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日本政府の裏切り
しおりを挟むタカシ君が座った席は後ろの席だったので見晴らしがよく、
地上の景色が良く見えました。
市ヶ谷周辺は超過密になった群衆の群れで、
もはや車が通れない状態になっていました。
ベルヘリコプターのパイロットがヨコヤマさんに何か指示したので、
ヨコヤマさんは器用にヘッドレシーバーを被り、
お偉いさんからの報告に聞き入っていました。
内容はタカシ君の両親が爆死したことと、
かの国も正式に参戦したという報告でした。
「総理、あなたが命令したのですか」
とのヨコヤマさんの質問に対し
「もう遅いよ、世界の権力者たちによって、タカシ君の争奪戦が始まったのだから」
日本で一番偉い人の報告によって、
立川の防衛省第二「地下司令所」行きは、断念せざるを得なくなりました。
と、同時にサングラスを掛けたパイロットが前方を指差し、
無人爆撃機MQ‐9リーパー2機が襲ってくることをヨコヤマさんに教えたのでした。
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