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捏居とお試しで付き合うことになってから、1ヶ月くらい過ぎた。
結局このいびつな関係はずるずる続いていて、大学の夏休みが始まってからは他にすることもなくて、ほぼ毎日捏居の家に入り浸っている。
捏居は相変わらず訳わかんないやつで、結局俺を脅してきたり、金を取ることはしなかった。
それどころか俺に怒ったことなんて一回もないし、ネットで拾った雑学を興味深そうに聞いてくれるし、よく笑って、些細なことでも褒めてくる。
捏居みたいな高学歴のやつに褒められるのは、正直悪い気はしなかった。そうされてる間は、なんか俺ってちょっと受験のときに失敗しただけで、本当は優秀な人間なんだなって思えてくるし。…いや、別に褒められなくてもそうだとは常に思ってるけど。
だからまぁ総合評価としては悪くないけど、セックスする時だけは人が変わったみたいに激しくなるから、それだけはマジで嫌だった。
…エッチなこと自体は別に嫌いじゃないけど、それでもいつも俺が受け入れる側でめちゃくちゃ体力使うし。
でも、まあ、本気で嫌になったら関係解消すればいい。この関係の最終的な主導権は、いつだって俺が握ってるんだ。
「んっ…ぐおっおぉっ…んぷ、お゛…」
「はーっ…気持ちいよ、怜生…このまま出すね。」
「んっ、んぶ?!ほ、おっごおっお゛ぉっ…!」
「ふー…片付けめんどいから全部飲んでね。こぼしちゃダメだよ。」
「ごっ…んぐ、お…う゛…」
喉奥までちんこ突っ込まれて窒息しかけても、最終的な主導権は俺にある。
「んっひぐっぐ、うぅ゛っ…!!も、むり、ひ、あ…!むり゛ぃ…!!」
「えー、まだイケるよ、大丈夫だって。ほら、もう一回♡」
「むっむりだって、あっ、あぐっひぅぅっ…!!」
「おー、派手にイけたね。ここから何回連続アクメできるかな?」
「ひっぎゅっっ…ぅ゛がっ、ぁ゛ーーーーっ……!!」
めちゃくちゃにイカされて意識が飛びかけても、まだ主導権は俺が握ってる。
「おっ、おれの…い、淫乱…けつまんこ、に…は、陽輝のぶっといおちんぽ、挿れてくらさぃ…!」
「もっと手で尻たぶ引っ張って、ケツ振りながらもっかい同じこと言って。」
「ぅ、うう゛…!お、俺の淫乱けつまんこにいっ、おちんぽ、挿れてくだ、さっ…ぁあ゛っ?!?!」
「あー、いい感じに中絞まってて最高~。ほら、挿れてもらったお礼は?」
「おっ…う゛ぅっ…!ひ、い゛れてくれて、ありがと、ござ、まっ…あっ、ひっひう゛うぅ゛ーっ!!」
変な淫語を覚えさせられて後ろからめちゃくちゃに犯されても、まだ俺が…!
