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川西美和子の場合
川西美和子、異世界旅行最終日です
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あの後、泣き止んだ私を普通に慰めたケイは、実家の付近、つまり王宮の傍を案内してくれることになった。
例によって便利な転移装置で目的の実家へと向かう。
「ごめんね、僕では門の中は案内出来ないんだ」
ケイの不思議な言いように引っかかったが、先ほどの話もあり、王宮だから許可がないと入れないのかと勝手に納得した。
王宮があるのはE-1地区。実はケイの家とそんなに離れていないようだ。
「これが僕の実家だよ」
正門の前にたどり着いた私が初めて見たエレクタラの王宮は、何というか、独創的な建物だった。
想像していたものとは随分違う。
見えているだけでも広大な敷地。球体と四角形がちぐはくに、沢山積み重なったようなデザインで、所々に、天まで届くほどの高い塔が建っているのが見える。
一体何部屋あるのか、どれぐらいの広さなのか、どんな間取りになっているのか、外観からではさっぱりわからない。不思議すぎる。
「すごい建物! え! これ何処が部屋? 何階建て?」
「防犯上の設計らしいけど、僕も多分全部は把握できてないよ。王しか知らない隠し部屋とかあるし、何部屋あるかは父さんしか知らないと思う」
「それって、防犯の意味なくない? 塔もびっくりするほど大きいね! 天辺が見えないよ! 空に埋まってるみたい」
塔の先端は本当に高すぎてどうなっているのか全然分からない。
「うん。本当に埋まってるからね。あの塔の先端が外部の毒を感知するんだ。ドーム型のテントからセンサー部分だけが外部に出て、いろんな調査をしてるんだよ」
「あ、そっか。ホントの空じゃないんだった」
あの塔は物理的に天まで届いているようだ。
機械などに全く詳しくないのでよくわからないが、その技術力は地球を遥かに上回っているんじゃないかと思う。
王宮の門の前は正門と裏門があり、それらには複数の門番が建っているらしい。
ここまでで学んだ私にはわかる。
あの門番達はロボットに違いない。
きっと監視カメラの役割も果たしていたりするのだろう。
その後、城下町というかE-1地区の中にある、最も華やかな市街地へ行ってみることになった。
初日に行った街はどちらかと言うと、庶民的で、観光目的の多人種の人たちが多い印象だったが、こちらは、エレクタラの都という感じで、いたるところにテレビより極薄の看板やプロジェクションマッピングみたいな映像による宣伝が多数みられる。
まさに観光客にも地元民にも愛される、一大都市といったところだろうか。
買い物客をよく見ていると、この国の住人は何となく、服装や雰囲気で分かる。
この国は合理的で、閉鎖的である事や動植物が少ないことから、娯楽が少ないのかと思っていたが、そんなことはなさそうだ。
喫茶店では、液晶に映像が流されており、ゲームの大会を日本の野球みたいな勢いで観戦しているところも目撃した。
喫茶店でも食事にはあまりこだわりがないようで、やっぱり宇宙食みたいな見た目だったが。
エレクタラなりのファッションや音楽、本や絵などの文化や芸術は大事にされているようだ。
後は電子端末や機械のお店がとても多い。
ざざっと見た印象では移動も模様替えも、あらゆるものが便利なこの国では、外部の物が貴重品である事。
便利が過ぎると一周回って、趣味に謎の労力をかけるようになる人が沢山いることが分かった。
さっき通ったお店では、オリジナルのデジフラフを金属加工から学んでいたし、国内旅行は交通網がよく、何処でも比較的すぐに行けるのだが、わざわざ、転移装置なしで歩いて行くのが流行っているらしい。
地球で言うなら、チョコレートが好きすぎてカカオを栽培し始めたり、陶芸が好きすぎて素晴らしい土を探す旅に出たりという次元の話だと思う。
「すごい。凝り性なのかな」
「確かに、自分の好きなことに対するこだわりは強い国民が多いよ」
その分、人の趣味に興味がなく、寛容らしい。
自由に自分の好きなことができる世界というのは少し羨ましい気がする。
いろんなお店を紹介しながら、街を歩きながら、ケイが本当に嬉しそうにしていて、私もうれしくなった。
思わず、笑みが漏れた。
なんだろう、好きだなぁ。
「? どうしたの?」
「あのね、ケイが、すごく嬉しそうに、楽しそうに説明してるから、本当にこの国が好きなんだなと思って」
そう言うとケイの歩みが止まった。
そして何故かそのまま腕を引かれて抱きしめられた。
街の往来も気にせず、ぎゅっと抱きしめてくるケイ。
恋愛感情を認識してしまった私は、恥ずかしさと嬉しさでいっぱいいっぱいになってしまう。
ど、どうしたら!? え! 腕、背中に回しちゃう!?
