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第35話 大雨
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「おはよう、カイル」
「アルスタ……アレス。お、おはよう。」
アレスに敬語を使わない話し方が難しい。
「あー!可愛いね!カイルは!」
アレスはそう言って俺に抱きついてくる。
「ちょっ……!!ここ学園の出入り門ですよ!?それに結構いい時間だし……離れてください!!」
俺はすぐにアレスの腕の中から抜け出したが、今登校してきた生徒に見られてしまったようで、こちらに大量の視線が突き刺さっていた。
「ほ、ほら!アルスタ様、行きますよ!」
「……」
「どうかしましたか?」
アレスの返事が返ってこず、冷たすぎたか不安になる。
「あっ。ごめんごめん。何でもないよ!それより、また敬語ついてるよ?カイル」
「……ごめん。気をつける」
何かはぐらかされたか?
そんなことを思うと、
「!大変、カイル!早く校舎に入ろう!」
「はい……。うん」
急に大雨が降ってきた。
走って校舎に入ったが、服はびしょびしょになってしまった。
俺は、アレスと仲を深めたことで、気が付かなかった。まさか、あんなことが起きるなんて。
「ふんふんふ~ん♪やっと学園にこれを持って来れたよ。身体検査大変だった~。でも、これでアルスタと……ぐふっ。ははははは、あ~あ本当に楽しみだなぁ」
ある人物はそういってまた笑った。
「アルスタ……アレス。お、おはよう。」
アレスに敬語を使わない話し方が難しい。
「あー!可愛いね!カイルは!」
アレスはそう言って俺に抱きついてくる。
「ちょっ……!!ここ学園の出入り門ですよ!?それに結構いい時間だし……離れてください!!」
俺はすぐにアレスの腕の中から抜け出したが、今登校してきた生徒に見られてしまったようで、こちらに大量の視線が突き刺さっていた。
「ほ、ほら!アルスタ様、行きますよ!」
「……」
「どうかしましたか?」
アレスの返事が返ってこず、冷たすぎたか不安になる。
「あっ。ごめんごめん。何でもないよ!それより、また敬語ついてるよ?カイル」
「……ごめん。気をつける」
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「ふんふんふ~ん♪やっと学園にこれを持って来れたよ。身体検査大変だった~。でも、これでアルスタと……ぐふっ。ははははは、あ~あ本当に楽しみだなぁ」
ある人物はそういってまた笑った。
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