【本編完結】婚約破棄から始める貴族革命

長月 史

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本編

第19話 共和

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 フェリクスは冊子から目を上げると、正面に座るオリヴィアを見やり、そして目を閉じて天を仰いだ。とんでもない物を持ち込んでくれたものだ、と恨めしい思いすら湧く。

 目を開けて、閉じた冊子の表紙に再び目を落とす。
 内容が内容だけに、右筆も使えなかったのだろう。
 お世辞にも綺麗とは言えず、誤字の訂正跡すら残るそれは、だがしかし、凄まじい存在感を持ってそこにあった。



『貴族共和政体案』



 この発想は自分には到底できない。
 以前、自分もショーンも平時の人、常人だと思ったものだが、なるほど、これができるのが非常の人というものなのだろう。
 非常時という意味でも、非常識という意味でも。

 こんな体制の国は、近隣のどこにも無い。
 ユヴェールとも全く違う。
 はるか東方のシノン帝国に至るまでの国々の中にすら無いのではないか。

 一体どこからこんな発想が出てきたのか。
 これまでの自分の人生は、王権を強くすることに捧げてきた。
 これは、その真逆の政体だ。
 王権を全て剥奪すると言うのだから。

 貴族たちは喜ぶだろう。
 上手く運営できれば、間違いなくこの国に合う。
 だが、上手くいくのか。
 こんな国が本当に一つの国としてやっていけるのか。

「理屈は分かった。
 実現も……可能なようには思える。
 このような発想が出てくる頭の中身が信じがたくはあるがな」
「それはわたくしも思いましたわ」

 オリヴィアはクスクスと笑う。

「今回の事件をきっかけに色々と調べたり、色々な方にお話を伺いました。
 その中で改めて認識したのですが、リオン殿下の事件がなくても、この国には破綻の芽があったのですわ」
「没落貴族か。
 確かにそんな話を聞くことはあったが、領主の才覚の問題としか思っていなかったな」



 建国から三代が経過し、その間、国内での大きな戦争は無かった。
 領主貴族の間で小競り合いはあったがその程度。
 国内は安定していたと言って良い。

 国内が安定すれば、経済活動が活発になる。
 領地を跨いで商いを行う者が増え、商人の要求に応えて産品の生産が増え、その取引が増えて領主に富をもたらす。

 最も成功しているのがノーマン家だろうが、領地経営に成功した領主は他にもいる。
 ある領地では良い麦、良い水、良いホップから作るビールが高い評価を得て、多くの利益を上げた。
 良質な木材から作る工芸品で利益を得た者もいるし、木炭が安定生産できるようになり製鉄で繁栄している領地もある。

 その一方で、領地の特色を出せずに没落していく者も数多く生まれた。
 特産品の開発、と言葉で言うのは簡単だが、実際にそれを生み出すのは多くの困難を伴う。



 多くの小領主は苦しんでいる。
 平野部の穀倉地帯では、そうであるが故に穀物以外の産品を生み出せず、苦境に陥っている者が多い。
 山がちな南部には多くの鉱山があるが、旨みの多い土地は大領主が抑えており、価値の低い山林しか持たない領主は困窮しているようだ。

 経済活動の活発化によって貧富の差が広がり、平和になったがために軍役とその褒賞という「傭兵業」も機能しなくなった。
 領主の手腕の問題もあるが、それ以上に、構造的に中小領地が自立していける状況ではなくなってきているのだ。



『だから、国がそれを買い取る』

 この案には、そう書かれていた。



 財源は王家からの没収財産。
 それに加えて、ノーマン家をはじめとする大貴族や、王都、トラスト、アルギアなどの大商人からの投資だ。
 「国債」なるものを発行し、短期的な財源確保と長期的な利益供与を図るとされている。

「要は金を借りるわけか」
「お金に困ってする借金は弱みになるが、困る前にする借金は武器になる、と仰っておりましたわ」
「どういうことだ?」
「お金を貸すということは、利子がついて返ってくるということ。
 『困っていない借金』の場合、その利子は大きなものにはならないけれど、その分確実な収入になる。
 未来の確実な収入を国がくれるという状況で、国を害することができますでしょうか。

 お金に困る前に、十分に余裕を持って、あえてお金を借りる。
 それによって、国と大貴族を利益共同体にすることができる。
 それも借りる相手を分散させることで、国が貸し主に対して弱い立場になることを防ぐことができる、と。

 もちろん、借金である以上は節度を持った適切な運用が不可欠となりますが」
「……ランフォード子爵の頭の中は、いったいどうなっているのだ?」
「本当に。
 ご本人は、こんなのはただのズルだ、と仰っていましたが」

 オリヴィアは苦笑した。



 そして、土地を売却した旧領主は、現地の行政官として再雇用する。
 地域の知識やコネクションを活かして働いてもらうのだ。
 領地に依存しない定収入を得ることで経済的に安定するし、そうなれば家が潰れるほど没落することはなくなり、地位も安定する。
 経済的困窮で学校に入れられなかった子供達がいるなら、入学させることもできるようになるだろう。