やり場のない私の腕がケイの背中の5㎝位上で浮いている。
「……うん。好きなんだ」
何故か少し悲し気に聞こえた声に、浮かれていた頭が急速に冷えていく。
そっと、遠慮で浮いていた手でケイの背中を優しくたたく。
背中をポンポンしながら、こうなった原因を考えた。
あぁ、そっか。
「ねぇケイ」
「なあに?」
「本当に”婿入り”でいいの?」
「…………うん」
「……そっか」
この国でケイが自分の願いを叶えることは、ケイの立場ではどうしてもできない事なのだろうか?
ケイはそれでいいのだろうか?
先ほどの会話に出てきた『国を捨ててでも』というのは、想いの強さの比喩じゃないんだろうか?
これだけ、異世界との交流が盛んな国では、異世界人との結婚の前例はたくさんありそうだし、国を捨てるは大げさすぎる気がする。
いろんな想いが駆け巡るが、結局私は口には出せなかった。
***************************************
そして最終日。
のんびりと素敵な部屋で寝起きして、大分なれた宇宙食みたいな食事をとって、ケイに研究所を案内してもらい、詳しい研究内容を聞いた。
それから、2人でゲームをしながら、穏やかな時間を過ごして、私の帰る時間が迫っていた。
ゲームのコントローラーを握りながら、ケイがポツリと呟いた。
「……本当は、ミワコに見せたい場所がもう一ヶ所あったんだ」
「ん?どこ?」
「僕の好きなところ……前に写真を送った花が咲いている庭園」
「あ、見てみたかったな!」
「うん、見せたかった……ごめんね」
「ううん。また今度ね」
「……うん。そうだね」
ケイの表情は液晶画面を見据えていて良く見えない。
「……ねぇ、ミワコ」
「どうしたの?」
「あのね……ミワコの事が好きだよ」
ケイが真剣な顔で、真っ直ぐに私を見ていて胸が疼く。
昨日言ってくれなかった言葉に、嬉しくなって頬に熱が集まる。
だけど、前みたいに溶けそうな甘い目じゃない。
悲しげで、何かを堪えるみたいな憂いを孕んだ様な、そんな目。
なんだろう、すごく不安になる。胸がざわざわする。
自覚した想いを伝えなきゃいけない、そんな衝動に駆られて口を開く。
「わたし」
「待って。言わないで」
「え?」
コントローラーを離したケイの右手が私の口を覆った。
何で?
「ごめん。今は言わないで……今度、ここにミワコが来てくれたら、その時、教えてほしい。今は……聞けない」
いつもより近いところにあるケイの瞳が揺らぐ。
何となくぎくしゃくしたまま、私は日本に帰ることになった。
転移の最中、ジンさんに言われたことを思い出す。
エレクタラの旅はケイへの想いを自覚できた旅として、私にとって大満足の旅となった。
一抹の不安を残して……。
例によって便利な転移装置で目的の実家へと向かう。
「ごめんね、僕では門の中は案内出来ないんだ」
ケイの不思議な言いように引っかかったが、先ほどの話もあり、王宮だから許可がないと入れないのかと勝手に納得した。
王宮があるのはE-1地区。実はケイの家とそんなに離れていないようだ。
「これが僕の実家だよ」
正門の前にたどり着いた私が初めて見たエレクタラの王宮は、何というか、独創的な建物だった。
想像していたものとは随分違う。
見えているだけでも広大な敷地。球体と四角形がちぐはくに、沢山積み重なったようなデザインで、所々に、天まで届くほどの高い塔が建っているのが見える。
一体何部屋あるのか、どれぐらいの広さなのか、どんな間取りになっているのか、外観からではさっぱりわからない。不思議すぎる。
「すごい建物! え! これ何処が部屋? 何階建て?」
「防犯上の設計らしいけど、僕も多分全部は把握できてないよ。王しか知らない隠し部屋とかあるし、何部屋あるかは父さんしか知らないと思う」
「それって、防犯の意味なくない? 塔もびっくりするほど大きいね! 天辺が見えないよ! 空に埋まってるみたい」
塔の先端は本当に高すぎてどうなっているのか全然分からない。
「うん。本当に埋まってるからね。あの塔の先端が外部の毒を感知するんだ。ドーム型のテントからセンサー部分だけが外部に出て、いろんな調査をしてるんだよ」
「あ、そっか。ホントの空じゃないんだった」
あの塔は物理的に天まで届いているようだ。
機械などに全く詳しくないのでよくわからないが、その技術力は地球を遥かに上回っているんじゃないかと思う。
王宮の門の前は正門と裏門があり、それらには複数の門番が建っているらしい。
ここまでで学んだ私にはわかる。
あの門番達はロボットに違いない。
きっと監視カメラの役割も果たしていたりするのだろう。
その後、城下町というかE-1地区の中にある、最も華やかな市街地へ行ってみることになった。
初日に行った街はどちらかと言うと、庶民的で、観光目的の多人種の人たちが多い印象だったが、こちらは、エレクタラの都という感じで、いたるところにテレビより極薄の看板やプロジェクションマッピングみたいな映像による宣伝が多数みられる。
