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宗教の有識者は大いに嘆(なげ)く
しおりを挟む次の日には、日本に現れた天国からのマイクは消えてしまい、
またヨーロッパに現れました。
天国からのマイクに再挑戦したのはヨーロッパの某教皇で、
昨日、日本の子供が起こした奇跡なのだから私に出来ない訳が無い。
と信じて、もう一度とチャレンジしたのですが、
彼の言葉に全く反応を示しません。
ヨーロッパの某教皇は、マイクに向かって
「何故、日本人が選ばれたのですか?
私は神学校を首席で卒業した、世界で最も優秀な人物なのに」
と言って、泣きそうな絶望した表情で、
大空から伸び続ける電線をいつまでも見ていたそうです。
次の日は、中国に現れ、チベットの偉いお坊さんも、
再度天国からのマイクに向かって祈り始めたのですが、
ヨーロッパの某教皇と同じ結果になってしまいました。
「何故、日本人なのですか、しかも小学校の男の子だなんて、
私は人生のすべてを神に捧げてきました、
なのにこの仕打ち」
と言って、やはり泣きそうな絶望した表情で、
大空から伸び続ける電線をいつまでも見ていたそうです。
最終的に世界の三大宗教の代表者が、
果敢に天国からのマイクに語り挑み続けましたが、反応は無く、
全世界のそれぞれの信者たちは自分の信じる宗教と教祖たちを敬うことを止め、日本の小学生タカシ君を信仰し始めました。
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