ダンジョンを操れたので、異世界の芸能総監督になり、異世界美女と逆転人生を楽しみます

ムービーマスター

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今のところ、僕だけにしかダンジョンは存在しない

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確かにシャルルの驚異的な記憶力や天性の絶対音感により、僕は異世界で新曲2曲を投入することにした。

と偉そうに言っちゃっているけど僕が作詞作曲した訳じゃないけどね。

開店まで1時間しかなく、「瑠璃色の地球」をシャルルはマスターしていたから、今度も松田聖子の、しかも同時期の歌をセレクトした。

1曲目は「ガラスの林檎」(1989年) 、2曲目は「SWEET MEMORIES」(1989年) だ。

まあ松田聖子繋(つな)がりと、シャルルが如何(いか)にも好きそうな歌をセレクトし、先に松田聖子のオリジナルをホール一杯に響かせる感じで聴かせた。

やはり、シャルルはまた
感動しマリンブルーの瞳の瞳孔を大きく開け、まるで少女マンガのヒロインの瞳の中に描かれているピアノの鍵盤みたいに光り輝いていて、

シャーロンも、

「なんで次々に名曲ばかり出て来るの、ムート先生の世界、凄過(すごす)ぎま~す。
これじゃ~こっちの世界は全部占領されちゃうよ~
ムート王国の音楽で蹂躙(じゅうりん)されちゃう~」

と、言って、ちょっと本気で心身ともにイっている感じでした。

今でも丸テーブルの椅子に座って、長い脚、股下が身長の半分以上、推定股下の長さ88cmの脚を長く伸ばして、両方の太腿をモジモジと擦(こす)り付け、膝部分を震わせながら、つま先ピ~ン状態です。

もしかして濡る?シャーロン嬢。

その夜の舞台は、もはやシャルルのコンサートと言っても過言では無かった。

僕とシャーロンはいつもと同じ後方の舞台から見ていて、僕はその離れた位置からペアリングしたスマホで曲を操作し、スマホでも今シャルルが歌っているカラオケアプリの画面も同時にチャックしていた。

音程を表す小さく光る四角い粒(つぶ)楽譜(がくふ)通(どお)りにシャルルは見事に歌い上げ、カラオケ採点でもほぼ、95点以上をマークしていた。

初めてのカラオケ採点にしては驚異的な点数かもしれない。

シャーロンの話しでは、開店前からお客さんがかなりの人数が並んで待っていたと言う、このお店では、初めてとの事で、これにはお店の店主やオバサンも喜んでいたし、嬉しい悲鳴と同時に、シャルルが出る時間になると、お店の店員がみんなシャルルを見て聴きいってしまい仕事にならないと言うマイナス面もあったらしい。

とは言え、後方の舞台から僕が見ている限り、シャルルの時間になると誰も注文していなく、やはり食べたり飲んだりしている人が一切いないと言う、これも、まさにコンサート会場状態です。

と言うことで、その内にチケット制にしなくてはならないのでは?

と隣に座っているシャーロンに相談すると、これもシャーロン、抜かりないと言いますか、まずはテーブルチャージ料を取り始め、シャルルの舞台が1日平均3回あるので、2回目からは別料金が加算されるのが、実は今日からだったようです。

これはお店を夫婦と少数の従業員とで切り盛りしているオルネラ伯母さんと相談、了解済みで、お店の外にはお知らせ看板が立っているそうだ。

僕は、正直、まだ早いんじゃないか?と思ったが、先程も話したが開店前から多くのお客さんが並ぶと言う、今までにない現象が起こり、また、驚異のリピート率、昨夜のお客さんがほぼリピート客になり、しかも、友達まで連れて来ると言う盛況ぶりを発揮していた。

そんな異世界では昨夜の「シャルルの乱」よりも、ある意味、今夜からが、本当の意味での「シャルルの乱」であり、昨夜は「シャルルの変」と言った方が後々よいのかもしれない。