まさに観光客にも地元民にも愛される、一大都市といったところだろうか。
買い物客をよく見ていると、この国の住人は何となく、服装や雰囲気で分かる。
この国は合理的で、閉鎖的である事や動植物が少ないことから、娯楽が少ないのかと思っていたが、そんなことはなさそうだ。
喫茶店では、液晶に映像が流されており、ゲームの大会を日本の野球みたいな勢いで観戦しているところも目撃した。
喫茶店でも食事にはあまりこだわりがないようで、やっぱり宇宙食みたいな見た目だったが。
エレクタラなりのファッションや音楽、本や絵などの文化や芸術は大事にされているようだ。
後は電子端末や機械のお店がとても多い。
ざざっと見た印象では移動も模様替えも、あらゆるものが便利なこの国では、外部の物が貴重品である事。
便利が過ぎると一周回って、趣味に謎の労力をかけるようになる人が沢山いることが分かった。
さっき通ったお店では、オリジナルのデジフラフを金属加工から学んでいたし、国内旅行は交通網がよく、何処でも比較的すぐに行けるのだが、わざわざ、転移装置なしで歩いて行くのが流行っているらしい。
地球で言うなら、チョコレートが好きすぎてカカオを栽培し始めたり、陶芸が好きすぎて素晴らしい土を探す旅に出たりという次元の話だと思う。
「すごい。凝り性なのかな」
「確かに、自分の好きなことに対するこだわりは強い国民が多いよ」
その分、人の趣味に興味がなく、寛容らしい。
自由に自分の好きなことができる世界というのは少し羨ましい気がする。
いろんなお店を紹介しながら、街を歩きながら、ケイが本当に嬉しそうにしていて、私もうれしくなった。
思わず、笑みが漏れた。
なんだろう、好きだなぁ。
「? どうしたの?」
「あのね、ケイが、すごく嬉しそうに、楽しそうに説明してるから、本当にこの国が好きなんだなと思って」
そう言うとケイの歩みが止まった。
そして何故かそのまま腕を引かれて抱きしめられた。
街の往来も気にせず、ぎゅっと抱きしめてくるケイ。
恋愛感情を認識してしまった私は、恥ずかしさと嬉しさでいっぱいいっぱいになってしまう。
ど、どうしたら!? え! 腕、背中に回しちゃう!?
やり場のない私の腕がケイの背中の5㎝位上で浮いている。
「……うん。好きなんだ」
何故か少し悲し気に聞こえた声に、浮かれていた頭が急速に冷えていく。
そっと、遠慮で浮いていた手でケイの背中を優しくたたく。
背中をポンポンしながら、こうなった原因を考えた。
あぁ、そっか。
「ねぇケイ」
「なあに?」
「本当に”婿入り”でいいの?」
「…………うん」
「……そっか」
この国でケイが自分の願いを叶えることは、ケイの立場ではどうしてもできない事なのだろうか?
ケイはそれでいいのだろうか?
先ほどの会話に出てきた『国を捨ててでも』というのは、想いの強さの比喩じゃないんだろうか?
これだけ、異世界との交流が盛んな国では、異世界人との結婚の前例はたくさんありそうだし、国を捨てるは大げさすぎる気がする。
いろんな想いが駆け巡るが、結局私は口には出せなかった。
***************************************
そして最終日。
のんびりと素敵な部屋で寝起きして、大分なれた宇宙食みたいな食事をとって、ケイに研究所を案内してもらい、詳しい研究内容を聞いた。
それから、2人でゲームをしながら、穏やかな時間を過ごして、私の帰る時間が迫っていた。
ゲームのコントローラーを握りながら、ケイがポツリと呟いた。
「……本当は、ミワコに見せたい場所がもう一ヶ所あったんだ」
「ん?どこ?」
「僕の好きなところ……前に写真を送った花が咲いている庭園」
「あ、見てみたかったな!」
「うん、見せたかった……ごめんね」
「ううん。また今度ね」
「……うん。そうだね」
ケイの表情は液晶画面を見据えていて良く見えない。
「……ねぇ、ミワコ」
「どうしたの?」
「あのね……ミワコの事が好きだよ」
ケイが真剣な顔で、真っ直ぐに私を見ていて胸が疼く。
昨日言ってくれなかった言葉に、嬉しくなって頬に熱が集まる。
だけど、前みたいに溶けそうな甘い目じゃない。
悲しげで、何かを堪えるみたいな憂いを孕んだ様な、そんな目。
なんだろう、すごく不安になる。胸がざわざわする。
自覚した想いを伝えなきゃいけない、そんな衝動に駆られて口を開く。
「わたし」
「待って。言わないで」
「え?」
コントローラーを離したケイの右手が私の口を覆った。
何で?
「ごめん。今は言わないで……今度、ここにミワコが来てくれたら、その時、教えてほしい。今は……聞けない」
いつもより近いところにあるケイの瞳が揺らぐ。
何となくぎくしゃくしたまま、私は日本に帰ることになった。
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