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「んっ、ふっ、んぅう゛っ……ふーっ、ふっ、ぁ゛っ…!」
「どう?気持ちいい?」
「…っ!ぅ、ぅう゛…!」
「…ずいぶん良さそうだね。もっと良くしてあげようか?」
「ぅっ、や、いやだっもう…っ!んぅ゛…!」
息つく間もなく、また噛み付くように乱暴に唇を奪われる。歯列をなぞられ、熱くぬめった舌に何度も口内を行き来されて、震える喉奥に無理やり唾液を流し込まれる。強制的にそれを受け入れさせられ、こくこくと何度も飲み込まされてから、ようやく互いの口が離れた。
部長の車に乗せられて豪華なタワマンに着いたと思ったら、まずは思いの外ちゃんとした食事を振舞われた。その後風呂にも入るよう促されて、もしかしたら本当に健全なおもてなしの範囲で許してもらえるのだろうかと淡い希望を抱いた直後に、でかいベッドが一つだけ置いてある部屋に連れていかれた。
いわゆるインキュバスにとっての食事部屋なのか、寝室ともまた違う異様な雰囲気が漂う部屋の中で流れるようにベッドの上に押し倒され、執拗に口を吸われる。
部長の唾液が喉を滑り落ちる度に煮え立つような熱が下腹部に溜まっていって、パンツにじわりと黒い染みが浮かんだ。部長は含み笑いをしながらその染みを指先でなぞるように弄んで、固くなった俺の急所をゆるゆると揉みしだいてくる。
「ちょっとキスしただけでこんな反応して…本当は、私のこと好きなんじゃないの?」
「っち、違う!これは…部長が何かしたんでしょっ何か、魔物の力とか使って…!」
「やだなぁ、今日はそういうの一切使ってないよ。もし使ってたら今ごろ君の正気は消えてるし、そもそもそんな事やる意味無いでしょう。」
「…は……」
「だって今の君は、私のお願いならなんでも聞いてくれるんでしょ?写真一枚消してもらうために。なら、わざわざ力を使って強制する必要もないよね。…さ、君の情けない姿がもっと私によく見えるように、自分でパンツ脱いで、足開いて仰向けになってください。」
「……」
どれだけ屈辱的な命令でも、今は逆らうことができない。ぐっと口を引き結んで、震える指で下着に手を掛けた。
すべて脱ぎ終えて言われた通りの格好になると、内腿を掴まれてぐっと足を折り曲げられ、どうあがいても局部が丸見えになる格好にさせられた。
会社では見たこと無いような意地の悪い笑みを浮かべながら、下半身を直に触られる。ひんやりして骨ばった細い指が、にちゅ、ぬちゅと音を立てながら上下に動く。裏筋を執拗に撫でまわされ、カリ裏の弱いところを指で輪を作るように擦られると、どうしても勝手に腰が浮いてしまう。
こんなことで感じる訳ない、こんな、死ぬほど嫌いな上司にしごかれて気持ちいいなんて思うはずがないのに、勝手に息が上がって手に汗が滲んでくる。
「…っ、ぐっ、うっ、ぅ゛…」
「あ~ほんといい眺めだね。会社ではあんなに強がって、ちょっと肩に手置いただけでも嫌そうにしてた君が…」
「…はっ、ぁ…も、やめっ…ぁ゛っ、ひ…!」
「今はこんなに気持ちよさそうに、急所シゴかれてトロトロになってるんだから。やっぱりヒトって変われる生き物なんだね。」
「あっぅ゛っ、ぅぐっ…!ふっ…!」
「そろそろイキそう?いいよ、手の中に出して…」
ちゅくちゅくとあかさらまに早められる手の動きに、どうしても腰がついていってしまう。
ダメだ、耐えろ、今目の前にいるやつが何をしたのか思い出せ。そもそもの原因は全部部長にあるはずなのにっ、その張本人にイカされるなんて、絶対嫌だっ…!