僕は異世界から自宅に戻り、僕本来の世界での準備を始め出した。

異世界での歌手シャルルのプロデュースは、殆(ほとん)どトントン拍子に進みそうだ。

考えたら、異世界とは言え時代的にはこっちの世界の12世紀から15世紀頃だから、
超未来の音楽だけでも衝撃だし、それよりも僕の確信だが、どうも1980年代のアイドル革命の時代には時空を超えてヒットする何かがあるのではと言う、自分なりの仮説、
僕が物心ついた時から、日本の音楽や特にアイドルに対して聴き込んできた、趣味とは言え、自分なりに研究してきていてのある結論が1980年代の日本の歌謡曲と言う世界が、時空を超えて評価される可能性、みたいな予感がしていたので、
特に80年代の奇跡の声を持つ松田聖子の登場によって、1980年代は劇的に変わってしまった、と言うことへの実験として、シャルルに歌って頂き、まさか自分でも信じられない成果を垣間見(かいまみ)てしまった。


だが、次に考えていたのは、異世界では歌手は今のところシャルル一人だけで、僕に時間があれば異世界に入り浸たって、異世界歌姫を探す旅なのか、オーディションを開いたりしたいし、その次に考えていたのは、こっちの世界の歌手やアイドルの卵達を異世界の舞台に立たせて、まずは舞台慣れしてもらい、現世日本ではオーディションに落ちまくりだけど才能のある若い女性達も同時にプロデュースしたいな~と言う願望だった
(あくまでもダンジョン踏み絵クリアーな人物に限るけど)。

しかし、現世ニッポンの世界では現実、雇われサラリーマンですから、当分は趣味のレベルじゃないとね。

仕事にも支障をきたしてしまうし、それに叔父さん社長から自社オリジナルのペット用サプリメントの開発まで指示されているんだから、正直!参ってます。

最近では倉庫兼1階は、ちょっとした事務所になっているから、そこに社長がちょくちょく来ては他社のペット用サプリメントのサンプルを見に来たり、勝手に持って行ったり、かと思うと突然、本事務所でペット用サプリメント開発の会議が行われ、僕は議事録係で基本的には社長一人のワンマントークで、ほぼ勝手にサプリメントの原料も決めて、その原料は納豆菌のナットウキナーゼとか言うので、それを液体、要はワンちゃんネコちゃんの栄養ドリンクみたいにして売ろうって魂胆です。

その納豆菌の権威の某大学の教授とは提携済、監修役として契約したとか、それよりも驚いちゃったのは、僕では役不足という事なのか、サプリメントの新規開発の実績が無いので、それに詳しい人材も近々連れって来るとの事。

ホント、ウチの社長、一応、親戚の社長はワンマンと言うか、

勝手と言うか、

僕や従業員達がイイように振り回されています。

しかし、今日も社長が突然、倉庫1階事務所に現れた時、僕には見えるダンジョン、異世界の地下に続く真っ黒い穴の真上に立っているのだけど、やっぱ下の穴に、ダンジョンには落ちないのね。

そもそも社長には黒い穴が全く見えない感じ。

これは有難い半面、僕の計画の一つ、この世界から歌手やアイドルの卵たち、それでいて僕個人的にだけど、僕が感動する能力とパフォーマンスがある、才能ある娘だけを異世界で舞台慣れ&デビューさせようと考えていたんだけど、

今の処、どうやら僕だけにしかダンジョンを見ることも降りることも、そして、異世界に行くことも出来ないんだよな~

これって、今の処、この世界、現世ニッポンがある太陽系第三惑星地球の人類で僕だけしか見えないってこと?

入れないってヤツなんですか?

それじゃ~、僕は頭がおかしくなった人なのでしょうか?

出ました、映画やドラマ的に一番つまらないオチ、夢オチとか僕は現在意識不明か交通事故とかで昏睡状態の植物人間で、その植物人間の死ぬまでの長い夢ですか、または映画「マトリックス」(米1999年)のようなSFもどき、全部AIコンピューターの中の出来事ですか~と叫びたくもなりますが、そんな僕の悩みなど全く知る由もない社長、
見た目かなり太っていて、お腹はビール腹で、体重が90kgと、普段から美味しい物ばかり食べている、
根は卑(いや)しい食いしん坊だから痛風(つうふう)の気(け)もあって膝が痛いのか、時折変な歩き方をする社長が今でもウロチョロしながら、僕に新しい開発責任者が決まったから、
とか、いついつから出社するとか僕に説明していたが、僕はそんな話等(など)上の空で只(ただ)ただ、僕以外でも見えるアイドルや歌手、女優の卵達を異世界まで連れて行きたい~と頭の中はそんなことで一杯だった。

兎に角、このダンジョンが見える娘たちを見付けねば。
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