 誰よりもその地に詳しい即戦力人材を得られるのだから、国にとってもありがたい。
 中央から人員を派遣して汚職や癒着を防ぐ必要はもちろんある。
 だが現実問題として、一斉に領主たちが領地から消えたら、絶対に業務が回らない。
 監察者を巡回させる程度の人手で済むのだから、大助かりだ。

 素晴らしいのは武力を使って領地を接収するわけではない点である。
 武力行使はそれだけで金がかかるし、敵味方双方に死傷者を出さずには済まない。
 当然怨恨を生む。
 接収後の統治にも悪影響が出るのは必至だ。
 領地について詳しい人材が失われるのも痛い。
 金で解決する方がよほど安上がりだし、その他のメリットも大きい。



「だが、いくら困っているとは言え、領主たちが領地を手離すか?
 彼らにもメンツがあるだろう」
「ですから、露骨に『買い取る』とは言わない方がよろしいでしょう。
 効率的な一括経営のために、国から統治権の返上を要請し、受諾してもらえた場合は感状と恩賞を与え、引き続き代官に任命する、といったところかと」
「なるほど。
 物は言い様だからな」

 フェリクスは納得して頷いた。
 この辺りの言いくるめは宮廷貴族の得意分野である。

「それに、そこはあまり心配要らないと存じますわ。
 皆様、このままでは立ち行かないことは理解していらっしゃいます。
 この案は間違いなく家の存続には良いのです。
 その上で、領地と領民にとって、これが最善の道であることを納得してくだされば、身を退いてくださるかと」

 これはアルスターの歴史が浅いことが幸いした。
 どの家も、貴族に叙されてからせいぜい三代程度なのだ。
 祖父の代までは、有力者ではあっても身分としては領民と横並びだった、という程度の歴史では、特権意識もそれほど染み付いていない。
 現当主たちも、子どもの頃は領民に混ざって遊んでいてもおかしくない。

 問題となっている中部の中小貴族は特にそうだ。
 みな、素朴な農地の領主である。
 変化の少ない農村に住んでいるだけに、意識の変化も少ない。
 困窮が問題になっているだけに、周囲の領民と比べてもたいして良い暮らしをしているわけでもない。
 特権階級という自覚もあまり無いのではないだろうか。

 どちらかと言うと、領民たちの「親分」として、領地と領民を守ってやらなければ、という意識の方が強いようだ。
 アルバートの言葉で表現するならば、非常に素朴な形のノブレス・オブリージュが染み付いている人々、なのであった。
 他国ではこうはいかないだろう。



「領地を売却しない貴族には、現状の自治権をそのまま認める、というのも良いな。
 これなら反発も少ないだろう」
「そうですね。
 この辺りは大貴族の方々に賛同していただくための条件です。
 と言うより、四侯の方々には是が非でも現在の領地を保持していただく必要があります」
「国境守備の要だからな」

 四侯とは、アルスターに四家ある領主侯爵の総称だ。
 それぞれ東西の国境地帯を領有し、各々が担当する仮想敵国に睨みを効かせている。
 これに辺境伯を加えた四侯一伯は、国境の守りとして絶対に動かせない。
 この案を実行すれば国内は少なからず混乱するだろうから、なおさらだ。



「しかし、それ以外の領地は、そのままで良いのか?」
「今はよろしいかと存じます。
 そのまま特権を認めてもどうせそのうち立ち行かなくなる、とも仰っていましたわ」

 言われてフェリクスは想像する。
 中小領地と侯爵領以外、つまりはだいたいが伯爵領だ。

 中小の領主の多くが領地を売却し、中央の政府が管理するようになる。
 つまり、これまでの王領をはるかに上回る規模で、一貫した経営ができるようになるということだ。
 王家がやりたくて仕方がなかった中央集権が、王家が権力を捨てることで成し遂げられるというのは皮肉な話だが、それは置いておく。

 中小領主の経営が厳しい小規模領地だった地も、国がまとめて運営するとなれば話は別だ。
 大規模化で効率的な経営ができるようになるし、作りすぎにならないように、地域ごとに作物を変える分業体制も作れる。
 特色のある地域があれば、特産品開発のために先行投資もできるようになる。

 領地という枠自体がなくなるのだから、領境を跨ぐたびに関税を取られることもなくなる。
 領境に巣食う盗賊を討伐できない、などということもなくなる。
 商業はより活発になるだろう。
 隣接する他地域との連携も取りやすくなる。
 遠隔地の産業との組み合わせで、新たな特産品が生まれる可能性もある。

 そうなれば、国が直接管理する土地全体が豊かになるだろう。
 その時、自治権を維持し続けた領地はどうなるか。
 規模の大小を逆にして、今の中小貴族と同じ状況になるのではないだろうか。
 特権が逆に壁となり、国内全体の成長から取り残されることになる。
 確かに、よほど上手く立ち回らなければ、立ち行かなくなるかもしれない。



 そして極め付けが、この「共和政」という体制だ。
 王は飾りであると明言し、貴族たちの合議で国を運営していくという。
 どんなに弱小の貴族であっても、代表である議員を通じて国政に参加できる。
 選ばれるかはともかく、議員に立候補する権利さえも等しく保証されている。

 王の権力を極限まで削り、貴族の権利を強めてそれを広く分配する。
 国王や自分の目指した方向とは、真逆のその政体。
 元々アルスターは貴族の独立性が強い国だ。
 こんなことをして、「国」としてのまとまりを維持できるのか。

 フェリクスの指が、文書に記された一節をなぞる。

「『国王は君臨すれども統治せず』か。
 国王は国の象徴、飾りに過ぎず、統治者ではなくなる……」
「忠誠心というものは、王と言う個人や、王家と言う一族ではなく、国というふんわりしたモノに向けておいた方が良いのだ、と仰っておいででした。
 曖昧で目に見えず、自分より大きなものでありながら、自分もその一部である。
 そんな存在への帰属意識が共同体としての連帯感を強める。
 かと言って目に見えなすぎると意識しにくいから、象徴として国王をおいておくのだ、とのことです」
「……これが上手くいくと、本気で思っているのか?」
「今のアルスターならば、できるはずだと思いますわ」

 フェリクスが見るオリヴィアの瞳には、強い確信がある。



「今の、とは?」
「先代の頃では無理だったでしょう。
 ですが、今ならばできるかと。
 逆に、今を逃せば、このまま国が割れるでしょう」
「このままでは国が割れるというのはわかる。
 だが、なぜ今ならば可能と言える?」
「学校です」
「学校?」
「ええ。
 アルスター王国が成立してからすでに三代。
 今の貴族に、王国成立以前の、独立勢力だった時代を自ら知る方はいらっしゃらないでしょう。
 王国への臣従が最も遅かったノーマン辺境伯家でさえ、現当主であるギルバート様がお生まれになったのは、辺境伯家として臣従してから。
 そして、今の貴族家の当主世代や、その下の世代は、全て王立宮廷学校を卒業していらっしゃいます」
「……そういうことか」
「はい。
 みな、あの学校で共に学び、茶会で笑い合い、討論をぶつけ合い、試合で競い合ってきた世代なのです。

 もちろん、仲が悪い組み合わせの者たちもいますし、価値観が合わない者たちもいます。
 ですが、『この国の一員』という意識が根底にある者が、今や大多数を占めます。
 ノーマン家に仕える方々でさえも、です。

 逆にノーマン貴族を『田舎者』と蔑む者でさえ、『得体の知れない蛮族』ではなく、『同じアルスター貴族』という認識はあるようです。
 先日アルバート様に伺ったのですが、ギルバート様が学生の頃にはまだ『蛮族』と言われることがあったけれど、アルバート様は『田舎者』とは言われても『蛮族』と言われたことは無いそうです。
 わたくしもノーマン家への陰口を耳にしたことはございますが、確かに『蛮族』という言葉は記憶にございません。

 完全にわかりあうことはできなくても、話し合うことはできるだけの共通の教育基盤と相互理解があると感じます。
 だから、「皆で話し合って決める」ということを実現可能だと思えるのです。
 この混乱の中で多くの貴族たちと連絡を取り合い、そのことを確信しました。

 王家の方々が宮廷学校に求めていた役目は、王家への忠誠心を植え付けることによる、貴族たちの一体化だったかと存じます。
 王家の意図とは違った形ではあるでしょうが、ある意味で宮廷学校の目的は達成されていたのです」
「……そうか」



 しばしの沈黙。



「……すまないが、しばらく一人にしてくれ」

 フェリクスがそう言うと、オリヴィアは立ち上がり、一礼して退出した。



 両膝に両肘をついて手を組み、額に押し当てて目を閉じる。
 どれだけそうしていただろうか。
 立ち上がり、執務室の飾り棚に歩み寄る。

 飾られているのは一枚の絵画と勲章。
 絵画には、十八人の男女が並んで描かれている。
 中央には若き日のショーン。
 隣には同じく若き日の自分。
 自分の胸には、飾られているものと同じ、首席の勲章がある。

 卒業式の最後に、その年の卒業生を宮廷画家が描いた集合絵画、その模写だ。
 原画は今も宮廷学校に飾られている。

「リジー、クローデル、アルトネリア、ケネス、ドリー、ネクス、ジルベルト、ラスクライン、テラ、ウィルフレッド、ドーラ、ジョッシュ、スルツ、トッド、ディー、オルファ、……ショーン」

 もう三十年以上も前のものだ。
 仲の良かった者も、悪かった者もいる。
 既にこの世を去った者もいる。
 だが、こうして絵を見れば、共に過ごした時間があったことを、確かに思い出すことができる。



 共に和する国。
 どんな国になるのか、まだまだ想像が及ばない。

 だが、悪いことにはならないのでは無いかと。
 そう思えた。


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