25 / 64
8-6
しおりを挟む
夜会の会場は煌びやかな光に包まれていた。
大理石の床には美しい装飾が施され、豪奢なシャンデリアが天井から柔らかな光を放っている。
中央の舞踏会場には貴族たちが華やかな衣装を纏い、談笑しながら優雅にグラスを傾けていた。
まずレオナードがエリアスを伴って入場した。
無論エリアスの立場上、横に並ぶのはタブーだ。彼は現状、側近という立場であり、レオナードの伴侶ではない。
しかし、レオナードはお構いなしにエリアスの手首を引き、ぐいと腕を絡めると、そのまま 強引に腰へと手を回した。
「レオ様……! いけません!」
低く抑えた声で警めるが、レオナードの手は微動だにしない。
まるで「誰にも渡さない」とでも言うように、確固たる力でエリアスを支配する。
(……だめだ。ここで逆らえば、余計に目立つ……)
エリアスは観念し、レオナードに抱かれたまま歩みを進めるしかなかった。
二人の姿が現れたその瞬間、場の空気が変わった。
すれ違う貴族たちの視線が、一斉にエリアスへと集まる。
驚き、疑問、好奇の入り混じった目。
まるで「王弟殿下の特別な存在」を目の当たりにし、言葉も出せないといった風情だった。
──だが、それ以上に、誰も近づこうとしない。
レオナードの圧がすべてを拒絶していた。
さらに追い打ちをかけるように、ハルトとセオドールが夜会の会場へと足を踏み入れる。
そしてまた、貴族たちの目が動いた。
(……もう、誤魔化しようがないな……)
深いため息をつきながら、エリアスは静かに思った。
「エリアス様……!」
小さな声が漏れたのは、ハルトだった。
彼は、エリアスをじっと見つめていた。
「……何か?」
エリアスが問いかけると、ハルトはふるふると首を振る。
「いえ、その……エリアス様の正装、すごく似合ってます……!」
目を輝かせながら言うハルトに、エリアスは思わず苦笑する。
「ありがとうございます。ですが、ハルト様も十分立派ですよ?」
ハルトの真紅の衣装は、御子としての威厳をしっかりと保っていた。
しかし、ハルトはどこかそわそわとした様子で、視線を逸らす。
(……なんだ? いつも以上に落ち着きがないような……)
その時、ぐっと腰を抱かれる感触がした。
「っ……?」
驚いて顔を上げると、レオナードが何事もない顔でエリアスを引き寄せている。
だが、エリアスには 彼の指にほんの少し力がこもったのを感じた。
「レ、レオ様……?」
「貴族たちの視線が鬱陶しいな」
低く呟くレオナード。
確かに、エリアスに向けられる視線の数は、普段よりも明らかに多い。
しかし、それ以上に ハルトの視線もまた、レオナードはしっかりと感じ取っていた。
エリアスもそれに気づき、何気なく視線を向ける。
そこには、じっとこちらを見つめるハルトの姿があった。
「……エリアス様……」
ぽつりと呟いたハルトの声は、どこか切なげだった。
だが、それが何に対しての感情なのかは、言葉にはしない。
ただ、ハルトの目が一瞬、レオナードへと向けられたのを、エリアスは見逃さなかった。
(……ああ)
エリアスの中で、ひとつの"答え"が形を成す。
(やっぱり、そうなんだな……)
思えば、ハルトがレオナードを見つめることは多かった。
そしてレオナードもまた、ハルトの動向を気にしているように見える。
今も、レオナードはハルトから見えるように わざわざエリアスを抱き寄せている 。
(これは……俺を隠れ蓑にしてるだけ、なんじゃないか?)
ハルトとレオナードは、互いを想い合っている。
けれど、王弟と御子という立場のせいで、それを表に出せない。
だから 自分を"間に挟む"ことで、気持ちを誤魔化しているのではないか?
(なら、俺はどうすればいいんだろう……)
エリアスの胸に、ふっと冷たいものが落ちた。
妙に腑に落ちてしまう、答え。
「……エリアス様……」
もう一度エリアスの名を呼んだハルトの声が、どこか寂しげに響く。
その声音さえも 「本当は別の人の名を呼びたいのではないか」 と思えてしまう。
エリアスは、自然と笑みを作った。
「ハルト様、お気になさらず」
それが、自分にできる最善の"応援"なのかもしれない、とさえ思いながら。
一度考えをまとめなければならない。
けれど、それを深く考える余裕もなく、レオナードがさらに腰を引き寄せる。
「ぁっ……レオ様、少し近すぎませんか……」
「そうか?」
まるで全くそう思っていない声だった。
(……本当に……何を考えてるんだか)
その時、視界の端に、見慣れた姿が映る。
──カーティスだ。
彼は少し離れた場所で、給仕の動きを注意深く見つめていた。
しかし、エリアスは その目線が貴族たちの方にも向けられている ことに気づいた。
(……カーティスは、何かを警戒している?)
