理路真白のまっしろ科学事件ノート

赤尾ロマ

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第7章 人魂の謎、解いてみせる!

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 こういうときこそ、疑いを晴らすために科学で証明するべきなのに、どうしていいかわからない。だって、みんなが勝手に思い込んでいることには、科学の証明なんて効きそうにないから……。
 泣きたくなんかないのに、鼻の奥がツーンとして、のどの奥に涙の味がし始めた、そのときだった。
「みんな、それは理路くんに失礼じゃないかな」
 私の目の前が、急に暗くなった。顔を上げると、獅子堂先輩の背中があった。獅子堂先輩は、私をみんなから守るように立ちはだかっていた。
「何の根拠もなく、人を疑うのはよくないことだよ」
 それは、いつもの獅子堂先輩の声とは違っていた。まるでえらい政治家が、国民に説得するかのような、キリリと引き締まった声だった。
「……理路くん、すまないね」
 獅子堂先輩が振り返った。その顔も、いつものチャラチャラしたものではなかった。心から申し訳ないと思っているような……そんな感じだった。
「ぼくはきみのことは疑ってなどいない! 昨日、人魂が出たときに、きみが必死に推理をしていた様子を知っていれば、だれだってきみを疑うはずは……」
 だんだんと獅子堂先輩の顔が近づいてくる。……近い! 近いって!
「い……いやだーっ!」
 私は獅子堂先輩から逃げるように、走り出した。
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