理路真白のまっしろ科学事件ノート

赤尾ロマ

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第10章 謎解き作戦、開始!

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「獅子堂先輩、行きますよ」
「あ、ああ……」
 私と獅子堂先輩は、足音を立てないようにして、部屋の端を進んだ。そして、人影が見えた近くにやってきて、さらに足を忍ばせて進む。
 さっき遠くから見ていたときに見えていた人影が、はっきりとした人物像になって見えてきた。それは、しゃがみ込いんでいる、この学校の制服を着た女子の姿だ。この前、獅子堂先輩といっしょに発見したような、牛乳パックの投影機をいじっている。
「やっぱり……」
 私は足を止め、息をのむ。
「……ということは、理路くんの予想通どおりの人物だったということかい?」
「……はい」
 私は目をつむり、覚悟を決めるように呼吸をくり返した。
 目を開けると、ゆっくりと足を進め、その人の背後で立ち止まった。
「何をしているんですか、莉奈先輩」
 その背中がビクッと震えたかと思ったら、いきなり振り返った。その顔は、間違いなく莉奈先輩だった。
「真白さん……! どうしてここに?」
 莉奈先輩があわてて立ち上がる。
「それはこっちのセリフです。どうしてここにいるんです、莉奈先輩」
「そ、それは……」
 莉奈先輩はサッと目をそらす。でも、私は先輩をジーッと睨みつけていた。
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