「レオ様、一度放してください……」
エリアスはそっとレオナードの手を撫で、静かに言う。
「どこへ行く?」
低く響く声が、エリアスの動きを止める。
振り向くと、レオナードの金の瞳がじっとこちらを捉えていた。
「カーティスのところへ」
「必要ない」
すぐさま返された冷たい拒絶。
(またこれか……)
エリアスは内心でため息をつきつつ、落ち着いた声で返す。
「いや、必要です。仕事の打ち合わせがあるのです」
仕事、という言葉に、レオナードの目が細められる。
しかし、確かに「仕事」ならば、強引に引き留めることはできない。
それでもレオナードは しばし沈黙し、じっとエリアスを見つめたまま動かない。
まるで「本当に仕事か?」と疑うように。
「……仕方ない」
ゆっくりと手を離しながら、レオナードは短く息を吐く。
だが、その指先には ほんの僅かに未練が残っているように感じた。
エリアスは何も言わずに軽く会釈し、カーティスの方へと向かう。
「カーティス」
「お、来たか」
カーティスは小さく頷き、すぐに本題へ入る。
「給仕の動きは今のところ問題ない。ただ、さっきから妙に"貴族の方"がざわついてる」
「……?」
エリアスが問い返そうとした瞬間、
「やあ、久しぶりだね」
優雅な声が割って入った。
視線を向けると、そこにはロベルト・ヴァレントが立っていた。
「ロベルト先輩……!」
アカデミー時代、慕っていた先輩。
優秀で人望があり、貴族の間でも評判が高かった人物。
そして彼も紛れもない王族だ。先々王の皇女の息子──孫にあたりレオナードとは再従兄弟だ。
エリアスとカーティスは、思わず気を緩める。
──だが、エリアスは気づいた。
彼の視線が、エリアスのブローチに一瞬だけ落ちたことを。
そして、ロベルトは一拍置いて、穏やかに微笑んだ。
「レオナード殿下は、君を随分と大切にしているようだね」
何気ない一言。
けれど、それが 「探りを入れている」のだと二人ははすぐに察した。
(……この人、何を見ている……?)
エリアスの緊張感が、じわりと場を包んでいく。
///////////////////////////////
次の更新→2/5 PM0:20頃
⭐︎感想いただけると嬉しいです⭐︎
///////////////////////////////
大理石の床には美しい装飾が施され、豪奢なシャンデリアが天井から柔らかな光を放っている。
中央の舞踏会場には貴族たちが華やかな衣装を纏い、談笑しながら優雅にグラスを傾けていた。
まずレオナードがエリアスを伴って入場した。
無論エリアスの立場上、横に並ぶのはタブーだ。彼は現状、側近という立場であり、レオナードの伴侶ではない。
しかし、レオナードはお構いなしにエリアスの手首を引き、ぐいと腕を絡めると、そのまま 強引に腰へと手を回した。
「レオ様……! いけません!」
低く抑えた声で警めるが、レオナードの手は微動だにしない。
まるで「誰にも渡さない」とでも言うように、確固たる力でエリアスを支配する。
(……だめだ。ここで逆らえば、余計に目立つ……)
エリアスは観念し、レオナードに抱かれたまま歩みを進めるしかなかった。
二人の姿が現れたその瞬間、場の空気が変わった。
すれ違う貴族たちの視線が、一斉にエリアスへと集まる。
驚き、疑問、好奇の入り混じった目。
まるで「王弟殿下の特別な存在」を目の当たりにし、言葉も出せないといった風情だった。
──だが、それ以上に、誰も近づこうとしない。
レオナードの圧がすべてを拒絶していた。
さらに追い打ちをかけるように、ハルトとセオドールが夜会の会場へと足を踏み入れる。
そしてまた、貴族たちの目が動いた。
(……もう、誤魔化しようがないな……)
深いため息をつきながら、エリアスは静かに思った。
「エリアス様……!」
小さな声が漏れたのは、ハルトだった。
彼は、エリアスをじっと見つめていた。
「……何か?」
エリアスが問いかけると、ハルトはふるふると首を振る。
「いえ、その……エリアス様の正装、すごく似合ってます……!」
目を輝かせながら言うハルトに、エリアスは思わず苦笑する。
「ありがとうございます。ですが、ハルト様も十分立派ですよ?」
ハルトの真紅の衣装は、御子としての威厳をしっかりと保っていた。
しかし、ハルトはどこかそわそわとした様子で、視線を逸らす。
(……なんだ? いつも以上に落ち着きがないような……)
その時、ぐっと腰を抱かれる感触がした。
「っ……?」
驚いて顔を上げると、レオナードが何事もない顔でエリアスを引き寄せている。
だが、エリアスには 彼の指にほんの少し力がこもったのを感じた。
「レ、レオ様……?」
「貴族たちの視線が鬱陶しいな」
低く呟くレオナード。
確かに、エリアスに向けられる視線の数は、普段よりも明らかに多い。
しかし、それ以上に ハルトの視線もまた、レオナードはしっかりと感じ取っていた。
エリアスもそれに気づき、何気なく視線を向ける。
そこには、じっとこちらを見つめるハルトの姿があった。
「……エリアス様……」
ぽつりと呟いたハルトの声は、どこか切なげだった。
だが、それが何に対しての感情なのかは、言葉にはしない。
ただ、ハルトの目が一瞬、レオナードへと向けられたのを、エリアスは見逃さなかった。
(……ああ)
エリアスの中で、ひとつの"答え"が形を成す。
(やっぱり、そうなんだな……)
思えば、ハルトがレオナードを見つめることは多かった。
そしてレオナードもまた、ハルトの動向を気にしているように見える。
今も、レオナードはハルトから見えるように わざわざエリアスを抱き寄せている 。
(これは……俺を隠れ蓑にしてるだけ、なんじゃないか?)
