勉強した僕としなかった君

狐火

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怒り

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「嫌いならそう言いなよ!どうせ私がいなかったら快く受けてたんでしょ?」

先生は理解に出来ないとでも言いそうな顔をしていた。

「梓さん。そんなわけが」

「嗚呼、そうだよ。嫌いだよ。僕は徹夜しても15位だったのに、お前は1位?ふざけてるよ。授業中は寝るわで、何を頑張ったんだよ」

梓さんが息を飲んだのが見えた。

僕は涙が溢れてもうダメかと思い始めた。

「今度はキャラコンの賞か?おれは、副賞だぞ?また言うのか、私は全然だって。自慢か?慰めか?」

梓さんも泣き出したのが見えた。

先生は静かに僕たちのあいだの虚空を見つめていた。

「皆そう…。私はただ、問題をといて、みんなに言われたとうり絵を描いただけなのに、なんで嫌われなきゃなんないの!」

言いたいことは山ほどあったはずだった。だが、梓さんの言葉を理解すると同時に息をはくはくするだけになってしまった。

頭ではどこか理解出来た気がしたが、怒らなきゃ、怒らなきゃ…そう思えてしまった。

虚空を見つめていた先生が僕を見た。

その目と合わせるのが怖くなった。

ここにいるのが怖くなった。

□□さんの細く切ない泣き声にここが現実かすら分からなくなってきてしまった。

泣きたいのはこっちだよ。

その言葉を口に出すのはやめた。

「という事で先生、僕は帰りますね」
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