勉強した僕としなかった君

狐火

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梓さん

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ネームプレートを探すが見当たらない。

言葉につまる。

今までは幼稚園から同じメンバーだったから、初めましてで、どうすればいいのか全くと言っていいほど分からないのだ。

「おはよう。…あー、ごめんね。私、ネームするの忘れてた」

制服のポケットを漁ったかと思ったら、手に『明理子 梓』という名前が書いてあった。
「明理子(めりこ)さんって読むの?よろしくお願いします」

「そうそう!」

ケラケラと笑った明理子さんはどこか儚くて可愛かった。

授業中明理子さんは、寝ていたから、ノートを貸したり宿題を教えたりしていた。

この学校はグループ学習が多いのだ。

後ろの席の明理子さんとは当たり前のように同じグループだ。

僕は、勉強しか取り柄が無いから、徹夜で勉強した。

入学式から2ヶ月くらいたった。

明理子さんとはLINEを交換して、毎日電話する中になっていた。

今では梓さんと、司くんと呼びあっている。

梓さんは去年まで不登校だったらしい。

何故なのかは教えたがらなかったから聞かなかったが、きっと、詮索されるのは嫌だろう。

だから、あえて僕は何もふれなかった。

初めての定期テストを受けた。
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