「…おれが……おれがぁ…」
「ん?寝言かな。かわい~…」
「う゛…うぅ…」
薄くもやがかかった意識のなかで、何か暖かいものに優しく顔を撫でられている。すり、と半ば無意識で頬を寄せると、至近距離から捏居の低い笑い声が聞こえた。
「あ、起こしちゃった?ごめんね。怜生が可愛すぎてつい撫でちゃった。」
「…ん、あ…?」
「沢山えっちしたから疲れてるでしょ?まだ寝てて良いよ。」
「…ん…。」
不本意だが、捏居の暖かい胸元に体を預けた。
この家は冷房が効きすぎてちょっと寒い。捏居に抱きついたのはあくまでも保温のためで、決して顔をくっつけると安心するからじゃない…そう思ってまた目をつぶろうとしたら、捏居が耳元でぽつぽつと囁きはじめた。
「ねぇ…怜生、そろそろ俺の事好きになった?」
「…は…?…ま、まだ…別に…」
「え~?俺は怜生のこと好きだよ?怜生のかっこいいところも、がんばり屋さんなところも、ちょっと情けないところも全部好き…なのに、怜生は俺の事好きになってくれないの?」
「っ、……お、俺は、お前なんかに好かれても…」
「…今の怜生のことを好きなのって、多分俺だけだよ。高校のみんなと全然連絡取ってないし、大学でもまともに友達作ってないんでしょ?だから毎日毎日俺のところに来るんだよね。お母さんともあんまり仲良くないみたいだし…」
「うっ…うるさい!!も、離せバカ!」
自分で回した腕を解いてそのままベッドから起き上がろうとしたら、腕を掴まれた。やけに強い力でがっちり握り込まれて冷や汗が出る。
「玲生…そんな選択していいの?」
「え、は?選択って…いいから、離せよ…!」
「俺から離れるって選択して、本当にいいの?」
「……、は…」
「俺から離れて、今から別の人を探しに行く?みんな俺みたいに優しくないよ。拒絶されたり、馬鹿にされたり、裏切られたりするかもしれないって分かった上で、本当に好きになってくれるか分からない人に、自分の恥ずかしいところをさらけ出すんだよ。怜生にできる?そんなこと。」
「…っ……ぁ…」
腕から手が離れて、背骨に沿ってするりと骨ばった指が登ってきて、そのまま首筋にカリカリと爪を立てられる。
快感なのか恐怖なのか、よく分からないぞわぞわした感覚が体を走った。
「認めてよ…今の怜生には俺しかいないって。そしたらまた、いっぱい甘やかしてあげるよ。それだけ認めてくれれば怜生が傷付くこと絶対しないし、世界で一番大切にしてあげる。」
「…う……」
何か反発の声を上げようとしたけど、実際には口から何も出てこない。
いつの間にか何をするにも人を見下して斜に構える癖がついてしまって、もうどうやって他人と対等に話せば良いのか分からなくなってしまった。
大学に落ちてからは人の努力そのものを馬鹿らしいと思うようになって、何にも熱中出来なくなって、ネットで誰かを冷笑するぐらいしかやる事がなくなってしまった。
そんな人間と、誰が仲良くしたいなんて思う?誰が愛してくれる?ここで捏居のことを拒否したら、きっと死ぬまで一人で生きる事になるだろう。
…でも、そんなの認めたら、確実に俺の何かが折れてしまう。
俺はこんな所で終わる人間じゃない、俺は偉くて賢くて機転が効いて、周りのバカ共より一歩先を見てて…だから、まだ負けてないんだっていう最低限の俺の価値が、唯一のプライドが、捏居のことを受け入れたら粉々に壊れる気がする…それが怖くて、どうしても口を開けない。
「…そっか。この一ヶ月結構大切にしてきたけど、ここまでやっても、玲生は俺のこと好きになってくれないんだね。」
「あっ………まっ、」
「じゃあもう良いや。」
「えっ…い゛ッ?!」
ドンっ、といきなり強く背中を押された。
なんの受け身も取れずにベッドの下に転げ落ちて、鼻をしたたかに打ち付けてしまう。ズキズキと頭に響く痛みと、血の匂いと、それ以上の恐怖で涙が込み上げてくる。
「玲生は、俺のこと好きじゃないんでしょ。ならもう出てって良いよ。じゃあね。」
「え…ま、待って、待って!」
床にうずくまる俺を無視してどこかに行こうとする捏居の服を慌てて掴んだ。
眼鏡がないから、捏居がどんな顔をしてるか分からない。それでも耳に届いた酷く冷たい声色に、勝手に奥歯が鳴りはじめる。
今までずっと俺に優しかった捏居が、あの捏居が怒ってる…!だめだ、もしこのまま嫌われたら…とりあえず謝らないと、俺、捏居に嫌われたら、本当に一人になる!
