいえ、実際その可能性もある。
(レオ様は俺以外を見ない……)
──そう言い聞かせるが、不安が完全に拭いきれるわけではなかった。
「……もしレオナード様が御子に心惹かれるようなら?」
エリアスの問いに、カーティスはじっと彼を見つめた。
いつになく真剣な顔をしている。
「そのときは──」
カーティスは静かに息を吸い、言葉を選ぶようにゆっくりと続ける。
「お前がレオナード様を“もう一度惚れ直させる”しかないんじゃないか?」
エリアスは目を丸くし、思わずカーティスを睨む。
「……バカにしてるのか?」
「してないさ。本気だよ」
エリアスは眉をひそめるが、カーティスの言葉が心に引っかかる。
「惚れ直させる……」
エリアスは小さく息をついた。
(俺にそんなことができるのか……?)
レオナードに抱かれている時は愛されている実感がある。
けれど、それが「永遠」ではないことを痛いほど理解していた。
「まあ、最悪の事態になる前に、今できることをしておこう。僕も協力する」
「……どうも」
エリアスはそっけなく言いながらも、心の奥底で少しだけ安堵していた。
未来がどうなるかはわからない。
けれど、カーティスが隣にいるなら──何かを変えられるかもしれない。
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