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朝ホス
しおりを挟む金髪ショート、涙袋があって、メイクが薄め。
「早希ちゃん!久しぶり!」
タイミングがいいな。
今日はアフター断らず近づくか·····。
「あのね!今日、奏斗くんに1番高いお酒をご馳走するんだ」
いつもは旦那にバレないようにとお金を渋っていたのに何なのだろうか·····。
「ありがと!早希ちゃん!」
俺の誕生日はまだ先だ·····。
「でもね、これから行かなくちゃ行けないところがあるから1本ご馳走したら。今日は帰るね」
「えー?寂しい·····。んじゃあゆっくり1本呑もうね!」
ほぼボトル代に近いお酒が頼まれる。
金額は俺の給料の何倍だろう·····。
1位の人でもあまり見ないだろうな。
「無理させてごめんね。ありがとう」
「いいの!あと、奏斗は細いんだからもっと我儘でもいいと思うよ!」
細いと我儘が関係あるのかは知らないが早希ちゃんが可愛くてそんな事はどうでも良くなった。
俺は呑める方だから犬が居ない。
それも、小さい店だからだろうけど。
お酒が進んで話しているといきなり早希ちゃんが時計をみた。
あぁ予定があるのか。
「予定あったんだったね。旦那さん?」
寂しい。
そんな心が回る。
「ううん。今日手続きするの」
これ以上聞くのは踏み込みすぎと判断してお酒を口に含む。
「離婚するんだ。」
????
「大丈夫!?旦那さんに殴られたりしてない!?」
アフターの件言い出す前でよかった·····
「心配性だなぁ。でっち上げで慰謝料も貰える」
「もー!心配させんなよ·····」
旦那さんもかわいそうだなあ。
「子供は孤児になったよー!」
話に退屈してきた·····。
「これからたっくさん奏斗を応援出来るから頑張ってね!」
「ありがと!でも、無理はするなよ?」
「ほんっと奏斗は心配性だね。」
お金を払ってもらってエレベーターまで見送りをする。
「はぁ·····」
1人の部屋で小さくため息を着く。
今日は朝だけだから、帰るか。
一括で払うのが無理な額を普通に出した早希さん。
慰謝料かな·····。
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