「…ご、ごめっ、ごめ、なさ…」
「…何に謝ってるの?」
「あっ…あ…す、…す、すきって…!捏居のこと、すきって言わなくて、ごめ…」
「あはは、やだなぁその言い方。なんか俺が言わせてるみたいじゃん。」
「へ…いぎっ…!」
ぐい、と乱暴に髪の毛を掴まれる。
強制的に顔を近づけられて、綺麗な顔で微笑んでいる捏居と目が合った。
「苗字なんて堅苦しいでしょ。俺たちこれから正式な恋人同士になるんだから、ちゃんと下の名前で呼んでよ。」
「……は、陽輝…」
「なぁに、玲生?」
怖い。捏居のことが怖い。さっきぶつけた鼻がまだ痛いし、髪を掴まれてるのも痛いし、辛くて、理性は今すぐ逃げろって叫んでる。
…でも、このまま陽輝に嫌われる方がもっと怖い!!
「…す、すき…好きだから…お、おれ陽輝のこと、好きだから!もう俺っお前しかいないからっ、だから…き、嫌いにならないで…」
涙混じりに震える声で言い切ると、陽輝の手が顔に伸びてくる。思わずぎゅっと目を瞑ったけど、酷く優しい手つきで鼻の下を拭われるだけだった。
「玲生、鼻血出てる。…ドジなところもかわいいね。」
「…っ、あ、あ゛……」
「あはは、俺も玲生のことだーいすきだよ♡そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だよ。これから先何があっても、怜生のこと絶対嫌いになるわけないからね…♡」
ぎゅうっと抱きしめられて、そのままキスされる。
逆らわずに、目を瞑ってそれを受け入れる。にゅるにゅると何度も舌を吸われて、初めて、俺からもぎこちなく舌を動かして陽輝を迎え入れた。
あったかくて、柔らかくて、息ができない。
だんだん目の前がチカチカしてきて、じわーっと頭の中にぬるい水みたいな幸せが広がっていく。やばい、これ、気持ちいい。何も考えらんない、頭おかしくなるぐらい気持ちいい。…きもちいいから、もうこれだけあればいい…
ようやく口が離れた時には、お互いの口元に唾液の橋ができていた。足腰が立たなくて、またベッドに戻された。
自然な動作で腰に手が回される。一切抵抗しなくなった俺を見下ろして、陽輝がふわりと優しい笑顔を浮かべた。
「玲生、可愛いね。これからもどろどろに甘やかしてあげるから、死ぬまで可愛い俺のお嫁さんでいてね…」
結局このいびつな関係はずるずる続いていて、大学の夏休みが始まってからは他にすることもなくて、ほぼ毎日捏居の家に入り浸っている。
捏居は相変わらず訳わかんないやつで、結局俺を脅してきたり、金を取ることはしなかった。
それどころか俺に怒ったことなんて一回もないし、ネットで拾った雑学を興味深そうに聞いてくれるし、よく笑って、些細なことでも褒めてくる。
捏居みたいな高学歴のやつに褒められるのは、正直悪い気はしなかった。そうされてる間は、なんか俺ってちょっと受験のときに失敗しただけで、本当は優秀な人間なんだなって思えてくるし。…いや、別に褒められなくてもそうだとは常に思ってるけど。
だからまぁ総合評価としては悪くないけど、セックスする時だけは人が変わったみたいに激しくなるから、それだけはマジで嫌だった。
…エッチなこと自体は別に嫌いじゃないけど、それでもいつも俺が受け入れる側でめちゃくちゃ体力使うし。
でも、まあ、本気で嫌になったら関係解消すればいい。この関係の最終的な主導権は、いつだって俺が握ってるんだ。
「んっ…ぐおっおぉっ…んぷ、お゛…」
「はーっ…気持ちいよ、怜生…このまま出すね。」
「んっ、んぶ?!ほ、おっごおっお゛ぉっ…!」
「ふー…片付けめんどいから全部飲んでね。こぼしちゃダメだよ。」
「ごっ…んぐ、お…う゛…」
喉奥までちんこ突っ込まれて窒息しかけても、最終的な主導権は俺にある。
「んっひぐっぐ、うぅ゛っ…!!も、むり、ひ、あ…!むり゛ぃ…!!」
「えー、まだイケるよ、大丈夫だって。ほら、もう一回♡」
「むっむりだって、あっ、あぐっひぅぅっ…!!」
「おー、派手にイけたね。ここから何回連続アクメできるかな?」
「ひっぎゅっっ…ぅ゛がっ、ぁ゛ーーーーっ……!!」
めちゃくちゃにイカされて意識が飛びかけても、まだ主導権は俺が握ってる。
「おっ、おれの…い、淫乱…けつまんこ、に…は、陽輝のぶっといおちんぽ、挿れてくらさぃ…!」
「もっと手で尻たぶ引っ張って、ケツ振りながらもっかい同じこと言って。」
「ぅ、うう゛…!お、俺の淫乱けつまんこにいっ、おちんぽ、挿れてくだ、さっ…ぁあ゛っ?!?!」
「あー、いい感じに中絞まってて最高~。ほら、挿れてもらったお礼は?」
「おっ…う゛ぅっ…!ひ、い゛れてくれて、ありがと、ござ、まっ…あっ、ひっひう゛うぅ゛ーっ!!」
変な淫語を覚えさせられて後ろからめちゃくちゃに犯されても、まだ俺が…!
