【完結】塩対応だった旦那様が記憶喪失になった途端溺愛してくるのですが

詩河とんぼ

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第十四話 勘繰り

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 第十四話を間違えた方を投稿してしまいました。大変失礼いたしました。



 馬車に揺られて数時間、あたりが暗くなった頃にラインドール家に着いた。
 
 玄関まで少し歩くと玄関に人影があり、少し遠くからその様子を見ると、

「えっ……」

 レオンとサザンカ嬢が抱擁をかわしている姿があった。
 すぐに離れたが、俺は見た。

 すぐに離れていたから、転びそうになったサザンカ嬢を支えたのか?というかなんでサザンカ嬢が今ここに?

 などとぐるぐると頭を回転させるが、答えが出ない。
 すると、サザンカ嬢が帰るためにこちらへ向かって来た。

「あら、ごきげんよう。お邪魔しましたわ。ノア様」

 綺麗な笑顔で俺に挨拶をしてくるサザンカ嬢。

「こんばんは、サザンカ様。お気をつけておかえりください」

 俺がそう言うと、

「では、失礼しますわ」

 と言い、すぐに去って行った。

 その姿を見送り玄関まで行くと、レオンがいた。

「!ノア!もう帰ってこられたのか!俺は嬉しいが、お義父様は大丈夫なのかい?」

「……はい。父は流行り病になってはいませんでした」

「?でもその内容の手紙が届いたと……」

「実はーー」

 と手紙のことについて話した。

「……誰が、どうして……」

「……」

 レオンは考える素振りをした。

「俺の方で少し調べてみるが、ノアの方でも気をつけてくれ」

「はい。レオン様も。あの、その件ではないのですか……」

「?なんだい?」

「サザンカ嬢は今日は何の用でいらしたのですか?」

 俺が思い切ってそう言うと、

「ああ。サザンカは、俺と話そうと思って勢いできたらしい」

「そうですか」

「もちろん、サザンカとの間に友情維持の関係はないから、安心してくれ」

「分かりました」

 そうは言っても、記憶喪失になる前にレオンと特別な関係があるという噂が流れていたサザンカ嬢が、俺がいない時にたまたま……。

 あの手紙があって、変に勘繰ってしまう。
 
 しかし、レオンが友人だと言っている人にそのような勘繰りは失礼だと思い、自分に杞憂だと言い聞かせた。
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