17 / 54
17リューナの誕生日 ―迷子―
「ここは……どこ?」
私は今、迷子になっていた。
遡ること十数分前―――
「よっしゃあー!武器屋だー!」
「早くいこ…!」
ランチを終え、双子が行きたがっていた武器屋に向かっている最中のことだった。
私は、この世界で初めて嗅ぐ〝スイーツの甘い匂い〟がした。
私は見事にその匂いに誘われ、その匂いがした薄暗い路地裏に迷い込んでしまった。
そのとき、急に走り出した双子に皆、目を向けていたため、路地裏に入っていく私に気づくことはなかった。
そして、現在に至る。
――う゛……甘い匂いをたどりに来たのに、急に匂いがなくなっちゃうんだもん……。道をたくさん曲がったりしてた気がするから、来た道が本当に分からないのよね……
そう。私がここに迷い込んでいるとき、急に匂いが消え私はふっと我に返ったのだ。
自分が迷子になっていることに気づいたころでは、時すでに遅し。この場所にどうやって来たのか全く分からなくなっていた。この路地裏は人通りが全くと言っていいほどなく、人に聞くこともできなかった。
焦りながら、どのように帰ればいいか一生懸命考えていると、現在地から少し離れた所に灯りを見つけた。
私はその灯りを見つけた瞬間、一目散にその場所に駆け寄った。
「はあ……はあ……。ここは……誰かの家?」
その灯りは、ランプの灯りだった。
その灯りがかけてあった家は、こじんまりとした家だった。
この薄暗い路地裏にある家だからか、少々気味悪く感じたが、あの通りに戻るための道を聞くため、ドアをノックした。
私は今、迷子になっていた。
遡ること十数分前―――
「よっしゃあー!武器屋だー!」
「早くいこ…!」
ランチを終え、双子が行きたがっていた武器屋に向かっている最中のことだった。
私は、この世界で初めて嗅ぐ〝スイーツの甘い匂い〟がした。
私は見事にその匂いに誘われ、その匂いがした薄暗い路地裏に迷い込んでしまった。
そのとき、急に走り出した双子に皆、目を向けていたため、路地裏に入っていく私に気づくことはなかった。
そして、現在に至る。
――う゛……甘い匂いをたどりに来たのに、急に匂いがなくなっちゃうんだもん……。道をたくさん曲がったりしてた気がするから、来た道が本当に分からないのよね……
そう。私がここに迷い込んでいるとき、急に匂いが消え私はふっと我に返ったのだ。
自分が迷子になっていることに気づいたころでは、時すでに遅し。この場所にどうやって来たのか全く分からなくなっていた。この路地裏は人通りが全くと言っていいほどなく、人に聞くこともできなかった。
焦りながら、どのように帰ればいいか一生懸命考えていると、現在地から少し離れた所に灯りを見つけた。
私はその灯りを見つけた瞬間、一目散にその場所に駆け寄った。
「はあ……はあ……。ここは……誰かの家?」
その灯りは、ランプの灯りだった。
その灯りがかけてあった家は、こじんまりとした家だった。
この薄暗い路地裏にある家だからか、少々気味悪く感じたが、あの通りに戻るための道を聞くため、ドアをノックした。
あなたにおすすめの小説
【完結】その令嬢は号泣しただけ~泣き虫令嬢に悪役は無理でした~
春風由実
恋愛
お城の庭園で大泣きしてしまった十二歳の私。
かつての記憶を取り戻し、自分が物語の序盤で早々に退場する悪しき公爵令嬢であることを思い出します。
私は目立たず密やかに穏やかに、そして出来るだけ長く生きたいのです。
それにこんなに泣き虫だから、王太子殿下の婚約者だなんて重たい役目は無理、無理、無理。
だから早々に逃げ出そうと決めていたのに。
どうして目の前にこの方が座っているのでしょうか?
※本編十七話、番外編四話の短いお話です。
※こちらはさっと完結します。(2022.11.8完結)
※カクヨムにも掲載しています。
悪役令嬢のはずですが、年上王子が幼い頃から私を甘やかす気でいました
ria_alphapolis
恋愛
私は、悪役令嬢なのかもしれない。
王子の婚約者としては少し我儘で、周囲からは気が強いと思われている――
そんな自分に気づいた日から、私は“断罪される未来”を恐れるようになった。
婚約者である年上の王子は、今日も変わらず優しい。
けれどその優しさが、義務なのか、同情なのか、私にはわからない。
距離を取ろうとする私と、何も言わずに見守る王子。
両思いなのに、想いはすれ違っていく。
けれど彼は知っている。
五歳下の婚約者が「我儘だ」と言われていた幼い頃から、
そのすべてが可愛くて仕方なかったことを。
――我儘でいい。
そう決めたのは、ずっと昔のことだった。
悪役令嬢だと勘違いしている少女と、
溺愛を隠し続ける年上王子の、すれ違い恋愛ファンタジー。
※溺愛保証/王子視点あり/幼少期エピソードあり
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
モブ令嬢、当て馬の恋を応援する
みるくコーヒー
恋愛
侯爵令嬢であるレアルチアは、7歳のある日母に連れられたお茶会で前世の記憶を取り戻し、この世界が概要だけ見た少女マンガの世界であることに気づく。元々、当て馬キャラが大好きな彼女の野望はその瞬間から始まった。必ずや私が当て馬な彼の恋を応援し成就させてみせます!!!と、彼女が暴走する裏側で当て馬キャラのジゼルはレアルチアを囲っていく。ただしアプローチには微塵も気づかれない。噛み合わない2人のすれ違いな恋物語。
小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜
みかん桜
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。
悪役令嬢が主役で、破滅を回避して幸せを掴む——そんな物語。
私はその主人公の姉。しかもゲームの妹が、悪役令嬢になった原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私はただのモブ。
この世界のルールから逸脱せず、無難に生きていこうと決意したのに……なぜか第一王子に執着されている。
……そういえば、元々『姉の婚約者を奪った』って設定だったような……?
※2025年5月に副題を追加しました。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…