「…おれが……おれがぁ…」
「ん?寝言かな。かわい~…」
「う゛…うぅ…」
薄くもやがかかった意識のなかで、何か暖かいものに優しく顔を撫でられている。すり、と半ば無意識で頬を寄せると、至近距離から捏居の低い笑い声が聞こえた。
「あ、起こしちゃった?ごめんね。怜生が可愛すぎてつい撫でちゃった。」
「…ん、あ…?」
「沢山えっちしたから疲れてるでしょ?まだ寝てて良いよ。」
「…ん…。」
不本意だが、捏居の暖かい胸元に体を預けた。
この家は冷房が効きすぎてちょっと寒い。捏居に抱きついたのはあくまでも保温のためで、決して顔をくっつけると安心するからじゃない…そう思ってまた目をつぶろうとしたら、捏居が耳元でぽつぽつと囁きはじめた。
「ねぇ…怜生、そろそろ俺の事好きになった?」
「…は…?…ま、まだ…別に…」
「え~?俺は怜生のこと好きだよ?怜生のかっこいいところも、がんばり屋さんなところも、ちょっと情けないところも全部好き…なのに、怜生は俺の事好きになってくれないの?」
「っ、……お、俺は、お前なんかに好かれても…」
「…今の怜生のことを好きなのって、多分俺だけだよ。高校のみんなと全然連絡取ってないし、大学でもまともに友達作ってないんでしょ?だから毎日毎日俺のところに来るんだよね。お母さんともあんまり仲良くないみたいだし…」
「うっ…うるさい!!も、離せバカ!」
自分で回した腕を解いてそのままベッドから起き上がろうとしたら、腕を掴まれた。やけに強い力でがっちり握り込まれて冷や汗が出る。
「玲生…そんな選択していいの?」
「え、は?選択って…いいから、離せよ…!」
「俺から離れるって選択して、本当にいいの?」
「……、は…」
「俺から離れて、今から別の人を探しに行く?みんな俺みたいに優しくないよ。拒絶されたり、馬鹿にされたり、裏切られたりするかもしれないって分かった上で、本当に好きになってくれるか分からない人に、自分の恥ずかしいところをさらけ出すんだよ。怜生にできる?そんなこと。」
「…っ……ぁ…」
腕から手が離れて、背骨に沿ってするりと骨ばった指が登ってきて、そのまま首筋にカリカリと爪を立てられる。
快感なのか恐怖なのか、よく分からないぞわぞわした感覚が体を走った。
「認めてよ…今の怜生には俺しかいないって。そしたらまた、いっぱい甘やかしてあげるよ。それだけ認めてくれれば怜生が傷付くこと絶対しないし、世界で一番大切にしてあげる。」
「…う……」
何か反発の声を上げようとしたけど、実際には口から何も出てこない。
いつの間にか何をするにも人を見下して斜に構える癖がついてしまって、もうどうやって他人と対等に話せば良いのか分からなくなってしまった。
大学に落ちてからは人の努力そのものを馬鹿らしいと思うようになって、何にも熱中出来なくなって、ネットで誰かを冷笑するぐらいしかやる事がなくなってしまった。
そんな人間と、誰が仲良くしたいなんて思う?誰が愛してくれる?ここで捏居のことを拒否したら、きっと死ぬまで一人で生きる事になるだろう。
…でも、そんなの認めたら、確実に俺の何かが折れてしまう。
俺はこんな所で終わる人間じゃない、俺は偉くて賢くて機転が効いて、周りのバカ共より一歩先を見てて…だから、まだ負けてないんだっていう最低限の俺の価値が、唯一のプライドが、捏居のことを受け入れたら粉々に壊れる気がする…それが怖くて、どうしても口を開けない。