ハルトとレオナードは、互いを想い合っている。
けれど、王弟と御子という立場のせいで、それを表に出せない。
だから 自分を"間に挟む"ことで、気持ちを誤魔化しているのではないか?
(なら、俺はどうすればいいんだろう……)
エリアスの胸に、ふっと冷たいものが落ちた。
妙に腑に落ちてしまう、答え。
「……エリアス様……」
もう一度エリアスの名を呼んだハルトの声が、どこか寂しげに響く。
その声音さえも 「本当は別の人の名を呼びたいのではないか」 と思えてしまう。
エリアスは、自然と笑みを作った。
「ハルト様、お気になさらず」
それが、自分にできる最善の"応援"なのかもしれない、とさえ思いながら。
一度考えをまとめなければならない。
けれど、それを深く考える余裕もなく、レオナードがさらに腰を引き寄せる。
「ぁっ……レオ様、少し近すぎませんか……」
「そうか?」
まるで全くそう思っていない声だった。
(……本当に……何を考えてるんだか)
その時、視界の端に、見慣れた姿が映る。
──カーティスだ。
彼は少し離れた場所で、給仕の動きを注意深く見つめていた。
しかし、エリアスは その目線が貴族たちの方にも向けられている ことに気づいた。
(……カーティスは、何かを警戒している?)
「レオ様、一度放してください……」
エリアスはそっとレオナードの手を撫で、静かに言う。
「どこへ行く?」
低く響く声が、エリアスの動きを止める。
振り向くと、レオナードの金の瞳がじっとこちらを捉えていた。
「カーティスのところへ」
「必要ない」
すぐさま返された冷たい拒絶。
(またこれか……)
エリアスは内心でため息をつきつつ、落ち着いた声で返す。
「いや、必要です。仕事の打ち合わせがあるのです」
仕事、という言葉に、レオナードの目が細められる。
しかし、確かに「仕事」ならば、強引に引き留めることはできない。
それでもレオナードは しばし沈黙し、じっとエリアスを見つめたまま動かない。
まるで「本当に仕事か?」と疑うように。
「……仕方ない」
ゆっくりと手を離しながら、レオナードは短く息を吐く。
だが、その指先には ほんの僅かに未練が残っているように感じた。
エリアスは何も言わずに軽く会釈し、カーティスの方へと向かう。
「カーティス」
「お、来たか」
カーティスは小さく頷き、すぐに本題へ入る。
「給仕の動きは今のところ問題ない。ただ、さっきから妙に"貴族の方"がざわついてる」
「……?」
エリアスが問い返そうとした瞬間、
「やあ、久しぶりだね」
優雅な声が割って入った。
視線を向けると、そこにはロベルト・ヴァレントが立っていた。
「ロベルト先輩……!」
アカデミー時代、慕っていた先輩。
優秀で人望があり、貴族の間でも評判が高かった人物。
そして彼も紛れもない王族だ。先々王の皇女の息子──孫にあたりレオナードとは再従兄弟だ。
エリアスとカーティスは、思わず気を緩める。
──だが、エリアスは気づいた。
彼の視線が、エリアスのブローチに一瞬だけ落ちたことを。
そして、ロベルトは一拍置いて、穏やかに微笑んだ。
「レオナード殿下は、君を随分と大切にしているようだね」
何気ない一言。
けれど、それが 「探りを入れている」のだと二人ははすぐに察した。
(……この人、何を見ている……?)
エリアスの緊張感が、じわりと場を包んでいく。
///////////////////////////////
次の更新→2/5 PM0:20頃
⭐︎感想いただけると嬉しいです⭐︎
///////////////////////////////
1,390
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる