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護衛するのはヨコヤマさん
しおりを挟む大いなる挫折と嫉妬に狂った聖者たち、教祖たちは、
政府と共謀して密かに日本の小学生タカシ君を暗殺することに決めました。
そんな中、またまた日本に、しかもなんという偶然でしょう。
タカシ君の目の前に天国からのマイクが現れたのでした。
タカシ君は先日の、例の一件で世界的な有名人となり、
日本政府はタカシ君の安全を考え警察官を動員し、自衛隊も動員し、
護衛として元自衛隊で、
元外人傭兵部隊にも所属したヨコヤマさんを派遣しました。
小学生のタカシ君は、
それでもいつものように学校に通学しようとするのですが、
自宅には増え過ぎた親戚の電話がひっきりなしに鳴り響き、
自宅周辺はマスコミまでも詰めかけ、
政府が用意したトヨタセンチェリーという黒い車で通学したようです。
タカシ君が【天国からのマイク】に呼びかけ、
謎のお爺さんからの返事を天空から聞いたその夜から、
タカシ君もタカシ君のパパやママ、そして親戚までも世界的な有名人となり、
日本政府が管轄する運びになりました。
タカシ君のパパは、しきりに勤めている会社にどう連絡しようかと、
腕を組んでウンウンと呟きながら悩み、タカシ君のママは、
ご近所に何と言ったらいいかしらとシクシクと涙まで零しました。
そして、タカシ君に対して
「なんてことをしてくれたんだい」
と責めたので、
既に政府から派遣されていたヨコヤマさんに嗜められたそうです。
小学校の正門でトヨタセンチェリーから降り立ったタカシ君に、
待ってましたとばかりに天空からスルスルと、
あの天国からのマイクが現れ、タカシ君の頭に軽く当たりました。
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