「…そっか。この一ヶ月結構大切にしてきたけど、ここまでやっても、玲生は俺のこと好きになってくれないんだね。」
「あっ………まっ、」
「じゃあもう良いや。」
「えっ…い゛ッ?!」
ドンっ、といきなり強く背中を押された。
なんの受け身も取れずにベッドの下に転げ落ちて、鼻をしたたかに打ち付けてしまう。ズキズキと頭に響く痛みと、血の匂いと、それ以上の恐怖で涙が込み上げてくる。
「玲生は、俺のこと好きじゃないんでしょ。ならもう出てって良いよ。じゃあね。」
「え…ま、待って、待って!」
床にうずくまる俺を無視してどこかに行こうとする捏居の服を慌てて掴んだ。
眼鏡がないから、捏居がどんな顔をしてるか分からない。それでも耳に届いた酷く冷たい声色に、勝手に奥歯が鳴りはじめる。
今までずっと俺に優しかった捏居が、あの捏居が怒ってる…!だめだ、もしこのまま嫌われたら…とりあえず謝らないと、俺、捏居に嫌われたら、本当に一人になる!
「…ご、ごめっ、ごめ、なさ…」
「…何に謝ってるの?」
「あっ…あ…す、…す、すきって…!捏居のこと、すきって言わなくて、ごめ…」
「あはは、やだなぁその言い方。なんか俺が言わせてるみたいじゃん。」
「へ…いぎっ…!」
ぐい、と乱暴に髪の毛を掴まれる。
強制的に顔を近づけられて、綺麗な顔で微笑んでいる捏居と目が合った。
「苗字なんて堅苦しいでしょ。俺たちこれから正式な恋人同士になるんだから、ちゃんと下の名前で呼んでよ。」
「……は、陽輝…」
「なぁに、玲生?」
怖い。捏居のことが怖い。さっきぶつけた鼻がまだ痛いし、髪を掴まれてるのも痛いし、辛くて、理性は今すぐ逃げろって叫んでる。
…でも、このまま陽輝に嫌われる方がもっと怖い!!
「…す、すき…好きだから…お、おれ陽輝のこと、好きだから!もう俺っお前しかいないからっ、だから…き、嫌いにならないで…」
涙混じりに震える声で言い切ると、陽輝の手が顔に伸びてくる。思わずぎゅっと目を瞑ったけど、酷く優しい手つきで鼻の下を拭われるだけだった。
「玲生、鼻血出てる。…ドジなところもかわいいね。」
「…っ、あ、あ゛……」
「あはは、俺も玲生のことだーいすきだよ♡そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だよ。これから先何があっても、怜生のこと絶対嫌いになるわけないからね…♡」
ぎゅうっと抱きしめられて、そのままキスされる。
逆らわずに、目を瞑ってそれを受け入れる。にゅるにゅると何度も舌を吸われて、初めて、俺からもぎこちなく舌を動かして陽輝を迎え入れた。
あったかくて、柔らかくて、息ができない。
だんだん目の前がチカチカしてきて、じわーっと頭の中にぬるい水みたいな幸せが広がっていく。やばい、これ、気持ちいい。何も考えらんない、頭おかしくなるぐらい気持ちいい。…きもちいいから、もうこれだけあればいい…
ようやく口が離れた時には、お互いの口元に唾液の橋ができていた。足腰が立たなくて、またベッドに戻された。
自然な動作で腰に手が回される。一切抵抗しなくなった俺を見下ろして、陽輝がふわりと優しい笑顔を浮かべた。
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