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ランドリー

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朝通った道を戻り、家に帰る。

早希さん、離婚か·····。

次は誰にしよう·····。

とりあえず服を脱いでジーパンとパーカーに着替える。

今はフリーなのでオシャレする意味も特にない。

好みの人が思い浮かばず、諦めて料理を始める。
 
料理は趣味では無いが人妻は料理ができる男を好む傾向にある。

買い物行かないとな·····。

あと、コインランドリー。

家の隣にあるランドリーにはもう常連になっていた。

適当に作ったオムライスを食べて白く綺麗な俺のベットの布団をカゴに入れる。

毛布も入れるか。
 
財布を持ってランドリーに行って、中に突っ込む。

お金を入れて時間を確認する。 

50ぷんくらいでいいか。

最近、ランドリーの泥棒が増えているらしいから気をつけよう。

近くの店に行って食料と日用品屋、髪を染めるヤツを買った。

戻る途中遠くに白髪が見えた。

次の瞬間、その白髪はこっちに向かってきていた。

「智斗!」

こいつ·····呼び捨てかよ·····

切れそうになりながらも無視して歩く。

ぎゅと方を抱かれた。

急いで振り払う。

最悪だ未来の人妻が沢山いる街中で?

ありえねぇ。

俺までホモって思われたらどうすんだよ·····

こいつ·····力が強い·····

諦めて路地に入る。

「離せ気持ち悪い。」

「智斗。物は試しと付き合おうと言っただろ?」

「は?そんなことい」

あ·····眠くて適度に言ったかもしれない·····

冷や汗が溢れる。

うっわ何やってるんだよ俺·····

まあ、言ってしまったのはしょうが無い。

そう自分に諦めさせてわざとらしく作り笑いをした。

「恥ずかしいから家の中だけにしないか?」




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