「う、ぐううっ、ぐっ…い゛ぃっ…!」
「…ん?どうしたの?イキ我慢してもいいことないよ~?」
「ふっう゛っ、ぐ…!」
「…見た目に寄らず強情だなぁ、君は。しょーがないな…」
「っ…」
ため息をひとつ吐かれて、ふっと手が離れる。諦めてくれたのだろうかと思ったのも束の間、ぱくりと口に咥えられてしまった。
「ぇ、ひっ?!なっ、なにしてっ、何してるんですかっ?!」
「なにっれ…舌つかおうほおもっれ…」
「ぁっやっ、喋らないでくださいっ…!今すぐ、は、離して…!」
「やら~」
「あっ、ふ、ぅう゛っ?!」
ぬるりと、生温く湿った舌が竿を這う。ヒトとは違う、異様に長くざらざらした舌がくるりと竿を一周して、唾液を纏ってじゅぷじゅぷと容赦なく擦りあげられる。それだけでも堪らないのに、舌先で尿道をチロチロくすぐられる度に、どうしても逃れられない快感が腰に走る。
空いた手でやわやわと金玉を揉まれ、温かな口内が全体を包み込んで、早く射精しろと言わんばかりに喉奥で亀頭をきゅうきゅう締め付けてくる。どんどん下半身に血が集まっていって、まともにものが考えられなくなって、抗えない射精の予感にヘコヘコ腰が動いてしまう。だめだ、イッたらダメ、な、のに…!も、やばいっ…!
「ぅひ゛っ、ぐっ…!」
「ん、んぐ、んん~…ぷはっ。あ~すご、まだ若いのにずっしり疲労の溜まった味がして、この絶妙な苦味が美味しすぎる…最高に好みの味してるよ。…もったいないから全部飲んじゃうね。」
「っう゛、ぁ…」
尿道に残っている精液まで丁寧に吸い取られて、ちゅぱ、とゆるやかな唾液の糸を引いて部長の口が離れた。射精直後の気だるさと、目の前に広がる異様な光景にしばらく呆然としていると、ぺろりと唇を舐めて笑っている部長と目が合った。途端に、今自分が何をしたのかをはっきり自覚してしまって、ひゅ、と喉がひきつった。
「あはは、射精した直後なのにそんな青ざめた顔してるヒト初めて見た!なんでそんな、誰かに襲われた直後みたいな顔してるのかな?今射精したのは、他でもない日戸くん本人なのに!」
「…っ、違う、あなたが…あなたが無理やり、そうしたんでしょっ…!最低だ…こんなことしてっ、一体何になるんですかっ!」
「…はぁ、賢者タイムのヒトに付き合うの嫌なんだけどな。でも、日戸くんには丁寧に教えてあげるね。」
震える体を押し倒され、ぐっと両手で顔を掴まれる。動かせなくなった俺の顔をじろじろ眺めながら、部長は当然のように口を開いた。
「オフィスでも言ったけどさ、私は私のことを嫌いなヒトが部下にいるのが許せないんだよ。私の下にいる人間は全員、私のことが大好きで夢中で従順になるべきなんだから。」
「…そ、そんなのっ無茶苦茶だ!無理に決まってる!」
「それが無理じゃないんだよ、だって実際に…君以外を除けば、部署の人達はもうみーんな私の味方だよ。おかしいと思わなかった?いくら君の仕事振りが悪かったとはいえ、今までは普通に接してくれてた同僚たちが…」
部長は俺の頭を撫でるついでに、髪の毛をくしゃくしゃに弄んでくる。顔面蒼白になって、それに抵抗すら出来なくなった俺を見下ろして、くつくつと心底面白そうに喉を鳴らしながら話を続けた。
「ある日を境に打って変わって、全員が君をイジめ出すなんて!他人に興味の無い日戸くんは気付かなかったかもしれないけど、ほんの数日で一気に君を目の敵にし始めた部署の皆は、傍から見たらかなり不自然だったよ?」
「…なっ…」
「ま、もうそこはどーでもいいんだ。…私が言いたいのは、最後に残ったのは君ひとりだけだってことだよ、日戸くん。君だけが、まだ私に好きって言ってくれてない。」
頭に添えられていた手が顔まで下りてきて、ふに、と人差し指と親指で唇を挟まれた。その瞬間ゾッと寒気がして、反射的に部長を突き飛ばした。思ったより距離が開いて、ぜぇはぁと呼吸を整えながら部長を睨み付ける。
やっぱり、部長はどこまでいっても魔物なんだ。常識や価値観が何もかも違いすぎて、多分一生分かり合えない。これ以上俺に執着するのをやめさせないと、この狂った人外に本気でおかしくされてしまう。
その恐怖に突き動かされ、叫ぶように声を出した。
「お、俺はっ…俺は無理です!もう諦めてください、俺っ絶対に部長のことなんて好きになれませんから!」
「君は完全に脈ナシの相手にも、口内になら射精して良いって考えてるタイプなの?」
「違う!あれは不可抗力でっ…と、とにかくこれ以上何をしても、無駄ですから!俺は、もう何をされてもあなたを好きにはなれないです!嫌いなんです!部長が何したって無駄ですから!!」
「…ふーん。本当に、何しても無駄なの?」
「っそうです、何しても無駄でっ………あ」
そう言い放った瞬間、きゅっと部長の目が細められた。…あ、やばい、選択を間違えたかもしれない。さっき突き放したはずの手が、またするりと足に絡んでくる。さっきまでとは全く違う強固な力で掴まれて、どれだけ必死に振り払おうとしてもびくともしない。
「じゃ、試してみようか。本当に私が何をしても無駄なのか。私がどんな手を使っても、日戸くんが私のことを好きになってくれることはないのか…」
「…ひっ…」
「ちょっとしたゲームをしよう。今から私が思いつく限りの方法を君に試すから、それに最後まで耐えきれたら日戸くんの勝ち。君が私のことを嫌いだってことを大人しく受け入れて、すぐにでもここから解放して家に返してあげるね。でも、もし途中で日戸くんが私のこと好きになっちゃったら…」
あっという間に退路を塞がれて、また下半身に手を伸ばされる。嫌なのに、鳥肌だって止まらないのに、さっきの余韻が残っているそこはぴくりと反応した。
「私たち両想いってことで、そのまま恋人になろうね♡」
「ぁっ、ま、待ってくださ、やめ」
「大丈夫だよ、君は私のこと好きにならなければ良いだけなんだから簡単でしょ?じゃ早速、後ろの穴からほぐしていこうか。」
「ぁ、ひっ…?!」
先走りで濡れた指先が、ぬるりと下に降りていく。今まで誰にも暴かれたことの無い窄まったそこを突かれて、喉から乾いた空気が漏れた。
「あ、秒で堕ちちゃっても面白くないから、私の力はギリギリまで使わないでおくね。だからちょっと時間は掛かるけど…日戸くんが私のこと嫌いなままでいられるように、ゆっくり、じっくり、優しく解してあげるから安心して。力抜いてね~」
「いっ、いやっ、あぁ゛っ…?!」
そのままぐっと押されて、骨ばった異物がゆっくり中に入ってくる。痛みはないものの、途方もない異物感に鳥肌が立った。
抵抗したいのに、今すぐ止めさせたいのに、恐怖と嫌悪感に身体がガチガチに固まってうまく動かない。ヒュッ、ヒュッと浅い呼吸を繰り返して固まったままの俺を笑いながら、部長は更に指を進めた。
「どう?気持ちいい?」
「…っ!ぅ、ぅう゛…!」
「…ずいぶん良さそうだね。もっと良くしてあげようか?」
「ぅっ、や、いやだっもう…っ!んぅ゛…!」
息つく間もなく、また噛み付くように乱暴に唇を奪われる。歯列をなぞられ、熱くぬめった舌に何度も口内を行き来されて、震える喉奥に無理やり唾液を流し込まれる。強制的にそれを受け入れさせられ、こくこくと何度も飲み込まされてから、ようやく互いの口が離れた。
部長の車に乗せられて豪華なタワマンに着いたと思ったら、まずは思いの外ちゃんとした食事を振舞われた。その後風呂にも入るよう促されて、もしかしたら本当に健全なおもてなしの範囲で許してもらえるのだろうかと淡い希望を抱いた直後に、でかいベッドが一つだけ置いてある部屋に連れていかれた。
いわゆるインキュバスにとっての食事部屋なのか、寝室ともまた違う異様な雰囲気が漂う部屋の中で流れるようにベッドの上に押し倒され、執拗に口を吸われる。
部長の唾液が喉を滑り落ちる度に煮え立つような熱が下腹部に溜まっていって、パンツにじわりと黒い染みが浮かんだ。部長は含み笑いをしながらその染みを指先でなぞるように弄んで、固くなった俺の急所をゆるゆると揉みしだいてくる。
「ちょっとキスしただけでこんな反応して…本当は、私のこと好きなんじゃないの?」
「っち、違う!これは…部長が何かしたんでしょっ何か、魔物の力とか使って…!」
「やだなぁ、今日はそういうの一切使ってないよ。もし使ってたら今ごろ君の正気は消えてるし、そもそもそんな事やる意味無いでしょう。」
「…は……」
「だって今の君は、私のお願いならなんでも聞いてくれるんでしょ?写真一枚消してもらうために。なら、わざわざ力を使って強制する必要もないよね。…さ、君の情けない姿がもっと私によく見えるように、自分でパンツ脱いで、足開いて仰向けになってください。」
「……」
どれだけ屈辱的な命令でも、今は逆らうことができない。ぐっと口を引き結んで、震える指で下着に手を掛けた。
すべて脱ぎ終えて言われた通りの格好になると、内腿を掴まれてぐっと足を折り曲げられ、どうあがいても局部が丸見えになる格好にさせられた。
会社では見たこと無いような意地の悪い笑みを浮かべながら、下半身を直に触られる。ひんやりして骨ばった細い指が、にちゅ、ぬちゅと音を立てながら上下に動く。裏筋を執拗に撫でまわされ、カリ裏の弱いところを指で輪を作るように擦られると、どうしても勝手に腰が浮いてしまう。
こんなことで感じる訳ない、こんな、死ぬほど嫌いな上司にしごかれて気持ちいいなんて思うはずがないのに、勝手に息が上がって手に汗が滲んでくる。
「…っ、ぐっ、うっ、ぅ゛…」
「あ~ほんといい眺めだね。会社ではあんなに強がって、ちょっと肩に手置いただけでも嫌そうにしてた君が…」
「…はっ、ぁ…も、やめっ…ぁ゛っ、ひ…!」
「今はこんなに気持ちよさそうに、急所シゴかれてトロトロになってるんだから。やっぱりヒトって変われる生き物なんだね。」
「あっぅ゛っ、ぅぐっ…!ふっ…!」
「そろそろイキそう?いいよ、手の中に出して…」
ちゅくちゅくとあかさらまに早められる手の動きに、どうしても腰がついていってしまう。
ダメだ、耐えろ、今目の前にいるやつが何をしたのか思い出せ。そもそもの原因は全部部長にあるはずなのにっ、その張本人にイカされるなんて、絶対嫌だっ…!
「う、ぐううっ、ぐっ…い゛ぃっ…!」
「…ん?どうしたの?イキ我慢してもいいことないよ~?」
「ふっう゛っ、ぐ…!」
「…見た目に寄らず強情だなぁ、君は。しょーがないな…」
「っ…」
ため息をひとつ吐かれて、ふっと手が離れる。諦めてくれたのだろうかと思ったのも束の間、ぱくりと口に咥えられてしまった。
「ぇ、ひっ?!なっ、なにしてっ、何してるんですかっ?!」
「なにっれ…舌つかおうほおもっれ…」
「ぁっやっ、喋らないでくださいっ…!今すぐ、は、離して…!」
「やら~」
「あっ、ふ、ぅう゛っ?!」
ぬるりと、生温く湿った舌が竿を這う。ヒトとは違う、異様に長くざらざらした舌がくるりと竿を一周して、唾液を纏ってじゅぷじゅぷと容赦なく擦りあげられる。それだけでも堪らないのに、舌先で尿道をチロチロくすぐられる度に、どうしても逃れられない快感が腰に走る。
空いた手でやわやわと金玉を揉まれ、温かな口内が全体を包み込んで、早く射精しろと言わんばかりに喉奥で亀頭をきゅうきゅう締め付けてくる。どんどん下半身に血が集まっていって、まともにものが考えられなくなって、抗えない射精の予感にヘコヘコ腰が動いてしまう。だめだ、イッたらダメ、な、のに…!も、やばいっ…!
「ぅひ゛っ、ぐっ…!」
「ん、んぐ、んん~…ぷはっ。あ~すご、まだ若いのにずっしり疲労の溜まった味がして、この絶妙な苦味が美味しすぎる…最高に好みの味してるよ。…もったいないから全部飲んじゃうね。」
「っう゛、ぁ…」
尿道に残っている精液まで丁寧に吸い取られて、ちゅぱ、とゆるやかな唾液の糸を引いて部長の口が離れた。射精直後の気だるさと、目の前に広がる異様な光景にしばらく呆然としていると、ぺろりと唇を舐めて笑っている部長と目が合った。途端に、今自分が何をしたのかをはっきり自覚してしまって、ひゅ、と喉がひきつった。
「あはは、射精した直後なのにそんな青ざめた顔してるヒト初めて見た!なんでそんな、誰かに襲われた直後みたいな顔してるのかな?今射精したのは、他でもない日戸くん本人なのに!」
「…っ、違う、あなたが…あなたが無理やり、そうしたんでしょっ…!最低だ…こんなことしてっ、一体何になるんですかっ!」
「…はぁ、賢者タイムのヒトに付き合うの嫌なんだけどな。でも、日戸くんには丁寧に教えてあげるね。」
震える体を押し倒され、ぐっと両手で顔を掴まれる。動かせなくなった俺の顔をじろじろ眺めながら、部長は当然のように口を開いた。
「オフィスでも言ったけどさ、私は私のことを嫌いなヒトが部下にいるのが許せないんだよ。私の下にいる人間は全員、私のことが大好きで夢中で従順になるべきなんだから。」
