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国防省裏サイトと現地情報隊の女性自衛官

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私は久し振り?に、熱いシャワーを浴び、身体が生き返るようだった。東京都23区から直ぐ隣の埼玉県では、インフラがまだ生きている?もしかしたら、自衛隊の敷地内だから電気・ガス・水道が来ているのかもしれない。

そう言えば、練馬駐屯地では、水道が使えたんじゃないかな?

シャンプーやリンス、ボディーソープは、みな女性が使うメーカーで統一されていて、頭がスッキリするようなトニックシャンプーで洗いたかったが、ラックスのスーパーリッチだった。

頭を洗い終わり、身体も洗い終わって廊下に濡れた足で、悪いが出て、近くのプラスチック製の洗濯もの入れ物の中に、大きめのバスタオルがあったので、それを失敬し、濡れた身体を拭き、新しい服?を佐々木ミカが持ってくるまで、所々破けて、汗臭い黒のスーツを着始めた。

流石に、彼女のベットに寝っ転がるのは拙(まず)いと思い、部屋のピンクと淡いグリーンの絨毯(じゅうたん)の上に身体を仰向けになって伸ばした。

背中や腰の関節がポキポキと音が鳴り、身体中の筋肉や関節が凝っている?と改めて思った。

天上の蛍光灯は、何故か昔風?昭和風のデザインの、古臭い旅館の和室にありそうな蛍光灯だったのが、部屋にはアンバランスな気がして、なんか可笑しかったが?そんなことを考えながら天井を見ていたら、急に睡魔に襲われて、いつしか眠ってしまった。


自分としては、ほんの5分?10分位の転寝(うたたね)?な、感じだったが、30分近く寝ていたらしい?

だけど、彼女?佐々木ミカの自分の部屋の鍵穴にキーを入れるガチャガチャとする金属音!で、一瞬にして、起きた。

不思議なもので、私はハッキリとした夢を見ていた筈なのに、佐々木ミカのキーが鍵穴に差し込まれた瞬間に、目が覚め!それと同時に、あんなに違和感無く!夢の中で、夢を体験していた筈なのに、その夢の内容を、殆どすっかりと!殆ど1ミリも覚えていなく!

完全に消去されてしまった。

覚えているのは、私が今まで眠った瞬間から、夢を見たと言う事実?と、

その夢の世界は、もしかしたら、私がすっかり忘れてしまった!記憶喪失前?の記憶の世界!のような?

その辺は分からないが、その位!はっきりした夢を見ていた筈なのに、目が覚めると、現実では、私はまだまだ、記憶喪失者であり、名前さえも、本当は分からない?思い出せないでいた。

北村大樹!か。

本当に私なのだろうか?

そんな事を目覚めたばかりの頭で、ぐるぐると考え事をしながらも、佐々木ミカの部屋の絨毯から身体を起こし、立ち上がろうとした時に、玄関のドア?スチール製のドアが開き!佐々木ミカでは無く、最初に目に飛び込んできたのは、きっちりと自衛隊の正装服?で現れた40代位の生真面目風の女性だった。

そして、その後ろから、やや緊張して追いかけるように、入ってきたのが、ここの家主の筈の佐々木ミカだった。
私は直ぐに立ち上がって挨拶をしようとしたが、40代の如何にも真面目で、有能?な瞳の女性は、早速!自己紹介として名前を名乗り、

桐山千賀子43歳とまで紹介した。

(普通初対面で女性が年齢まで教える?と思ったが、彼女にも多分マインドコントロールが作用?)

なんでも朝霞駐屯地の現地情報隊を管理している女性自衛官らしい。

そして、佐々木ミカの上司である。

桐山千賀子は私が起き上って、胡坐をかいて座っている場所に、折り畳み式のローテーブルをセットし、その上に桐山千賀子が脇に抱えていたタブレットを立て懸けて、タッチパネルに、年齢の割には綺麗?な白く細い指で操作し始めた。

今までのTVニュースでの東京都内、及び世界各国で急速に広がり始めるCウイルスのニュースだ。

動画サイトはユーチューブのサイトでは無く、なんかダサいデザインだが、機能的?

桐山千賀子の説明だと、国防省の特別裏のサイトで、一般国民は知らない?知らせて無いらしい。
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