「…そ、そんなのっ無茶苦茶だ!無理に決まってる!」
「それが無理じゃないんだよ、だって実際に…君以外を除けば、部署の人達はもうみーんな私の味方だよ。おかしいと思わなかった?いくら君の仕事振りが悪かったとはいえ、今までは普通に接してくれてた同僚たちが…」
部長は俺の頭を撫でるついでに、髪の毛をくしゃくしゃに弄んでくる。顔面蒼白になって、それに抵抗すら出来なくなった俺を見下ろして、くつくつと心底面白そうに喉を鳴らしながら話を続けた。
「ある日を境に打って変わって、全員が君をイジめ出すなんて!他人に興味の無い日戸くんは気付かなかったかもしれないけど、ほんの数日で一気に君を目の敵にし始めた部署の皆は、傍から見たらかなり不自然だったよ?」
「…なっ…」
「ま、もうそこはどーでもいいんだ。…私が言いたいのは、最後に残ったのは君ひとりだけだってことだよ、日戸くん。君だけが、まだ私に好きって言ってくれてない。」
頭に添えられていた手が顔まで下りてきて、ふに、と人差し指と親指で唇を挟まれた。その瞬間ゾッと寒気がして、反射的に部長を突き飛ばした。思ったより距離が開いて、ぜぇはぁと呼吸を整えながら部長を睨み付ける。
やっぱり、部長はどこまでいっても魔物なんだ。常識や価値観が何もかも違いすぎて、多分一生分かり合えない。これ以上俺に執着するのをやめさせないと、この狂った人外に本気でおかしくされてしまう。
その恐怖に突き動かされ、叫ぶように声を出した。
「お、俺はっ…俺は無理です!もう諦めてください、俺っ絶対に部長のことなんて好きになれませんから!」
「君は完全に脈ナシの相手にも、口内になら射精して良いって考えてるタイプなの?」
「違う!あれは不可抗力でっ…と、とにかくこれ以上何をしても、無駄ですから!俺は、もう何をされてもあなたを好きにはなれないです!嫌いなんです!部長が何したって無駄ですから!!」
「…ふーん。本当に、何しても無駄なの?」
「っそうです、何しても無駄でっ………あ」
そう言い放った瞬間、きゅっと部長の目が細められた。…あ、やばい、選択を間違えたかもしれない。さっき突き放したはずの手が、またするりと足に絡んでくる。さっきまでとは全く違う強固な力で掴まれて、どれだけ必死に振り払おうとしてもびくともしない。
「じゃ、試してみようか。本当に私が何をしても無駄なのか。私がどんな手を使っても、日戸くんが私のことを好きになってくれることはないのか…」
「…ひっ…」
「ちょっとしたゲームをしよう。今から私が思いつく限りの方法を君に試すから、それに最後まで耐えきれたら日戸くんの勝ち。君が私のことを嫌いだってことを大人しく受け入れて、すぐにでもここから解放して家に返してあげるね。でも、もし途中で日戸くんが私のこと好きになっちゃったら…」
あっという間に退路を塞がれて、また下半身に手を伸ばされる。嫌なのに、鳥肌だって止まらないのに、さっきの余韻が残っているそこはぴくりと反応した。
「私たち両想いってことで、そのまま恋人になろうね♡」
「ぁっ、ま、待ってくださ、やめ」
「大丈夫だよ、君は私のこと好きにならなければ良いだけなんだから簡単でしょ?じゃ早速、後ろの穴からほぐしていこうか。」
「ぁ、ひっ…?!」
先走りで濡れた指先が、ぬるりと下に降りていく。今まで誰にも暴かれたことの無い窄まったそこを突かれて、喉から乾いた空気が漏れた。
「あ、秒で堕ちちゃっても面白くないから、私の力はギリギリまで使わないでおくね。だからちょっと時間は掛かるけど…日戸くんが私のこと嫌いなままでいられるように、ゆっくり、じっくり、優しく解してあげるから安心して。力抜いてね~」
「いっ、いやっ、あぁ゛っ…?!」
そのままぐっと押されて、骨ばった異物がゆっくり中に入ってくる。痛みはないものの、途方もない異物感に鳥肌が立った。
抵抗したいのに、今すぐ止めさせたいのに、恐怖と嫌悪感に身体がガチガチに固まってうまく動かない。ヒュッ、ヒュッと浅い呼吸を繰り返して固まったままの俺を笑いながら、部長は更に指を進めた。
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